ラストスタリオン   作:水月一人

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翼人

 見渡す限りの白だった。カーラ国を発ってからおよそ2週間、村々を巡りながらたどり着いた先には、ケシの大草原が広がっていた。開花したばかりの花々が風にそよぎ、どこまでも続くその白い絨毯が、風を追いかけウェーブしている。

 

 爺さんが言ってた通りだなと、暫し唖然と見ていたら、突然、陽が陰ってきた。ハッとして空を見上げたら、まるで掴めそうなくらい近くに雲があった。気がつけば、上も下も白く染められた世界の中に佇んでいた。さしずめここは雲の王国と言ったところだろうか。

 

 これだけの畑を維持するのには、一体どれくらいの人手が必要なんだろう。そう言えば、ここに来るまでに通った村々では、自分たちで使う分しか作らないと言っていたのに、ここにはどう考えても売って余るほど大量のケシが生えていた。

 

 もしもこれでも、自分たちが使うだけと言い張るならば、ここは数千人規模の大きな村ということになる。もちろん、こんなマチュピチュみたいな山の上に、それほどの人口を抱える村なんてありえなかった。

 

 するとここだけ方針転換して、必要以上にアヘンを生産しているということだ。しかし、どこかへ卸しているというなら、今まで気づかなかったのはおかしな話だ。なら他に理由があるのかも知れない。

 

 それは何なんだろう? と考えていると、畑の中に第一村人を発見した。鳳たちは恐らくアヘンを収穫しているのであろう、その村人の方へと近づいていった。

 

「こんにちわ~! ここはカナン村で間違いありませんか?」

 

 すると農民は怪訝そうな、明らかに警戒している表情をしながら、

 

「カナンは村じゃなくて、村長の名前だが……あんたたちは?」

「俺たちは、この近くにある砦へ行くために勇者領から来ました。救援物資を送るために、地図を作ってるんですよ」

 

 鳳がそう説明すると、途端に農民の顔がパーッと輝きだして、

 

「それじゃ、あんたら勇者軍の人たちか!」

「いや、勇者軍じゃなくて、ギルドの冒険者ですが……」

「何にしても味方には違いない。やっと待ち望んでいた救援が来てくれたぞ! ……ヴァルトシュタインさんも、これで浮かばれる。砦はここから歩いてもそう時間がかからない。すぐ案内するから、ちょっと待っててくれ」

 

 ここに来るまで、どこの村でもあまり歓迎されてこなかったから、この反応には驚いた。聞けば彼はヘルメス領から来た難民で、ヴァルトシュタインと一緒に砦を築き上げた一人だそうである。

 

 しかし難民軍は元々、女子供や老人を含む烏合の衆で、とても戦闘に耐えられるような集団ではなかった。そこでヴァルトシュタインは、口減らしの意味も兼ねて、難民の中から戦闘の出来るものと出来ないものを選り分け、非戦闘員をこうして後方の村々へと避難させたそうである。

 

「全員がこの村にってわけにはいかないから、結構広範囲にバラけている。中には新しく村を作った奴らも。でも大体は仕事のあてを探して行商人と一緒に北を目指した。帝国から逃げてきたのに、結局、またその帝国のために働くことになるんだから皮肉な話さ」

 

 農民はそう言って自嘲気味に笑った。彼としては本当はみんなと一緒に砦に踏みとどまって、義勇軍として戦いたかったそうだ。しかし、彼には持病があって戦闘は難しかったから、こうして後方に回されたというわけである。

 

 この村にはそんな元難民軍の者たちが多く残り、農家の手伝いをしながら砦に少ない物資を送っているそうである。しかし、砦に籠もる3千ほどの義勇軍を養うには到底足りず、リブレンナ川の決戦後は籠城戦が始まって、厳しい状況が今も続いているらしい。そこへやってきた鳳たちは、さしずめ救世主の到来を告げる神の使いのようなものだった。

 

 金はあるが物資が足りない。状況はかなり逼迫しているようである。ここへ来るまでに通った村のリストから、救援物資を運び入れるルートは既に出来上がっていた。後はその情報を鳳たちは急いで勇者領に戻ってギルドに報告すればいい。

 

「それじゃあ、僕はここでお別れだ~……」

 

 鳳たちがそんな話をしていると、ポニーの上で退屈そうにそれを聞いていたポポル爺さんが言った。鳳はここまで道案内を買って出てくれた爺さんに感謝しながら、

 

「大丈夫? 爺さん一人じゃ村まで帰れないだろう? なんだったらギルドに報告した後、またここに戻ってくるけど」

 

 すると爺さんはゆっくりと首を振って、

 

