最強になる必要はない。最強を創れればいいのだから。   作:アステカのキャスター

10 / 37
 九の真希の台詞書き直しました。まだ小一の年齢にしてはちょっと子供っぽさが無さすぎたので。あと、長文感想ありがとう!感想に裸エプロン先輩がいるとは思わなかったぜ!今回ちょっと短いですが、どうぞ!!




 

 

 

 

 

○月○日 晴れ

 

センセーが話をつけてくれた結果、俺は呪具の値段を半額にする代わりに禪院の庇護下に入る事が決定した。下手な上からの圧力はどうにかしてくれるし、ある程度の要求は融通してくれるらしい。

 

意外と太っ腹……と言いたい所だが、俺が生み出した『纏帳(まといとばり)』はそれだけの価値がある上に今後にも期待していると直毘人さんのお褒めの言葉を頂きました。

 

あと、直毘人さんの呪力と真依の呪力の分解の許可を貰った。真希に関しては呪力が殆どないため、分解するだけの呪力がなかった。まあ、村正(偽 : 改)を渡したし、俺にメリットは無くとも呪術界で影響があるならいいでしょ。

 

 

○月☆日 晴れ

 

次はまさかの高専なう。

さっさと術師のみにしか使えないようにしたいらしい。まあ早く出せれば殉職率の低下が出来るし。

 

泊まりになるなら親に連絡……と言ったのだが九十九センセーが既に手を回してくれたらしい。

 

卒業間際の呪術師やさしす組、夜蛾先生などが協力してくれた。因みに何を創ったと五条さんが聞いてきたので試作段階の『纏帳(まといとばり)』を見せたら顔が引き攣っていた。

 

 

 

○月♪日 曇り

 

 

……漸く理解した。魂の共通点と相違点。

 

魂には核があり、核以外の形は全く違う。

核を除いて、性別、性格、生得術式はその魂の形によって決まってくる。肉体もその魂の形を経て変わってくる。

 

なので俺は、起動させる術式にもう一つの術式を組み込んだ。性別、性格の在り方を示した印の形のみを描き、生得術式の情報は一切描かない状態のものをプレートに写した。

 

つまりこんな感じで描き込んだ。

『性別』+『性格』+『   』

 

そして呪力を流すと魂のエネルギーにある生得術式の基盤がパズルのピースみたいに当てはまり、本人の呪力でなければ使えないようにする事が出来たのだ。試しに俺が『纏帳(まといとばり)』を使って、九十九センセーが使えるかどうか試してみた。

 

結果、成功だった。

九十九センセーの奢りで今日は高い焼肉を食べに行った。

 

 

 

○月♪日 雨

 

もう、遠慮はいらない。

今日から最強を創るとしよう。

 

実を言うと、もう既に蒼崎橙子が使っていた幻灯の魔物は創っているのだ。正確にはまだ創りかけだが、多分創れる確信がある。幻灯機の設計図を見て、パーツ自体を呪力が付与された状態にして、希少なパーツは俺自身が生み出したりして創っている。

 

前世のチートがここで使えるとは思わなかった。

機械弄りは得意だ。もう持ち込んだ知識がチートみたいなものだと思う?細けえ事は気にするな。

 

それとは別に抑止力である。

禪院の力があるとは言え、上層部の嫌がらせが消える訳じゃない。俺が死んだらマズいと思えるものを創らなくてはいけない。

 

 

……一個だけ、物凄いものを思いついた。

 

俺と相性がいいが、創っていいのかと俺が躊躇し、そう思えてしまうものだ。なんなら世界滅びない?

 

 

 

○月★日 晴れ

 

とりあえず素材待ちだ。

その間、纏帳の生産に勤しんだ。と言いたいのだが一度創れてしまえば、その術式が刻まれた形で生み出せる。いちいち鉄を彫るのが面倒だったし。とりあえず呪力を分解した人間分は創った。

 

それを見た九十九センセーが頭を押さえていた。

あー、胃が痛いと呟いてるが歳か?と小さな声で呟いたらゲンコツが飛んできた。地獄耳過ぎるよこの人。

 

 

 

○月♡日 晴れ

 

今日、簡易領域について教えてくれた。

シン・陰流の簡易領域は自身の生得領域を生み出さずに、対象がその領域に入ってきた時に限りなく近い必中効果を生み出す事だ。

 

