墨染ノ残花   作:またたび猫

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今回は『頑張って描き直し』をしました‼︎
『お気に入り』や『しおり』、『投票者さん』
が増えたら良いなあ、って言う豆腐メンタルな
自分がいますのでお手柔らかによろしくお願い
します‼︎ _:(´ཀ`」 ∠):


さて、今回の『タイトルを変えました‼︎』
そして、タイトルは『禁忌の能力と深淵の能力』
です‼︎


後、お話もかなり描き直ししている部分もあるので
応援よろしくお願いします‼︎

『お気に入り』や『投票』などの応援も宜しく
お願いします‼︎



禁忌の能力と深淵の能力

幽々子様‼︎ 鬼哭‼︎ 大丈夫ですか⁉︎」

 

 

「大丈夫よ〜妖夢〜」

 

 

幽々子は妖夢そう言うが妖夢は真っ直ぐな

瞳で幽々子を見ていた。

 

 

 

「私がもう少し紫様達への配慮が足りなかった

私の責任です……」

 

 

妖夢が先程の件、『紫の件』によることを

気にして幽々子に傅いていた。

 

 

「妖夢のせいじゃないわ、私が『彼女の能力を

教えてほしい』って言ったことが原因だから妖夢

のせいじゃないわ」

 

 

「で、ですが…ッ‼︎」

 

 

「それに、いずれは紫や藍に気付かれること

だったわよ? それにもし、私が紫の立場なら

『私達を監視』すると思うわ…紫なら幻想郷の

為ならどんなことでもするわ…」

 

 

幽々子が真剣な表情で妖夢にそう言う。

 

 

全部…全部……僕のせいで……

 

 

 

鬼哭がそう思いその場の空気に耐えきれずその場を

離れようとすると

 

 

「何処へ行こうというのかしら?」

 

 

幽々子が鬼哭の手をがっしりと掴む。

 

 

『まさか、今回の責任を取ってこの白玉楼

を出て行こうって考えていないわよね?』

 

 

「ッ‼︎ それは……」

 

 

やっぱり…この子はーー

 

 

 

『この子は優し過ぎる……』

 

 

 

自分のことより『私や妖夢の為なら何だって

する』だろうと思うわ……

 

 

それに、もし、此処で手を離したら……

 

 

 

『間違いなく死ぬ気がする』

 

 

だったら……

 

 

「もし、申し訳なく思っているなら私達に

力を貸してほしい……」

 

 

幽々子は両手で鬼哭の両手を優しく握る。

 

 

 

「そうですよ‼︎ 鬼哭さんのあの錫杖で捌きる

あの技術や力が必要なんです‼︎」

 

 

「……本当に良いんですか…?」

 

 

僕が西行寺殿や妖夢の隣にいても良いのだろうか?

 

 

「大丈夫よ、むしろ居てくれないと私達が

とても困るわ〜ねえ、妖夢?」

 

 

「そ、そうですよ‼︎ 色々と大変ですよ‼︎

先程言ったように幽々子の食い意地の悪いから

沢山お料理を作らないといけないといけないこと

が多いから本当にーー「よ〜う〜む〜?」」

 

 

「ひぃ‼︎」

 

 

妖夢が話しをしていると背後から笑顔の西行寺殿

がいたがその笑顔がとても怖く見えた。

 

 

しかも、妖夢の肩を幽々子がガシッと掴みギュッ‼︎

と握り締めている。

 

 

「ゆ、幽々子様‼︎ も、申し訳なくありません‼︎

お許しください‼︎」

 

 

妖夢は西行寺殿に必死に許しを懇願しているが

 

 

「どうしようかしら〜?」

 

 

西行寺殿は相変わらず笑顔でいる。

 

 

「街里で『彼女』と一緒にある三色団子を

五十本買って来てくれたら許しあげるわよ?」

 

 

西行寺殿が扇子で口元を隠しながら笑顔で

妖夢にそう言うと  

 

 

「そ、そんな……」

 

 

妖夢はがっくしと肩を落としながら懐に入れていた

財布を取り出して金額を確認していた。

 

 

 

「よ、妖夢‼︎ 街里に行けば情報収集で何か

分かるかもしれないよ‼︎」

 

 

「そうですね…って言うか…鬼哭さんって

『女性』だったんですか⁉︎」

 

 

「あらら、気が付かなかったの?

最初に『自分』って言っていたけど今は『僕』に

なっているから分かりにくいけど彼女は立派な

女性よ? 妖夢、貴方、いくらなんでも失礼よ?」

 

 

「うっ‼︎ うぐっ…ッ‼︎」

 

 

た、確かにそうだ……性別を間違えるなんて

失礼過ぎるし鬼哭さんを不愉快な思いをさせた

はずだ……此処は潔く……

 

 

「責任を取ります‼︎」

 

 

妖夢がそう言って正座をし始めた。

 

 

「えっ? え? ちょっと…?」

 

 

鬼哭は意味が分からないと言った表情を

していた。

 

 

「何で『切腹』しようとしてるんだよ‼︎」

 

 

切腹なんて馬鹿げた所業をしようとする

この半人半霊(愚か者)をなんとしても

止めなければならないのに‼︎

 

 

「西行寺殿‼︎ 手伝ってください‼︎」

 

 

「あらあら、大変なことになっているわね?」

 

 

 

この腹黒亡霊姫様めええええぇぇぇぇ‼︎

  

 

 

この時、僕は後ろで楽しそうに見ている

我が主人に言葉にならない声で叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霊夢さーん‼︎ 霊夢さーん‼︎ いますか?」

 

 

「何よ…うるさいわね……一体、何の用よ?

