今回は九月に入ってからなんとかすぐに『最新話』
を無事に投稿をすることができました‼︎
今回は『8426文字』までの膨大な量を頑張って
書きましたが豆腐のようなクソナメクジメンタルの
自分はきちんと面白く書けているのかとても心配に
なります……(汗)
【お気に入り】や【しおり】、【投票】、【感想】
などいただければ、豆腐のような脆いメンタルで
脆い自分も更に『創作意欲』が増していきます‼︎
面白く出来ているかどうか心配でいっぱいですが
一生懸命にたくさん書きました。
ルビなどの編集と修正をしました。
ちなみに全話修正しましたので出来たら最後まで
読んでいただければありがたいです‼︎
「くっ……ただの人間がこんな力を……幽々子様、
すみません……」
魔理沙のスペルカードをモロに受けてしまったせいか
妖夢はボロボロになって倒れていた。
「さて、お前の親玉のところに案内をして
もらおうか……」
煙が出ている八卦炉に息を吹きかけて、懐にしまい
ながら妖夢に視線を向けながらニヤリと笑って妖夢
に道案内するように言うと
「おっと……」
次の瞬間、強い風が桜の花弁とともに吹いてくる。
魔理沙は帽子が飛ばされないように帽子を押さえて
目を閉じると風が収まったのを感じて目を開けると
背後から気配がしたのでゆっくりと振り返ってみる。
「……やっぱり、そのまま寝てていいぜ」
魔理沙は倒れている妖夢に言うと
「あらまあ……博麗の巫女じゃないのね」
そこには大きく聳え立っている西行妖があり、そして
その西行妖の前には幽々子が立ち塞がるように宙を
浮きながら魔理沙の前に現れて魔理沙見下ろしながら
クスリと笑っていた。
「そのセリフ、聞きあきたぜ!」
魔理沙は幽々子にそう言って拳を握り締める。
「おい亡霊、こっちは花見ができなくなって困って
いるんだ。今すぐ春を返すか、この私に痛い目に
会わされた後で返すか、好きな方を……」
魔理沙は指をパチンと鳴らしながら幽々子に
そう言ってどちらがいいか聞こうとするが
「うわっ!」
空から無数の弾幕が魔理沙目掛けて飛んできて魔理沙
はその弾幕を必死に身を逸らしてなんとか避けること
ができた。
「ここにとどまって亡霊となるか、亡霊となってから
ここにとどまるか、お好きな方を選びなさい」
幽々子は扇を開きながら口元をニヤリとさせて魔理沙
に目掛けて更に大量の弾幕を飛ばしてくる。
「そういうのは選択って言わないぜ」
魔理沙はそう言って右手で箒を手繰り寄せて箒に
乗って宙に浮きながら幽々子の弾幕を避けていく。
「ご覧なさいな、この桜、西行妖を。まだ花をつけて
ないでしょう? もっと春が必要なの」
「そんな、つまらんことでぇ!……ぐわっ!」
幽々子がそう言うと魔理沙はそんな幽々子の悪態を
吐きながら睨みつけていると数発の弾幕が魔理沙の
頬を掠める。
「残念、ここまでかしらね」
幽々子は勝利を確信したのかそう言うと幽々子の背後
から大量の蝶のような弾幕が魔理沙に目掛けて飛んで
来る。
「くそっ……美しすぎるぜ……」
魔理沙は見惚れてしまったのか八卦炉を取り出すのを
忘れていた。そしてそのまま幽々子の弾幕に当たって
しまうと思った。
パチン!
(──ッ!)
