ヤンデレ真秀ちゃんに死ぬほど愛される日常   作:コントラポストは全てを解決する

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お兄様か、むに様か

 俺はみいこのお兄様になったわけだが、お兄様って何すれば良いんだろう。1人っ子だったから妹の扱いなんて分からない。

 

「お兄ちゃんって何すればいいんだ?」

「近親相姦なの」

「それって血の繋がりがあるから美しいわけで、俺たちがしてもなんの背徳感もなくてつまらないと思うんだけど」

「ならキスをするの。もちろん旦那様から」

「みいこ、さっきから自分のしたいこと言ってるだけじゃない?」

 

 みいこに聞いてもこの始末。俺はお兄様のなり方を探すのを一旦やめた。ご飯でも作ろう。

 

 そうしてこうして夕飯の材料を冷蔵庫で整理していると家のインターホンがなった。誰だろうか。真秀かな。真秀だと嬉しいなぁ。

 

「まほろ、泊めて」

 

 来客はむにだった。キャリーバッグを持っている。泊めてと言うのでしょうがないから家にあげた。ここで追い返しても良いことないし。

 

「あら、みいこまだいたの?もうとっくにまほろの家から追い出されたのかと思ってたわ」

「みいこは旦那様の妹になったの」

「はい?」

「旦那様は竹下家の人になったからこれでずっと一緒なんだよ」

「変な妄想ね」

 

 まあ、養子縁組で他所の家の子になりましたなんて言っても信じて貰えないよな。俺もまだ誰にもそのことを打ち明けてない。それに暮らしてるのが境家のホームだから養子縁組のことは言わない方が皆混乱しないと思うし。

 

「それで、急にどうした。むにも家出か?」

「ラップのことを色々勉強してたんだけど、気づいたらこんな時間になっててね。レトルトカレーを作るのさえ億劫だからまほろの家に行こうってなって、ついでに泊まろうって思ったの」

「来るなら電話なりで言ってくれ。こっちにも準備があるんだから」

「それは……ごめんなさい……」

 

 今日はたまたま夕飯の材料を多く買ってたから良かったけど、スーパーが閉まってる時間に泊まりに来られるとコンビニご飯とかになっちゃうし。飯作るようになった者としてはちゃんとしたもの食べさせたいって言うか。

 

「まあ、今回は問題ないから良かったな。今日はグラタンだぞ」

「マカロニいっぱいが良い」

「任せろ」

「みいこも!みいこもマカロニいっぱいがいいの!」

「はいはい」

 

 なんだか子供を持ったみたいだ。年頃の娘にしては反抗成分が薄いけど。いや、むには出会った頃が1番反抗期だったからもう精神は大人なのか?

 

「みいことむにはゲームでもしててくれ。夕飯の準備するから」

「みいこってゲームするの?あんまり強そうじゃないわね」

「みいこは毎日2時間ゲームしてるゲーマーなの。ぷよぷよテトリスからブラッドボーン、ダクソまでなんでもできるよ」

「ふーん、じゃあぷよぷよで」

「望むところなの」

 

 うんうん。初対面の頃に比べればだいぶ仲良くなったな。煽り合いとかはまだあるけど喧嘩は減ったし、あとは俺を巡った取り合いが起きなければおのじなんだけど。みいこはブラコン確定だしむには独占欲強いしでどうしようかなぁ。いざとなったらこの手作りクッキーで黙らすか。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 まほろの夕飯を待ちながらみいことぷよぷよをする。意外と手強い。たまに運任せ大連鎖を放ってくるから先が読めないし、テンプレもよく履修してる。1日2時間プレイにしては腕がいい。頭の良い血筋生まれだからかしら。

 

「むにちゃんは旦那様のこと諦めたの?」

「諦めたと言えば諦めたし、諦めてないと言えば諦めてない。そんな事聞いて来るってことはみいこは諦めたの?」

「もう旦那様とは結婚出来なくなったから。やろうと思えばできるけど」

「え、なんでよ?」

 

 結婚できないけど、やろうと思えばできる。みいことまほろが特殊な間柄になったと言うこと?

