その日、世界中の人間は全て……石になった!!
───生き延びてやるぞ、筋肉で! 何週間だろうが、何ヶ月だろうが、言う、必ず、絶対に!
地球上から人類が消えて数千年。
地球と言う水の惑星は植物と大地で覆われた原始時代の頃へと戻っていた。
「あの日からざっくり3700年は経ってる。正確に言やぁ今日で西暦5738年の10月5日だ。どんだけ寝坊してやがんだテメエ。こっちはもう半年以上前から起きて筋肉様を働かせてんだよ」
そしてこの時代までのおよそ3700年。眠り続ける事なく、ついに石から目覚めた男が二人。
「何で分かるんだ?そんな正確な日付が…」
「あ?ただ筋肉の痙攣使って数えてただけだ。数える以外に他に方法あんのかよ?」
石になっていたあの時…ほとんどの人は抗う事も出来ず睡魔のようなものに襲われ意識を失っていた。
だがこの二人の男は、その気が遠くなるほどの長い時間、休まず思考する事でずっと意識を保つことが出来ていたのだ。
7
8 9
ピクピク
(1164億2706万5520回…)
2
1
(クッソ…また意識もっていかれそうになった。だいたい80万回くらいでピークが来んな…ククク…プロテインの飲み過ぎで腹下してる時みてぇなもんか)
「あの暗闇の中、ずっとずっと…動けない状態で筋肉が動いたのか!?」
「筋肉様に頼ってみたら出来たってだけだ、俺も驚いてる。仮に出来なきゃ頭ん中で大真面目に数える地獄モードだがな」
「……」
その体に秘められた力。これこそ世界の運命を変える力…この世でもっとも強大な力、筋肉。
「もしも筋肉様の力で起きれても、裸一貫で冬に目覚めりゃ食料調達で即ゲームオーバーだ。動物仕留めるのぐらいワケねぇが、その動物がいないんじゃ食料もクソもねーだろ。…春スタートが生き残りの絶対条件、正確な暦はどうしても必要な情報だった」
そしてこの男こそ、科学でマッスルと世界を取り戻す事を目指す者。
「マンパワーが足りねえ!俺一人じゃ生活基盤作成だけで一日が終わる。こっから先の文明に進むにはどうしても体力バカ……つまり筋肉が欠かせねえ。ずっと待ってたんだよ大樹、テメエを。100億%生きてるって分かってたからな!」
石神千空の親友。究極の体力と筋肉のオンパレード。
「そうか…分かった!頭の筋肉を使うことは千空、お前に任せる。体の筋肉を使うことは、俺に任せろ!」
この男が決意を固め結託した今、もはや世界の文明は取り戻したに等しい。
「人類が石の時代から近代文明まで、200万年。そこを一気に駆け上がる」
世界を取り戻してやる。
石化や復活の原理も、科学的に突き止めて───
「人類マッスル化計画も成し遂げる!」
「何ィ?!まってくれ千空ゥーーー!!
「ククク、忘れてねぇよ…杠もちゃんとマッスルにしてやっから安心しろ」
「全然安心できないぞ千空!マッスルは俺と千空で充分だろう!」
「今はな。俺ら高校生のガキ二人でゼロから文明を作り出すんだからよ。この『
──────唆るぜ、これは!
~完~