主人公はあの人の娘!?苦難多き少女のヒーローアカデミア   作:ユリアンヌ

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こんな自己満足の駄作でも気に入って下さる方がいて本当に感謝感激です。

第13話です。


第13話 夜中の特訓。アドバイスはシンプルに

 

ワン・フォー・オールをフラットに考える…。かっちゃんや皆は息をするように自然に出来る事が僕にはまだ「使う」って意識がある…。

 

5%の力を呼吸するように扱えればあんな動きも不可能じゃない!

 

 

相澤先生や切島くんも言ってた。使いこなせれば出来ることは多い!

 

 

とりあえず瞬発と断続!

 

 

 

 

 

 

 

深く考え込みながらやって来たのは人気のない路地。ここで練習をするようだ。

 

 

 

ただやたらゴミが捨てられているのが気になる所だが………。

 

 

 

 

「っし!要は慣れだ。5%でもこの幅なら…トントントンとできたら相当かっこいいぞ…」

 

 

建物伝いに上にのぼる算段らしい、意気込みを入れワン・フォー・オールを発動させようとしゃがみ脚に力を込める。

 

 

 

 

 

レンジで卵が割れないイメージ ──!!

 

 

 

 

 

 

その状態で思い切りジャンプする。

 

 

 

 

 

 

 

ベコ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────が、上手くそう簡単には行かず壁に激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

まァこうなるよな。

 

 

 

 

 

 

そしてそのまま下に落下。幸いにもあの大量のゴミがクッションになり地面に叩きつけられることはなかった。

 

 

大量のゴミでも役に立つんだな。

 

 

 

 

「踏ん張りと…腕でのクッションも必要だ…」

 

 

 

頭の中で考えを整理する。

 

 

 

 

 

 

となると二回目からは腕 脚に力を込めないと………。でも咄嗟にやらないとまた骨折する恐れがある…。

 

 

 

「いつもみたいにイメージ喚起してたら間に合わないか…。よーしもういっかい!」

 

 

 

そう言って再度挑戦を試みた。

 

 

 

 

 

「腕を強化して…!」

 

 

 

二度目は壁に接触する瞬間腕に力を込めようとするが間に合わず激突。

 

 

 

「切り替えをもっと早く…!」

 

 

 

 

三度目は素早い切り替えを意識するがまたも壁に激突。

 

 

 

 

「早く…もっと早く…!」

 

「何!?何!?」

 

「行こう!関わらない方が良い!」

 

 

 

四度目にはたまたま通りがかったカップルに気味悪がられる始末。

 

 

何度やっても壁に激突するばかりだった。

 

 

 

ベコ!!!

 

 

 

「…っくそ…!まだまだ…!」

 

「わー……なんかまるで潰れたカエルみたい……」

 

「…え!?成切さん!?何で!?部屋に戻ったんじゃ…!?

ていうか、潰れたカエルみたいってひどいよ…!」

 

 

 

諦めず続けようとすると部屋に戻ったはずの友里絵が何故か自分の練習する様子を見ていた。

 

 

 

 

「やっぱりちょっとだけデクくんの練習する様子を見てみようと思ってさ。来ちゃった」

 

「いやいや、身体は!?休んでなきゃダメだよ……!」

 

「大丈夫大丈夫。ちょっと見たらすぐに戻るし、だいぶ楽になったからさ。明日には学校にも行けると思う」

 

「だ…だとしても動き回るのは良くないんじゃ…」

 

 

 

 

良くなったとはいえ、まだ万全でないにも関わらず様子を見に来たと答える友里絵に唖然。

本人は大丈夫だと言っているが緑谷は心配でならなかった。

 

 

 

「大丈夫だってば。

それより、デクくん。一生懸命なのは良いけど周りに気をつけないとさっきここを通りがかったカップルが気味悪がって慌てて走り去って行ったよ」

 

「え…そ…そうなの…!?

なんか申し訳ないことしちゃったな…」

 

 

 

練習にばかり集中していて気付かなかったが、友里絵言われて通行人がいたことを知り少し反省する。

 

 

 

「それで何をやろうとしてたの?」

 

「あ…えっと…壁から壁に飛び移って上る練習を…」

 

『スーパーマリオの壁ジャンプ的なやつ?』

 

「い…いや、僕のイメージとしてはロックマンX的なやつ…。

マリオでもいいけど……」

 

 

 

イメージうんぬんはともかく、何をやろうとしているのかを説明した。

 

 

 

「イメージはわかるけど口で言うのと実際にやるのとじゃ中々難しいんじゃない?まだコントロール上手く出来ないんでしょ?」

 

「う…うん…。だから壁に激突してばかりで…。脚に力を込めてジャンプするまでは良いんだけどその後腕に切り替えるのが難しくて……」

 

「なら切り替えなきゃいいじゃん」

 

「え?」

 

 

 

バッサリと切るかのようにさらっと答える友里絵に緑谷は一瞬固まった。

 

 

 

 

「だから切り替えずに腕と脚を同時に使えばいいって言ってるの」

 

「で…でもコントロールが出来ないのに同時に力を込めるなんて器用なこと出来るはずないしどうすれば……」

 

「そこはやっぱりデクくんが自分で答えを見つけなきゃ。けどそうだなぁ…。ワン・フォー・オールを水道の蛇口だと思って考えてみたらいいんじゃない?」

 

「え…水道の蛇口……?」

 

 

 

いきなり蛇口だと思えと言い出す友里絵。彼女なりにアドバイスをしてくれているようだがそれ以上は答えてはくれない。グラントリノの時と全く同じだった。

 

 

 

 

「あ、何か甘い物でも用意しとこうか?甘い物を食べると疲れた体に染み渡るって言うし」

 

「え…い…いや……気持ちは有難いけどこんな時間に食べるのもあれだし遠慮しておくよ…」

 

「そっかわかった…。それじゃあ私寝るね、お休みデクくん」

 

「あ…うん…おやすみ…」

 

 

 

 

しかも唐突に甘い物まで勧められ、困惑しながらも断ると友里絵は小さく呟いた後、戻って行った。

 

 

 

 

 

な…何だったんだ…?

 

 

成切さんは一体何が言いたかったんだろ…?

 

 

ワン・フォー・オールを水道の蛇口と思って考えてっていうのもよくわからないし…。

 

 

 

 

「蛇口……。ひねって水を出すみたいに頭をひねろってことかな…?それとも調節のことを言ってるんだろうか…?いや…でもそれじゃ今と変わらないし成切さんのことだからそんな安易な答えなわけないよな…。急に甘い物を勧めて来たことも気になるし………」

 

 

 

一応友里絵の言った言葉の意味を考えてみるがよくわからない。

そもそも何で水道の蛇口なのかと不思議でしかなかった。

 

 

 

 

「……ダメだ。全然わからない……。せっかくだけどこれ以上考えることに時間はかけられない……。成切さんのアドバイスについてはまた後で考えよう……」

 

 

 

 

 ───結局、この時僕は成切さんのアドバイスの意味を理解出来ないまま後回しにしてしまい自主練を続けた。

 

 

 

だけど僕は後になって知ることになる。

成切さんがワン・フォー・フォーを上手く扱う為のとても良いヒントをくれていたことに……。

 

 

 

 




今回は3000文字以下といつもより文字数が少なくなりました。

いつもこのくらいの方がいいのかな?


閲覧ありがとうございました。
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