取材や新聞ならお断りよ」

 

 

ーー文

 

 

 

「あやや…お忙しいところすみません。

後、今回は取材ではなく『気になることが

ありまして…』」

 

 

 

「気になること? アンタまだ、あの日に

言ったこと言っているの…文?」

 

 

 

『あの日、あのこと…?』

 

 

 

文は理解出来なかった。今回、話そうとする内容

は初めてで更には博麗神社に来るのは久しぶりの

はずなのに何故、霊夢は最近のことのように言う

のでしょうか?

 

 

 

「なによ、忘れたの?」

 

 

「ええ、どうやらそうみたいでして…」

 

 

 

文が霊夢にそう言うと「ふーん…」と言った

後、霊夢は台所に行ってお茶の準備をする。

 

 

「まあ、話ぐらいなら聞いてあげるわよ」

 

 

霊夢はそう言って縁側に座ってお茶をずずッと

音を立てて啜りながら

 

 

「まあ、どうせ『例の虚無僧についての内容』

についての情報でしょう?」

 

 

「えっ…?」

 

 

「ちょ、ちょっと…どうしたのよ? 文?」

 

 

ちょっとまて…っということは…私は何日も

何日も霊夢さんに『虚無僧』のことを話して

いたのですか…?

 

 

 

文は霊夢の言葉に理解出来ないでいながら

思考が停止していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、なるほどな……」

 

 

 

鬼哭は先程、街里で拾ったであろう文の新聞を

歩きながら読んでいた。

 

 

内容はこうだった。

 

 

 

 

幻想郷を支配しようとした『紅魔館』の『吸血鬼』

達が『楽園の素敵巫女』である『博麗霊夢』と

『普通の魔法使い』である『霧雨魔理沙』に

よって見事に解決した‼︎

 

 

 

と大々的に大きな文字で書いてあった。

 

 

「吸血鬼…か…」

 

 

虚無僧笠を被った人物は新聞の内容を見て

無意識にそう呟いた後、

 

 

 

「妖夢は新聞に書いてあるこの博麗の巫女と

霧雨魔理沙はどう思う?」

 

 

 

「………」

 

 

 

「多分、異変を起こすなら多分、博麗の巫女と

この霧雨魔理沙って言う奴らが来ると思うが

どう思う?」

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「ああ‼︎ もう‼︎ 根に持ちすぎですよ‼︎ 

妖夢‼︎」

 

 

鬼哭は呆れていた。何故なら妖夢は先程の

切腹のやり取りをまだ引きずっていたからだ。

 

 

 

「で、ですが…恥晒してしまった私が鬼哭さん

に償えるとしたらこれしか…」

 

 

 

これはまさに重症だ……ってかそもそも

 

 

 

「異変の時に汚名を注ぐで良いのでは?」

 

 

 

 

「あ、そ、そういえばそうですね…」

 

 

 

妖夢が顔を真っ赤にして言った瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴオオオオオオオオォォォォン‼︎

 

 

 

 

「ん? なんだ、この爆発音は?」

 

 

 

「あっちからです‼︎」

 

 

鬼哭と妖夢が音がした方を見ると

 

 

「ほぉ〜……」

 

 

無意識に声が出てしまっていた。

 

 

 

何故なら

 

 

 

 

「綺麗な『湖』と『立派な屋敷』だな……」

 

 

目の前にある『血のような真っ赤な屋敷』を

見て正直に凄いと思う。一体、どんな人物が

住んでいるのだろうと気になってしまう。

 

 

 

「眺めてる場合じゃあないのでは‼︎」

 

 

 

おっと、ゆっくりと観察している場合

じゃなかった…

 

 

恐る恐ると屋敷の中に入ると

 

 

 

大量の血溜まりと更にはこの屋敷の住人達で

あろうと思われる人物達が倒れていた。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

鬼哭と妖夢はとりあえず目の前で

倒れている幼い少女に冷静に声を掛けていた。

 

 

 

 

見た目はボロボロだが帽子に倣ったピンク色の

衣装に太い赤い線が入り、レースがついた襟。

三角形に並んだ三つの赤い点がある。両袖は

短くふっくらと膨らんでおり、袖口には赤いリボン

を蝶々で結んであり更には左腕には赤線が通った

レースを巻いてあってまさにお嬢様だった。

 

 

「あ、貴方達は…?」

 

 

目を覚ました。どうやら死んでいないみたいだ。

 

 

身長は10代前半の少女がいた。

先程のピンクの服に水色の髪といった少女とは

違い、全体的に赤が強調されている。

 

 

 

 

「名前を聞くならまずは君からじゃーー

「あレ?オカしいなァ…?」」

 

 

背後から声がしたのでゆっくり振り返ると

 

 

 

「まダ、こワレてナカったんダネ?