「いいよ~。僕は暫くここに留まるから。ここには僕が好きなアヘンがいっぱいあるし、世話をしてくれる先生もいるからね」

「そうなの……?」

「ああ、ここの村長とは昔なじみでね。村が遠いから最近会えてなかったけど、彼はいっぱいアヘンを持ってるから、暫くはここでのんびりアヘンを吸いながら、昔話でもして過ごすつもりさ」

 

 爺さんは暫くと言っているが、思い返せば爺さんは村で一人暮らしだったし、これだけ長い道のりを案内してくれたのだ。もしかしたら爺さんは最初から、友達のいるここへ引っ越してくるつもりだったのかも知れない……鳳はそう思ってちょっと切なくなった。

 

 それにしても聞き捨てならないのは、これから爺さんが世話になると言っている村長がアヘンをいっぱい持っているという事実である。

 

 鳳は目の前に広がるケシ畑を見ながらゴクリとつばを飲み込んだ。

 

 ここに来るまでに寄った村では、みんなその日に爺さんが使う分くらいしかアヘンを分けてくれなかったが、これだけあるなら交渉次第では、もしかすると多めに分けてくれるかも知れない。

 

 元はと言えばこのボヘミア行は、魔法具屋の店主に頼まれて、アヘンを手に入れるのが目的だったのだ。鳳はそれを思い出し、

 

「それじゃあ、俺もその村長さんに挨拶しとこうかな……」

「おまえの場合は邪な考えでだろう?」

 

 ギヨームのツッコミに鳳はウッと言葉を飲み込む。彼はため息交じりに、

 

「まあ、今後、物資調達の勇者軍がうろつくかも知れないんだ、素通りってわけにも行くまい。村長に会いに行くのは賛成だ」

 

 そんなわけで、鳳たちは爺さんと一緒に村長の家へと向かうことにした。

 

********************************

 

 村長の家は村の一等地というか、この村の最も高い位置にあった。ケシ畑の間に曲りくねるように伸びている、勾配の緩やかなあぜ道を進んでいくと、やがて小高い丘の上に平屋の広い日本家屋のような建物が見えてきた。茅葺きの大きな屋根の上には妙に存在感の強い風見鶏が乗っていて、それが風を受けてパタパタ回転していた。

 

 登ってきたばかりの道を上から振り返れば、そこには広大なケシ畑が広がっていた。高原の天気は変わりやすく、いつの間にか濃い霧に包まれていて、畑の端っこはもう見えなくなっていた。それがまるで三途の川か、彼岸の景色のように映って、きっと天国という場所があるならば、こんな風景に違いないと鳳は思った。

 

 多分、これを見て天国なんて感想を抱くのは彼だけだっただろう。ところが、間もなく鳳以外のメンバーも、彼と全く同じような印象を持つような出来事が起きたのである。

 

 その家に近づくと屋根からモクモクと、湯気のように煙が上がっているのが見えた。火事ではなくて、おそらくは茅葺き屋根に虫がつかないように、中に囲炉裏でもあるのだろう。こんなとこまで日本家屋式なのかと感心しながら進んでいくと、その時、鳳はその建物から何かいい匂いがしてくることに気がついた。

 

 最近良く嗅ぐそのいい匂いとは、言うまでもなくアヘンの香りである。

 

 それじゃこの中は阿片窟にでもなってるんだろうか? ポポル爺さんを乗せたポニーがパカパカと蹄の音を響かせて建物に近づいていくと、その音に気づいたのか、中から一人の女性がひょっこりと顔をのぞかせた。鳳はこれがカナン先生なのかな? と思ったがそうではなく、女性はやってきた者たちの中にポポル爺さんを見つけるや否や、すぐさま家の中に向かって叫んだ。

 

「先生! お客様ですよー!」

 

 彼女はそう言うと、困ったような表情で鳳たちに軽く会釈してから、そのまま忙しそうにパタパタと足音をたてて家の中へと入っていった。来客と言いながら案内するでもなく、置き去りにされてしまった鳳たちが手持ち無沙汰に立っていると……やがて、そろそろ忘れられてるんじゃないかと不安になった頃になって、ようやく家の中から一人の男性がスーッと現れた。

 

 鳳たちはその姿を一目見るなり目を丸くした。

 

 男は年の頃は20代から30代、身長180センチくらいの引き締まった体をしており、サンダル履きのラフな格好の上に、白衣のようなものを羽織っていた。白髪(アッシュブロンド)で彫りは深く、目はエメラルドで、北欧系の人種らしくものすごく白い肌をしており、そして、驚くほどの美形だった。

 

 それは神が作り出したかのような、作り物めいた美しさだった。この世界に初めて来た日、神人の女性を見て抱いた印象とそっくり同じ印象がその男からは感じられた。無論、美形の神人を見るのは初めてではないし、メアリーという仲間もいるから、驚いたのはその美しさのせいではない。鳳たちが何より驚いたのは、男の背中に生えた大きな翼のせいだった。

