ラストスタリオン   作:水月一人

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オリジナル・ゴスペル

 中枢(アクシズ)のコンクリートの壁はとにかく分厚くて、室内はやたら乾燥してヒンヤリしていた。()が収められた神殿があるせいか、無菌室のように淀んだところがなく、多分、死体があっても腐りはせずにそのままミイラになってしまうだろう。まるで冷蔵庫の中に放り込まれたようだ。なんなら石棺と言ったほうが正しいかも知れない。そんな場所で寝たものだから目覚めは最悪なものだった。

 

「知らない天井だ……」

 

 などと主人公みたいなセリフをつぶやきながら、寝ぼけ眼を擦りつつ上体を起こそうとしたら、体がギクシャクして腰がズキズキと痛んだ。ベッドがなくて硬い床に直に寝たせいだろうが、そんな酷い扱いに腹を立てると同時に、主人公みたいな使命を与えられたことも思い出してゲンナリした。

 

 鳳の要求の代わりに四大天使が求めたのは、この世界の魔王レヴィアタンを退治することだった。そりゃ精子でなんでも解決するとまでは思ってはいなかったが、いくらなんでもな無茶振りに仰天していると、ほぼ間髪入れずにミカエルは指摘してきた。

 

「貴様にはその経験があるのだろう?」

 

 ルシフェルの仕事を受け継いだミカエルは、低次元世界で何が起こっていたのか、ある程度推測していたらしい。

 

 神域襲撃の前に起きたマダガスカル撤退戦でのアスクレピオスの不発は、鳳たちがアナザーヘブン世界で刈り取りに抵抗したからだ。そう考えると、彼は他にも身に覚えがあった。それに遡ること数年前に、オーストラリア北部でも2度のゴスペル不発事件が相次いでいたらしく、その相手こそがレヴィアタンだったのだ。

 

 現在、オーストラリア北部に配備されているゴスペルは、その事件以来機能不全が続いており、対魔王用の兵器としての役割を全く果たせていないそうである。その不具合の原因が分からず人類は苦戦を強いられたままなわけだが、その元凶である鳳がゴスペルを見たいと言うのであれば、行って、直接見て、ついでにおまえがなんとかしろ、と言うのがミカエルの要求であった。

 

 なんだかそんな風に言われると、こっちがとんでもなく悪いことをしているようにも思えるが……あの時、刈り取りに抵抗しなければアナザーヘブン世界は今頃消滅していたであろう。そんな瀬戸際に、他の世界のことまで考えてられるわけもないのだから、本当にゴスペルというものは、はた迷惑な機械である。

 

 ともあれ、そんな理由もあって、鳳のゴスペルを見たいという要求は、通りやすかったようである。その他の、例えばギヨームの解放などに関しては、その結果次第と言えるだろう。

 

 こっちの世界に来た当初の、宛もなく大海原で遭難していた時のことを思えば、かなりの前進と言えるだろうが、しかし簡単そうに言っても、その目的が魔王討伐と考えると、寧ろ後退しているように思えなくもない。確かに鳳はレヴィアタンと戦い勝った経験はあるが、あの時はP99に与えられた勇者の力とケーリュケイオン、そして仲間とヘルメス軍がいたのだ。今の鳳が一人でどうこう出来るような話じゃないだろう。

 

 これからどうしたらいいものか……頭を悩ませていると、いつものお気楽な調子でミッシェルが話しかけてきた。

 

「やあ、おはようタイクーン。昨日は良く眠れたかい?」

「おはようございます。眠れるわけないでしょう、こんな硬い地面の上で……」

「そうかい? 僕はふかふかで快適だったよ。君も遠慮せずに一緒に寝れば良かったじゃない」

 

 鳳たちはあの会談後、ろくな寝所もない中枢に無理やり泊まらされたわけだが、彼が硬い地べたに横たわるすぐ隣で、ミッシェルはサムソンの上に乗っかってぐーすかイビキをかいていた。

