ヤンデレ真秀ちゃんに死ぬほど愛される日常   作:コントラポストは全てを解決する

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陽葉祭に使う曲、どうしよう

 真秀に会わなくなってから半月近く経った。もう何も怖くないから会いに行こうと思ったんだけど、むにが一生懸命に邪魔してくるし、それを払い除けようとすると涙を流そうとする。むにさん、必死過ぎでは。

 こんな感じで何がなんでも真秀との接触を絶たせる気でいるむに。このまま疎遠になったところをかっさらって行く気なのだろう。だけど真秀に彼氏が出来たら俺は響子行き。ごめんなさい。

 

「ハピアラが学園ランキング8位になったぞー!やったー!!!」

「ぱちぱちー……」

 

 むにと真秀、ハピアラ内の空気が大変気になるところだが、無事ランキング圏内8位に入った。元8位をだいぶ差をつけて抜かしたからこのままステージ選考期間終了でフィニッシュだろう。

 

「予定通りに事が進むと脳汁出る」

「りんくさん達だけの力で行けた……」

「やっぱり皆が成長期だったのは間違いじゃなかった。真秀達が強強ユニットになったぞ」

「サンセットステージで戦うの楽しみ……」

 

 咲姫達ともいつかは当たる事になるんだよな。バチバチに戦うのか。俺は本戦関係ないから楽しくやれるけど、ハピアラもフォトンもトーナメントを勝ち進んで行かなきゃならないんだよな。どっち応援しよう。

 

「咲姫達はサンセットステージで何歌うんだ?」

「暁って曲を作って貰って、今覚えてる……」

「前あげた曲と曲名似ちゃったな」

「プロデューサーが依頼先に暁光を渡して、それをモチーフに作らせたって言ってた……」

「まーたあのプロデューサーはこんなトーシロの曲を」

「でも、まほろさんはセンス良い……。参考になる……」

 

 年季の違い以外に特に張り合えるところないけど、まあ俺新人類だからな。芸術面がブーストされてるってみいこが言ってたし。音楽力もあるんだろう。

 

「暁って曲、聞いてもいい?」

「大丈夫……」

 

 咲姫のイヤホンを片っぽ貰って聞いてみる。…………ほーん、だいぶ変わったな。モチーフにしたって言ってたけどかなり捻ったデザインになった。クワガタモチーフにしてG3ができたみたいな感じだ。テンポも落ち着いてる。

 

「なるほど。モチーフの産みの親として泣きたくなるくらい良い曲になってる。さすがプロ。この曲を参考にして新しい曲が作れそうだ」

「その曲を派生させてまた新しい曲が……」

「永久機関出来上がっちゃったわね」

 

 これがビッグバンの無限ループ。俺たちの目指した宇宙。素晴らしい。暁のおかげでインスピレーションが湧いた。曲1本作ろ。それをサンセットステージで流すんだ。

 フォトンと出会ってから新曲が10何本と誕生してる。これはもう運命の出会いでは?フォトンメイデンの事務所のオーディション受けてみようかな。咲姫達のプロデューサーにも会ってみたい。きっとキリっとしたかっこいい人なんだろうな。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

「真秀ちゃん!私、ラップがやりたい!」

 

 あたし達が校内ランキングで8位になったらしい。サンセットステージに出られるとか何とか。そこで優勝すればもっと名を馳せることが出来るって真秀が言ってた。むに様が天下を取る時が来たわね。テッペン取ればまほろも少しはあたしに興味を持ってくれるかしら?

 問題はサンセットステージで使う曲だけど、りんくがラップをやりたいってことでその線で曲作りが始まりそう。

 

「ラップねぇ……ちなみにりんくはどこまで出来るの?韻踏んだりできる?」

「in……踏む……???」

「あー、だいたいわかった」

 

 りんくが深夜にラップバトルの番組を電話で知らせて来たのが昨日。で、今日がこれ。突拍子ないのはいつもの事だけど、今回は骨が折れそうね。

 

「ラップなんて皆できないだろうしどうしようか。とりあえず私も調べてみるけど」

「あの、真秀さん。らっぷ?というのはなんですか?」

「ラップっていうのは韻踏んだりリズムに乗って会話……演説?みたいのをしたりするストリートミュージックだよ。どれだけ綺麗にラップが出来るかをバトルしたりもする」

「なるほど。つまり韻律和歌のようなものですね」

「あー……多分そう」

 

 麗ってたまに現代人か怪しくなる時があるわよね。ありえないほど機械に弱いし。ほんと、あたしがいないとダメなんだから。あとまほろもあたしがいないとダメ。

 

「まーくんならラップ出来るかな?私聞いてくる!」

「あ、待って。それなら私が行くよ。まほろに話したい事もあるし」

「待ちなさい。まほろならあたしで十分でしょ。同じクラスだし」

 

 まほろと真秀を今会わせる訳にはいかない。まほろが覚悟を決めてしまったからくっついちゃう。それだけは絶対に阻止しないと。早く真秀と相馬とかいう人を付き合わせないと。それまでなんとしてでも真秀とまほろのエンカウントを阻止する。

 

「ねえ、むに。私とまほろを会わせないようにしてるのは最近理解したけど、まほろってそんなに傷ついてるの?そろそろ再起する頃合だと思うんだけど」

「今必死に介抱してるの!まったく、真秀が男なんて作らなければ」

「あれは向こうが勝手に……」

 

 真秀の言う通りまほろはとっくの昔に復活してる。けど、さっき言ったみたいに2人を会わせる訳にはいかない。しばらくはあたしが壁にならなきゃ。全てはまほろを手に入れるため。

