最強になる必要はない。最強を創れればいいのだから。   作:アステカのキャスター

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すみません。
指摘があり、前書き消しました。励ましてくれる読者の皆さんに本当に感謝しています。


二十

 

 

 

○月☆日 晴れ

 

はい!新しく仲間に入ったパック君です!みんな拍手!

とまあ、恐らく特級呪骸。終焉の獣パックを創った。そう、逆に考えるんだ。俺が危険だから殺しに来る?ならば俺を殺したら脅威になるものを創ればいいのではないか……と。

 

夜蛾先生ごめんなさい。

胃痛の原因を増やしちゃったZE☆

 

と言う訳で一体目の抑止力として創ったパックなのだが、パックの呪力は五条さんの四倍ある。そして、俺と同じ構築術式を使える。反転術式は使えるかもしれないが今はまだ使えない。創られたばっかだし。

 

パックの強みは熱を奪うことで氷を生み出し、物量で押し切れる超攻撃型呪骸であること。内包している呪力量から構築術式のままでも氷を出す事が出来る。そして、指向性の調整も完璧。そういうコマンドをしっかり入力していたから後は学習していけば更に強くなるだろう。

 

パックも強いのだが、問題が一つあるらしい。

 

活動している時に常に呪力を消費している。活動時間の呪力消費に呪力の回復が追いついていないのだ。

 

活動時間は約8時間、それ以上はもう一つの核から呪力を補わなければならないので、それ以降はスリープモードに入るらしい。眠っていると呪力の回復速度が上がるらしい。

 

あとは、空を飛べずに浮けないくらいか。

その機能は幻灯の魔物のようなタイプじゃないから難しい。後々術式が手に入ったら空を飛べるようするのが今後の課題か。

 

 

あと、終焉の獣の条件は『上の情報の違いによって呪霊に殺された場合』と『呪詛師に闇討ちされて殺された時』のみにしてる。流石に創ってなんだが、世界を滅ぼせる怪物を創って単純に死んだから世界を滅ぼすとか危ないし。なのでこの情報を流せばほぼ問題ないだろう。

 

 

要するに、テメーらのせいで死んだんだから責任はテメーらで取れ、だ。

 

 

……さあ五条さんに連絡しよう。

とりあえずパックの脅威を示す事から始めよう。

 

 

 

○月♪日 晴れ

 

五条さんに「……オマエ正気か?」とマジトーンで言われた。地味に心が痛かった。とはいえ、上層部にその事実を叩きつければ確かに抑止力になるとの事で特級任務で合流した。

 

一級が二体居るとの事でパーカーのフードで眠っていたパックを起こして、倒せるか聞いた。返ってきた言葉は「廃墟ごとやっていい?」だった(恐怖)一応五条さんにも聞いてみたらいいらしいのでやってもらった。

 

そろそろ暑くなってくる時期だ。

それなのに寒いと感じるほどに空間は冷え込む。それは一瞬だった。一瞬で廃墟全てが凍っていた。

 

これには五条さんも表情を引き攣らせ、俺も目を見開いた。

因みにこの技と出力はあとどれくらい上げられて何回できるか聞いてみた所、出力はあと三倍くらい上げられて、今の出力なら十回くらいは余裕らしい。

 

 

まあ構築術式の炎とか冷却は通常より燃費がいいのは知っていたが、マジかよ。これで呪骸なのだ。俺も驚いた。

 

 

確認しに身体を摩り震えながら廃墟に入ると一級呪霊は全て凍っていた。「えいっ☆」とパックの可愛らしい声と共に崩れ去った。

 

 

一級呪霊が瞬殺はやべえ(白目)

 

とりあえず報告を五条さんに任せて、パックの暴走の条件を上層部に持っていってもらった。ある種の抑止力は中々いいかもしれない。呪いの時代を望んでる奴らのメリットを増やす事になるが、大抵の事ではやられないだろうし、まあ上層部も下手に突っかかる事は出来ないだろう。

 

俺と五条さんは寒さでクシャミをしていた。

帰りにコノハさんが暖かい飲み物を買ってくれた。

 

 

 

○月◆日 晴れ

 

抑止力案件はなんとかなった。

禪院に卸す呪具も完成したし、どうすっかなー。黒閃での瞬歩モドキは未だ不完全だし。黒閃で着地するのは動体視力上げても難しいから、どうあがいても限度がある。

 

 

そもそも、狙って放てるものじゃないのを狙って放てるくらいに意識を張り巡らせる事は出来てもそれ以上は流石にキツい。直進にしか進めないし、アイデアは良かった筈だ。

 

 

一瞬の速度だけなら投射呪法より上だ。

しかし、直進しか出来ずに小回りが出来なきゃキツい。

 

 

俺の呪力の制御力からしたら、呪力の身体強化なら将来的には五条さんと同じくらいにはなるだろう。出来ない事は創ったもので補えばいい。ただ体術面は上げておきたいんだよなぁ。

 

 

黒閃が一回出さえすれば後は狙って出せるくらいのレベルまで出来るようになったら、そのスタイルを貫くべきなのか。新しいスタイルを模索するべきなのか。

 

 

呪霊に逃げられたら追いつけないと困るんだよな。大抵は追いつけても、逃げられると面倒だし。  

 

 

うーん。暫くスタイルを探す事にするか。

 

 

 

○月%日 晴れ

 

東堂が俺に一対一を希望した。

ご希望通りに戦った。センスは光っている。俺の攻撃の瞬間に入れ替えて蹴り返そうとするが、秘伝『落花の情』で纏った呪力でカウンターをお見舞いする。

 

これ結構便利だ。日常でも1ミリ単位で呪力の膜を張り身体を循環し続ける。これなら不意打ちされても呪力が反応し、致命傷は避けられる。呪力を回し続けて、頭が焼き切れる事があっても自己補完の範疇で反転術式も使えるし。

 

俺は正のエネルギーである分解を使うとガス欠になる。アレは単純に呪力が負のエネルギーの二倍だし。

 

まだまだ勝ちは譲らない。

まあ、こればかりは経験の差だ。負けたらセンセーが化けて出てきそうだし。いや、そんな事があるなら見てみたいけど。

 

 

十回やって今は十回勝ってる。

因みに俺の呼び方は何故かマスターらしい。マスターって、師匠の意味合いあったっけ?

