僕とあずみが旅の予定や
スケジュール調整を終え旅に出発する
一週間前、僕は父上の書斎に
よばれていた。
コンコンッ
「ライルです。」
「入れ。」
ガチャ ばたん。
「父上、今日はどうしたんですか?」
「うむ、明日グレモリー家に用事が
あるのでな。お前もフェニックス家の
者として他の御家と交友を
深めるためにもお前も着いて来なさい。
それにグレモリー家の御息女は
ライザーの婚約者、つまりお前の
義理の姉になる。挨拶するのに
はやいにこしたことはないだろう。」
「はい、わかりました父上。」
父との話が終わり、
ライルは屋敷の廊下を歩いていた。
「おやおや、誰かと思えば、
売れっ子子役の我が弟
ライルじゃないか(笑)」
「チッ…。」
面倒な奴に絡まれた。と、
ライルは内心毒づく。
「これは、ライザー兄上お出かけ
ですか?」
「ああ、可愛い女の子とデートしてきたんだ。
で?お前は今日も人気取るために
せっせこテレビ局に媚でも売っているのか?」
ライザーの言いように殴り
かかろうとする心を抑える。
「いえいえ、もうそろそろ新しい
眷属を探す旅に出る予定なので
芸能活動は暫くお休みしてるのです。
なので今日はフリーですよ。」
「そうか。まあ、お前が可愛い子を
眷属にして帰ってきたら俺の眷属と
トレードしてやるよ。…そういやお前
明日リアスの家に挨拶回りに
行くんだったな。俺の婚約者が
可愛いからって惚れるなよ?あれは
俺のだからな!ガハハハハハッ!」
ライザーはそう言って去っていった。
なんであんな奴がリアスの婚約者なんかに
なれるのだろう?ライルは割と本気
で考えるのだった。
翌日、僕は父上に連れられてグレモリー家に
やってきた。
「いらっしゃいませ。フェニックス様」
と、使用人の方々がいい頭を下げてくる。
そして応接室に僕と父上は連れて来られた。
「ふむ、よく来てくれましたな
フェニックス卿。ライル君もよくきてくれたね。
私がグレモリー家当主だよろしくね。」
「はい、ライル・フェニックスです。
よろしくお願いします。」
「ああ、よろしく。そして、私の横に
いるのが…」
「リアス・グレモリーよ。
よろしくね。」ニコッ。
「はい、よろしくお願いします。」
「もう、歳も近いだんだし、かしこまらなくても
いいわよ別に。」
「分かった。じゃあよろしくね!
リアス。」
「ハハハハハッ。
仲良く慣れそうで良かった。リアス、
ここはもういいからライル君と遊んで
きなさい。」
「はい!わかりましたわ!
行きましょライル!」
「うん!」
そうして僕とリアスは僕が帰る時間に
なるまで、遊ぶのだった。
「今日は楽しかったわ。」ニコッ。
彼女はそう言って微笑みかける。
「僕もだよリアス!」
そう言うとリアスは顔を曇らせる。
「はあ、婚約者がライルだったらいいのに。」
僕はリアスの本音に
「兄上と結婚はいやなの?」
と聞いた。
「結婚が嫌というわけじゃないの
貴族として政略結婚なんてよくあることだし
でもね、私はライルのように私をグレモリー
のリアスじゃなくて一人のリアスとして
見て欲しいのよ…」
「そっか…。」
僕はリアスの想いに何も返せなくなる。
「ごめんね!あなたの兄弟の悪口みたい
なことあなたに言って、失礼よね。」
「そんなことないよ!兄上は
弟の僕から見ても嫌なやつだからね!
僕は決めたよ、リアス。僕は大きく
なったら君がちゃんと好きな人と
結婚できるようになるように君を
救ってみせる!」
「私を…?」
「うん!絶対救ってみせるから!!」
「ありがとう!!」チュッ
「///!!」
不意にリアスがほっぺにキスしてきた!
「これはお礼。だから、絶対救ってね!」
そうして、僕らは約束をしたのだった。