主人公はあの人の娘!?苦難多き少女のヒーローアカデミア 作:ユリアンヌ
(タイトルセンスねぇなぁ……)
※作中では向かうまでの話になっております。
が、オールマイトの家が何処にあり、どんな家に住んでいるのかわかりません。
なので今回の作品は全て作者の想像や勝手な設定となります。
ご了承ください(^_^;)
友里絵を連れて中に入ると普段自分が座っているソファーに下ろし座らせた。その間も友里絵は震えているだけで一切喋らない。
「……奴のこと…黙っていて悪かった…。本当は昨日にでも伝えれば良かったんだが、まだ確証があるわけでもないし悩みを打ち明けたばかりの君に追い打ちをかけてしまうと思って言えなかった……。もう少し落ち着いた頃に伝えるつもりだったんだ……」
マッスルフォームからトゥルーフォームに戻ったオールマイトは友里絵の隣に座り頭を撫でながら黙っていたことを謝った。
するとずっと黙っていた友里絵が小さく口を開いた。
「何で……?アイツはトシおじさんが6年前に倒したんじゃなかったの……?」
「……確かに私は6年前に奴を倒した……。しかし奴は生き延びていたらしいんだ……。そのことを知ったのも最近でね……。さっきもう一人ここにいただろう…?彼が前に話した私の友人の塚内くんだ…。奴の生存の可能性について聞いたのも彼からなんだ……」
「そう…なんだ……」
オールマイトが事実を知ったのは今から2日前。
その情報をくれたのが先程いた塚内だった。
塚内は2日前にも尋ねて来て、わざわざ伝えてくれたのだ。
「……わかった。
けど別に気にすることないよね…。アイツが生き延びてたんなら今まで以上に気をつければいいってだけじゃない……。トシおじさんももう撫でてくれなくて良いよありがとう…。取り乱してごめんね…。私はもう大丈夫だから……………」
「友里絵…………」
撫でる手を止めるように言う友里絵。
笑って見せてはいるが手はまだ震えていた。
………大丈夫なんて言って……。
まだ震えているじゃないか……。強がって笑っているのがバレバレだよ全く…………。
「だけどトシおじさん……。お願いだから自分が死ぬみたいなこと言わないで…。いなくなったりしないでそばにいて……。もうあんな思いするのも、トシおじさんがいなくなるのも嫌なの……」
「…………」
弱々しく必死な訴えを聞きオールマイトは黙り込んでしまった。
友里絵にここまで辛くて悲しい思いをさせるなんて……。
これ以上悲しい思いをさせたくないとか言っておきながらこの様とは……。父親として失格だな……。
だがいつまでいられるかわからないのも事実……。だったらせめて少しでも友里絵を安心させる言葉を……。
「……十分気をつけるよ」
考えた末、その一言がオールマイトが今言える精一杯の返答だった。
「……もし死んだりしたら絶対許さないから………」
「それは……大変だな……」
更なる追い込みと厳しい念押しにオールマイトは苦笑を浮かべた。
相当努力が必要になりそうだ。
「えっと……それじゃあ私はタクシーを拾ってくるよ。君はここで待っててくれるかい?」
「…?タクシー…?」
「先生に言われて私のところに来るんだろう?今からじゃ車も借りれないし」
「え……おじさんって運転出来るの…?
ていうかタクシーとか使うことあるんだ……?」
タクシーを拾うと言っただけで何故か非常に意外そうな表情をされた。
「君……私を何だと思っているんだい?
私だって車の運転やタクシーに乗るくらいするよ…?」
「え…だってトシおじさんって自分でどこへでも一瞬で飛んで行けちゃうじゃん……。海渡って外国に行けちゃうそうなくらいの勢いで…」
真顔で答える友里絵。
ここである漫画のキャラクターが背景に浮かび上がる。
「あのね…私はどこかのマッハ20の超生物じゃないぞ……?さすがに海は渡れないし……」
「スピードだけならトシおじさんもトリノおじさんも似たようなものでしょ……。
あと、海は渡れないって言うけど北海道は普通に飛んで行くじゃん…。私知ってるんだからね…?」
「いや……北海道と海外じゃ距離が違いすぎるし、それ以前にまず君を連れて飛べるわけないだろう」
「…あ、そっか………」
「……(汗)」
わざとやってるんじゃないかと思うくらいのやりとり。
最後はオールマイトの指摘で「言われてみれば」みたいな表情になった。
……これ、素でやってるんだよな……?奴のことを知って気持ちは沈んだままのハズなのに……。
先生と長く一緒にいるからか、感じが似て来ているような気もするし……。
まぁ………ずっと沈んだままよりかは良いか………。
友里絵の言動に呆気に取られる一方で少しの安心感。
何とも言えない気持ちになった。
「…けど考えてみたら急に決まったから着替えとか何の準備もしてない……」
「あ…確かに……。なら一度先生の自宅に向かうかい?もちろん私も付き合うよ」
急に決まったホームステイ。準備なんてしているわけがない。
かと言って手ぶらでは行けずどうしたものかと悩んでいると、オールマイトからまさかの提案をされた。
「え…一緒に来るの…?大丈夫…?」
「まぁ今なら先生もいないからね」
「いや……そっちじゃなくて一度トリノおじさんの家に向かうってことはつまりトシおじさんはただ行って戻って来るだけってことだよね……?それだとお金が無駄になるから行くなら私一人で行って来るよ…?」
「…何の心配をしてるんだ君は……。
というか子供がそんな心配しなくていいの(汗)」
が、お金が勿体ないという理由で遠慮された。
当然そんな理由でオールマイトが頷くハズもなく……。
「大体、あの男の生存の可能性を知ってしまった今、一人で行って来れるのかい?」
「……………」
その問いかけに友里絵は再び黙ってしまう。酷な言い方ではあるが、友里絵のことを思えばそれも仕方のないことだ。
「まぁ…それはちょっと気にし過ぎかもしれないが、どの道そんな顔をしている君を一人にはさせされないよ」
「…じゃあトリノおじさんの家には行かなくて良いから服とか必要なものだけどっかで買いたい…」
「わかった…そうしよう」
未だに青ざめたままのそんな状態では放っておくことは出来ない。その思いを伝えると友里絵も聞き入れるしかなく頷いき、買い物だけはしたいとお願いした。
「あ…お金は自分で出すからね?父親なんだから買ってあげたいとか思わなくていいから……」
「…本当、そういうとこは最後までブレないな……」
オールマイトがタクシーを使うとしたらトゥルーフォームの時ですかね?
車の運転については原作でも一応あったので運転免許はあるでしょうね(笑)
そして主人公、恐怖に怯えていても天然発言。100%ネタです。
閲覧ありがとうございました。