 

 

 

○月☆日 曇り

 

五月の後半、戦闘スタイルに悩んでいた。

 

呪霊の攻撃が来た瞬間に分解と構築の力場を展開し、呪法シリーズでトドメを刺す。それだと体術面が疎かになる。触れれば勝ちなのに、動かないのもどうかと思うんだよなぁ。

 

東堂の術式を使えても、なんか嫌だ。

変に上澄みだけを掬い取って自分が使うのはなんか違う。自分だけのスタイルを確立したい。

 

分解したエネルギーを使って加速。

それが使えればいいのだが、仮に光の速度で移動したら肉体が耐え切れない。エネルギーそのものは危険過ぎる。

 

 

 

……エネルギーに指向性を持たせるんじゃなくて、エネルギーを指向性に変えられるか?エネルギーをベクトルに変えてクソ重い拳をお見舞い出来るか?

 

いや、反作用がキツイな。

拳にかかる負荷を分解とか、今の俺には難しい。

 

 

いや、でも指向性を理解出来ればベクトル操作みたいに出来るか?ちょっと、暫くはその方向でやってみるか。

 

 

 

 

○月■日 雨

 

エネルギーを全て指向性に変える。

過去一で難しいかもしれない。俺はエネルギーをエネルギーに関連するものに変換することだけなら難しくはなかった。

 

しかし、『力』そのものはエネルギーとは少し離れている。構築術式で指向性は生み出せる。しかしそれだと燃費が悪い。部分的な方法ではいいかもしれないが。

 

そういえば俺はどんな攻撃の力も分解し分散しているのに、重力と言ったものを分解した事がないな。

 

ちょっと、解釈を変えてみるか?

分解で全てをエネルギーを変換するんじゃなくて、力のみを分解し続ける。

 

……明日試してみよう。

 

 

○月★日 晴れ

 

(うるる)に頼んで野球ボールを投げてもらい、その力のみを分解出来るか試してみた。

 

結果は成功だった。

ボールが俺の前で止まり、地面に落ちていく。ただ、向けられた力はエネルギーに変換出来ない。分解した力そのものは分散してしまうらしい。

 

今までオール分解だったのをやめて選択肢に『力』のスイッチを増やすことが出来た。そして分解の感覚は掴めたので自分にかかっている重力を分解出来るか試してみた。

 

 

無重力になり、ふわふわと浮いた。

成功した。エネルギーを誘導する時と同じように構築術式で指向性を生み出し、暫く鳥の気分を味わった。ただし、指向性は複雑なものは出来ない。上下前後左右で一方向に真っ直ぐしかいけない。

 

でもこれなら高速移動の課題はクリアしたんじゃないか?後はこの状態に慣れて、使い分けさえすれば。

 

あと呪力消費がキツい。

絶えず分解を続けているのだ。恐らくこれも呪力を得なければ六分が限界だろう。まあ要所要所使っていけばいいし、スタイルの確立までまだ時間がある。

 

 

でも、中々速い移動は出来るようになった。

いいじゃん構築術式。誰だよクソ弱いとか言った奴。

 

 

○月※日 晴れ

 

ツボミさんがぐったりしている。

あっ、これなんか疲れてる奴だな。上層部の案件で。

 

この人にも大分迷惑かけてるな。本当にすみません。

 

今日の任務はただ一つ。

ある村の二級呪霊の討伐である。神隠しが起き始めた事により、任務として上がった。土地神とかあるのかなとか思いつつ、その村に向かった。

 

到着し、ツボミさんが説得する。

その村では「子供が調査するの?」みたいな顔されたが、気にせずに呪霊を討伐した。とりあえず、これなら問題ないはずだ。

 

ただ、変に神社が古いせいか信仰により呪霊が早く生まれそうな村だなと思いながら、終わった事を報告し帰ろうとした時に、俺より少し小さい男子達が何かを囲って蹴ったり石を投げたりしているのを見掛けた。

 

その様子を見ていると、僅かに呪力の気配がした。

男子の首が縄で縛られている。それを見た俺は縄を分解し、男子達を押し退けて囲っていたものを見た。

 

二人の女の子がいた。

顔が腫れているし、血やあざが酷いし、震えながら俺を見る二人の女の子がいた。

 

 

 

 

 

 

 

……アレ?これ、もしかしてミミナナじゃね?

 

 

原作だと牢屋に閉じ込められてなかったか?

しかもまだ五月だ。えっ、どうなっているんだ?原作での夏油さんエンカウントまで三ヶ月以上あるぞ?

 

……何かが、ズレ始めてる?それとも原作通り?

 

どうなっているのか分からずに俺は混乱していた。

 

 

 

 

 

 




【パックのステータス】

・呪力量  規格外
・呪力質  ★★★★
・呪力操作 ★★★★
・体術   猫パンチでどうしろと?
・術式   ★★★

 ※五段階評価。術式に関してはレアリティ。


★★★★★
活動報告にて最強募集してます。最強じゃなくても実用的だと思ったものでも構いません。
良かったら感想評価お願い致します。
明日はお休みします
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