 

「じゃ、まほろのところ言って来るわね」

「行ってらっしゃーい」

「ほんとはまほろに会いたいけど、まほろの精神衛生のためだ。我慢しなきゃ」

「LINEくらいなら良いと思うのですが……」

 

 LINEも封じとかなきゃ。まほろのスマホ没収……は可哀想だから真秀をブロックさせましょ。やることがいっぱい。でも、これもまほろを手に入れるため。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 放課後ストライドディケイド。今日もいっぱいお勉強して疲れた。家帰ってみいこにバレる前に明石家凸しよ。

 

「まほろ、ラップのやり方教えて」

「フィルム出してクルって切って終わり。クレラップを信じろ」

「そっちじゃない。音楽の方」

「韻踏んで大衆の心掴めれば全部ラップだよ。フィーリングフィーリング」

 

 ラップなんて俺も軽く触ったことしかない。外すとダサいしダジャレみたいになるからあんまり使えないんだよなラップって。背負ったリスクと使った思考量に見合った結果が返って来ないというか。

 

「俺のスマホに電子書籍でラップ大全集とかラップ入門とか入ってるから貸すよ。スマホ預けるから終わったら返してくれ」

「いいの?もしかしたら真秀の連絡先消すとかするかもしれないわよ?」

「むには優しいから。俺はむにを信じてる」

 

 ぶっちゃけ消されてもまたいつか登録し直すし。それにむにはそんなことしない。

 

「じゃ、俺は真秀に会ってくるから」

「真秀なら相馬と電話してたわよ。長通話になりそうだったしまた今度にしたら?」

「そうなの?うーむ……みいこが腹空かせて待ってるし今日は諦めるか」

 

 正直に打ち明けると真秀の家に行けてないのも連絡できないのもむにの妨害とみいこの世話の忙しさが事情の大半だったりする。2人の行動が上手い具合に噛み合ってて真秀に会いに行けない。

 ごめんよ真秀。もうすぐみいことむにをどうにかしてそっち行くからな。相馬と拳で分かりあったらハッピーエンドなのでもう少しの辛抱。頑張れ俺たち。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

「ライム……ライブ……ライチ……?」

「最後は韻を踏めてない。別の言葉を探そう」

「難しいよ〜!」

 

 ネットで調べながらりんくにラップを教えてる。そろそろむにがラップのやり方をまほろから教り終わってやってくる頃だと思うけど。

 

「皆いる?まほろからラップのやり方聞いて来たわよ」

「あ、むにちゃん!」

 

 むにがやってきた。手にはまほろのスマホを持ってる。

 

「むに、そのスマホは?」

「これにラップの入門書とか色々入ってるんですって。まほろから預かって来たわ」

「……それはつまり、まほろさんのスマホを私達が好きに出来る、と」

「そうよ。だから手始めにまほろのAV購入履歴を見たあと、貧乳あざと可愛いうさぎ系ロリモノを入れるわ」

「せ、清楚巨乳お嬢様のやつも入れてください!」

「麗ちゃん、むにちゃん、ラップは?」

 

 今更まほろの性癖開発に手を出しても遅い気がするけど。私なんて小6のころから時間かけてじっくりしっとりねっとり調教してやっとまほろを褐色巨乳幼なじみ好きにできたんだし。私が巨乳になるかは正直賭けだったけど結果オーライだった。

 

「こ、これがまほろさんのえっちなビデオの履歴……」

「ものの見事に真秀似の女優ばっかね。このちょこちょこ入ってるロリっ子お嬢様モノは……ああ、みいこ。この『幼なじみのパイズリ地獄』とかまほろの癖がビシビシ伝わってくるわね。ぱいずりができない女の子とは付き合わないつもりかしら。酷い人権侵害ね」

 

 勝手にAV履歴見られてるまほろが1番人権侵害されてると思うけど、むにと麗はスマホに夢中だから野暮なことは言わない。

 

「まほろはクレジットカードだから1万ぐらいなら使っても怒られないわよね。とりあえずこの小動物系ウザロリモノを三本入れときましょ」

「こっちの清楚お嬢様陵辱というのも入れてください!」

「あんまり好き勝手しない方がいいよ。それに、まほろはもう私色に染まってるんだから」

「今からでも遅くないわ」

「抵抗はし続けるから美しいのです」

 

 りんくにラップを教える事なんてそっちのけでスマホに入れるAVを吟味してる2人。仕方ない、りんくはこっちで何とかするか。

 まほろのスマホを借りて来たって時点で何となくこんなことになる気はしてたけど、まさかりんくをほっぽり出すとはなぁ。

 

「りんく、ラップの練習しよ」

「う、うん!」

 

 むに達もそのうちまほろのスマホで調べ始めるだろうし、今はそっとしておこう。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 スマホをむにに預けちゃったからみいこに夕飯は何がいいかの電話ができなくて、スーパーの特売の時間も考えながらダッシュで家に帰って来た。そしたらみいこが俺のチャラ帽子とグラサンをかけて1人でボイパとかをやりながら、チェケラッチョって叫んでるのを目撃してしまった。このお嬢様は何してるん。

 

「旦那様!みいこ、すごい事に気づいたの!」

「一応聞こう」

「みいこのまんこで韻が踏めるの!!!!」

「くっっっっっっっっっっっっだらな」

 

 この子ほんとにお嬢様なのか?品性を疑う。誰にも邪魔はさせないみいこのラップを聞きながら俺は夕飯の献立は何がいいかを聞いた。チャーハンになった。終わり。




UA40000ありしゃす。評価者数も20人越えました。顔射マンイキハメ逆レ。
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