ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった 生徒会長生存ルート   作:キラトマト

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四日ぶりですね。待たせてしまってすみませんでした。部活等で、忙しかったもので・・・ それでは、第六話どうぞ!


迫り来る影

「ふぅ、ちょっと早く来すぎたか」

 

 そう。まだ約束の十分前なのだ。まぁ静香さんの事だから早く来てくれると思ったのだが……

 

 ──十分後──

 

 約束の時間になったのだが、まだ来ない。静香さんの事だから遅刻することはないと思うのだが……

 

 ──三十分後──

 

 絶対何かあった。そう思った僕はメールを送った。

 

『あの、もう約束の時間、だいぶ過ぎてるんですが、まだですか?』

 

 しかし、いつまで経っても、返事どころか、既読すらつかない。

 

「あれ、これまた何かあったんじゃ────」

 

 ドンッ! 

 

「何だ!?」

 

 外からでも聞こえる大きさの音が響いたて、ただ事じゃない。そう思った僕は、家の中に入ることにした。

 

 ガチャ

 

 鍵が空いていた。マメな静香さんのことだ。鍵をかけ忘れるなんてことはしないだろう。

 

「静香さーん! 静香さーん!」

 

 ダンッ! 

 

 僕が名前を呼んだ瞬間、何かが慌てるように、素早く裏口から出ていく人影が見えた。

 

 その逃げ出した奴を追いかけるよりも、今は静香さんの無事を確認しなければ。僕は逃げ出した人がいた方向へ向かう。

 

 そこには両足を重点的に刺された静香さんがいた。だが傷の多さの割には、血の量は多くない。恐らく、命に別状はないだろう。僕はまず、先に警察に電話をした。

 

 プルルルル

 

「こちら明神、応答せよ」

 

「刑事さん! 早く来てください!」

 

「少年! とにかく落ち着け、まず場所はどこだ?」

 

「えーと、住所は分からないんですが、九条家です。九条静香さんが、血塗れで倒れてるんです!」

 

「何だって!? すぐ向かう。くれぐれも、静香さんから離れないように」

 

「分かりました!」

 

 ファンファンファンファン

 

「おーい、少年。どこだー」

 

「こっちです! 早く来てください!」

 

 僕は返事をし、場所を伝える。

 

「お、おい! 大丈夫か!」

 

 刑事さんが脈を確認する。

 

「命に問題は無いようだが……」

 

「そうですか! 良かったです!」

 

 静香さんは、すぐさま、病院へと運ばれていった。

 

「では、何があったのか説明してもらおうかな?」

 

「はい。僕達は今日デートをする約束をしてたんです」

 

「僕達。というのは君と静香さんのことかな?」

 

「はい、そうです。それで待ち合わせ場所がこの家の前だったんで、僕は十分前に着きました」

 

「ほぅ……」

 

「で、約束の三十分後になっても来ないから、メールを送ったんです。それで、しばらく経っても返事どころか既読も来なかったんです」

 

「すると、外からでも聞こえる大きな音がしたんで、これは何かあったと思い、扉に手をかけたら、鍵がかかっていなかったんです」

 

「それで、中に入ったと?」

 

「はい、そうです。静香さんが鍵をかけ忘れるなんてことは考えられなかったので。で、僕が静香さんの名前を呼ぶと、誰かが裏口から出ていったんです」

 

「で、その逃げ出した誰かがいた場所に向かうと、静香さんがいたってわけです」

 

「恐らく、その逃げ出した誰かが犯人だろう。逃げ出した奴の特徴とか、あったりしたか?」

 

「うーんと、確か……」

 

 僕は思い出そうとする。

 

「えっと、なんか走りなれていないという感じはしました」

 

「そうか、そして被害者の刺傷の浅さからするに、恐らく犯人はあまり運動をしていない」

 

「そして、刺傷の多さから推測するに、被害者に恨みがあった可能性が高い。何か心当たりは?」

 

 そう言われて、ふとあの三人の顔が思い浮かぶ。そして、運動が不慣れなのは、おそらく一人だけだ。

 

「あの、多分違うと思うんですけど、尊海神無さんだと思います」

 

「その根拠は?」

 

「まず、静香さんを殺そうとする程憎んでいる人というのが、あの三人しか思いつきませんでした」

 

「三人とは、郷土研のことかな?」

 

「そうです。そして、陽佳は運動神経がいいから除外するとして、佐優理さんも親の方針でバレエやダンスを習っていました。そして、残ったのが、神無さんです。彼女は、自分でも言うほど運動が出来ませんでした。それが理由です」

 

「ほう、筋は通っているな。だが、君は友達を疑うのかい?」

 

「いや、そんなつもりは……」

 

「まぁいい。それと、一応第一発見者ということで、今から君の自宅も捜査させてもらう」

 

「別にいいですけど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、君は家の前で待っていてくれ」

 

「はい。分かりました」

 

 ──ー十分後──ー

 

「もういいぞ。少年」

 

 ガチャ

 

「これは、どういうことかな?」

 

 そう言って刑事さんは何か機会のようなものを差し出す。

 

「あの、これなんですか?」

 

「やはり知らなかったのか…… これは盗聴器だ」

 

 そうだ! 忘れてた。これで、明日の予定がバレたってことか!? 

 

「えっだっだれが!?」

 

「それはこっちが聞きたいくらいだよ」

 

「でも、どこに?」

 

「家中至る所にだ」

 

「じゃあ、今までのこと、全部聞かれてたってのか?」

 

「そういうことになるな。聞かれたらまずいことでも?」

 

「いえ、そういうんじゃなくて、今日の予定が聞かれてたって可能性もありますよね?」

 

「そうだ。だが、君は尊海神無さんが怪しいと言っていたよな?」

 

「だからですよ! 前に写真見せてくれたじゃないですか。神無さんの家の中。だから、こんなことをやっててもおかしくないかなって」

 

「そうか、ではこの盗聴器を鑑識にまわして、誰の指紋がついているか確認する必要があるな」

 

「ありがとうございます!」

 

「ちょっと待ってくれ。あれはなんだ?」

 

「あれ、ですか?」

 

 僕は家の遠くに見える人影を携帯で撮ってズームする。

 

「こ、これは……!」

 

「失礼」

 

 刑事さんはそう言って、僕の見ていた携帯を手に取る。

 

「あ、ちょっと」

 

「失礼だと言った」

 

「まさか、これって、尊海神無さんではないか?」

 

「はい、多分、そうです」

 

「しかも、ナイフをもって」

 

「これは怖いな。十分気をつけるんだ。少年」

 

「他人事ですか?」

 

「いや、違う 君を心配しての言葉だったんだが……」

 

「僕なら大丈夫です。むしろ、刑事さんの方が危ないんじゃないですか?」

 

「バカにしてもらっては困る。警察というもの、自分の身くらいは自分で守れる」

 

「そうですか。じゃあまた、鑑識結果が分かったら、教えてください」

 

「必ず教える。約束しよう」

 

「あっそれと、静香さんが入院してる病院教えて貰えませんか?」

 

「いいが、くれぐれも彼女を刺激しないようにな」

 

「分かってますよ」

 

「では、外も暗くなってきた頃だし、そろそろ帰るとしよう」

 

「はい、ではまた今度」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日はお見舞いだし、早く寝るか」




見舞いに行くことになった優也。果たして、優也は神無を止めることが出来るのか!? 次回ヤンデレ地獄 交錯する想い

新しいヤンデレ地獄、これの続きとして書くか(これとの繋がりはない)、新規に書き始めるか。

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