ヤンデレ真秀ちゃんに死ぬほど愛される日常   作:コントラポストは全てを解決する

40 / 46
真秀凸

 クリスマスも近い放課後の事、俺は決意を燃やしていた。最近は色々あったけど、みいこもむにも絵空も全部全部片付けた。真秀凸しても良いよね?俺は真秀に会いたいんだ。

 

「みいこ。俺は真秀のところに行く」

「いちいちみいこに報告するって事は止めて欲しいの?旦那様、かまってちゃん?」

「いや、前までだったら俺がどこか行こうとすると行先聞いて来たじゃん。それが真秀のところだと全力ブロックされて」

「みいこは旦那様の妹なの。家の跡継ぎ誕生のため、一刻も早く旦那様には花嫁との結婚と子作りを望むの。そのための手伝いだってするし」

 

 ほんとでござるかぁ?以前までだったら真秀の名前を口に出した瞬間レイプ目で俺の事見てきたのに?これが新人類の籠絡を乗り越えた女の勇姿か。

 

「ところでみいこはいつになったら俺をお兄様って呼んでくれるの?」

「旦那様は永遠の旦那様なの。心の中ではちゃんと兄だと思ってる。みいこの初恋の相手とお兄様を同時に抱くの。正直まだキスとセックスはしたいと思うし」

「キスしたからお兄様になったんじゃないの?」

「そのうちお兄様になると思うよ」

 

 それはいつなのですか。俺結構『お兄様』って呼ばれるの楽しみに待ってたんだけど。血の繋がってない妹ってオタク大好きじゃん。銀髪ロング敬語ロリじゃないけど。まあ、お嬢様ロリって言うだいぶキャラが濃い妹だけども。

 

「それより行かなくて良いの?真秀ちゃんは旦那様を待ってるの」

「そうだな。じゃあ、行ってくる」

「行ってらっしゃいなの」

 

 いざ行かん、明石家へ。やっと真秀に会える。ここまで長かったなぁ。真秀√に突入する時が来た。待ってろ真秀、結婚の約束を叶えてやるからな。

 

 

 

 

 ────────

 

 

 

 

 真秀ん家のインターホンを5回プッシュした。早く出ないかな。会ったらなんて言おう。久しぶり?こんばんは?ハッピーハロウィン?まだかなまだかな。

 

「はーい……あら、まほろ君。久しぶりね!」

「久しぶりですお母さん。真秀います?」

「いるわよ。上がってく?」

「是非!!!」

 

 家に侵入。靴を脱いで真秀の部屋に直行。ドアを2回ノックして真秀の返事が聞こえたらゲートイン!懐かしの真秀の部屋の匂い。こんな甘ったるい匂いだったっけ。

 

「真秀ー!会いたかったぞー!!!ヘイヘイヘーイ!」

「ま、まほろ……?どうしたの?」

「真秀に会いに来た」

 

 あー真秀の温かさがハグで伝わってくる。これだよこれ。確かな母性。確かな光。私の母。この愛する人間の温かさが俺を安心させてくれる。ずっと俺が求めていたもの。やっぱり俺は真秀なしじゃ生きていけないんだ。

 

「まほろ……力強いって……」

「あ、ごめん。嬉しすぎて力加減忘れてた」

 

 俺にしっぽがあったら全力で振ってる。うわ、真秀の顔ほんと久しぶりに見た。可愛よ。俺の嫁可愛よ。真秀ってこんなプリティーフェイスだったっけ。もっと大人のお母さんみたいな顔してた記憶が。なんか、落ち着いた顔してる?

 

「どうした真秀。そんな失恋ガールみたいな達観した顔して。ほら、スマイルスマイル」

「……そうだね、ごめん。最近色々あって疲れてたんだ」

「俺も色々あったけど全部片付けて来た。真秀に話したい事がいっぱいあるんだ」

 

 むにが若干拗らせ気味になって束縛されたこととか、みいこが居候になってお世話したり、絵空に拉致とかフォトンの手助けしたりとか。他にもたくさんある。

 

「絵空と麗は俺が何とかしたし、むにはりんくとノア先輩が。響子も振った。しのぶは多分どうにかなる」

「相変わらずモテモテだね。私の入る余地あるかな……」

「入るも何も、元々この席は真秀のものだぞ。何言ってるんだ?」

「でも、まほろはみいこちゃんと結婚することを選んだんでしょ……?」

 

 ……………………ん?

