ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった 生徒会長生存ルート   作:キラトマト

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交錯する想い

 

「はーい」

 

 僕は病室を開ける。

 

「あの、静香さん。お見舞いに来ました」

 

「別にいいのに……」

 

「僕がデートに誘ったからこんな事に……」

 

「気に病むことはないわ」

 

 静香さんは気丈に振舞ってはいるが、その目は少し涙ぐんでいた。

 

「あの、これ!」

 

 僕は用意してきたマフラーを静香さんに渡す。

 

「何よ、これ」

 

「デートの時渡そうと思ってたんですけど、行けなかったんで……」

 

「……ありがとう」

 

 静香さんは泣きだしてしまった。

 

「どうしました!? マフラー気に入りませんでしたか?」

 

「別に……そんな訳じゃ……ないけど……」

 

 僕は静香さんの頭を撫でる。

 

「泣き止んでください。静香さん」

 

「わっ……分かったわ」

 

「聞きたいことがあるんです、良いですか?」

 

「別にいいけど…… まさか、昨日のこと?」

 

「はい、そうです。思い出すのも辛いと思いますが、嫌ならいいですけど……」

 

「いいわよ。話すわ」

 

「昨日、家の前で待っていたのよ」

 

「それ、何時頃だったか覚えてます?」

 

「確か、約束の二十分くらい前だったかしら」

 

「で、待っていたら突然後ろから誰かが襲ってきて、家の中に入れられたのよ」

 

「それで、何とか逃げだたんだけど、結局捕まっちゃって、それで何故か、足だけ執拗に刺されて」

 

「あの、顔って見ました?」

 

「いえ、突然襲われて見てる暇もなかったわ。でも、髪が長かったのは覚えているわ」

 

 髪が長くて運動に慣れていなくて静香さんに恨みがあるって、もう神無さんしかいないじゃないか! 

 

「ん? どうかした?」

 

「いえ、なんでも それと、足ってこれからどうなるんですか?」

 

「医者の人が言うには、傷が浅かったから、歩けないことはないって。でも、走ったり、運動したりしたらダメだって……」

 

「退院は何時になるって言ってましたか?」

 

「早くて数週間 遅くても一二ヶ月ぐらいで済むって言っていたわ」

 

「それは良かった。では、お大事に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局殺せなかったんだね」

 

「仕方ないじゃない。優也が来たんだから」

 

「でも、刑事さん、私のところへも来たってことは、もうバレてるんじゃ……」

 

「大丈夫大丈夫。次は僕がやるから。今日決行ね」

 

 一方その頃部室では、三人が怪しげな会談をしていたのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー良かった。プレゼント渡せて」

 

「どうしたんだ、少年 プレゼントがどうとか言っていたが……」

 

「あっ刑事さん。聞かれてました?」

 

「ああ、ちょっとな」

 

「で、どうしたんですか? 今日は」

 

「いや、一つ警告をしに来た」

 

「何ですか、警告って。まさか、三人のこと……」

 

「おそらくな。今日、閉まっているはずの学校の窓から、三人の人影が見えたという報告があった」

 

「って事は、まさか、あの三人が何か僕たちに聞かれたくない話をしていたって事ですか?」

 

「ああ、恐らくな」

 

「でも、何を話していたんだろう?」

 

「それは俺にも分からない。が、もし昨日の事件の犯人が尊海神無さんだったとしたら、静香さんのことだろうな」

 

「そんな…… もしそうだったら、静香さんが危ない!」

 

「まぁ待て。落ち着け少年。既に病院には警察を配備してある」

 

「配備って、そんな権力、貴方にはあるように見えないんですけど……」

 

「バカを言うな。俺が指示した訳では無い」

 

「では誰が?」

 

「我が盟友のコネさ」

 

 そう言って、刑事さんは悪い顔をする。

 

「じゃあ、静香さんの身は安全って訳ですね! やった!」

 

「はしゃぐな。少年」

 

「アハハ、すみません」

 

 すると突然刑事さんの携帯が鳴り響く。




命に別状はなかった静香。だが、裏では三人が怪しげな会話を・・・ 次回ヤンデレ地獄 想いの果てに

新しいヤンデレ地獄、これの続きとして書くか(これとの繋がりはない)、新規に書き始めるか。

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