 

「旦那様、みいこの家の養子になったの。みいこの代わりに家を継ぐ。みいこはもう妹になったし旦那様にも結婚相手がいるから結婚はダメ。けど、旦那様が結婚相手を逃がしたらワンチャンあるの」

「その時は取ったもん勝ちよ。恨みっこなしのね」

「むにちゃんはなんで旦那様を諦めたの?」

「まほろとずっと一緒にいる方法、結婚しかないと思ってたけどそれ以外が見つかったからよ。それにあたしは1人じゃないって分かったし。まあ、結婚できるならしたいけど」

 

 別にまほろを完全に諦めたわけじゃない。でも、まほろもりんくもいてくれるし、ノア先輩もまぁ、いてくれるから……。りんくに叱られたのが1番効いたと思う。だけど真秀とまほろの進展を手伝う気はない。真秀とくっつかなければ、みいこの言った通りワンチャンあるかもしれないし。

 

「どうりで一昨日辺りからまほろが経営学とかビジネスマナーを学びだしたわけね。まほろにできるの?」

「旦那様は優秀だから大丈夫なの。学校のテストでも良い点取ってるって言ってたし」

「まあ、あたしもまほろに勉強教わる時あるけど……なんか、随分みいこを贔屓にしてるわね」

「結婚してくれないから全然贔屓じゃないの」

 

 1番贔屓してるのは真秀だけど、2番目がみいこかしら。全員同じぐらいに愛さないから拗れるのよ。まったく、まほろっていつもそう。あたしがついてなきゃダメダメなんだから。

 

「まほろと結婚したらやっぱりセックスしたいわよね」

「旦那様のあの極太オスチンポでグリグリ膣押されたら絶対気持ちいいの。優秀なおちんちんを持ってるんだからもっと色んな女の子を襲えば良いのに」

「まほろはハーレムエンドはお望みじゃないらしいから。男ならハーレムの1つでも夢見て欲しいけど」

「でも、あんまりヤリチンになられても困るの。女の子が増えて一緒にいられる時間が減ったら嫌だし。真秀ちゃんとみいことむにちゃんぐらいで十分なの」

「うちのユニットメンバー全員は娶って貰いたいところね」

 

 麗はまほろと結ばれなくて切腹しようとしたって言ってたし、りんくもまほろを好きらしいし。ピキピキは犬寄しのぶだけは絶対にハブいて欲しい。山手響子はまあ、向こうの出方次第。清水絵空はほっといていい。

 

「真秀ちゃんに彼氏が出来ればなぁ。新しい男を作りそうなのは知ってるけど、中々新情報が入って来ないの」

「真秀は学校でずっと男に付きまとわれてるわよ。厄介そうにしてたわね。真秀は押しに弱いから相手がもっと押して行けば折れそうだけど」

「工作……する?」

「まほろにバレたら嫌われるからやめときましょ」

 

 やろうと思えば裏工作出来そうだけど、腹黒くて計画高い女って思われたら嫌だし。まほろは正直で攻めが得意な純情で優しい褐色巨乳幼なじみがタイプだから、あんまりまほろの好みから外れたことをすると結ばれる確率が低くなる。

 

「真秀ちゃんに彼氏が出来たらどうやって旦那様に告白する?」

「うーん、婚約指輪とか婚姻届突きつける……とか」

「みいこは先に旦那様の赤ちゃんを身ごもるの」

「デキ婚は周りの反応がねぇ。避妊に失敗した性管理がダメなペアに見られるらしいし」

「周囲の目なんて気にしてられないの。それに旦那様には新人類法が適用されるから保証もバッチリ。ヤったもん勝ちなの」

 

 そういう見方もあるわけね。まほろとのセックス……きっと幸せで、すっごく気持ちよくて、愛をいっぱい感じられるんでしょうね。まほろは自分で動きたがってたし、あたしも騎乗位できる自信がないからまほろにリードして貰いましょ。新人類とかいうエロゲみたいな設定でまほろとヤった時だけ妊娠も結婚も良いらしいし。夢が広がるわね。

