そうだ、ホムンクルスでKAN-SEN作ろ 作:サトシ16852
「母さん!明日学校休みだろ!俺、アル、ウィンリィ、ベルの、4人で遊ぶよ!」
「そう、お父さんについて行くように言っとくわ」
いつもの仲のいい4人と遊ぶ約束をした事で、明日を待ちきれずにウキウキする少年は、母である彼女の言葉を聞き苦虫を噛み潰したような顔になった
「父さん来るの?もう俺たちだけで平気だよ?そうだ!なんなら父さんの代わりにベルのお父さん呼んでよ!」
「テイさん?だめよエド、あの人は忙しいのよ。お仕事の邪魔してはいけないわ」
「仕事って言ったって、どうせ小説書くだけだろ?あんな文字ばかりの本何が楽しいんだか、それより絶対に俺たちと遊んだ方が楽しいよ!」
あまりにも自己中心的な子供の言い分に母は困りながら微笑んでしまう。子供にはあまり大人の都合の話などしたくないしわからないだろう。生活をする上で確実にお金は必要になってくる
そのためには仕事をしなくてはならない。こんなことを言っても子供達にはわからない。だがこんな子供達だからこそ可愛いのだろう
「お父さんじゃダメなの?」
苦し紛れに旦那を子供に提示してみるが
「やだ!父さんつまんないんだもん!それに比べてベルのお父さんの話しとか遊びとかスッゲー楽しいだ!」
そこまで言われれば仕方ない子供達のためにお願いして、ダメだったら旦那で我慢して貰おう。そう思っているとドアの開く音がした
「ただいま」
「すいません、お邪魔します」
「お邪魔します」
帰ってきたのは子供達の父であるバン・ホーエンハイム、彼の親友であるテイ・トーク、そしてテイの娘である小さくて可愛らしい子供ベルファスト
「おかえりなさいあなた、テイさんもベルちゃんもいらっしゃい、ご飯食べて行きますか?」
「すいません、いただきます」
「ベル!テイさん!」
トリシャに付いてきたエドは客である二人を見て喜んでいた
「アル呼んでくる!」
エドは凄まじい勢いでアルの部屋に走っていった
「うるさくてごめんなさいね、あの子達テイさんのことがとても好きみたいで」
「いえいえ、子供はあれくらいの方がいいですよ。ホーエンハイム?」
「あ、ああ、、、エドにお帰りって言ってもらえなかった」
「ふふ、あなた、そんなところで落ち込んでないでテーブルに座って待っていて下さい」
そして案内されるままテーブルに座る。そして思い出したかのようにトリシャはテイに話しかける
「そうだ、テイさん明日エド達がベルちゃんとウィンリィちゃんと遊ぶ約束をしたそうなんですけど、ついて行ってもらえませんか?」
「大丈夫ですけど、ホーエンハイムがいるのに私ですか?あー、二人でどこかにデートですか?」
「ふふ、違いますよ。子供たちがテイさんじゃないとやだーて聞かないんです」
「なぜだ、なぜお前はそんなに子供に好かれるんだ」
「そんなに落ち込まなくてもいいじゃないかホーエンハイム。デートじゃないならホーエンハイムと明日は子供達についてきますよ」
すると横から
「テイさんだけでいいよ!父さん来るとテイさんずっと父さんと話してるんだもん」
エドがアルを連れ話に割り込んでくる
「ホーエンハイム、自分の父親より他人の父親だってよ」
そんなやりとりを横目にベルファストはトリシャの手伝いをする
「ベルちゃんはあそこで皆んなと遊んでてもいいのよ」
「いいえ、ご主人様はダメ人間なので私がしっかりとしていなきゃいけません。それにご主人様が喜んでくださいますから」
「そう、テイさんのことが好きなのね」
「ええ、大好きです」
出来上がった料理をテーブルに持って行き、それから全員で食事をした
それから数ヶ月が経ち早朝
「兄ちゃん、おしっこ行きたい」
「おいアル、一人で行けよ」
「でも兄さん」
エドはアルにトイレのために起こされ仕方なくついていくことになった。そしてトイレに向かう途中に父と母が立って何か話していた
「あら、どうしたの?こんな朝早く」
いつもの優しい笑顔でトリシャは訪ねる
「ふわぁ〜、アルがおしっこって」
「アルの面倒を見てくれたのね、ありがとうエド」
トリシャはエドの頭を撫でエドは嬉しそうにエヘヘと笑う。エドはふと父を見るとホーエンハイムは睨みつけるような目でこちらを見てドアを開けて出て行った
「、、、」
「もう、あの人ったら、、エドとアルはトイレに行ったら早く寝なさい」
「うん、わかったよ」
その日の夕食