と音が周囲に鳴ったと思った次の瞬間、視界が
切り替わる。
「これは……!」
周囲を見渡して見ると魔理沙に目掛けて飛んできた
大量の蝶のような弾幕がなくなっていた。
(これは時間停止か! って、ことは……)
「魔理沙! 大丈夫⁉︎」
「咲夜!」
「まったく、心配させるんじゃないわよ」
「それに、霊夢も‼︎」
背後から声がしたので魔理沙は振り返ると咲夜と霊夢
の二人の姿があり、咲夜は心配そうな表示をして霊夢
は呆れた表示を魔理沙に向けていた。
「あらあら、ようやく博麗の巫女が来たのね」
幽々子は面白そうにニヤリと笑いながら視線を霊夢
へと向ける。
「……貴女は?」
咲夜は訝し気な表情をしていた。力量差を計れない
ほど馬鹿ではないはずだ。
「私は西行寺 幽々子。この白玉楼の主人、冥界の管理
をしている……ただの亡霊よ」
「この異変を起こしたのは貴女?」
「春が来ないってやつなら、そうね。
でも、あと少しなのよ? 私はただ、あの桜が咲く
のを見たいだけ。もう少し待ってくれればいいわよ」
「それは無理な相談ね」
霊夢が咲夜と幽々子の話の間に入ってくる。
「いい加減春を戻したいの。寒いのはもう飽きた、
そろそろ花見でもしたいくらいよ」
「うちですればいいじゃない。そろそろ満開よ」
「あの桜は駄目ね。禍々しすぎる。あんた、本当に
あれが何かわかってるの?」
「わからないから封印を解こうとしてるのよ」
「それをやめなさいって言ってるの!」
「そんなにやめてほしければ博麗の巫女らしく
実力で異変を解決してみなさいな?」
「まったく、血の気の旺盛な亡霊ねぇ」
霊夢は溜め息を吐きながら持っていたお祓い棒を
ブンと音を立てて横に振る。
「魔理沙、咲夜、行くわよ!」
「それはこっちのセリフだぜ!」
「分かったわよ」
霊夢が魔理沙と咲夜にそう言うと魔理沙はニカっ
と不敵に笑い咲夜は呆れながらも霊夢と魔理沙に
返事をする。
「さて、それじゃあ、あなた達の持っている
なけなしの春を貰おうかしら」
「こっちこそ、幻想郷の春を返して貰おうかしら」
花の下に還るがいいわ、春の亡霊!
花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!
幽々子と霊夢は互いにそう言った瞬間、幽々子は右手
に持っていた漆黒の愛用の扇を掲げて広げると背後
には巨大な扇が展開されて先程よりも大量の綺麗な
ピンク色の球体の弾幕が霊夢達に向かって勢い
よく飛んでくる。
いくら霊夢でも全てを避けるのは不可能な量の
弾幕である。
「ッ‼︎ 咲夜ッ‼︎」
「わかってる‼︎」
霊夢は慌てた表情で咲夜にそう言うと咲夜も察した
のか急いで十六夜咲夜が使用しているスペルカード
を唱える。
幻世「ザ・ワールド」
咲夜がそう言った瞬間、米粒弾を波紋状に飛ばした
後に時間を止めてナイフとばらまき用のナイフを
配置させてから幽々子の弾幕の一部を総裁した後、
霊夢と咲夜はなんとかギリギリに避けていく。
「うっ、ぐっ……‼︎」
「魔理沙‼︎」
「魔理沙‼︎ 大丈夫‼︎」
「だ、大丈夫だ! 問題ないぜ‼︎」
しかし魔理沙だけは避けきれなかったのか数発の
弾幕を受けてしまう。だが、かなりのダメージでは
なかったのか魔理沙の服は少しボロボロになって
いた。
しかし、魔理沙の瞳の闘志は消えてはおらず、
むしろ前よりも燃え上がっていた。
「やっぱり、弾幕はパワーだぜ‼︎」
恋符「マスタースパーク」‼︎
魔理沙はそう言って箒の上に素早く立って、懐から
取り出していた八卦炉を幽々子に狙いを定めて過去
最大の最大火力で放つ。
だが、幽々子はそんな魔理沙の虹色に綺麗に輝く大量
のマスタースパークを最も簡単かな難なく軽々と
避けていく。
「げぇ⁉︎ うそぉ!」
幽々子に一発もマスタースパークを当てられなかった