 

 今のサムソンの体はアホみたいに頑丈で、人がひとり乗ったくらいではびくともしないので、ミッシェルは彼をベッド代わりにして寝ていたわけである。恐らく、鳳が寄りかかったところでもなんともなかったのだろうが、なんと言うか、いくら快適でも獣に抱かれて眠るのはゴメンだった。

 

「あたたたた……こう腰が痛いんでは堪らん。今日はまともなところで寝かして貰えるんでしょうかねえ」

「どうだろうねえ。天使に見つからないようにって言うくせに、不可視や認識阻害はしちゃいけないって言うし」

「出歩けないってのも地味に辛いっすね。まあ、仮に出かけたところで、こんなとこじゃ飯屋もなんも無さそうですけど……あー、飯のこと考えたら腹減ってきた」

 

 鳳たちがそんな会話を続けていると、部屋の扉がスーッと開いてミカエルが入ってきた。

 

「起きたか、プロテスタント共。早速だが私の研究室まで来てもらうぞ。急げ。時間が惜しい」

 

 この世界で一番偉いせいなのかなんなのか、本当に面白味にかけるやつだった。ムーンウォークでもしてポウとでも叫べば、一発で好きになれそうなのに……鳳はうんざりするように言った。

 

「あのさあ、こちとら硬い地べたに寝て疲れてる上に、昨日から何も食べてなくて腹ペコなんだよ。あんたらと違って人間はデリケートなんだぞ? もうちょっと労りの気持ちってもんが持てないものかね」

「食事か……そう言えば忘れていたな。用意しよう。どちらにせよ、私の部屋まで来い。勝手に出歩かれては困るからな」

「へいへい」

 

 鳳たちはせっつかれるようにして部屋を後にした。

 

******************************

 

 中枢は昨日来たときと変わらず、人気がなく静まり返っていた。窓がないから外の様子はさっぱりわからなかったが、まだ日が昇っている時間帯であるのは間違いなさそうだった。なのに誰の姿も見当たらないのは、四大天使が人目を避けているからか、それともミカエルが昨日言っていたように、天啓が来なくなった天使たちが堕落してしまったからなのだろうか。多分、その両方だろう。

 

 どこまで続くのか分からないひたすら一直線の廊下を抜けると、突き当りに他とは意匠が違う扉が見えてきた。大昔の3Dダンジョンゲームなら、悪魔合体でもしそうな雰囲気である。扉を抜けると、そこにはアグネスの屋敷みたいなやたら白い部屋が広がっており、豪奢な調度品が並んだ箪笥の横には、ダブルベッドと、コーヒーを乗せるくらいしか役に立ちそうもないサイドテーブルが置かれていた。

 

 そして部屋の奥には、よくわからないロボットアームが生えていて、馬鹿みたいに散らかっている社長机が置いてあった。確かミカエルは研究室と言っていたから、あれが仕事場なのだろうか。とすると、こっちのベッドは仮眠室のつもりなのだろうが……この生活感からして、殆ど職住一体で、ろくに家には帰っていないのではないか。

 

 鳳たちを無理やり狭いサイドテーブルに押し込めると、ミカエルは冷蔵庫らしき箱の中からトレーを三枚出してきてテーブルにポンと投げ置いた。透明のフィルムで封をされたトレーの上には、コテで塗られたような原色のレーションが乗っている。まさか、これが噂に聞くディストピア飯というやつだろうか。ここは本当にネルフ本部なんじゃないか。

 

 食事は見た目も重要であるという鳳の抗議を無視して、ミカエルは何も言わずにさっさと部屋を出ていってしまった。どこに行くつもりだろうか? と思いつつ、取りあえず、腹が減って仕方ないので封を開けたが、見た目通りなんとも言えない味だった。もしかして、この世界の人々はいつもこんなものを食べているのだろうか? いや、ドミニオンは炊き出しをしていたので、きっとミカエルの生活だけが退廃的なのだろう。

