ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった 生徒会長生存ルート   作:キラトマト

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最終回 かがやく未来へ

 パチパチパチ

 

 背後から手を叩く音が聞こえる。

 

「素晴らしいね。ユウヤ」

 

「アンタは……まさか!」

 

「そのまさかよ。なんで助けたの?」

 

「死にかけてる人を助けるのは当然だろ!」

 

「わかった。もう容赦はしない。君はもうユウヤじゃない」

 

「チッ……お前もかよ……」

 

「どういうこと? 優也くん」

 

「説明は後だ! さっさと逃げるぞ!」

 

「分かったわ」

 

 そう言って外に出ようとする。しかし、ドアの外には気絶していたはずの陽佳と佐優理さんがいたのだった……

 

「もう逃げられませんよ。ユウヤさん」

 

「……退いてください。佐優理さん」

 

「ダメですよ。そこにいる悪魔を殺してからじゃないと」

 

「悪魔って…… 何を言ってるんですか!?」

 

「佐優理。もうそれはユウヤじゃないの。諦めて」

 

「神無さん。はい、分かりました。じゃあ二人まとめて殺しますね」

 

 さっきから言ってることの意味が分からない。何がどうなっているんだ!? 

 

「優也くん……」

 

「大丈夫ですよ。僕が守ります」

 

 そういうと、三人が懐に隠していたであろうナイフを取り出し、一斉に襲いかかってきた。

 

 何とかスタンガンで応戦しようとするが、全て躱されてしまう。

 

「クソっ もう僕達を、放っておいてくれぇえええ!」

 

 僕がそう叫ぶと、三人の動きが急に止まる。

 

「なんで? ユウくんは僕たちの物なんだよ?」

 

「そう。ユウヤの傍には私たちがいなくちゃいけない」

 

「そうですよ。ユウヤさんに着く悪い虫は潰さないと」

 

「僕は君たちの所有物じゃない!」

 

「迷惑なんだよ! しかも、盗聴器まで仕込んでさ!」

 

 そういうと、神無さん以外の二人の注目が僕から逸れ、神無さんへと集まる。

 

「えっうそ……」

 

「本当なんですか?」

 

「今です! 逃げましょう!」

 

「分かった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソッ なんで鍵が閉まってんだよ!」

 

「だったら、もう裏口から出るしかないんじゃない?」

 

「いや、それじゃあ時間がかかりすぎる。それに、あの三人が校内に罠を仕掛けていないはずがない」

 

「だったらどうやって!」

 

「このぐらいの高さなら、肩車で行けますよね?」

 

「行けるけど、貴方はどうするのよ?」

 

「僕は一人でも飛び越えられるんで、心配しないでください」

 

「分かったわ」

 

「はい。じゃあ乗ってください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何とか行けましたね」

 

「じゃあ後は僕か」

 

 一気に正門へ走り、高く跳ぶ。だが、跳び越えるには少し足りなかったようだ。

 

「優也くん!」

 

 瞬間。静香さんが僕の手を掴む。そのおかげで、何とか正門を越えて学校の外へ出られる。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「礼はいらないわ。あなたには色々助けられてるもの」

 

「そんなの関係ありません。助けて貰ったら礼を言う。常識です」

 

「そ、それよりも! 警察に通報しないと!」

 

「あっ忘れてました。今かけますね」

 

「もしもし!」

 

「こちら明神。ってその声は!」

 

「一大事なんです! 早く学校に来てください!」

 

「何があった!?」

 

「詳しいことはあって直接話します。とにかく来てください!」

 

「分かった。すぐに向かう」

 

 刑事さんは数分もしないうちに、駆けつけてきてくれた。

 

「一体何があったんだ!」

 

「家に帰ったらこんな紙が落ちていて……」

 

「フムフム それで、君は一人で学校に行ったと」

 

「はいそうです」

 

「そうですじゃない! もし何かあったらどうするんだ!」

 

「とにかく、あの三人はまだ校舎の中にいると思います」

 

「では、早速夜が明けたら、捜索するとしよう。君達はもう帰れ。ここ数日、大変だったろう?」

 

「そうですけど……」

 

「帰るわよ。優也くん」

 

「あっちょ」

 

 僕は静香さんに手を引かれ、そのまま刑事さんが見えなくなった辺りで僕に質問をした。

 

「なんで私を助けたの?」

 

「何でって、助けるのに理由がいりますか?」

 

「っふ あなたらしいわ。全く」

 

「じゃあ本題に入るわね」

 

「えっさっきの質問はなんだったんですか?」

 

「さっきのは……ちょっとした確認よ」

 

「で、早速話すけどあの子たちは私の命を助ける気なんてなかったみたいよ」

 

「どういう事ですか?」

 

「あなたの前で死んだ私を発見させるつもりだった。それで、自分達の事を好きになってもらおうとしてたみたい」

 

「はぁ? 何ですか、その計画。第一、何で静香さんが死んだら、あの三人が好きになるんですか?」

 

「あなたまだ分からないの? 私が死んだらあなた悲しむでしょ? そこで優しくして、依存させようとしてたみたい」

 

「まぁギリギリ間に合って、私は何とか助けられたけどね」

 

「でも、僕はあなたが死んでも静香さんの事を想い続けますよ」

 

「優也くん///」

 

「じゃ、僕はこの辺で帰りますね」

 

「ちょっと待って!」

 

「ん? 何ですか?」

 

「あの、あなたの家に泊めてもらってもいいかしら?」

 

「えぇ!? い、家に、ですか?」

 

「でも、年頃の男女が一緒の家なんて……」

 

「また襲われるかも……」

 

 静香さんは怯えた様子でこちらを見つめる

 

「じゃ、じゃあいいですけど……」

 

「やった! ありがとう! 優也くん!」

 

「さっきまでの怯えた様子は何処へ行ったんですか」

 

「細かいことはいいの。ほら、早くあなたの家に行くわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございます……って、えぇ?!」

 

 朝起きると、隣で静香さんが寝ていた。

 

「あら、もう起きるの?」

 

「そ、そうじゃなくて!!」

 

「優也の心配していることなら大丈夫だから、安心して」

 

 いやいや、安心してって言われても……。

 

「と、とにかく!!」

 

「ん?」

 

「今日はデートの日なんだから、早く準備しないとっ」

 

「もう、お家デートでよくない?」

 

 静香さんは気だるげにそう言う。

 

「もうっ、静香さんは、僕の前ではとことん甘えるんですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして十年後────

 

「静香さん!? それは本当なのか?!」

 

「うん。おめでたみたい」

 

「やったーっ!!」

 

「うんっ」

 

 僕らは結果として、結婚することになった。とても嬉しい限りだ。だが、僕たちの物語は始まったばかりだ。そう、静香さんのお腹にいる赤ちゃんのように。

新しいヤンデレ地獄、これの続きとして書くか(これとの繋がりはない)、新規に書き始めるか。

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