シンフォギアの世界に転生し……って、こいつかよ!?   作:ボーイS

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ギャグ路線の作品……のはずなんだがなぁ


四話 色々割愛するけど……頑張りました(遠い目)

 あれから更に三ヶ月が経ちました。

 いや、三ヶ月も、と言うのが正しいか。

 

 あの後僕は前世の記憶の中であった、G編でシンフォギアの適正がなかった未来さんを神獣鏡の装者に仕立て上げたウェル博士が開発したシステム、「ダイレクト・フィードバック・システム」を早々と作り上げた。

 いや、本当に分からない。どんなものかは少し分かっていてもどういう構造なのかさっぱり分からないシステムをウェル博士の無駄に良い頭脳が全て理解して作り上げてしまったのだ。まるで自分では無いみたいだったよ。……ある意味そうか。……これ二度目だな?

 

 んで、予想以上にそのシステムの存在は大きいものだったらしく、そこからお偉いさんの目に留まりあれよこれよと昇進が決まって重大なプロジェクトとかに参加出来るくらいのそれなりの地位に着く事が出来た。

 ちなみに、システムはまだプロトタイプで仕上げてある。何故かって?今の時点で完成させたら最悪誰でもシンフォギア使えて尚且つ命令通りに動き、更に替えの効く装者が大量生産される可能性があるからだ。もっと言えばニ課側の装者が負けて天羽々斬、ガングニール、イチイバルもこっち側に来たらギャラルホルンも真っ青な事になりかねない。

 

 僕はすぐさま局長にレセプターチルドレンの生活や待遇の改善を提案したら結構あっさり提案が通った。幸いだったのはあの強面の子供好きな議長をやってくれた人が局長だった事だ。あの人も子供を実検材料に使う事に異議がある人で良かったよ。

 予想外にも局長以外に子供を実検材料にする事に忌避する人たちが多かったのも幸運だった。まぁそのほとんどが観察対象として接している内に情が湧いたって感じだったけど。

 

(でも、救えなかった命もある)

 

 結果的に言おう。最終的に元の半分くらいの人数しか生き残っていなかった。

 

 フィーネが裏で手を回したらしく、傷一つ無い子たちは全員無事だった。でもそれ以外、大怪我や正気でなかった子たちのほとんどが実験の過酷さに耐えきれず死亡。あるいは精神を病んで使い物にならなくなって()()された後だったらしい。

 

(フィーネがすぐに処分しないようにって言ってたのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の事であって、それ以外は好きに使っていい=死んでも問題ないとか外道だな)

 

 無傷の子たち以外の生き残っていた子たちも全員まともかと問われれば否としか答えられない。正直に言えば五体満足で精神がまともな子は一人もいない。五体満足で精神が狂っているか、精神はまともだが手足が欠損しているかのどちらかだ。

 無傷だった子たちもその子たちの惨状を見て精神がおかしくなった子もいる。処分されなかったのはその子たちが装者候補だったからだ。

 

 マリアちゃんとセレナちゃんが生き残る事は確定として半分は守る事が出来たが、反対に半分は守る事が出来なかった事には変わりない。しかもいくら待遇を改善したとは言え実検の内容はあまり変わっていない。いまだ実検に犠牲は付き物と考える者は多く、「死なないように実検するが死んでしまったら仕方ない」という精神の者が多い。

 

(この辺りもキリシラコンビが来るまでに改善してあげなくては。ですがこれ以上僕の地位をあげるのは難しいですねぇ)

 

 まだ切歌ちゃんと調ちゃんは来ていない。というより第二のレセプターチルドレンも来ていない。でも三ヶ月という事はもうそろそろ来てもおかしくないはず。それまでに二人が少しでも暮らしやすいように改善しなくてはなるまいて。

 

「ドクター!」

んおう!?

 

 タブレットPCを使って色々とメモを取っていたらいきなり背中に何かが飛びついて来て腰と首が逝きかける。まだ若いとは言え急な腰と首への衝撃は致命的なのよ(震え声)

 

「セレナ!ドクターは今お仕事中でしょ!」

「あう……ごめんなさい……」

「だ、大丈夫ですよマリア。死んではいませんから……」

「結構重症じゃない!?」

 

 産まれたての子鹿のようにプルプルさせながらマリアに無事を伝えるけど逆に心配させてしまったみたいだね。

 

 一ヶ月ほど前の事だ。実験としてセレナを何処かへ連れて行かれそうになり、それを必死に止めようとしたマリアが邪魔になって研究員に殴り飛ばされた光景を見て、当時まだ地位が上がったばかりの僕が止めに入り二人を助けて僕の権限で二人を実験に参加させないようにした。なんかその時の僕を見る研究員の目が完全にロリコンを見る目だったのが気に食わなかったが僕はYESロリータNOタッチの人間だ。手を出すなんてあろうはずがございません。

 

 どうやら二ヶ月の間に将来的に装者になる二人もかなり辛い実検を強要されていたらしくかなり人間不信に陥っていたようだ。その頃はやっと僕の提案が研究所内に広がり始めた頃だったからレセプターチルドレンに優しくする研究員も少なかったから仕方ない。

 結果、F.I.S.に来て初めて優しくされたからか何故か懐かれてしまった。

 

(二人を特別扱いして他の子を見捨てたようなものなんだけどなぁ)

 

 そんな事を思っているのを顔に出さずに少し痛めてしまった首と腰を庇いながらわざわざ来てくれたマリアちゃんとセレナちゃんの頭を撫でる。セレナちゃんは嬉しそうに笑顔を見せてくれるがマリアちゃんはツンデレよろしく顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。可愛い。

 

「二人ともあまりはしゃぎすぎはダメですよ?」

「はぁい!」

「な、なんで私も言われないといけないのよ!」

「でもおねぇちゃんもドクターにはやくあいたいっていってたよ?」

「せ、セレナァ!?」

「ふふふ」

 

 否定するけど顔を真っ赤にしているから全然騙せてない。むしろ可愛いすぎる。それにまだ幼いセレナは更に可愛い!むしろ愛おしい!※例の変顔になりかけるがギリギリ抑える。

 

 まだまだやらなくてはならない事はあるけど、今は二人を少しでも安心できる時間を作らなくては。

 

 でも僕はこの頃の多忙さとマリアちゃんとセレナちゃんの可愛さに忘れている事に気づいていない。まだ本編に入ってすらいない事と、原作に入る前にこの場所で大きな事件がある事を。




みんなに好かれるウェル博士……うん。想像出来ないね。(真顔)
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