ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった 生徒会長生存ルート 作:キラトマト
新たな始まり
僕は朝起き日付を確認する。すると、香也子さんが殺された次の日だった。
「ど、どうなってんだ!?」
僕は落ち着いて頭を整理する。
「確かさっき、佐優理さんの家から助け出されて、家に帰って寝たところだよな?」
僕は想定する中で最悪の結論にたどり着く。
「まさか!」
このゲームは話を理解しようとすると順番的に佐優理さんの次に神無さんを攻略しないといけないようになっている。
「と、とりあえず学校行ってみるか。この時間帯だと、静香さんもいるだろうし」
そう言って僕は、家を出る。
「あら、あなた、もう学校に来て大丈夫なの?」
「あっ、し、会長! ま、休んでもいられないですから」
危ねっ! もうちょっとで名前で呼ぶとこだったー
「ちょっと、いいかな?」
そんなことを話していると、刑事さんから声がかけられた
「あ、刑事さん」
刑事さんがいた事に少し動揺するが、とりあえず今から刑事さんが話すことは聞かれたらまずい。会長は、先に行かせよう。
「会長、先行ってください」
「ああ、警察の方ね、わかったわ」
「で、なんですか、話って」
「思い出させて悪いが、先日の殺人事件の事だ」
「ああ、その事ですか」
「その事なんだが、キミたちが所属している、その……なんだ」
「郷土研のことですか?」
「ああ、それだ。そのメンバーの事件当日のアリバイなんだが、尊海神無さんのアリバイがないんだ。聞いたら、覚えていないみたいなんだ」
「まぁ部長忘れっぽいですから、いつもの事ですよ」
「あの、部長を疑ってるんですか?」
僕は単刀直入に聞く
「いや、そういう訳ではないんだがね」
恐らくこの刑事は郷土研のメンバーを疑っている。これ以上話していると、揚げ足を取られそうなので、話を切り上げる。
「あの、すみません。もうすぐ始まるんで、行ってもいいですか?」
「あ、ああ、すまんな 少年」
クラスの雰囲気が重い。この街から殺人鬼が現れたというのだから当然だ。
しかも教師達は学校の名を傷つけないよう念を押している。
学校の落ち着かない空気は、当分の間続きそうだ。
「ユウくん、おはよう……」
陽佳が少し距離を話したところから話しかけてくる。
いつもの元気がない。僕のことを気遣ってくれているのかもしれない。まぁ僕はそんなことよりも静香さんを守ることに必死なんだが。
「おはよう」
「あれ? ユウくん、顔色悪いよ?」
「あぁ、そのことなら大丈夫だ。ちょっと考え事してるだけだから」
「そ、そうなんだ……」
「あ、それと、部室の方はどうなった?」
なぜか携帯に活動日誌の写真が入っていたのだが、それについて何かわかるかもしれない。
「部室にあるものは、警察に持っていかれちゃった……
酷いよね、活動日誌まで持っていかれちゃった……」
やはり活動日誌も持っていかれているのか……
まさか、本当に警察は郷土研を疑っているのか……?
「悪い陽佳。そろそろ行かなきゃ、次の授業に遅刻しちゃう」
「でもまだ休み時間だよ。ユウくん?」
陽佳の言葉を無視して、僕は教室へ戻る
今はまだ穏やかに話をする気分ではない。
もし陽佳が人殺しなのだとしたら、僕は許せるだろうか?
そういや、佐優理さんを見てないな。確か、生徒会に虚偽の報告をして、僕と陽佳を追い詰めるはずなんだが……
まぁいい。もしかしたら休まなかったことで、未来が変わるかもしれない。
「そろそろ帰るか……」
「ユウくん、もう帰るの?」
「今日はあんまり寝てなくてさ、家に帰って寝るよ」
そう言って僕は足早に学校を出る。
「そうだ、ゲーセン行ってみるか」
ゲーセンは初めてなんだが、興味がある。
「あら、もう帰るの? 学園祭が終わったからって、気が抜けているんじゃない?」
「会長……」
「なによ? あなた、目が疲れているわよ? 何か考え事でもしてるんじゃない?」
静香さんなんで僕の考えがわかるのかな? テレパシーでも使っているのか?