 

 原料とかはあまり考えたくないので無心で口に運んでいると、さっき出ていった彼が何かを抱えて戻ってきた。一つはギターケースくらいの長方形の大きな箱で、もう一つは20センチ四方くらいの小さな箱。舌切り雀なら絶対後者を選ぶべきだろう。

 

「これは……?」

「貴様が見たがっていた、オリジナル・ゴスペルだ」

 

 まさかそんな返事が返ってくるとは思わず固まっていると、ミカエルはケースをダブルベッドの上に放り投げてぞんざいに開いた。そんな雑に扱ってもいいのかよと思いつつ箱の中を覗き込むと、大きな箱の中にはどこかで見たことがあるような杖らしき棒状の物体が入っており、小さな方にはドーナツ型の円盤が入っていた。チャクラムというやつだろうか。

 

「オリジナル・ゴスペルはこの世に10本ある。しかし残念ながらそのうち4本は失われてしまった。一つは貴様も知っているアスクレピオス。これはマダガスカルに配備されていたが、ベヒモスとの戦いの際に紛失し、現在も行方が知れない。もう一つはトリアイナ。これも前線に配備されていたが、数百年前、人類がメラネシアから後退する時に紛失した。今でもニューギニア島のどこかにあるはずだ。

 

 三つ目はアイギス。これは少々事情があって、ここ神域(パース)から前線へ輸送中、航空機の事故で失われてしまった。輸送機の破片は全て見つかっているから、ゴスペルだけが無くなったことには説明がつかず、当時の人間社会はかなり混乱した。

 

 そして最後はウトナピシュティム。これは私も見たことがない。神がその存在を示したのみと伝わっているが……ルシフェルなら何か知っていたかもな。

 

 そんな事情もあり、我々現生人類が現在所有しているのは6本、内2本が目の前のそれ、ヴァジュラとジャガーノートだ」

 

 前者が小型の円盤で、なんというか忍者が持ってそうな雰囲気の、どうやって使えばいいのかさっぱり分からない武器だった。ブレスレットみたいに腕にはめればいいのだろうか? それとも指でくるくる回して飛ばすのだろうか? 触らせて貰えれば何か分かるかも知れないが……

 

 しかし、そんな奇妙な形をした武器よりも鳳の気を惹いたのは、もう一つの杖の方だった。それは本当に、ただ木を削り出して棒状にしただけの、無骨で何の変哲もない杖だったのだが……鳳はそれに見覚えがあるような気がして仕方なかったのだ。

 

 そう思って近くに寄ってまじまじ見つめていると、ミッシェルも同じように感じたのか、箱の中を真剣に覗き込んでいた。その姿を見て、鳳は自分の直感を確信した。

 

「……これ、カウモーダキーですよね? ルーシーの」

「ミカエル君、触れても構わないかい?」

「好きにしろ」

 

 怖い天使のお許しも出たので、ミッシェルは杖を持ち上げてしげしげと眺めながら、

 

「うん、間違いないね。形状は少し違うけど、これは僕がマイトレーヤから預かった杖だよ。レオナルドに渡すまで、長いこと手元にあったから間違えようがない」

「俺にもなんとなくわかります。でもどういうことだろう? これがオリジナル・ゴスペルなら、精霊ミトラはこのコピーを俺たちの世界に持ち込んだってことでしょうか」

 

 鳳はふと疑問に思って、

 

「あれ……? でも、カナン先生はルーシーの杖を見ても、何の反応も示さなかったよな。自分の作品なら気づくだろうに。なあ、マイコー。もしかして、これってあんたが作ったの?」

「マイコーじゃない。そして私でも、ルシフェルの作品でもない」

「……? どういうことだ?」

 

 鳳が首をひねってみせると、ミカエルは淡々と、

 