ネェ、レミリアオネえサマ?」

 

 

深紅の瞳に濃い黄色の髪をサイドテールに

しており背中には綺麗な宝石が付いた歪な羽が 

付いていた。

 

 

「フランッ‼︎」

 

 

どうやら水色の髪の少女の名前は『レミリア』

という名前で金髪の少女は『フラン』という

らしい。

 

 

「ソレにアタラしいオモチャ達をツレテキテ

くれたノネ‼︎ フラン、トテもウレシイわ‼︎

サスガはやさシイオネえさま‼︎」

 

 

だが、見て分かる通りがフランという少女は…

 

 

「フラン‼︎ もうやめて‼︎ 『狂気』になんて

負けないでッ‼︎」

 

 

レミリアはフランにそう叫ぶがフランはふふっ、

とクスクスと笑う

 

 

「何ヲいッているノオネエさマ? ワタシがフラン

ダヨ?」

 

 

「黙れ‼︎ フランの顔でフランの声でフランを

語るな‼︎」

 

 

レミリアの言う通りフランは自分自身の『狂気』

飲み込まれていたのだ。

 

 

「モウ、うるサイなぁ…セッかっくあたラシイ

オモチャがキタんだからウゴケないんダッタら

ダマッててよ。オネエサマ」

 

 

 

フランがレミリアにそう言う表情はレミリア

にはもう見向きもせず『もう壊れたオモチャ』

にはもう興味がないといった表情だった。

 

 

 

「妖夢下がっていて……」

 

 

 

「そんな‼︎ 二人でやった方がーー「妖夢」」

 

 

 

妖夢が鬼哭に共闘提案するが鬼哭は一瞬にして

否定する。

 

 

 

「どうしてですか⁉︎ 私が半人前だから『ダン‼︎』」

 

 

 

妖夢が鬼哭に叫ぶと鬼哭は漆黒の錫杖を地面に

叩きつける。

 

 

 

「半人前だからじゃない……」

 

 

 

「だったら……」

 

 

 

妖夢には分からなかった。

 

 

だが、次の瞬間、理解する。

 

 

 

『お前を巻き込まないで戦う自信が

ないからだ……』

 

 

 

「ッ‼︎」

 

 

な、なにこれ…ま、まるで…

 

 

 

「サテ、アナたはだレ?」

 

 

フランが狂気の笑みを浮かべながらそう聞くと

 

 

『鬼哭…』

 

 

「キこク…? ヘンなナマえだね?

マあ、イイヤ、セイぜいタノしませてネ?」

 

 

 

フランはニヤリと狂気じみた笑みを鬼哭に

向けてそう言うと

 

 

「フランちゃんだっけ? じゃあ、ゲームを

しようか?」

 

 

「ゲーむ?」

 

 

フランは予想していなかったのか驚いた表情

をしていた。

 

 

 

「ちょ、ちょっと‼︎ やめなさい‼︎」

 

 

 

「オネエサマ‼︎ スコし黙っテいて‼︎」

 

 

 

レミリアが止めに入るがフランが止める。

 

 

 

ゲーむ? ツまりは遊ぶっテコとヨね…?

 

 

「それにもし、フランちゃんが僕に勝ったら

『どんなことでもしてあげます』」

 

 

 

ソレってツまリ……

 

 

 

 

 

 

ドンナコトヲシテモイイッテッテコトダヨネ?

 

 

そウ、コンテニューがデキないグラいに……

 

 

 

 

 

フランは口元をニヤリとさせながら悪魔の様な

笑みを浮かべて頬を赤く染める。

 

 

「イイの? 貴方をグチャグチャに破壊

しちャウヨ?」

 

 

「良いよ。だだし、僕が勝ったらもちろん

何でも良いよね?」

 

 

コノ子はナンでこんナにも勝てルと思ウんだろウ?

吸血鬼ニ勝テるハズはナインだカら…

 

 

フランは思考を巡らせるが幾ら考えようと

やっぱり分からない

 

 

「イイヨ♪ ノってアゲる‼︎」

 

 

コンテニュー出来ないグライぐちゃグチャにして

壊(破壊)シてアゲるからッ‼︎

 

 

フランはそう言って鬼哭と言った人物に勢いを

付けて向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「妖夢、よく見ておけ……これが僕の力だッ‼︎」

 

 

 

『深淵逆巻けーー『墨染一文字』ッ‼︎』

 

 

 

鬼哭がそう言った瞬間、漆黒の錫杖が墨の様な

液体になってボコボコと泡立ち錫杖だった物が

形が崩れていき『筆の形』に変形してまさに

『幽玄』と例えるに相応しい『漆黒の筆』に

なった。




読んで頂きありがとうございました‼︎
心配だったのですが最後までやり切った感が
とても一杯です‼︎


後、お話もかなり描き直ししている部分もあるので
応援よろしくお願いします‼︎
はあるので一安心だと思っています‼︎


皆さんこれからも応援を宜しくお願いします‼︎

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