ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった 生徒会長生存ルート   作:キラトマト

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変わる未来

「いやー よく眠れたー」

 

「って 今八時じゃねーか!」

 

 僕は急いで支度をする。

 

「ハァッ ハァッ ハァッ 何とか間に合ったか……」

 

「おーユウヤ、ギリギリだな」

 

「いやー 起きるの遅くなっちゃって」

 

「全く、いつものユウヤって感じだな」

 

 キーンコーンカーンコーン

 

「おっ一時間目のチャイムだ」

 

「お前らー席につけー」

 

 そうこうしてるうちに一時間目が終わった。教室の中は、少しづつだが以前の空気に戻りつつある。

 

 何もかも、とはいかないけど学校の周辺のマスコミは減っていた。

 

 だけど、まだ殺人犯は捕まっていない。

 

 連日、犯人を捕まえられない警察を批判するニュースが相次いでいる。

 

 犯人がまだこの町にいるかすら分からないのだ。町の人はまだまだ不安でいっぱいだろう。

 

「え? 今日、陽佳休みですか?」

 

 今朝早く、担任のところへ電話があったらしい。

 

 なんでも熱が出て寝込んでいるのだとか。

 

 可哀想なもんだな。

 

 そして、神無さんも学校に来ていなかった。彼女と同じクラスの人によると、事件後ほとんど学校に姿を見せていないのだとか。

 

「……」

 

「あっ佐優理さん」

 

 佐優理さんは僕が声をかけると、足早に立ち去ってしまった。

 

 まぁいいか。

 

「如月くん!」

 

「あー会長 なんですか?」

 

「彼女のことは放っておいてあげなさい」

 

「何があったんですか? 教えてください」

 

「それがね。今日佐優理さんから相談があって、あなたと陽佳さんが部費を横領してたって事と、部室を私的利用してたって相談されてね」

 

「その話を聞いた時、昨日の出来事を思い出してね。それで、そんなことは活動日誌を見た限り、事実無根という事を伝えたらね、彼女、どこか行ってしまって……」

 

「そうだったんですね……」

 

「でも、あなた何で、昨日活動日誌なんか見せたの? これが起きることを知っていたとしか思えないわ?」

 

「たまたまですよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キーンコーンカーンコーン

 

「もう終わりかー」

 

「帰るか……」

 

 

 

 

 

 スッ

 

「ん 今の?」

 

 僕が公園のベンチに座っている時だった。 視界の隅にかすかに動く物体が見えたのだ。

 

「ま、まさか……」

 

 か、神無さん……なのか? 

 

 ナイフを持っている姿を想像して振り向けない。

 

 僕は、また気付かないふりをすることにした。

 

 どこまでも追ってくる……

 

 どうする? 家に着いたが、このまま家に入ったところで、昨日のように見張られるだけだ。それに、僕はまだ、神無さんに話しかけていない。

 

「ただいまー……」

 

「……」

 

「見つけましたよ、 部長!」

 

「あっ」

 

 機転を利かせて僕は、神無さんとの初対面を果たす。

 

「いやー、久しぶりですね。部長 ストーカーなんて、趣味が悪いですよ? 何でこんなことしてるんですか?」

 

「……ダメ。今は話せない」

 

 神無さんは、僕の目の前から逃げようとする。

 

「ちょっと待ってください。何で僕をつけていたのか。それだけでも教えてください」

 

「それは…… 彼女がそう言っていたから……」

 

「彼女?」

 

「部長はその彼女に言われて、姿を隠しているんですか?」

 

「そう。みんなとも会ってはいけないといっている」

 

「じゃ、じゃあその人は僕の知っている人なんですか?」

 

「知っているも何も、今そこにいるじゃない」

 

 そう言って、神無さんは僕の後ろを指さす。

 

 ゆ、幽霊、なのか? 

 

「大丈夫、ユウヤは何も心配しなくていい。この子が力を貸してくれるって言ったから」

 

「な、何を言っているのか、よく分かりません。ここには僕と部長、二人しかいないじゃないですか」

 

「……そう、ユウヤにはまだ見えないの」

 

 神無さんは僕にではなく、後ろの存在に話しかけていた。

 

「それに、彼女は私たちの歪みを教えてくれた。そして今、その歪みが表へ出始めている」

 

「ちょっそれってどういう────」

 

 ブンッ

 

 神無さんは僕の手を無理やり振り払った。

 

 そして、背中を向けて逃げていく。

 

「一体、どうなってるんだ……?」

 

 彼女とは一体誰なのか、そして、神無さんの身に一体何が起こったのか。

 