「オリジナル・ゴスペルは全てが私とルシフェルの作品というわけではない。その半数は神の作品と言われており、この世に始めから存在していたものだ。最古のゴスペル・アスクレピオス。失われし神盾アイギス。ヒエログリフの長杖ウアス。詳細不明のウトナピシュティム。そしてジャガーノートは私が生まれる前からこの世に存在していた」

「神の作品か……」

「尤も、今はそれも疑わしいがな。もしも本当に神がオリジナル・ゴスペルを作ったと言うのであれば、わざわざその製法を伝授して、我々に作らせるような手間はかけないだろう。だから私は、それは元々この世界にあったものではないかと考えている」

 

 四大天使ともあろうものが、神を疑うようなことを言うのはちょっと意外だったが……ミカエルは実際にゴスペルを作った経験があるから、そういうことが分かるのだろう。ルシフェルもそう思ったから、神に反抗して堕天してしまったのだ。

 

「なら、これは僕のときと同じように、マイトレーヤが持ち込んだものかも知れないね。もしかしたら彼は、僕たちがここに現れることを想定していたのかも」

 

 杖を矯めつ眇めつしながらミッシェルが呟く。鳳は疑問に思ったことを口にした。

 

「ミトラって何者なんですか? あっちの世界やこっちの世界、ミッシェルさんの生前にも現れたんでしょう? そんなにあちこち動き回って何をしてるのやら……」

「そのまま、遠い未来の仏様、弥勒菩薩って考えればいいんじゃないの。彼は釈迦如来が入滅したこの末法時代、釈尊の代わりに平行世界を渡り歩いているはずなんだ。ブッダは世界を渡ることが出来ないから、従者である菩薩が代わりに衆生を救うんだよ。自分が神様になるはずの未来が無くなっちゃ困るからねえ。ヘルメスだって、きっと似たようなものさ」

 

 ミッシェルはなんだか世知辛いことを言い出した。まあ、この人も今や神様みたいなものだから、そのやり方が気に食わないのかも知れない。鳳は苦笑いしながら話題を変えるつもりでミカエルに尋ねた。

 

「それで、残りの5本は?」

「トールの槌ミョルニル。三叉の矛トリアイナ。インドラの雷ことヴァジュラ。ルシフェルの最高傑作と謳われたメタトロン。そして、そのコピーのサンダルフォン。不愉快だが、前4つがルシフェルの作品で、私はやつの贋作しか作れなかった」

 

 その顔が本気で悔しそうなのは、ルシフェルへの対抗心だろうか、それとも同じ仕事をしている者のプライドだろうか。あまりその辺りは触れないようにして、鳳は軽い調子で続けた。

 

「どうやって作るの? やっぱり製法は秘密……だよな?」

「いや、教えてやらんこともない」

「えっ! いいの!?」

「どうせ教えても無意味だからな。まず、天啓が来る」

「お、おう……」

 

 そりゃ確かに無理である。鳳は先を促した。

 

「天啓はゴスペルの設計図を送ってくる。細かな仕様や素材から、部品から、仕上げ方からなにから……全ての行程が送られてくる。だが、その通りに作ってもゴスペルは完成しない」

「完成しない? そりゃまた、なんで?」

「わからん。わからないが、出来上がったゴスペルは最初は動かないのだ。製造過程でミスを犯したのか、それとも設計図に不備があるのか、部品が足りないのか……すると、考えても見れば、その設計でどうしてゴスペルが動くのか、そもそもゴスペルはどうやって動いているのか、私は何もわからないことに気がつく。だから考えるのだ。どうしてこれは動かないのかと。どうすれば動くのかと……そうして何日も何日も考え続け、部品を全てばらしては最初から組み立て直し、設計を見直し、神に祈り、それを何度も繰り返したあと、気がつけばゴスペルは完成しているのだ」