事と愛用している八卦炉が煙を上げてオーバヒートを
しているのを見て驚きを隠せなかった。
「おしい、おしい」
幽々子は笑顔で魔理沙にそう言葉を送り更に弾幕を
出そうと扇を魔理沙に向けていると
「霊夢! 今よ‼︎」
「分かってる‼︎」
咲夜がそう叫びながら霊夢にそう言うと霊夢も咲夜に
そう大きな声で返事をして両手にはお祓い棒と札が
握られていて
霊符「夢想封印」‼︎
「ッ‼︎ これは……」
霊夢がそう叫び唱えると霊夢から色とりどりの大きな
光弾と大量の札が次々と飛び出して驚いている幽々子
にめがけて飛んでいき、幽々子の周囲を取り囲む。
「ちょっと、油断しちゃった」
幽々子は目を閉じてそう薄く笑いながら、小さく
呟いていた。
その瞬間、その場にいる誰もが霊夢達の勝利を疑い
はしなかった。
だが、この時、霊夢達は一つだけミスを犯していた。
それは、
「なッ‼︎」
「背後から声が……ッ‼︎」
「な、なんなのあれは……⁉︎」
背後から声がしたので振り返ってみると、漆黒で
巨大な骨だらけの骨龍が大きく口を開けながら、
歪な咆哮を上げて身体を左右にくねらせながら
勢いよく霊夢達に向かって飛んで来る。
「咲夜‼︎ 急いで時を止めて‼︎」
「無理よ‼︎ 今からじゃあ、間に合わないわ‼︎」
「おい‼︎ 今はそんな事を言っている場合じゃない
んだぜ‼︎」
霊夢が急いで咲夜にそう言うが、咲夜は無理だと
大きな声ではっきりと言って霊夢に反論する中、
魔理沙が霊夢と咲夜の二人をなんとか宥めようと
していた。
「くっ! とにかく私が出力最大の結界を張るから
早く急いで‼︎」
「わ、分かったぜ‼︎」
「今はそれしかないわね」
夢符「封魔陣」‼︎
霊夢はそう唱えると魔理沙と咲夜の二人が急いで霊夢
に近づいて、片手に持ったカードを高く掲げてそれを
地面につけるとそれと同時に青白い結界を周囲に立ち
上らせて目の前の巨大な骨龍がもの凄い勢いでこちら
に迫ってくるので霊夢達は自分達に襲ってくるのでは
と更に警戒を強くする。
だが、
ガァアアアアアアアアアアアア‼︎
漆黒の骨龍は更なる歪な咆哮を上げて、霊夢達など
眼中になく霊夢達の横を通り抜けて行く。
そして霊夢が幽々子に向けて出していた色とりどりの
大きな光弾と大量の札の夢想封印に漆黒の鋭い爪を力
強く突き立て、更には鋭い漆黒の牙で齧り付いて次々
と食いちぎって、ぐちゃりぐちゃりととても生々しい
咀嚼音を立てて骨龍のブラックホールのような無尽蔵
の巨大な腹の中へと入っていく。
「お怪我はありませんか、西行寺殿?」
「ええ、助かったわ」
巨大な漆黒の骨龍に誰もが気を取られている中、
鬼哭が現れて幽々子の無事を確認をする。
「西行寺殿が無事で安心しました」
「それより、妖夢は大丈夫かしら?」
「はい。どうやらあちらで完全に気絶している
みたいで命には問題はないみたいです」
「あら、そうなのね……」
鬼哭は幽々子の前で傅きながら妖夢の無事などを
報告すると、安心したのか幽々子は愛用している
扇を広げながら口元を隠してながらも冷静に状況
を整理する。
「こ、これは……」
「霊夢……」
「ええ、これは……」
霊夢達は鬼哭を見た瞬間、とてつもない力を感じた
のかとくに霊夢はかつてないほどの警戒をして険しい
表情を浮かべていた。
「西行寺殿。後は全て僕にお任せください」
「そうね。それじゃあ、後は貴女に任せるわ」
「御意。西行寺殿の御心のままに」
傅いていた鬼哭はそう言って静かに立ち上がって、
墨染一文字を霊夢達に向けて構える。
「魔理沙は今すぐここから避難して!」
「霊夢! 私だってまだやれるんだぜ‼︎」
「ちょ、ちょっと、二人とも……」
霊夢は鬼哭の墨染一文字を見て背筋に寒気を感じた
のか急いで魔理沙に逃げるように言うが、魔理沙は
