主人公はあの人の娘!?苦難多き少女のヒーローアカデミア 作:ユリアンヌ
あ、ちなみに今さらですが小説タイトル変えました(^_^;)
なかなか良いアイデアが浮かばない。
アイデアの神様よ来たれーー!!(ノ゜ο゜)ノ
「…落ち着いたかい?」
「……」
しばらくして少し落ち着いた様子の友里絵。オールマイトの言葉にコクリと小さく頷いた。
「良かった…。それでどうだい?戻って来てくれるか返事を聞かせてくれないかい?」
「……ごめんなさい…。やっぱり流石に今すぐに戻ることは出来ない…です……」
「え…っ!?」
先程の返事を聞こうとするオールマイト。しかし友里絵は今すぐは戻れないと答え、それに対し緑谷は声を上げた。
「で…でも…許されるならオールマイト…さんとはまた話をしたり会ったりはして行きたい…です…」
「もちろんさ。それだけでも十分嬉しいよ。ただオールマイトさんは止してくれないか友里絵?敬語にもしなくていい。昔みたいに普通にしてくれ」
「は…はい…じゃなかった。うん…わかった…」
友里絵は戻ることは出来ないが今後はまたオールマイトと話をしたり会ったりしたいと答えた。
が、長く離れていたこともあり、つい他人行儀のような喋り方になってしまい、オールマイトから普通で良いと言われる。
「…じゃあメー…むぐっ……」
「…何でそこでその呼び方を選ぶんだ君は。第一、その呼び方は止めなさいと言っただろう友里絵」
「…?メー…?」
友里絵が「メー」と言いかけた所でオールマイトは何故か慌てた様子で口を押さえ制止した。言葉が途中だった為、緑谷は友里絵が何を言おうとしたのか分からず首を傾げていた。
「あ…そうだった…トシおじさん…」
「全く…」
「(き…気になる………。メーってなんなんだ……?)」
自分だけが理解出来ず気になって仕方がない緑谷。
というわけでここで少しだけ説明しよう。
まず友里絵が言おうとした言葉は「メーおじさん」。
オールマイトに対する呼び名だ。
ではなぜ「メーおじさん」なのか。
それはオールマイトの名前から来ていた。彼の名前は「八木俊典」で苗字が「八木」であることから「ヤギ」となり、そこからヤギはメーメーと鳴くということで友里絵は幼い頃にオールマイトを「メーおじさん」と呼んでいたのだ。
しかしオールマイトによってその呼び方は即禁止されたのだった。
緑谷がそれを知る日は果たしてやって来るのだろうか(笑)
「ところで仲直りも出来たことだし、そろそろ君が今どこで生活をしてるのか教えてくれないかい?」
「…それは……秘密…。
と言うより今はまだ知らない方が良いと思う…」
「え?それはどういう…」
「知らない方が良いと思う…」
「「(二度言った!!!)」」
再度友里絵に現在どこで暮らしているのかを尋ねてみるも、余程の理由があるのか、友里絵は頑なに喋ろうとせずただ同じことを二度繰り返して言った。しかも強調して。
「話せる時が来たらちゃんと言う……。とにかく今は言えない…。でも心配しないで…。ちゃんと安全な場所で安全な人の所にいるから……」
「…まぁ、君がそう言うなら仕方ないか…。とりあえず君の本音は聞けたし、また普通に話せるようになって良かったよ」
結局この時は友里絵の所在地を聞くことは出来なかったが、オールマイトは友里絵の言葉を承諾し今は関係が修復出来たことを素直に喜んだ。
「……」
「…?何、成切さん?」
「…一応トシおじさんのことお礼を言っておく…。ありがとう……」
「成切さん……」
ふと視線を感じ、目を向けると友里絵がこちらをジッと見つめてくる。どうしたのかと思い尋ねると友里絵は小さな声でオールマイトとの関係修復に対するお礼を言った。
「私からもお礼を言わせてくれ。ありがとう緑谷少年」
「い…いえ、僕はただお二人のことが放って置けなかっただけなので…」
オールマイトからもお礼を言われ照れ臭くなる。
「けど、ちょっと深入りし過ぎじゃない…?お節介も度が過ぎるとただの迷惑行為になるよ…?」
「え…」
「それは私も言おうと思っていた。今回はたまたま上手く行ったからよかったものの…」
「す…すみません…………」
だがその後で二人に首を突っ込みすぎていると言われて緑谷は落胆することとなった。
「あ…あの…お節介ついでに言わせてほしいんだけど、そのフード止めた方が良いんじゃないかな…?」