 

「まほろ、みいこちゃんにキスしてたじゃん。それってみいこちゃんを選んだってことでしょ?」

「いや、違うけど」

「なんかさ、それ見てたら自信なくなっちゃって、いつもみたいに押し切る元気も出なくて……まほろは私を好きなのかなって……隣にいられるのか不安になって……」

「ちょっと待って。ストップ。なんか雲行きが怪しくなってきた」

 

 どうしたんだ真秀。弱気になるなんて真秀らしくない。ヤンデレ味がないぞ。本当にどうしてしまったんだ。

 

「私は相馬君と、まほろはむにと、それぞれ学校では付き合ってる事にされてるし。私も相馬君の告白の答えを雰囲気に呑まれて保留にしちゃったし、私……どうしたら良いかわかんない……」

「明日一緒に頭下げに行こ?そしたらハッピーエンドだ」

「なんか、デートに保護者同伴させる男みたいでダサくない……?」

「それはある」

 

 やっぱり真秀1人の力で相馬を振らないとダメか。出来れば俺も手助けしたいけど、俺が言っても相手を逆撫でしちゃいそうだし。

 

「相馬を振る文言を考えよう。一応聞くけど、相馬の好きな所ってある?」

「顔が良い、とか……でもまほろの方がかっこいい」

「じゃあ、相馬の嫌いな所」

「大して仲良くもないのに距離感がおかしい。なんの記念日でもないのに事ある毎に物を渡してくる。セリフがキザイ。デートが基本ショッピングモール。汗臭い。相馬君と一緒にいると周囲の女子の視線が刺さる。清涼剤効かせすぎ。財布がナエキのバリバリするやつでしかも親に買って貰ったって言ってた。ボディタッチが多い。頭撫でてくるの嫌。女体化英雄伝説を常時カバンに入れてる。何より、3秒に1回私の胸を見てくるのがすっっっっごく嫌」

「割と俺もこんな感じじゃね?」

「全然違う!」

 

 真秀の乳にはそれほど興味ないけど、真秀の顔見てると視野の端っこについでで真秀乳が入ってくるし。財布だって俺もバリバリするやつあるぞ。距離感だって意識したことないし。

 

「だって……まほろは私の幼なじみじゃん……」

「幼なじみ補正なかったら俺も嫌われてたってことじゃね?」

「それは無い。だってまほろは運命の人だもん」

 

 お、ちょっとだけ自信が戻って来たっぽい。

 

「とりあえず相馬は思春期過ぎて無理って理由で振ればいいか?まずは乳見る癖を直せと。いざとなったら俺を呼べ。兄妹揃って馳せ参じてやる」

「……まほろ、1人っ子でしょ?」

「みいこが妹になった」

「???」

「俺、竹下家の養子になったんだ。みいこと結婚せずみいこを救うにはどうしたら良いか。それを考えた結果こうなったんだ」

「そんなにみいこちゃんと結婚したくなかったの?最近は私とも疎遠だったし、別にみいこちゃんを選んでも良かったのに」

「バッカお前。俺の初恋は真秀なんだぞ。初恋は叶えなきゃ俺の気が済まねぇ」

 

 むにとかみいこの初恋をぶった切った俺が言えた義理じゃないけど、心の底から真秀がオンリーワンでナンバーワンなんだから。真秀ももっと自信持って。俺に初めてキスした女がそんな弱気でどうする。

 

「俺は真秀が好きです。恋人になりたい。嫁にもしたい。一緒のお墓に入りたい。俺の恋人になって。YESかNo、どっちだ!」

「い、イエス……」

「よぉし!じゃあ婚約指輪買いに行くぞ!着いてこい!」

「あ、ちょっ──」

 

