シンフォギアの世界に転生し……って、こいつかよ!?   作:ボーイS

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ウェル博士に転生した主人公。はてさてどうなる事やら(他人事)

作中の会話の一部は英語だと思ってください(作者は英語弱者じゃけぇ…)


二話 予想以上に展開早いな!?

 元の聖遺物研究所が一度解体され米国連邦聖遺物研究機関『F.I.S.』として再結成されてから早一ヶ月。

 いやぁ、さすがウェル博士。変態英雄(笑)眼鏡と言われてるけど腐っても天才と言われるだけあるね。見た事も聞いた事もない単語とか図形とか見ても一発で理解しちゃうもん。まるで僕じゃないみたい。……ある意味そうか。

 

 ウェル博士に転生してから気づいたが、結構こっちに引っ張られている気がする。いつの間にか一人称が俺から僕に変わってたんだよね。しかも無理矢理「俺」に変えようとしたら違和感感じるレベルで。

 決定的なのは「あれ、僕錬金術使った?」って思うくらい前世の記憶がいつの間にか消えていた事かな。

 シンフォギアの事とか両親の事とかある程度の記憶は残っているけど、前世の自分の名前や会社員だったのは覚えているけどどんな仕事をしていたのかとか、一部の記憶が虫食いというより丸っと消えてた時は一瞬恐怖したね。

 

 でも一番恐ろしかったのが()()()()()()()()()って思っちゃった事かな。

 ウェル博士が元から研究一筋だった事も相まって、自分に不利益が無いなら別に構わないという考えに浸食されている事に気づいた時はまた別の恐怖があったね。

 

 まぁそんなこんなでF.I.S.として再結成されてからというもの研究が捗る捗る。

 遺跡とか古代文明とかあんまり興味がなかったっていうのにウェル博士になってからもう興奮が抑えきれない!聖遺物とか見たら思わず舌舐めずりしちゃうくらいに!

 ……我に返った時自分でもクソ気持ち悪いな!と思うくらいに。

 

 そして今日はまた原作に一歩近づく事になる日がやって来た。

 

「ええ、諸君。今日は日本から遠路遥々、我々の協力者である櫻井了子女史がお越しになってくだされた」

「はぁい。皆さん。今日はよろしくね」

 

 パチパチと集会室に集まった研究員の拍手が飛ぶ。

 最近になってだが、世界で初シンフォギアを初めとする異端技術「聖遺物」を動作させた事によって櫻井理論の提唱者として有名になった人物だ。ここら辺は原作に沿ってるね。

 

(まぁ、この時点でもう了子さんじゃなくてフィーネなんだけど)

 

 F.I.S.として再結成されるという話を聞いた時に一緒に聞いたのだが、その話の数週間前に日本でノイズに対抗しうる、聖遺物を使った新兵器「シンフォギア」の起動実験が成功したらしかった。

 という事はだ。確かフィーネは強いフォニックゲインによって身体の中にある遺伝子構造に埋め込まれた記憶が反応し、元の人格を塗りつぶしてフィーネとして蘇る(だったよな?)。つまり翼さんがシンフォギアを起動させた瞬間、了子さんは死んでフィーネが出てきたはずだ。

 F.I.S.自体、表では出来ないような内容の実験をするためにフィーネが作ったようなもんだし。

 

「今日は貴方方に提供する物があって来ました」

 

 そう言ってフィーネは持っていたアタッシュケースを開く。中には赤いクリスタル状のペンダントが三つ並べられているではありませんか!

 

「シンフォギアへの加工が成功した『アガートラーム』『イガリマ』『シュルシャガナ』。この三つのシンフォギアの適合者を貴方達に見つけて欲しいの」

(展開早いな!?)

 

 おいおい、最初のシンフォギアである天羽々斬が起動してまだ二ヶ月ぐらいしか経って無いぞ!?あの三つってこんな早い段階で完成してたのかよ!?ガングニールが第二号聖遺物って言った奴誰だ!……あれ三号だっけ?二号はイチイバルだっけ?まぁいいや。

 

(秘密裏に作られたから正式なナンバリングされてないのか?てか日本政府に隠れてフィーネは何処でシンフォギアなんて作ったんだよ)

 

 まぁ聖遺物の知識に加えて了子さんが最初に作ったシンフォギアの知識もあるのなら難しくは無い……のか?

 

 あれこれ考えている内に話はどんどん進んでいく。

 要約すればこうだ。

 ・アガートラーム、イガリマ、シュルシャガナのシンフォギア装者を見つける事。

 ・適正しそうな人物は既にピックアップ済み(ほとんど身寄りのない孤児や乳児)

 ・例え装者になれなさそうでもすぐには処分しない事。

 

 だそうだ。

 そして集められた子供は「レセプターチルドレン」として管理と観測をすると決定された。

 

(あれ、多分これはフィーネの保険である器候補探索の為に集められるって事だよな?原作のウェル博士は知ってたかのような口ぶりだったけどこの時点では話さないのか)

 

 レセプターチルドレン。フィーネによって自分に何があってもすぐさま次の器に乗り移れるようにするためだけに集められた哀れな子供達。後にナスターシャによって助けられる事は知ってるけど……

 

(この時点ならウェル博士もいたのか。全然そんな描写無かったな……自分の研究以外に興味が無かっただけか)

 

 もしかしたら来たばかりの頃のマリアさんやセレナちゃんと一目会ってるのかもしれないな。ただ一方は訳もわからず連れてこられ、一方は興味の無い研究内容。覚えてなくても当然か。

 

「既に集められたレセプターチルドレンは捕獲しており、別室にて待機させております。この後は皆様の好きにしてください。以上」

 

 フィーネが一度お辞儀をして教壇から離れる。原作のニ課にいた時、櫻井了子を演じていた元気の良さがなく、何処かクールな雰囲気があるがどちらかというとこっちの方が素のフィーネに近いかもしれない。猫を被る相手がいないだけだろうがね。

 

(にしてもレセプターチルドレンねぇ。もしかしたら早速ロリマリアさんやロリセレナちゃんが拝めるか、も……)

「……っておるやんけ」

 

 配られたレセプターチルドレンの名簿をサラッと見ていると何という偶然か自分でも驚くぐらいの速さで件の二人の名前を発見してしまう。しかも予想通り押し倒しryゲフンゲフン幼くて可愛い見た目ではないか。

 

 皆がまだ資料を見ている中、僕は早速マリアさん、いやまだマリアちゃんか。の元へ駆け足で向かうのだった。

 

 

 

 




フィーネが遺伝子に細工した仕掛けはフォニックゲインではなく、正しくはアウフヴァッヘン波形に触れる事ですが、主人公の地味な知識の間違いはよりそれっぽくなるかなぁと。よく「なんでそんな細かい事覚えてんねん……」という話の流れがあるのでなんとなく……ね!
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