納得がいかないのか霊夢に反論をする。咲夜は二人
を必死になって宥める。
「分からないの? 八卦炉のない今のアンタは
戦力不足、足手纏いだって言ってんのよ!」
「なんだと‼︎」
「霊夢‼︎ そこまで言わなくても……‼︎」
「だって、事実でしょ?」
「そ、それは……」
霊夢が魔理沙にそう言うと咲夜が大きな声で霊夢に
注意するが、霊夢はそう言って咲夜に問いかける。
実際、霊夢の言う通りだった。八卦炉が使えない
魔理沙では戦力どころか足手纏いにしかならない。
「西行寺殿を恥ずかしめた貴様らを逃すわけが
ないだろう」
鬼哭が低い声でそう言って筆を地面に突き立てると
漆黒の墨が西行妖と幽々子と鬼哭以外、まるで津波
のようにもの凄い勢いで周囲に広がっていく。
そう唱えると周囲に広がった漆黒の墨がボコボコと
泡を立てると、異常なまでの漆黒の骸骨の腕が冥界
現れて、目の前にいる霊夢達に目掛けて容赦なく
手を伸ばしてくる。
「ちぃ……!」
霊夢は舌打ちしながらも必死になってなんとか無数の
漆黒の骸骨の手をなんとか避けて捌いていく。
「ぐえぇ……‼︎」
「うぐっ……‼︎」
「魔理沙‼︎ 咲夜‼︎」
そんな中、魔理沙と咲夜は無数の骸骨達に身動きが
取れないようにがっちりと力強く取り押さえられて
いた。霊夢は二人の名前を必死に呼ぶが
「動くな」
「ッ‼︎ あんた……」
鬼哭が霊夢にそう言うと、霊夢は視線を鬼哭に
向けて睨み付けるように口にする。
「君達の集めた”春”を全て渡してもらおうか。
そしたら、彼女達を無事に解放すると約束しよう」
鬼哭はそう言って、視線を押さえ付けられている
魔理沙と咲夜に向けながら交渉をする。
「こ、こんなもの……私の世界に入れば……ッ‼︎」
「さ、咲夜……‼︎」
咲夜はそう言いながらなんとか脱出して時を止めよう
としていると
「あまり無理に動かない方が良い。彼等は僕の能力と
とある吸血鬼の”
を手に入れている」
「なんですって……」
鬼哭のその言葉を聞いた瞬間、氷のような冷たくて
鋭い視線を鬼哭に向けていた。
「どうかしたか?」
「とある吸血鬼の力を取り込んだと言ったように
聞こえたが……」
「ああ、確か、フランドール という名前の吸血鬼
だったか? 彼女から有り難くいただいたよ」
「そうか、お前が……」
鬼哭が咲夜にそう言った瞬間、
パチン!
と音が鳴り、鬼哭と魔理沙の目の前から消えていた。
そして、
「お前が……妹様をぉおおおおおお‼︎」
咲夜は我を忘れてナイフを取り出し、握りしめて
鬼哭に目掛けて躊躇いなく殺意を込めてナイフを
振り翳してくる。
だが、その刃は鬼哭に届く事はなかった。
「うぐっ……‼︎」
鬼哭がそう言った瞬間、無数の漆黒の骸骨が咲夜の
足を掴んで全身を更に力強く押さえ付ける。
「身の程を弁えろ」
「ぐがっ‼︎」
「咲夜‼︎」
霊夢は咲夜の名前を叫んで無数のお札とお祓い棒を
構えながら、鬼哭を今にも殺して来そうなそんな
形相を向けて睨み付けていた。
「もう一度言うよ? 君達のその集めた”春”を全て
こちらに渡してくれ。そうすれば、彼女達を無事に
解放すると約束しよう」
「嫌だって言ったら……?」
「嫌だっていうのなら……」
お前を含めて、こいつら二人もこの場で殺す。
「「「ッ‼︎」」」
鬼哭が冷たく威圧的な低い声で霊夢達に向かって
そう言うと、霊夢達はそんな鬼哭という
身を震わせた。
「さっきの亡霊もそうだけど、本当にあれが何か
わかって言っているの? あれは──」
「黙れ。お前が喋っていいのは集めた”春”を渡すか
渡さないか、そのどちらかだ」
霊夢が鬼哭にそう言うが、鬼哭は霊夢の言葉を
静かで威圧的な声で遮る。
「さて、博麗の巫女である君は一体、どちらを選ぶ
のかな? 賢い博麗の巫女ならどっちを選択すべき