 

「クリスマスにまほろとホワイトクリスマス、なんてことが起こったら素敵よね。媚薬でも盛ってみようかしら」

「前に盛ってみたけどダメだったの」

「まあ、媚薬如きでまほろとデキたら今頃まほろは誰かと付き合ってるか」

「でも、真秀ちゃんは自分に媚薬を盛って旦那様と出来てたの」

「バーサーカーになるのはまほろじゃなくてあたし達ってこと?」

「だけどみいこが真秀ちゃんと同じことをしてもダメだったの。キスはできたけど」

 

 真秀がレイプしたって言ってたから、やっぱり媚薬を飲んでまほろを襲うのが手っ取り早いのかしら。あたしはまほろから襲って貰いたい気持ちもあるけど。

 

「あたしもまほろとキスが限界だったわね。まほろからのファーストキス……まほろはいつくれるのかしら」

「あー……お金払うとか?」

「なんで目ぇ逸らすわけ?」

「なんでもないの」

 

 怪しい……さてはまほろとなにかあったわね。まほろがコケて、庇おうとしたらまほろの顔と接触……とか?まあ、それぐらいなら心の広いむに様はなんとも思わないけど。

 

「別に、ドジしてまほろのキスを貰った程度じゃあたしは怒らないわよ」

「……違うの。ちゃんと旦那様にキスしてって頼んで、その……旦那様からキスして貰ったの」

「はぁ?あんたねぇ、つくならもう少しましな嘘をつきなさいよ」

「嘘じゃないの!旦那様を諦める代わりにキスしてって頼んだの。そしたらしてくれたの」

 

 あのまほろがファーストキスを真秀以外の女に?諦めるのを対価にすればキスして貰えた?その後にやっぱり諦めないって言ったら、まほろはどうするつもりだったのよ。真のファーストキスまで奪われちゃった。もうあたしが取れるものはない。まほろの赤ちゃんを初めて身ごもる事くらいしか。

 

「まほろからキスされてどうだった?」

「トリップしたの。軽い麻薬。自分からするのと違っていつ来るのかなって言うコンマ単位のドキドキと旦那様からキスしてきたって優越感で潮吹けるの」

「ふーん。あたしはディープキスでも頼んでみようかしら」

「みいこも混ぜて欲しいの」

「2人で?どこで頼むのよ。寝る時?」

「お風呂とか。裸だからワンチャンセックスできるかもなの」

 

 お風呂でまほろに頼んでキス、まほろと唇が触れた瞬間に舌をねじ込んでディープキスに発展させて、その隙におちんちんをいじって発情させて1発……まほろを諦めるから最後に思い出をちょうだいって言ったらしてくれる?

 

「むにちゃんに提案があるの」

「一応聞きましょう」

「ここに、無味無臭で効能世界一の媚薬があるの。これをみいこ達と旦那様の飲み物に盛るの」

「……お互い理性ギリギリになって、もしかしたらできる、と?」

「最初で最後のお願いとして、シてくれたら今後二度と旦那様とセックスしないって約束するの。旦那様は最後だから聞いて欲しい系のお願いに弱いことが分かってるから」

「1回切り、か……最低でもまほろの子を妊娠できるくらいはしたいけど。それに、セックスは妊娠のリスクがあるし、いくら最後のお願いとはいえキスの時みたいには行かないんじゃないかしら」

「そうなったら最終手段なの」

「最終手段?」

「睡眠薬も盛って旦那様を睡姦するの」

 

 睡姦……まほろの反応が楽しめなくてあんまり乗り気になれないけど、キスとセックスできないのはもっと嫌だし。賭けてみる価値はあるわね。

 

「ただ、もしまほろの子を孕んだ場合、どっちがまほろと結婚するか」

「そこは大丈夫なの。新人類は異性を依存させる確率が高いくて殺傷とか性犯罪に巻き込まれやすいってことで、お父様が新人類は多夫多妻制ができるよう国に頼んでるの」

「それなら普通にまほろと結婚すれば……いえ、まほろが自分の意思で真秀以外と結婚するわけないわね」

「というわけで、旦那様を諦めるから最後にキスとセックスをしてくれ作戦、決行なの」

 