エドは父がいないことに気づき母に質問をする
「ねえ、父さんは?」
「、、遠くに出かけたわ」
少し間を開けて返事をする母
「いつ帰ってくるの?」
弟のアルが聞く
「、、、、、コチョコチョコチョ」
その質問にどう答えるべきか困ってしまったトリシャは子供達に悟られないようにくすぐって誤魔化した
「あはは、やめてよ」
「すぐに帰ってくるわ」
エドワードは弟をくすぐる母の目に涙が見えた
そしてその日からホーエンハイムが帰ってくることはなく、父の親友であったテイ、その娘のベルファストも居なくなってしまった
「兄さん、父さんにベルやテイさんもどこ行っちゃったんだろうね」
「さあ、もし地名言われてもどこかわかんないだろ?」
「そうだ、テイさん本は知識、知識がなきゃ何もできないから気が向いたら本を読んでみたらって言ってたな」
「へえ、テイさんそんなこと言ってたんだ」
「僕らも知識を得ようよ!確か父さんの書斎に沢山本があった!」
「うーん、この本難しいよ、錬金術?これってもしかしてベルがたまに使ってたやつかな?この錬成陣をベルが使ってるの見たことがある」
「ああ、間違いないそれだ!」
「エド、アルどこにいるの?ってダメじゃないまたお父さんの書斎を滅茶苦茶にして、あら?それって錬金術?お父さんに教わったの?」
「違うよ、そもそもいない人にどうやって教わるのさ」
「もしかしてダメだった?」
「そんなことはないわ!すごい!流石はあの人の子供ね!お母さん周りに自慢しちゃおう!」
エドワードたちは母に褒められることが嬉しい、ただそれだけの純粋な気持ちでで錬金術の研究を続けた
しかしその年にトリシャは流行り病にかかり死亡した
「兄さんお腹すいたよ、こんな時父さんがいたら」
「やめろ!あんなやつ父さんじゃない!母さんのお葬式にも帰ってこなかったんだぞ!」
「、、、、、お母さんを元に戻せないかな?」
彼らは子供だった
母親を失い頼りになる大人が周りにいない。頼るものがなくなってしまい寂しい思いを子供なりに乗り越えようと考えた。しかしその方法は禁忌であり、それを止める人間が周りにいなかっただけである
それから錬金術の腕を磨き、エドワード達は母を蘇らせようと人体錬成をしてアルは鎧の体、エドは腕と足を失った
「、、さん、兄さん」
「兄さん?大丈夫?」
「エド?どうしたの?」
「、、なぁウィンリィとアルはさ、ベルとテイさん覚えてるか?」
「うん勿論覚えてるよ」
「私も覚えてる、ベルとはよく遊んだよね!テイさんにはよく面白いお話してもらったなぁ、でも急にいなくなっちゃうんだもん!一言くらい言ってくれてもよかったのにね」
「そうそう、それにベルは錬金術使えるし、テイさんはなんか物腰柔らかい感じだったよね」
「でもなんでいきなり昔のこと」
「先生のとこ行くと思うと昔を思い出してさ、色々辿っていくとテイさんに色々お世話んなったなーって思ったからさ」
「そうね、特にエドはテイさんが大好きだったしね」
「ああ、そうだったな」
そしてエドとアルはウィンリィと別れ、ダブリスにいる師匠に賢者の石について聞くために会いに行った
「賢者の石についてはろくに知らん、興味ないからな」
「そうですか」
師匠なら何か知っているかもしれないと思ったが知らないことがわかり落ち込むエド
そこに大柄の男、イズミの旦那であるシグ・カーティスが賢者の石について何か思い出したようにイズミに言う
「以前セントラルで石にやたら詳しい奴がいただろ」
「本当ですか!どんな人でしたか!」
「あー、いたいた名前は確か、ホーエンハイム」
その名前を聞いた兄弟は驚愕する
「どうした?知り合いか?」
「父親です」
「昔出て行ったて言うあの?」
「ええ、父は石について何か言ってましたか?」
「長年の夢が叶うとかなんとか嬉しそうにしてたな、はしゃぎ過ぎてメイドに叱られてたけど」
「メイド?」
「ああ、お前の父親は三人で旅してていてな」
「先生!もしかしてそのメイド異国の人にご主人様って言ってなかった」
「なんだそっちも知り合いか?確かに言ってた」
「間違いない!テイさんにベルだ!俺たち昔よく世話になったんだ」
「そうか、父さん達と一緒にいたんだ」
「でもなんで、、」
急に居なくなってしまった父親と同行しているテイとベルに疑問を抱く二人。師匠の言っていた父の夢と二人は関係あるのだろうかと色々考えるも答えが出てこなかった
気が向いたら続き書きます