意外と簡単に出来た。

呪力操作だけならトップクラスだし。その時に生み出した術式は生得術式と全く別の構築方法だが、案外難しい話じゃない。なんなら特殊な帳の張り方の方が難しかった。

 

そして、もう一つが領域展開。

実は、呪力の核心から既に近い所まで会得している気はする。だが、使った事はない。

 

なので、全力でそれをやってみろと九十九センセーの言った通りにやってみた。

 

 

 

 

……呪力切れで気を失った。

 

因みに展開時間は50秒が限界らしい。

 

 

 

○月¥日 曇り

 

素材が届くまで幻灯機を創っていたが、創り終える前に素材が届いた。

 

人間を構成するもの。

ハガレン曰く、人間の体は水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素、及びその個人の遺伝子の情報らしい。

 

……いやとてつもなくやばいだろ。 

いやさ、肉体を創ろうにも、分解したエネルギーはあくまで分解した元素のみだ。鉄から肉体を創れないのと同じ、それに見合った元素を用意しなくてはいけなかったのだが、これ真理の扉の前にいかない?腕が機械になったり、身体が鎧になったりしない?

 

融合した力場にその素材を全部入れる。

 

果たして人間が出来るのか………

 

 

 

 

 

 

結果だけを言おう。失敗だった。

肉体とか関係なく、普通に無理だった。まあ失敗しただけでよかったけど。あー、怖かった。

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

「成る程な。人間の肉体を持った呪骸か、言ってしまえば改造人間に近いのか。まあ呪骸の構造は人間寄りが多いからな」

「その人間の肉体構成が上手くいかないんですよ」

「うん。まあ人間の身体を完璧に理解出来たならノミネートもんだからな?元素があるから出来ます。なら、母胎は要らないよ」

 

 

 うん。まあ確かにその通りなんだけど。

 失敗の原因は完全な人間の構造をイメージ出来なかったのがある。臓器も心臓も脳も全て理解してるわけじゃない。それなのに創ろうとした事が間違っていた。ハガレンの読み過ぎだなうん。

 

 何か引っかかるんだよなぁ。出来るはずなのに出来ないようなその違和感。漫画では構築術式は燃費の悪い術式としか……

 

 

「……ん?」

 

 

 あれ?何だ?何かが引っかかる。

 真依が構築術式で生み出した銃弾。銃弾には通常、鉄だけではなく火薬なども当然ある。生み出すには複雑だし、難しい。

 

 

 ……待てよ?俺は何かとんでもない思い違いをしていた?

 

 

「………」

 

 

 試しに銃弾を創ってみる。

 いつものように燃費がクソの分解を用いない構築術式。なんなら俺では弾丸三発分しか生成出来ない。負担もクソデカいし。

 

 右手に収まったのは銃弾だ。

 研究所に置いてある銃でそれを撃ってみる。

 

 普通に撃てた。これが()()()()()()

 

 

「どうした?」

「いや、おかしくないですか?構築術式は知っているものなら創れると思ったんですけど」

「創ったじゃないか。今銃弾を」

()()()()()()()()()()?」

 

 

 九十九センセーはその言葉に目を見開く。

 銃弾は単純なものじゃない。鉄の形状から薬莢、火薬などは当然存在する。俺だって詳しい構造は理解してないのに?

 

 自分の術式を改めて再定義する。

 構築術式は知っているものを構築する。だが、仮に設計を知らないにも関わらず、銃弾を問題無く生み出せた。

 

 

 

 

「構築術式って、一から知ってるものを構築するんじゃなくて、()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 だから銃弾は構造を知らないのに問題無く創れたのだ。

 アレ?……まさか、呪力さえあれば自分が構造全てを知らずとも構築出来る?

 

 

「……まさか」

 

 いやちょっと待って。

 構築の燃費が悪い理由って、そういう事なの?自分が望んだものを手にする能力?原作の真依は銃弾の複雑な構造くらいは知っていたかもしれないが、でも構造の知らない俺が創れるはずがない。

 

 つまり構築術式は……

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 次回の議題。

 荒夜、聖杯と同じ力を持ってる可能性について。デュエルスタンバイ!

 

 




荒夜「……つまり俺はイリヤだったのか?」
イリヤ「違うよ!?」

★★★★★
活動報告にて最強募集してます。
最強じゃなくても実用的だと思ったものでも構いません。
良かったら感想評価お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。