 

 男の背中には2枚の大きな白い羽根が生えていた。それは鳥のような大きな翼で、柔らかな羽毛に包まれている。一瞬、目の前の男が作り物みたいだったから、その翼もきっと作り物なのかも知れないと思ったが、すぐにその考えは捨ててしまった。

 

 男は玄関に現れると器用にその翼を広げて、パタパタと鳳たちの方に風を送ってきたのである。

 

「これはこれは、ポポルではありませんか。お久しぶりですね」

「うん、先生。また会えて嬉しいよ」

 

 唖然とする鳳たちとは対象的に、ポポル爺さんはいつもどおりのフラットな声で家の主に挨拶すると、ポニーからよっこいしょと降りようとした。

 

「一人で大丈夫ですか?」

 

 という男の声にハッとして、鳳が爺さんに手を貸すと、彼は鳳に体重を預けてポニーから滑るように地面に降り立ち、それから割りとしっかりした足取りで、男の立っている玄関から家の中へ入っていった。そのすれ違いざまに、

 

「それじゃ暫くお世話になるよ~」

「ええ、ゆっくりしていってください」

 

 と二人は挨拶を交わし、ポポル爺さんは鳳たちに一瞥もくれずに、当たり前のように家の中へと消えていった。鳳がそんな爺さんを追い掛けようとすると、家主がその羽根ですっと彼の行く手を遮り、この中は立入禁止ですと申し訳無さそうに謝罪を口にした。

 

 入り口から見える建物の中は紫煙が充満しており、その匂いだけでトリップしそうなくらいアヘンの匂いがプンプンしていた。ちらっと見えた中には数人の男たちが屯しており、どうやらここは本当に阿片窟のようだった。

 

 一応、さっき別れの挨拶は済ませたつもりだったが、なんとも寂しいお別れである。鳳は、爺さんのことも気にはなったが、それ以上に目の前にいる男の方が気になって、その後を追うことを諦めて彼の方へと向き直った。

 

「こんにちわ……はじめまして。えーっと、あなたがカナン先生ですか?」

「はじめまして。ええ、そうです。あなた方は、ポポルをここまで連れてきてくれた方たちですね。感謝いたします。見たところ、行商人のようには見えませんが……はて?」

 

 男は、歳も格好もバラバラの鳳たち一行を見て首を傾げている。鳳は彼の正体を聞くよりも前に、まずは自分たちのことを話して置かねばと思い、

 

「挨拶が遅れました。俺たちは連邦議会から派遣されて、この先にある砦に向かっている冒険者です。ポポル爺さんには寧ろ俺たちが案内してもらった方で」

「おや、そうだったのですか? ……ふーむ。ところで、砦とおっしゃいますと、何か戦争で動きがございましたか? もし我々から徴発などをされるおつもりなら、ご容赦願いたいのですが……もちろん、我々に抵抗する力はございませんが、元から無い物を集めることも出来ません」

 

 どうやらカナンは鳳たちが砦から来た徴税官かなにかと勘違いしているようである。鳳は慌てて否定した。

 

「いやいや、俺たちは寧ろそうならないように、救援物資を送るルートを確保しに来たものです。今後は勇者領の方から物資が送られるでしょうから、もう心配ありません」

「そうですか。ならいいのですが……」

 

 カナンはまだ疑わしそうな表情を隠さなかった。どうやら彼は、勇者軍に対する不信感があるようだった。

 

 まあ、それも無理ないだろう。彼からしてみれば、いきなり自分ちの目の前に砦を作られ、ドンパチやられているようなものである。難民を受け入れてくれてるだけでも有り難いのに、これ以上不安を煽るような真似をしては気の毒だ。鳳は慌てて話題を変えた。

 

「ところで、あなたは翼人ですか……?」

「おや……私の姿を見て、真っ先にその名前を口にするとは珍しい。お察しの通り、私は翼人と呼ばれる種族の者です」

 

 翼の生えている人だから翼人なんて、誰でもすぐ思いつく言葉であるが、少なくともここ旧大陸(バルティカ)では馴染みのない言葉であった。翼人は新大陸に住んでいる少数部族で、この大陸には居ないはずなのだ。だから彼は鳳がいきなりその名を口にしたことに驚いたのだ。

 

 彼が何故その名を知っていたのかは言うまでもなく、つい最近、初代ヘルメス卿アイザック・ニュートンの著書を読んだからであるが、

 

「彼はあなた方を天使の末裔だと思っていたようですよ」

 

 鳳がそう言うと、カナンは苦笑しながら、

 

