〜北欧〜
「そうか、分かった。ありがとう、教えてくれて。」
『いやいや、此れも仕事ですから!当然ですよライル様!』
「それでもだよステイシー、感謝という物は伝えるから意味があるのさ。」
『ハハハッ、やっぱりうちの主は言うことが違う、ロックだぜ!』
「褒めてくれるのは嬉しいけど、口調が素に戻ってるよ。」
『おっと、これは失敬。では確かに伝えましたので、私はこれで。』
「ああ、じゃあね。」
そう言ってライルは通信を切った。
ー…もうすでに原作が始まっていたかー
「チッ、ライザーの婚約が早まるとは。…あずみ!」
「はい」
ライルが呼んだ瞬間ライルの背後にあずみが現れた。これがメイドの道を極めた者の実力である。まあ、それはともかくとして、
「北欧ツアーは短縮できないか?」
「これでもギリギリでございます。ライル様がおっしゃるのであればそのようにいたしますが?」
「いや、いい。それじゃあファンに失礼だ。このままでも、ライザーとリアスの結婚式にもギリギリ間に合う。僕はリアスに連絡を入れるよ。」
「かしこまりました。」
「今は2人きりなんだから、かしこまらなくても良いのに。」
「いえ、仕事中ですので、それでは失礼します。」
「ありがとうあずみ。…さて今日本は昼頃か、連絡はもう少し後の方がいいな。」
そう言ってライルは仕事にもどった。
〜駒王学園〜
「なあ木場。最近部長へんじゃないか?」
「う〜ん、朱乃さんなら知っているかもしれないね。あの人は部長の懐刀だから。」
そう話ながら2人は部室のドアを開けるとメイドがいた。
「なッ!メイド服を着た美女が!」
「初めまして、グレモリーとの連絡役をしております。李静初と申します。」
「一誠、優斗、来たわね。説明をするから早く来て座りなさーーッ!もう来たのね!」
リアスが説明をしようとしたその時、部室に魔法陣があらわれた。
「フェニックス…。」
と、眷属の誰かが漏らす。
ゴウッ! と、炎をまき散らし魔法陣から出て来たのは
「愛しのリアス。会いに来たぜ。」
ライザー=フェニックスだった。
〜一誠〜
俺が部室に来て美人メイドの李さんに挨拶された直後、魔法陣から整った顔立ちたが、どこか悪ガキっぽいホストみたいな男があらわれた。
誰だ?フェニックスと誰かが言っていたけど、…というか愛しのリアス?こいつ、部長とどういう関係だ?
「さて、リアス。さっそくだが式場を見に行こう。日取りも決まっている、早い方がいい」
そう言って部長の腕をつかむ。
「…放してちょうだい、ライザー」
部長は嫌がり男の手を振り払った。うわっ、すげぇ怒っていらっしゃる!
ライザーと呼ばれた男は苦笑するだけだった。
チッ、いちいち行動が俺の癇に障る奴だ。だんだんムカムカしてきたぞ。
「おい、あんた。部長に失礼だぞ。つーか、女の子にその態度はどうよ?」
「…あ?お前、誰?」
不機嫌な口調だ。部長のときとは全然違う。明らかに見下した目だ。嫌悪感バリバリだぜ。でも、言いたいことは俺は言うぜ!
「俺はリアス=グレモリーさまの眷属悪魔!兵士の兵藤一誠だ!」
どうだ!
「ふーんあっそ」
軽!
「つーか、あんた誰よ?」
俺の問いかけに男が少し驚いた顔をする。
「おや?リアス、俺のこと下僕に話していないのか?つーか、俺を知らないってどうよ?」
「話す必要がないから話していないだけよ。」
「そうか、こりゃ手厳しい」
男は苦笑しながら返事をかえす。そこへ李さんが介入した。
「兵藤一誠様」
「はい?」
「こちらはライザー=フェニックス様。純潔の上級悪魔であり、古き家柄を持つフェニックス家の御三男であられます」
と、李さんはそいつを紹介してくれる。
上級悪魔でフェニックス家。爵位持ちってことか。で、そいつがなんで部長と知り合い?ともだちか?
「そして、グレモリー家次期当主の婿殿…リアス様の婚約者でございます」
…………こここ、婚約ぅぅぅぅぅ⁈
「えええええええええええええっ‼︎」
衝撃の事実を知らされてから、しばらく。
部長の婚約者 ライザーは、嫌がる部長の横に座り肩をだき朱乃さんが淹れたお茶を呑んでいた。くそぅ、羨ましい。
「いやぁ、リアスの女王が淹れたおちゃは美味しいなぁ」
「ありがとうございます」
礼を言う朱乃さん。笑っているが、目が笑ってない。絶対零度だ。怖い…。
「もう、いい加減にしてライザー!以前も言ったはずよ!