なのかは分かるはずだよね?」
「わ、私は……」
「れ、霊夢……」
鬼哭が霊夢にそう問うと博麗の巫女としての使命を
取るか、
選択であったのか選べずにいた。
「れ、霊夢……私達に構わず、異変解決を……」
「魔理沙……」
魔理沙はなんとか必死になって自分達の命よりも
異変解決を優先するようにと霊夢に言うが
「ごめん。魔理沙……」
「れ、霊夢……?」
「まさか……やめろ! 霊夢‼︎」
霊夢は何かを覚悟をしたのか、決意を固めた表情を
していた。そんな霊夢の表情を見て咲夜は理解が
出来ない表情をしているのに対して魔理沙は理解を
したのか、必死に霊夢の名前を叫んで必死に足掻く。
「私達が集めた”春”はこれで全てよ。渡すから
咲夜と魔理沙を解放してちょうだい……」
「分かった。まずは、集めた”春”をこちらに渡して
からだ。それと、余計な事を考えないでね」
「わかったわ……」
霊夢がそう言うとゆっくりと鬼哭に近づいて集めた
全ての”春”を素直に渡す。
「そこから離れろ」
「………」
集めた”春”を受け取った鬼哭は納得した後、霊夢に
距離を取るように言うと霊夢は悔しそうに睨み付け
ながらもゆっくり後ろへと退がる。
「約束通り、そいつらを解放しよう」
鬼哭がそう言って右手を上げた瞬間、魔理沙と咲夜
を押さえ付けていた大量の漆黒の骸骨達は二人に
離れて解放する。
「霊夢‼︎ お前‼︎ なんで渡したんだ‼︎
見損なったぞ‼︎」
「魔理沙‼︎ 落ち着いて‼︎」
「魔理沙……咲夜……ごめん……」
すると魔理沙は霊夢のもとへと近づいて胸ぐらを
掴んで怒りに任せて叫ぶ中、咲夜は我を忘れている
魔理沙を必死に宥めていると霊夢は二人に申し訳
ないと思っているのか謝罪の言葉を口にしていた。
「西行寺殿、この場に全ての”春”が揃いました」
「ええ、これで西行妖を満開にする事が出来るわ」
鬼哭はそう言って幽々子に献上するように”春”を
差し出してそう言うと、幽々子は子供のように
嬉しそうな表情で”春”を受け取る。
そして幽々子は”春”を手に西行妖の前へとゆっくり
と歩いていく。
すると
「幽々子‼︎」
「紫……」
いきなり背後から幽々子の名前を叫ぶように呼ぶ声が
聞こえてきたのでゆっくり振り返ると、目の前には
幻想郷最古参の妖怪であり幻想郷の境界を操る能力を
持つ実力者。八雲紫が立っていた。
「幽々子‼︎ お願いだから西行妖の封印を解くのは
やめてちょうだい‼︎ 貴女のために言っているの‼︎」
その表情は必死な表情しながら幽々子に訴えるように
言って幽々子になんとか近寄ろうとするが、鬼哭が
呼び出した大量の漆黒の
ように盾となって塞ぐ。
「紫。ごめんなさい……それでも、私は……」
「ゆ、幽々子……? 幽々子! 幽々子‼︎」
そんな紫の姿を見た幽々子であったが、親友の紫に
申し訳ないと思ったのか、紫の顔を見れなくなって
紫に背を向けてそのまま西行妖の元へとゆっくりと
歩いていく。
そして両手を広げて全ての”春”を西行妖に捧げる。
そして、そして。遂に目的が果たされる。
風が吹いた。そう、
西行妖を見やれば、その蕾はすでに開いていた。
「これは……」
その瞬間、幽々子の脳内にある記憶が溢れてくる。
「ああ……」
幽々子はつぶやき、そして理解する。
己の愚かな好奇心故のその過ちを。
西行妖が二度と満開にならないように自分の命を
犠牲にしてまで封印した事を。
そして、親友である紫と昔一緒に夜空の満天の星を
毎日眺めて楽しく話していたそんな大事な思い出を。
「私自身、だったのね……その結果が、
これなのね……」
思い残すことは、目の前の親友と、まだまだ未熟な
庭師とそして、灰色の少女のことか。この程度の未練
では、現世にしがみ付けないらしい。
