最強になる必要はない。最強を創れればいいのだから。   作:アステカのキャスター

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 すみません。バイトが忙し過ぎて更新二日遅れた。
 正直、かなり辛くて腱鞘炎になってしまったぜ。と言う訳で遂に牽制用の最強を創りたいと思います。どうぞ。


十九

 

 

 

 

 

○月○日 晴れ

 

東堂が弟子になった。

週に二回、東堂が電車で研究所まで来る。いや大変だろと思ったが、退屈を潰す事こそ東堂の在り方。普通に研究所まで来ていた。とは言え電車賃がバカにならないと思ったので長距離の移動手段を考えていた。今後の俺にも役に立ちそうだし。

 

幻灯の魔物の口に入って送ってもらうか?

いや多分、エネルギーが保たないと思うし……

 

そうだ、バッテリーを創ろう。

貯め込める呪具に入った呪力を使って貯め込める呪具を量産する。うん、貯め込める呪具に刻まれた術式は知っていたから普通に創れた。だが、赤い猫が地面を走ってくるには流石に目撃者がありそうだし……

 

 

……あ、今、良い方法を閃いた。

 

 

 

○月¥日 晴れ

 

試作品の幻灯機を創っていた。

こればかりは一から組み立てないと出来ない。パッと構築術式でやると偶に内部に不具合があったりするのだ。一部に呪力が宿っていなかったりとか。

 

普通の物質の構築なら問題ないが、幻灯機の全てのパーツに呪力を込めなければ創れない。機械弄りが得意でも時間が大分かかる。創るまでに頑張っても三週間くらいかな。

 

とりあえず、移動手段の確立はしておきたかったし、頑張ってみる。

 

暫く創った後に(うるる)と瞬歩モドキの練習をした。成功率は六割くらい、一度でも黒閃を放てた後のゾーンに入れたら結構使えるが、これも弱点がある。

 

この瞬歩モドキは真っ直ぐにしか行けない。

 

イメージ的には超速い走り幅跳びをしてる気分だ。着地がスマートにいかない上に止まる時に地面が抉れるくらいに勢いが余る。これスパイクみたいなものがないと止まれない。勢い余って木に激突した。

 

 

どうしたもんかね。

瞬歩で木の上に移動して止まる。そんなアニメのような動きが難しい。着地にも黒閃を使うとなれば、逆に自分のスピードについていける動体視力が必要だ。俺はギリギリ着地の瞬間が分かるが、完全に認識出来なければ黒閃で着地は無理。動体視力を上げる課題も増えた。

 

 

やる事が増えてきた。

どうしよう。自分で自分の首を絞めてる気がする。

 

 

 

 

○月€日 曇り

 

東堂が研究所にやってきた。

先ずは呪力を安定させる為に、夜蛾先生を参考に創った呪骸一号『ぺけ』を持たせて映画鑑賞させた。見せた映画はターミネーターである。

 

最後の別れのシーンに東堂は泣いて、(うるる)もそれに貰い泣きしていた。わかるわ。俺も最初見た時は泣いたし。

 

 

そして映画が終わる。『ぺけ』が一回も攻撃しなかった。コイツは本当にセンスがある。次の段階に入った方がいいかな。呪力による強化は呪力量もそうだが、制御力によって決まると言っていい。

 

東堂の場合は素の力も高くなってくるなら、相性がいいだろう。先ずは呪力の制御を上げる練習として竹を用意した。呪力を完璧に制御すると、呪力を刃のようにすることが可能だ。

 

その部分はまるで刀で斬ったかのような綺麗な断面になる。御三家の秘伝である『落花の情』から学んだのだが、呪力そのものを棘のように使い、カウンターも出来る事から、呪力の制御力が上がれば、呪力で刃みたいなものを作る事が出来た。

 

 

流石に直ぐには出来なかったようだが、自分の中で答えを見出し、実践してはトライ&エラーを繰り返す東堂を見ていて、俺が弟子だった時、センセーもこんな気持ちだったのかなと年寄りみたいな考えをしていた。

 

 

……老けてないよね?俺?