「え…?」
「だってそれじゃあいかにも「顔を隠してます」って言ってるみたいなものだし逆に目立って怪しまれるよ…。それにあのマスコットだって持っている所を見られたら、いくら外でオールマイトに感心がないように振る舞ってても意味がないと言うか…」
「確かに…堂々としていた方がかえって良いかもしれないな」
「………」
ふと控えめな口調で緑谷が切り出した提案にオールマイトも頷いた。
一方の友里絵は急にそんなことを言われてもすぐに切り替えることなど出来るはずもなく、不安そうな表情を浮かべていた。
「む…難しいかな?」
「まぁ…今まで習慣だったのを急に変えろと言われても難しいだろう。少しずつ慣らして行けばいいじゃないかな?まずはフードをバンダナに変えてみるとかさ。要はポジティブに考えるようにするんだよ」
「…わかった、やってみる……」
しばらく悩んだ友里絵だったが小さく頷き実行してみることにした。
「…えっと……それじゃあ私もう教室戻るから…」
「ああ、今日は本当にありがとう。久々に話せて楽しかったよ」
「私も……。
あ…そうだ。最後にひとつだけ……」
「ん?何だい?」
話も終え、立ち去ろうとした友里絵が何かを思い出したかのようにオールマイトと緑谷の方を見て呟いた。
「二人が言ってたことでひとつだけ間違ってたことがあるんだけど…」
「間違ってたこと?」
「うん…。あのマスコットのポンチョ…。二人は買った物って言ってたけどあれ私が作った物だから…」
「「え!?」」
何のことかと思っていた緑谷とオールマイトだったが、例のマスコットのポンチョが買った物ではなく、友里絵が作った物だと聞いた途端、揃って驚きの声を上げた。
友里絵はそんな二人をよそにふふっと笑って立ち去った。
「手作り…か…。そういえば彼女は裁縫が得意だったのを忘れていたよ…」
「あんなのを自分で作っちゃうなんてすごいですね…。
完成度高め……」
《ヴヴヴ………》
呆然と立ち尽くしたまま二人が話しているとオールマイトのケータイのバイブ音が鳴った。
「…?知らないアドレス?」
オールマイトは見覚えのないアドレスに首を傾げながらメールを開いた。
"トシおじさんへ。
ごめんなさい。連絡先を教えるのを忘れてた。私の連絡先です↓
×××-××××-××××。
by友里絵"
それは友里絵からの連絡先を伝えるメールだった。
「友里絵……」
「メール成切さんからですか?」
「ああ。連絡先を送ってくれたよ」
メールを見たオールマイトは嬉しそうに微笑んだ。
「ということはこれからはいつでも連絡が出来ますね」
「そうだな。一応念のために君にも彼女の連絡先を教えておくよ。
スマホあるかい?」
オールマイトはそう言って緑谷に友里絵の連絡先を教えようとした。
「え…良いんですか?僕まで勝手にそんなことしちゃって……」
「私が教える分には多分大丈夫だろう。何かあった時に役立つかも知れないし彼女には私から伝えておくよ」
「そ…そうですね…」
ま…まさか成切さんの連絡先を知ることになるなんて……。ついでとはいえ女子の連絡先を入れるのはやっぱりいつになっても緊張するな……。
戸惑いながらも友里絵の連絡先を教えてもらう緑谷。彼にとって女子の連絡先を自分のスマホに入れることはテンションが上がってしまうくらい嬉しいことと同時に、ものすごく緊張してしまうのだ。
「さてと…なら私も戻らせてもらうよ。いろいろと済まなかったね」
「そんなこと…。僕も成切さんとオールマイトが無事和解出来て良かったです。大切にしてあげて下さい」
「もちろんだとも。
じゃあな、緑谷少年。また会おう」
オールマイトはサッと右手を上げながらボムッとマッスルフォームに姿を変えて戻って行った。
「よし…僕も……」
……あ、しまった。成切さんの"個性"が何なのか聞きそびれちゃった……。
でもいいか…。聞く機会はいくらでもあるしまた後で……。
オールマイトを見送り自分も戻ろうとした際、友里絵の"個性"について聞き忘れていたことに気付き緑谷は「あ!」と思い出すが、とりあえず今は教室に戻ることにした。
ちなみに………
「しまった!緑谷少年に指名が来ていることを伝えるのを忘れていた!」
と、オールマイトも緑谷に伝えることがあったのを忘れてしまっていた。