 今日限りだけど、まほろからのキスが貰えるなら、その続きもできるなら、あたしも一肌脱ぐしかない。

 

 この後、まほろが夕飯の完成を知らせて来たから計画を実行した。あたしがまほろの気を引いて、その隙にみいこが全員分の飲み物に媚薬を入れる。計画は順調。あとはなるようになれ。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 みいことむにに夕食を振舞って、その後風呂に入ろうとしたら2人が一緒に入ろうとしてきて大変だった。この家の風呂は狭いからって言ったんだけど2人とも聞かず、仕方ないから皆一緒に入浴。やたらちんこを触って来たのはなんだったろう。あと、まほろの事諦めるからセックスさせてくれってむにが言ってきたけどさすがに断った。俺はそんな尻軽じゃない。

 

 そうしてこうして、結局寝る時間になったからリビングに布団3組敷いて寝てるんだけど、むにが異様に不機嫌だ。ちなみにみいこは寝た。

 

「何よ……みいこにはキスしたくせに……」

「そうしないとみいこが俺を諦めきれないって言うからだな」

「あたしだってまほろとセックス出来れば諦める事ぐらい……」

「子供できちゃったら大変じゃん?」

 

 ファーストキスはあげちゃったし、むににあげられるものがない。どうやらむには完全に俺とヤるスイッチを入れていたらしく、お風呂で1発する予定だったらしい。しかしできなくて持て余してるとか。

 

「本当はまほろが寝た後に睡姦する予定だったのにみいこは寝ちゃったし」

「怖いこと考えてんな。あんまりやんちゃすると出禁にすんぞ?」

「まほろが女の子全員と付き合ってくれればこんな事しなくて済んだのに。私も諦めなくて良かったのに」

「諦めるって言葉を免罪符にすればなんでもできる訳じゃないんだぞ?」

「じゃあなんでみいこにはキスしたのよ」

「そうした方が俺もみいこと過ごしやすいって思ったから」

 

 結局みいこは俺とセックスすることを画策していた訳だが。俺は騙されたんだろうか。

 

「あたしもまほろを諦めるからキスして」

「あんまり色んな女の子にキスしたくないんだけど」

「まだ2人目じゃない」

「普通1人だけだろ。俺はクズ男にはなれない」

「じゃあ、あたしで最後にすればいいじゃない。早く了承しないとまほろの勃起おちんちんにフェラするわよ」

「やめて」

 

 普通の男だったら美少女にキスできるしエッチな事もしてもらえるから得しかないんだろうけど、俺の場合は後がめんどくさい事が分かってるから乗り気になれないんだよな。ていうかそもそもそういう欲が湧かない。

 

「あたしにフェラされるか、あたしにキスするか、どっちか選びなさい」

「キスしたらほんとに諦めてくれる?ていうか前に話まとまったじゃんいい感じに」

「今日はたまたまぶり返して来ただけよ。だから早くして」

「あー……わかったよもう。キスするから鎮まってくれ」

 

 おぉ、絵師神のおんりぃ様。下々たる私からの接吻を譲渡しますのでどうかお鎮まりください。

 

「じゃあ……んっ」

「はいはい……」

 

 むにの向けられた顔、その唇に優しくぶちゅっと。みいこにした時からなんも成長してねぇ。真秀なんて初ディープキスがあんなに上手かったのに。

 

「これでちゃんと俺の事忘れるんだぞ。じゃあ、おやすみ」

「うん、おやすみ……♡」

 

 むにさんが発情した獣みたいな目をしてたけど俺は知らない。むにとの約束は果たした。後の事は神様に任せる。

 

 その後、むには俺の手を使ってナニってた。俺の手は大人の玩具じゃないと何度言えば。寝たフリでやり過ごしたが、せめて俺が寝たかを確認してからして欲しかった。発情うさぎって言われても文句は言えないんだからな。

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