私はあなたとは結婚りないわ!」
「ああ、以前にも聴いたよ。でもそういうわけにもいかんだろう?リアス?」
「余計なお世話よ!私が次期当主である以上婿くらい自分で決めるつもりよ!父も兄も急すぎるわ!当初の話では大学まで自由にさせてくれるはずよ!」
「君のお父上もサーぜクス様も心配なんだよ。お家断絶が怖いのさ。ただでさえ先の大戦で多くの純潔悪魔が亡くなられた。戦争を脱したとはいえ、堕天使、神陣営とも拮抗状態。純潔の上級悪魔がお家同士くっつくのはこれからの情勢を思えば当然だ。君もそう思うだろ?だからこそこの縁談には悪魔の未来がかかっているんだ」
2人が俺には理解出来ない話を繰り広げている。
「私だって家を潰さないわ。婿養子だって迎え入れるつもりよ」
部長の言葉を聞き、ライザーは満面の笑みを浮かべる。
「おおっ、さすがリアス!じゃあさっそく俺とーー」
「でも、あなたとは結婚するつもりはないわ。私は私が良いと思った人と結婚する。あなたの弟のようにね」
「チッ、あいつは確かに好きかってに結婚しているがあいつの嫁には純潔の上級悪魔がいるからだ。……俺もな、リアス。フェニックス家の看板背負っているんだ。このままはいそうですか。と、言ってフェニックスの名に泥をかけられるわけにもいかないんだよ!それに、俺は人間界があまり好きではない。この世界の炎と風は汚い。炎と風を司る悪魔としては耐え難いんだよ!」
ゴウ!
ライザーの周囲に炎が駆け巡る。
「俺は君の下僕を全て燃やしてでも君を冥界連れて帰るぞ」
ライザーが放つプレッシャーが俺たちを襲った。それに部長や朱乃さんたちが臨戦態勢を取る。そこの中で冷静に介入するものがいた。
「リアス様。ライザー様。おやめください。これ以上は両家にご報告しなければならないようになります。」
李さんが冷静に言う。
「チッ、仕方ない。これ以上揉めると面倒だからな、引いてやる」
「ありがとうございます。…さて、リアス様。御当主様、サーゼクス様から言伝をお預かりしております。『婚約が嫌なのなら、レーティングゲームで勝利せよ』とのことです」
「くッ!お父様たちは私が縁談を拒否することをよんでいたのね。いいわ。このゲーム受けるわよ!」
部長が怒りながら言い放った。怖えぇ〜。
「いいのかリアス?俺は成熟してるし、公式のレーティングゲームにも出たことがある」
そう言い放ち、ライザーは俺たちを見る。
「それに、リアス。君の眷属はこれだけか?だとしたら話しにならない。君の女王位しか俺の可愛い下僕には対抗出来なさそうだ」
と、言いながら指を鳴らすと魔法陣から総勢15名のライザー眷属が現れた。
「どうだ、これが俺の可愛い下僕たちだ」
ライザーが声高らかに紹介する。
つーか、なんだこれ6体15ってことか?ていうか…全然、女の子じゃねえか!全員美女、美少女じゃん!ハーレムか、ハーレムなんだな!ライザー=フェニックス!なんてやつだ。
「お、おい、リアス…………、この下僕くん、俺を見て号泣してんだが」
ライザーがマジで引きながら言う。
部長はそれをみて額に手を当てていた。
「その子夢が、ハーレムなのよ。きっと、ライザーの眷属を見て感動したんだとおもうわ。」
はい、おっしゃる通りです。
「きもーい」
「ほんとほんと」
ライザーの眷属たちは俺を見て心底気持ち悪そうにしていた。
「まあ、そう言うな。上流階級の者を羨望するのは下賤な輩の常さ。あいつに俺たちがアツアツなところを見せてやろう」
そう言うと、ライザーは女の子とキスし始める。
ライザーは俺をみて嘲笑しながら言い放つ。
「お前じゃ、こんなこと一生できまい。下級悪魔くん?」
ちくしょう、頭きた。
「おまえみたいなやつ部長と不釣り合いだ!」
そう叫びながら俺はブーステッド・ギアを発動する。
「ゲームなんて必要ねえ!俺がここで全員倒してやる!」
「ミラ。やれ」
「はい、ライザー様」
ミラという女の子が棍を両手にもち向かってくる。
一撃で決めるそう考ええいたら、いつの間にか吹っ飛ばされた。ぐぁっ、全身に痛みが駆け巡る。一体何が起きた?
「弱いな、お前」
ライザーが、俺を嘲笑う。
「リアス、こんなんじゃ話にならん。…ふむ、10日後でどうだ?」
「ハンデをくれるっていうの?」
「ああ、出ないと面白くないからな。じゃあ、リアス。次はゲームで会おう」
そう言ってライザーたちは帰っていった。
原作開始第一話でした!
チョイ役で出てきたステイシーと李静初はマジ恋のお二人です。これからもチョイチョイ、他作品のキャラを出して行くつもりです!
次回もよろしく!