 いくつかに疑問を残したまま、今日の一日は幕を下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今、僕は生徒会室にいる。おそらく佐優理さんのことだろう。

 

「会長、なんですか? 佐優理さんのことなら、昨日説明したじゃないですか」

 

「横領の件について、一応、証拠を見せてちょうだい」

 

 あっそうか、それの証拠なら

 

「これです」

 

 そう言って僕は、学園祭の準備や、いざえもんの着ぐるみの制作のために買った材料のレシートを見せる。

 

「わかったわ。これで、あなたがやっていないことを証明出来たわ」

 

「ですが、佐優理さんが嘘の告発をしたということになります」

 

「勘違いならまだしも、悪意あっての行動なら、それ相応の処罰を受けなければなりません」

 

「あんまり責めないでやってください。色々不安だったんでしょう」

 

「如月くん…… あなたって、本当にお人好しね」

 

「そうですか? まぁ同じ郷土研の仲間ですし、庇ってやりたいじゃないですか」

 

「その言葉を佐優理さんにお伝えします。あなたたちに何があったのか知らないけど、早く元の関係に戻れるといいわね」

 

「ありがとうございます……」

 

 ガラガラッ

 

「失礼します」

 

「あっ……ユウくん」

 

「なんだ? 陽佳も生徒会に呼ばれたのか?」

 

「うん。取り調べだって。いざえもんのパフォーマンスで不正に報酬を貰ってたとかで」

 

「報酬ね……」

 

 忘れてた! でもこれって、やってない証拠ってどこにあんだよ! 

 

「じゃあ、行くね」

 

「お、おい待て! 僕が証言してやる、そんなん貰ってないって」

 

「いいよ、自分の潔白は自分で証明するよ」

 

 そう言って陽佳は足早に生徒会室に入る。

 

 僕は何が起こってもいいように、ドアの前で待機することにした。

 

「もういい!」

 

 いきなり、室内から大声が聞こえて慌てて、ドアを開ける。

 

「どうした! 何かあったのか!?」

 

「ユウくん……」

 

「陽佳、まずは落ち着け」

 

「会長、一体何があったんですか?」

 

 まぁ大体察しはついているが……

 

「私たちが、不正に報酬を貰っていたことについて、追求していたら。急に……」

 

「あれも嘘なんですよ、会長!」

 

「えっどういうこと?」

 

「これを見てください」

 

 僕は活動日誌を見せる。

 

「これは……」

 

「やっぱり、佐優理さんの告発は嘘だったのね……」

 

「だから、そう言ってるじゃないですか」

 

「それは、あなたに対してで、陽佳さんへの告発は……」

 

「これで、全部嘘だってハッキリしましたよね? 話し合いでもします?」

 

「それがね、ダメなの。告発者を守らなきゃいけないから……」

 

「そうなんですね……分かりました……行こう、陽佳」

 

「ちょっと待って!」

 

「何ですか?」

 

「それなら、生徒会と佐優理さんが話し合いをするわ。それで、その話し合いの結果をあなたに話す。これでいいでしょ?」

 

「ありがとうございます」

 

「なんで感謝されなくちゃいけないのよ」

 

「いや、僕らのこと、心配してるんだなって思って」

 

「べ、別にあなたのためじゃないからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんであなたと一緒に帰らなきゃ行けないのよ……」

 

「いいじゃないですか」

 

「それに、忠告しとかないといけないなって思って」

 

「何よ? 忠告って」

 

「くれぐれも話し合いの時には気をつけてくださいね」

 

「どういうことよ?」

 

「もし、今日みたいなことが起こったら、逃げてください。佐優理さん、怒ったら何するか分かりませんから」

 

 現に今、佐優理さんが後ろをつけてきている。

 

「付き添いますよ、家まで」

 

「別にいいわよ!」

 

「まぁまぁ、いいじゃないですか。心配してるんですよ」

 

「そういうことなら、いいけど……」

 

「じゃ、お言葉に甘えて」

 

「へぇーこんなに豪華なんですね。会長の家。あっそれと、会長のメアド教えて貰えません?」

 

「いいけど、何に使うつもり?」

 

「何かあった時のための連絡手段ですよ。もちろん、会長のね」

 

「分かったわ」

 

「じゃ、さよならー また明日」

 

 

 

 

 

 

 

「今日はいい日だったなぁ」




優也と一緒に帰った生徒会長。佐優理さんとの話し合いにどう関係してくるのか!そして追求された陽佳はどうなるのか!
次回ヤンデレ地獄 約束

新しいヤンデレ地獄、これの続きとして書くか(これとの繋がりはない)、新規に書き始めるか。

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