──もう、遺言を残すこともできなさそうだ。
(紫、妖夢。今までありがとう……
そして、ごめんなさい……)
幽々子はその言葉を最後に幽々子の意識は消えて
いった。
「ゆ、幽々子、様……?」
妖夢は目を覚まして息を切らしながらも、急いで
幽々子の元へと駆けつけたときには、すでに遅く
幽々子の姿がなくて理解出来ずにいた。
「その花弁から離れなさいッ!」
霊夢の声で妖夢を含めた全員が意識が引き戻される。
西行妖がゆらりと蠢いたように見えた。そして咲き
始めた桜の花は、死を迎えた命のようにゆっくりと
散ってゆく。
「霊夢、いきなり、どうしたのぜ?」
「あの桜、生気を吸ってる。花びらに触れれば
死ぬわよ」
「はぁ⁉︎ そんなふざけた話があるかよ!」
魔理沙が叫ぶ間にも、霊夢は桜との間合いを計って
いる。しかし不規則に揺蕩うその花びらの軌道を
読むことは、たとえ天衣無縫の巫女であっても
難しいものがあった。
「……駄目ね、花びらが多すぎる。桜の下に辿り
着くまでにどうしても当たるわ」
「でもこのまま見ているわけにも行かない
でしょう?」
そう言って咲夜がナイフを投げる。が、ナイフは
花びらに触れると黒ずんで崩れた。
「な⁉︎」
「……どうやらあの花びら、死という概念そのもの
に近いみたいね」
「物の寿命まで吸うってのか⁉︎」
生憎と、ここにいるのは人間と賢者と呼ばれた
大妖怪と半人半霊達がいる。死んだらそれまでの、
はかない命ばかり。
「ふっ、ふふふ……ファハハハハハハ‼︎ 遂に、長年の悲願が遂に達成された‼︎」
「き、鬼哭……どういう事ですか……? 幽々子様は
……幽々子様はどこにいるんですか⁉︎」
西行妖で霊夢達が混乱している中、鬼哭が狂気の
三日月のような笑みを浮かべながら西行妖の前で
大きな声で高らかに笑う。
「ふふっ、そんなに大好きな主である幽々子様に
会いたいなら、すぐにでも会わせてあげるよ」
「そ、そんな……」
そんな鬼哭の言葉を聞いた瞬間、妖夢は一体、
何が起こったのか、そして自分が何をしてしまった
のかを理解してすぐさま後悔をしたようなそんな
絶望した表情を浮かべていた。
「どうやら、間に合わなかったみたいね……」
「ゆ、紫……様……」
あれだけの大量の骸骨達を倒したのか周囲には
バラバラになった
すぐさま妖夢を守るように妖夢の側へと近寄って
妖夢の無事を確認するが、妖夢の表情は真っ青に
しながらか細い声で紫の名前を口にしていた。
「あれだけ大量にいた吸血鬼並みの力を持っている
妖怪。八雲紫と言ったところか」
「貴女の事も調べさせてもらったわ。貴女の目的は
”復讐” なのでしょう?」
「ふ、復讐……?」
「どういう意味よ? 紫」
「どうやら、僕の正体に辿り着いたみたいだね。
いいよ、言ってごらん」
妖夢と霊夢は紫の言葉の意味が分からずにいると
紫は鬼哭は促されるままにゆっくりと口にする。
「彼女の名前は、”
とともに西行寺家を支え続けた忍霧家の当主の娘……
そうでしょ?」
紫がそう言った瞬間、霊夢や妖夢を含めたその場に
いる全員が驚いた表情を浮かべながらも西行妖の前に
立っている目の前の
最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎
これからも皆さんが『応援』をしていただければ
『更新』の頻度が更に上がるそんな可能性がある
かもしれません‼︎
自分的にはかなり難しかった件について……(汗)
『他の投稿作品』もあるので是非ともそちらも
楽しんで見ていただければありがたいです‼︎
【報告】
『転生したらスライムだった件 ■■の魔王』と
『デート・ア・ライブ ■■■の精霊』の『最新話』
を更新します。
それと、『ロクでなし魔術講師と白き大罪の魔術師』
を『
作品もよろしくお願いします。