戦姫絶唱シンフォギア・俺、参上ッ!   作:イマジンf

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頭打った時に思い付いたネタを書きます。


EP:0 悲劇の後の謎

「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen───」

 

奏の命懸けの歌が私達、ツヴァイウィングがライブをやっていた会場に響き渡る。それは突如発生したノイズを殲滅する為に、私達の歌を聞きに来た観客達を救う為に奏はその歌を紡いだ。

 

「奏ぇぇぇぇぇ!!」

 

私が幾度の戦闘で負傷しながらも奏の元へと駆け付けるが時はすでに遅く、奏は絶唱を歌いきる。

絶唱によって発生した衝撃波。それは会場に溢れていたノイズを炭素と化していきその威力を物語る。塵が空中へと漂い視界が霞み戦闘の余波や絶唱の衝撃波でボロボロとなった会場中、私は絶唱によるバックファイヤ―の影響で倒れた奏の元へと急いだ。

 

「奏ッ!」

 

「ははは、やっぱり絶唱はキツイな……」

 

血を吐き、意識を朦朧とさせながらも私へ心配させまいと笑いかける彼女の姿はまさに満身創痍、何時命尽きるとも分からない様子だ。

 

「奏、今すぐ病院に───」

 

奏を抱え了子女医達医療スタッフ達が緊急事態にとスタンバイしていた場所へと向かおうとするが───それは叶わなかった。

 

「ノイズが!?」

 

絶唱によって消滅したばずのノイズが生き残っていたのだ。それも厄介な事にその個体は大型の個体、この会場から出そうものなら被害は甚大なものとなるだろう。

私自身が戦おうにもこれまでの戦闘で無理をした影響か体は限界に違い状態だ、大量にフォニックゲインを使用する攻撃は扱えないだろう。

残る手段として奏が使用した絶唱もあるが奏の命をかけて使用した攻撃に耐えた個体だ、耐久性に秀でていると予想もできる。果たして私の絶唱で叩ける相手なのか……

 

「ッ! 弱気になるな風鳴翼! 私は防人、戦う者だ!」

 

自身を奮い立たせ獲物を握りなおす。地面へと再度寝かせた奏から行くなと目で訴えかけられるがすまない奏、私の死地はここのようだ。

 

「先に行くぞ、奏」

 

覚悟を決め敵へと特攻、闘劇を敢行しようとするが───

 

「いいじゃん、いいじゃん、スゲェじゃん───」

 

───誰かの呟きにも似た、歌が私の耳に入った。

 

「!?」

 

そちらへと目を向けるとそこには男が歩いていた。

頭蓋骨、もしくはそれを模試たヘルメットのような物を頭につけ全身を奇妙なスーツに身を包み、一際目立つベルトを身に付けたその男。

 

「ふふん〜♪ スゲェじゃん、ふふふーん♪」

 

お世辞にも上手いとは言えない鼻歌を挟み、歌を口ずさむその男は堂々と何の迷いもなく増え続けるノイズの集団へと足を進める。

 

「! やめろぉ! 死ぬつもりか!」

 

気を取り戻した私は咄嗟にそう呼びかけるのだがその男の歩みは止まらない。

 

「ん? わぁ〜!」

 

それどころか呑気に私たちに気付いて手を振る始末。正気か!?

手を振り終わったその男はノイズ達迫る集団の前で停止。

 

「初めてのライブだったってのに、邪魔しやがって……許せん!」

 

突如音楽が流れ出す。それはどこか情熱的で暴走気味、そしてそれとはまた別の仲間を守る、大事にすると言う思いを深い所で感じられる音。

その発信源であろ男は何か黒い物……ここからでは上手く確認出来ないのだが黒く四角い何かを取り出した。

 

「変身ッ」

 

【ソード・フォーム】

 

それをベルトへと翳す。するとどうだろう、まるで私達の纏うシンフォギアのように恐らく外装が出現、男へと装着されて行く。鎧を纏ったかれはまるで情熱の赤、そう表現できるほど綺麗で……思わず私が見惚れるほどの魅力を感じさせていた。そして男は…彼は告げる───

 

【俺、参上ッ!】

 

───ヒーローのような、私の憧れた防人を感じさせるセリフを。

その背中は頼もしく、そして同時に今の私には眩しかった。

 

貴方は何者なんだろう……何故ここへ───

 

私の疑問に答えが出る訳もなく彼は両腰に下げていたバトンのような物

をブロックのように組み替えるとそれは剣と化す。凄い、本当にシンフォギアのようだ!!

なんとなく彼の扱う獲物が私と同じ剣だという事に喜びを感じながら、目の離せないその姿を凝視する。

 

「最初に言っておく、俺最初から最後までクライマックスだぜぇぇぇぇッ!!!」

 

それからはある意味鮮やかな戦いであった。驚いた事に彼はノイズの炭素化の影響を受けないようで無数に溢れるノイズ達をバッタバッタと殲滅して行く。戦い方は一見、型はバラバラでまるで初心の者が剣を力任せで何となく去っているかのような立ち回りのように見る。しかし、私には分かる、あれは計算されてやっている事だと。

その証拠に凄まじい速度でノイズ達が倒されていっている。わたしたち二人が連携して全力で戦ったとして同じ事が出来るかと問われれば答えはノウと言う他ない。それぐらいに彼は、強いッ。

 

「ラストはお前だデカブツ野郎! チクチク横から邪魔して来やがって、鬱陶しいわッ!」

 

彼は再度ベルトに黒い何かを添えると音声が響く。

 

【フルチャージ】

 

ベルトから赤い稲妻が走り剣の持ち手へと繋がる。

 

「俺の───」

 

刀身は突如飛び出すかのように空を舞い、稲妻が刀身と剣が繋がっていると告げる。

 

「───俺の必殺技、パート2ッ!」

 

そして、繰り出される斬撃。十字に放ったその威力は必殺技の名の如くが凄まじくあの大型個体を切り裂いてしまった。……凄い。

 

「ふぅ〜終わった終わった、帰ってコーヒーを…ってアレ?何か大事な事を忘れているような……」

 

その姿、戦い方に憧れや他の何かを感じ、奏よ様子を確かめながらも彼の姿を見つめ、どうやって話しかけようかと迷っていると彼は何かに首を傾げながら───あ! 

 

「待って!!」

 

突然発生した白い壁のような霧に飲まれ姿を消してしまった……っく! 私が話しかけるのを躊躇ったばかりに……ッ!

 

これが、後に語られる私達ツヴァイウィングに起こった悲劇の真実。

あの人は一体何者だったのだろうか……

 

一つの謎を残しながらも私は奏と近くに胸から出血し、倒れていた二人を運ぶのであった。

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