「は? なんだそりゃ??」

「さて……それまでうんともすんとも言わなかったゴスペルが突然動き出す時が来るのだ。何度も見返してみるが設計にミスはなかった。だから最初は時限式で動き出すのかと考えもしたが、きっとそうじゃないのだろう。その何度も見返すという過程に、何か神秘が隠されているのだ」

「多分、ミカエル君の言うとおりだろうね」

 

 二人のやり取りを横で聞いていたミッシェルが、何かに気づいたように、うんうんと頷きながら言った。

 

「昨日、タイクーンが指摘したように、四大天使たちは生まれつきの超能力者なんだよ。彼らは無意識のうちにアストラル体を動かし、当たり前のように現代魔法を使用している。ゴスペルの製法もそれと同じことだったんじゃないかな。ミカエル君は不完全なゴスペルを前にして、どうして動かないのかと一生懸命考える。完成品をイメージする。つまり、イデアを引き出しているんだ。これって幻想具現化と同じでしょう?」

 

 鳳はポンと手を叩いた。

 

「ああ! そういうことか。それじゃ最初にゴスペルが動かなかったのは……」

「足りなかったのは設計図でも部品でもなくて、ゴスペルのイデアだったんだよ」

 

 二人はそれで納得したが、未だに理解が出来ないミカエルは怪訝そうに言った。

 

「私には良くわからないが、貴様らには何か思い当たるところがあるようだな……そう言えばかつてザドキエルも、功夫がどうだの気がどうだの、そういったシックスセンスみたいなものを持ち出しては周囲から煙たがられていた。誰もあれの言うことは理解できなかった。だが、あれが強いのもまた事実だった」

「ベル神父は堕天しても信仰を失わずにいたよ。それだけ信仰心が篤い人が神に逆らうんだから、ちゃんとそういうのが見えてて、危機感を感じていたんだろうね」

「ふーん……」

 

 ミカエルはどこか思案げに黙りこくった。彼自身も何か感じるところがあったのだろうか。そう言えばアズラエルもそうだったが、天使は神に批判的なことを考えないわけでもないらしい。天啓が無くなってからは結束も乱れているようだし、あまり突っ込んだ話をして堕天とかされても困るので、この辺の話は不用意にしないほうがいいのかも知れない。

 

「そういやあミッシェルさん。もしかして、こいつがあればポータル魔法が使えるんじゃないですか?」

「空間転移のことかい? それは無理だよ」

「どうしてです?」

 

 ミッシェルは杖を指でなぞりながら、

 

「ルーシー君が空間転移を習得出来たのは、それが彼女の誓願だったからだよ。あの時の彼女は君を助けたいというただ一つの願いだけで動いていた。だから強い力を得られたけれど、言ってしまえばそれしか出来ないんだ。もしくは君がこれの所有者になり誓願をかければ使えるかも知れないけど……」

「え? 出来るんですか?」

「でも、これを手にすると言うことは、ケーリュケイオンを捨てるってことだよ? そのつもりはないだろう?」

「そりゃ冗談じゃないですね……」

 

 しかし逆に言えばケーリュケイオンを取り戻し、ルーシーを呼び出すことが出来ればなんとでもなると言うことだ。

 

「結局、ケーリュケイオンの行方を探るのが一番みたいですね。でも、またマダガスカルに戻るわけにもいかないし……」

「まだアスクレピオスがそうと決まったわけじゃないでしょう。案外、これから見に行く前線のがそうかも知れないんだし、まずは場所がわかっている物から順に調べていった方がいいんじゃない」

「それもそうですね」

 

 それに、レヴィアタンを倒せという四大天使の要求もある。鳳たちがこの世界でもう少し自由に動き回るためには、まずはそっちをどうにかすることを考えた方が良い。

 

 しかし、一度は倒したことのある相手とは言え、今の鳳の力でそんなことが本当に可能なのだろうか。不安は尽きないが、今はやれることをやるしかないと彼は自分に言い聞かせるしかなかった。

 


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