ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった 生徒会長生存ルート   作:キラトマト

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想いの果てに

 

「何だ?」

 

 刑事さんが通話相手に話しかける。

 

「何だって!? それは本当か?」

 

 刑事さんが取り乱している。まさか、静香さんの身に何かあったのだろうか? 僕はいてもたってもいられず、さっき行った病院へもう一度向かう。

 

「ちょっ待て 少年!」

 

「すまん。また後でかけ直す」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 来てみたのはいいものの、静香さんの部屋には刑事さんが集まっていて、中の様子が見れない。

 

「ハァッ……ハァッ…… 全く、勝手に行動するな。少年」

 

「すみません。刑事さんの様子を見て、ただ事ではないなと思ったので、つい」

 

「それで、電話の内容は何だったんですか?」

 

「それがな……静香さんが誘拐された」

 

「えっ……」

 

「ちょっと待って下さい。刑事さんが張り込んでいたんでしょう? それなのになんで……?」

 

「そこまで詳しいことは分からない。すまない」

 

「だったら、何か手掛かりはないんですか!?」

 

「犯人は相当な手練のようで、指紋ひとつも残さなかった」

 

 どういうことだ? いくら神無さんでもそんなこと出来るはずがない! 

 

「とにかく、君はもう家に帰れ。くれぐれも、一人で探すなんてことはするなよ?」

 

「クッ…… 分かりました」

 

 僕は渋々了承する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん? 何だ、これ」

 

 家の扉に一枚の紙が挟まっていた。紙をめくり中身を確認する。

 

 そこには、「──ー九条静香は預かった。返して欲しくば今夜、写真の場所に来い。さもなくば、九条静香の命はない──ー」

 

 手紙は、ドラマでよく見る新聞の字を貼り付けた文章になっており、筆跡で犯人を特定するのは不可能のようだ。

 

「チッ……なんだよこれ!」

 

 今夜、来いだって!? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「手紙はユウヤの手に渡ったみたい」

 

「やったー 良かった! でもユウくん本当に来てくれるのかな?」

 

「来ますよ、きっと」

 

 ある一室で、三人は怪しげな会話をしていたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、行くか」

 

 準備はバッチリだ。まずは懐中電灯。そして携帯。あとは……まぁ使うことは無いことを願うが、これも一応持っていくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当にいるのかな?」

 

 確か、この前は体育館に隠されていたはず。だが、今回は同じとは限らない。まずは校舎内から探そう。

 

 生徒会室を探そう。

 

「いない……か」

 

 ズルッ……ズルッ……

 

 静かな校舎に足を引きずる音が聞こえる。

 

 まさか、いざえもん……! 

 

 生徒会室の中から、顔を覗かせる。

 

 いざえもん……じゃない! 

 

 あれは……静香さんか!? 不用意に大声を出すわけにはいかない。こちらに近づいてくるのを待とう。

 

 ズルッズルッ

 

 段々と音が近づいてくる。

 

 やっぱり、静香さんだ! ガラッ

 

 勢いよく扉を開け、静香さんに近付く。

 

 僕に気付いた静香さんはこちらに走って来た。だが、刃物を持ってだ。

 

「やっぱり、騙されたね! ユウくん!」

 

「その呼び方、まさか、陽佳か!?」

 

「だったら、どうする?!」

 

 陽佳は勢いよく僕の体にナイフを振りかぶってくる

 

「殺すつもりかよ!」

 

「そうだよ! ユウくんはもうユウくんじゃないんだもん!」

 

 まさか、僕が如月優也でないことがバレたのか!? 

 

 僕は予め用意しておいたスタンガンを出す。これなら一発で気絶させられるだろう。

 

「なに? それ。まさか、僕を傷つける気? やっぱり、ユウくんじゃない! ユウくんはそんなことしない!」

 

「お前の想ってるユウくんの理想を今の僕に押し付けんじゃねえ!」

 

 バチッ

 

「ユウ……くん……」

 

 陽佳はその場でばたりと倒れ込む

 

「あと数時間は眠っておけ」

 

「さてと、もし襲ってくるなら、あと二人ってところか」

 

 あと居そうなところっていえば…… 三年の教室だな

 

 僕は三年棟に行き、一つ一つ調べていく。

 

「ここにも、いないか……」

 

 じゃあやっぱり、体育館か……

 

 僕は急いで校舎を出て、体育館に向かう。

 

 ガラガラガラ

 

 僕は懐中電灯で館内を照らす。すると、宙に浮いている人影が見えた。まさか、あれは…… 早く助けないと! 

 

 僕は急いで舞台の上へ登り、静香さんの元へ駆け寄る。

 

 クソっ何か紐を着るものは…… これだけか! 

 

 僕はスタンガンを使い、紐を焼き切る。

 

「静香さん! 静香さん! 大丈夫ですか!?」

 

「……」

 

「クソっ、申し訳ないがこれしか……」

 

 僕は人工呼吸を試す。

 

「スーッ スーッ」

 

「コレでもか! だったらっ!」

 

 心臓マッサージをするしかない! 

 

 ドクンッ ドクンッ

 

「ゴホッゴホッ」

 

「静香さん!」

 

「えっ私……生きてるの……?」

 

「生きてますよ!」

 

「優也くんが助けてくれたの?」

 

「はい。当たり前じゃないですか」

 

「優也くん…… 優也くん!」

 

 静香さんが僕に抱きつく。

 

「うわっちょっ」

 

 突然のことに驚いたが、僕も抱きしめ返すことにした。

 

「好きです。静香さん」

 

「私もよ」

 

 パチパチパチ

 

 何処からか、拍手が聞こえる。




無事静香を取り戻すことが出来た優也。だが、背後から新たな刺客が・・・! 次回ヤンデレ地獄 想うより早く

新しいヤンデレ地獄、これの続きとして書くか(これとの繋がりはない)、新規に書き始めるか。

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