「まぁ、ちょっと」
「悩みがあるなら私に言いなさい。助けになってあげるから」
「ありがとうございます 会長」
優しいなぁ 静香さんは
「優しいですね こりゃあ生徒会長に抜擢されるだけありますね」
「何よそれ、バカにしてるの?」
「いやいや、そんなことありませんよ 思った事を言っただけです」
「完っ全にバカにしてるわね。心配しただけ無駄だったわ」
静香さんはわかりやすく顔を膨らませた。
「……可愛い」
「ん? 今なん──ー」
「なんでもありません!」
口に出してしまったー やっべっ 聞かれてないといいのだが
「じゃ、じゃあ今日はこれで失礼します!」
「ちょっと待ちなさい!」
「なんですか?」
「もし事件のことを調べようとしているのなら、やめておいた方がいいわよ。事件の捜査は警察の仕事よ。学生は学生らしくしているべきだわ」
「あ、はい、分かりました」
「じゃあ、これで、失礼します」
僕は話を切り上げ、帰ろうとする
「ん?」
誰かに見られているような、気になる視線を感じた。
前にもこういうことあったよな……気のせいだったらいいのだが。
「可愛いね…… 嬉しくはないけど///」
午後の授業をサボってしまった……どうしよう とりあえずゲーセンで時間潰すか……
「ここがこの町のゲーセンか…… なんか、思ってたより、殺風景だな」
そうしてゲーセンで遊んでいると、いつの間にか、空が茜色に染っていた。
「あら、如月くんじゃない」
「あ、会長 今お帰りですか?」
「あ、会長 じゃないわよ! あなた、午後の授業はどうしたの!?」
「先生たち、心配して探してたわよ?」
そんな大騒ぎになっていたのか。やっぱ無断でサボるのはまずかったか……
「今日は、大人しく授業を受ける気分じゃなかったんで、先生たちには、明日謝っておきます」
「ホントにもう…… 郷土研のみんなも心配してるかもしれないわよ?」
「そうだ、郷土研のみんなとは話しましたか?」
「え、ええ陽佳さんとはちょっと」
「佐優理さんは?」
「い、いえ、何か難しい顔をしていたけど……」
「そうですか」
「あっ今のうちに見せておきますね」
そう言って僕は携帯に保存されていた活動日誌を見せる。
「なに? これは」
「僕と陽佳が部費を私的利用してないってことと、僕が部員に何もしてないって証拠です」
「そ、そう…… 何かあったの?」
「いや、一応です」
「あっそうだ、今川焼き一緒に食べません?」
「いいけど、なに? 突然」
「会長と一緒に食べたいなーって」
そういうと静香さんは頬を赤らめる。
「買い食いなんていけないけど、いいわよ」
「いやー美味しかったですね! 会長」
「ま、まぁね」
「それと、会長と話したら、心の中がすっと軽くなったような気がします」
「そう? こんなので気分転換になるのなら、この先いくらでも付き合ってあげるわよ?」
「やっぱり会長はすごいですよ。来期も会長に投票します」
「私は三年よ? 来期なんてないわよ」
「なんだあー 持ち上げて損したー」
「なんですって?」
このあとも僕はずっと静香さんと話をしていた。
助けられてばかりだな。僕って
静香さんと別れて、家に帰る。明日から、また少し頑張れそうな気分だった。
一人で人気のない道を歩く。
僕を尾行するように背後から、もうひとつの足音が聞こえてくる。
僕は気にしていないふりをして歩き続ける。
「はぁー」
僕は家に着くと同時にため息をこぼした。
そして急いで窓を見る。
「あれは……」
「……」
僕のことを監視していたのは、
神無さんだった。
「いやー良かった。生きてたんだな!」
僕は安心して眠ることが出来た。彼女がナイフを持っている理由を知っていたからだ。
活動日誌を見せたことによって、会長の信用を得た如月優也。
未来を変えたことによって物語はどう変化するのか!
次回 ヤンデレ地獄 変わる未来
新しいヤンデレ地獄、これの続きとして書くか(これとの繋がりはない)、新規に書き始めるか。
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新規
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続き