 

 

 

○月%日 曇り

 

今日は普通に任務があった。

一級の呪霊を分解で殺し、呪力を貯める呪具に移す。目標値の三分の二は達成した。今回は(うるる)も付いてきた。お留守番任せたが、頬を膨らませて頑なに手を離さない。大してやる事ないぞと言っても手を離さなかったので、仕方なく連れて行った。

 

寂しがり屋だったか?

別に死ぬわけじゃないんだし、余裕ではあった上に時間がかなり余ったのでお土産選びに連れて行った。

 

(うるる)が青いシュシュを見つめていたので買ってあげたら、無表情なのに幸せなのが分かるくらい周りに花がホワホワ浮いてるような幻覚を見た。女の子ってお洒落好きだからか?

 

 

因みにお土産は餡ころ餅。東堂の分も買っといた。

 

 

 

 

○月♪日 晴れ

 

やせいのとうどうがあらわれた!

あらやはウルルをよびだした!

 

と言う事で実戦である。

ポケ○ンのBGMは気にしないでくれ。東堂が竹を呪力を纏った手刀で見事に斬り割いたのを見て驚いた。成長曲線がバグってない?ここまで来るのに早すぎる気がする。

 

まあ次のステップに入った。

術式を理解しての初実戦なのだが、呪力の殴り合いだと100%(うるる)が勝つので、お互いの背中に紙を貼り、相手の紙を剥がした方が勝利のゲームをする。

 

これ結構東堂に有利なので、丁度いいハンデとも呼べる。因みに投げや崩しはアリでも、直接攻撃はナシにした。呪力操作に特化した(うるる)がガチでやったら危ないし。

 

このゲームは背中を向けたら取られてしまう。向き合って隙をつかなければいけない中で、東堂の術式はかなり強いだろう。笛を鳴らし、勝負を開始する。

 

結果、東堂は10戦中1勝9敗である。

 

正直(うるる)が全勝すると思っていた。東堂は、戦えば戦うほど強くなるし、その経験から学習していく。自称とは言えIQ53万だけはある。

 

ただ、九回目に東堂が勝って、無表情ながら対抗心を燃やした(うるる)とあがってきた東堂。両者共に全力で背中の紙を取りに行った時、東堂の手が(うるる)の胸に触れてしまった。

 

(うるる)はその0.1秒で東堂の息子に呪力によって強化された脚で重い蹴りをぶち込んだ。それを見た俺は笑みを凍らせて早急に東堂の元へ走った。泡吹いて気絶していた。

 

 

反転術式を施した後、東堂は即行で土下座した。

暫くしても怒っていた(うるる)を俺が宥める。一時間後に漸く許してくれたようだ。

 

その後、東堂は(うるる)の事をさん付けで呼ぶようになった。

 

 

 

○月×日 

 

 

 

○月※日

 

 

 

○月◎日 晴れ

 

台風により学校が二日ほど休みだった。

なので家で試作の幻灯の魔物を創る事に集中出来た。そして完成し、写し出されたのはペリカンである。

 

そして、この幻灯の魔物は大気中の色に紛れる事が出来る。つまり、空を飛んでる間はペリカンは空色に変わり、擬態が出来るようにした。

 

これなら飛んで時間があまりかからない。しかも時速600キロだし、岐阜まで数十分で着く。まあその分エネルギーが必要なので途中で降りてバッテリーを代えるようにしないと空から落ちる可能性があるが。

 

でも、口の中で数十分すれば着くって結構……アレ?これももしかしてこれも呪術界にかなり影響を与えるものじゃね?

 

 

 

 

○月◆日 晴れ

 

正直な話、ムカついている。

今日、任務があった。二級の呪霊の討伐。なのに出てきた呪霊が特級クラスだったのだ。余裕だと慢心していたせいで付いてきた(うるる)の額から血を流させる事態になった。

 

領域展開で瞬殺した。倒せたはいいが、恐らく上層部が絡んでいるのだろう。かなりムカついたから、予定を早めて最強を創る事にした。

 

俺が考えていたのは二つ。

一つ目はまだ、術式と材料が足りないので後回し。二つ目は今回の特級クラスの呪力のおかげで条件が整った。

 

上層部の牽制としての一体目を見せてやる。

流石にちょっとこの怒りは収まる気がしないな。とびきり可愛く、とびきり凶悪なものを創ってやる。

 

 

……夜蛾先生ごめん!胃痛が増えるかも!!