 真秀の手を引いて明石家を出た。目指すは宝飾店。真秀の指のサイズを予め測ってサプライズ婚約指輪とかした方がいいんだろうけど、一生使う指輪を俺の感性とサプライズ魂に任せるのは普通に嫌だし。真秀も嬉しそうだからおk。

 

 

 

 ────────

 

 

 

 婚約指輪を買った。一般的なサイズのダイアモンドが3つ入ったティアラみたいな形の指輪。90万したけど貯金崩せば普通に一括で買えたからこの世はチョロい。

 

「ほんとに買っちゃった……婚約指輪……」

「これで真秀は俺から逃げられないぞ。毎日みそスープを……たまに俺がご飯作るから。洗濯も掃除も任せろ」

「逃げるつもりはないけどさ……。いや、冗談だと思ってたから……」

「これくらいしないと真秀に気持ち伝わらないと思って」

 

 指輪のデザインは真秀に任せた。値段は気にするなって言ったんだけど、高くもなく安すぎないものを真秀は選んだ。真秀がつけるものだから真秀が選んだ方が良いと思ったんだけど、俺も口出しした方が良かっただろうか。

 

「俺の指輪も買った方が良かったかな」

「……」

「真秀?」

「ねぇ、まほろ」

「どしたん」

 

 真秀が俯きっぱだったからどうしたのかと思った。顔を上げて、覚悟の決まった顔で俺の名前を呼んでくる。やっぱり指輪はいらないとか言われちゃう?

 

「指輪……つけて欲しい……」

「任せろ」

 

 オシャンティな紙袋から指輪の入った箱を取り出し、パカッと開けて指輪を出す。それを差し出された真秀の左手の薬指に通した。

 

「!……まほろ!」

「うぉ……よしよし」

 

 感極まっちゃったのか顔が真っ赤になった真秀が俺に抱きついて来た。てっきり一生離さない的な事を言われると思ってたんだけど、思いっきりギュッてされて泣いていらっしゃいる。俺も抱き返して頭よしよしした。うんうん、真秀も張り詰めていたものが落ちたみたいで良かった良かった。

 

「絶対、真秀の事幸せにするからな」

 

 一時期は相馬に寝盗られたかと思って落ち込んでたけど、やっぱり俺は主人公だからメインヒロインと付き合えた。

 真秀を幸せにして、まだ見ぬ俺たちの子供と明るい未来をを過ごすんだ。きっと楽しくて、ワクワクして、幸せな時間を過ごすんだろうな。

 

 今更だが人通りの多い道のど真ん中でこんな事してていいんだろうか。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

「旦那様も真秀ちゃんのものになっちゃったし、みいこも旦那様の妹として頑張るの」

 

 旦那様が家を出てから8時間か10時間ぐらいが経った。真秀ちゃんのところに行くって言ったから今頃ラブホで子作りセックスでもしてるはずなの。新人類法もあるし、真秀ちゃんと二股してもらおうかなって本当は思ったけどみいこは空気を読んだ。

 

「ただいまー」

「おかえりなの。旦那様、どうだった?」

「ハッピーエンドを掴み取って来た」

「子作りした?」

「真秀の要望で」

「ならよし。なの」

 

 旦那様は勃起はするけどセックス欲が弱いから子作りは相手から絡まなきゃ出来ないの。だから真秀ちゃんかみいこぐらいの性欲が必要だった。むにちゃんはむっつりだけど性欲が足りないと思う。うさぎくらい発情できるようにならなきゃ。そのうさ耳は飾りなの?

 

「一応言っておくけど、旦那様は嫁を増やすこともできるし、新人類の配偶者になった真秀ちゃんも夫を増やせるの」

「まあ、寝盗られなければいいかな」

 

 旦那様の「それじゃあみいこも嫁になるか?」ってセリフを期待したけどやっぱり旦那様は旦那様だったの。みいこも諦める事を対価にキスを貰ったし、早くお兄様として受け入れなきゃ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。