「ははははは。ヘルメス卿もおかしな方ですね。もしも私たちが天使なら、その輪っかはどこにあると言うんですか。ここが天国だと言うのなら、世に跋扈する魔物は何なんですか。神に召されてまでも、人は人同士で争うことをやめられない。ここは天国と言うよりも、どちらかと言えば、地獄と呼んだほうが良さそうなくらいです」

 

 翼人の皮肉めいた言葉に、鳳に苦笑で返しながら、

 

「俺もそう思います。でも、あなたに初めて出会った時、俺も同じ印象を持ちましたよ。何ていうか、あなたは俺たちが持っている、天使のイメージによく重なっている。初代ヘルメス卿が勘違いするのも無理はないでしょうね」

「うーん……そんなこと言われても、正直こそばゆいだけですね。私たちなんて、ただ羽根が生えているだけですよ?」

「新大陸には結構いらっしゃるんですか?」

「ええ……今は北方でほそぼそと暮らしているだけですが、元々は私たちが新大陸の先住民で、後からやってきたのが勇者領の人間たちなのですよ。昔はそれでひと悶着あったのですが、今は共存しています」

 

 すると金髪碧眼の白人先住民を、海の向こうからやってきた人間が追い出したということか……なんというか、地球とは真逆だなと鳳は思った。

 

 そんな翼人の彼がどうしてこんな旧大陸の山奥で阿片窟なんか作っているのか、正直かなり興味はあったが、あまり突っ込んだことを聞いて機嫌を損ねるのは得策ではないだろう。

 

 鳳はそれよりも彼が育てているケシ畑のほうがずっと気になって、ソワソワしながら聞いてみた。

 

「ところで……この周りに広がっているケシ畑は、全てあなたの物なんですか?」

「……? いいえ、全てというわけではありませんが。それがどうかしましたか?」

「ここに来るまでの村では、必要以上のアヘンを生産していませんでした。しかしここのケシ畑は過剰です。もしかして、どこかに出荷していたりするんでしょうか?」

「いいえ、これはここでしか使われていません。確かに必要以上の量を作ってますが、それは備蓄のためですね。こんなの腐るものではありませんから、うちの村では不作の年に備えて多めに作っているってだけですよ」

「なるほど、そうなんですか! じゃあもしかして……その備蓄をちょっと分けてもらうなんてことは……出来たりしなくなくないですかねえ? うふふふ……」

 

 鳳が上目遣いで謙るようにそう言うと、カナンはおやっとした顔をしてからクンクンと鳳の匂いを嗅いで、

 

「……ふーむ……あなた、ここに来るまでに、相当アヘンを嗜んでらっしゃいましたね?」

「えへへ……わかります?」

「わかりますとも……仕方ないですね、ポポルと一緒にいらしたなら。でも、あなた、まだお気づきになっていないかも知れませんが、これは非常に中毒性の高い薬なのです。このまま使い続ければ、取り返しのつかないことになりかねませんから、もうこの辺でやめにしておいたほうが良いですよ?」

 

 カナンがそう諭すように言いだすと、鳳は彼の言葉を遮るように慌てて首を振り、

 

「いやいや、違うんですよ! 実は俺、連邦議会の依頼で道を探しに来ただけではなく、アヘンも探していたんですよ」

「……どういうことですか?」

「はい。実は、友人に魔法具屋をやっているものが居りまして、元々はその彼の依頼でアヘンを探しに来たのが本命なんです。連邦議会はそのついでで……」

「へえ、そうだったんですか」

「友人は古代のハイポーションを復活させようとしていて、この近辺に材料があると聞き及びまして、俺に探してきてくれと依頼してきたんですよ」

「ふーむ、なるほど……MPポーションの代わりですか。確かに、これにはその効果が期待できます」

「ですんで、その友人のためにも、ほんの少しでいいからわけて貰えませんか?」

 

 鳳がそう言うと、カナンは少し考え込むように羽根をパタパタさせていたが、やがて何かを決心したように、うんうんと頷くと、

 

「わかりました。そう言う事でしたら、お薬を少し分けて差し上げましょう。その代わり、あなたが個人的に楽しむためには、絶対使用しないと約束してくれますか?」

「もちろんですとも。俺が使っちゃったら、友人に持って帰れないじゃないですか」

「……それもそうですね。わかりました。それじゃ、ナースに頼んで用意してもらいますから、少々お待ち下さい」

 

 カナンはそう言って建物の中に引っ込んだ。ナースとは看護師のことだろうか? その言葉はちょっと気になったが、ともあれ、首尾よく目的のアヘンを手に入れることが出来て、鳳は内心ほくそ笑んでいた。

 

(……カナンには個人使用はしないって言ったけど……少しくらいならばれないよね?)

 

 そんな鳳のニヤニヤとした悪い顔を、同行する仲間たちが、遠巻きに不安そうに眺めていた。

 


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