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 今回、創る最強は私の『氷天』に重きに置いた呪骸である。今回は用意する呪核を二つにする。どちらも小さいのだが、呪核に込められる呪力量だけなら合わせて五条さんの8倍はある。

 

 そしてもう一つ。二つの呪核とは別に情報の基盤用の核を創った。情報を的確に処理できる核を。言わばコマンドをある程度組み込まれた学習装置に近い。喋れなかったら困るし。

 

 よくよく考えたら初めて呪骸に生得術式を刻むかもしれない。呪核に精密に自分の生得術式の基盤を組み込む。針で完璧にズレもなく集中して刻み、呪力を呪核に溜め込む。しかし、自分の呪力の半分を加えても呪核の限界が全く見えない。

 

 

「うっっわ、これガチでやばいんじゃないか?」

「呪力の量が…やばいです」

「ああ……潜在的に組み込む呪力だけならトップクラスにヤバいな。(うるる)、とりあえずサポート頼む」

「……はい」

 

 

 生み出された呪骸に核を埋め込む。

 今回は二つ。一つがニュートラルな状態用。二つ目が私が死んだ時にトリガーとなって発動する用に二つ組み込んだ。

 

 とは言え、片方の呪核だけでも五条さんの4倍はあるのだ。明らかに特級クラスの呪骸だろう。そして、溜め込んだ大量の呪力を呪核に貯め、満タンになった所で呪骸を創る。

 

 生み出された呪骸に分解と再構築で魂の代わりとなる呪核を組み込み、軽い電気ショックを呪骸に送り込む。

 

 

「……うにゃぁ!?」

「おっ、起きた」

「成功……ですか?」

 

 

 電気ショックによって起き上がった。

 今回創ったのは人間ではない。今回創ったのは()()()()である。ただし、猫は猫でも侮ってはいけない。

 

 それは、契約したものに最大の力を。

 そして契約したものが滅ぼされた場合、世界を凍土に導く終焉の獣。その力は三大魔獣に匹敵し、倒せる人間は剣聖を置いて他に存在するかは分からないほど、見た目とは裏腹に強力で凶悪な精霊。

 

 

「おはよう、()()()。不調はあるかい?」

「……君は」

「私の名前は荒夜緋色。君を創った親だよ」

 

 

 大精霊パック。又の名を終焉の獣。

 上層部の牽制の為に創り出した最強であり、最恐の人工精霊呪骸である。

 

 

 

 

 

「……一応聞こう。どんな女がタイプだい?」

「銀髪のハーフエルフ!」

「正直でよろしい」

 

 

 いや保護者さん、即答かい。

 その情報インプットしてなかった気がするんだけど。

 

 

 




【創った呪具】
・纏帳
・幻灯の魔物
・黒閃銃 
・内包領域展開型のトランクケース
・呪力を貯める呪具の複製
・幻灯の魔物(移動用であり擬態可能)New!

【創った呪骸】
・ぺけ(最初に創った人形の呪骸)
紬屋雨(つむぎやうるる)(出典、BLEACH)
・パック(出典、Re:ゼロから始める異世界生活)New!

 
【弟子】
紬屋雨(つむぎやうるる)
・東堂葵 New!



 パックを知らない方の為に簡単な説明。

 リゼロより主人公のヒロインである銀髪のハーフエルフのエミリアと契約した大精霊。灰色の猫の姿で氷の魔法を使い、契約した人間には優しく、子供のように世間を知らないエミリアに保護者のように様々な事を教えていたり、優しい精霊ではあるのだが、戦う時は契約者の害を成す人間に容赦はしない。

 そして、契約した人間が死ぬと溜め込んだ膨大な魔力から世界を凍土に変えて滅ぼす。契約した人間を愛している故に、その存在が消えた時に世界を生きる意味がなくなり、世界を滅ぼす終焉の獣へと変わる。その力は公式チート以外に倒せる人間はほんの僅かしか居ない。

 性能については次回紹介します。

★★★★★
活動報告にて最強募集してます。最強じゃなくても実用的だと思ったものでも構いません。
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