最強になる必要はない。最強を創れればいいのだから。   作:アステカのキャスター

4 / 37
 


 リクエストの最強の要望がヤヴァイものがあった。
 とりあえず、次くらいかな?何か取り入れてみたいと思います。それではどうぞ!!




 

 

 

○月○日 晴れ

 

呪具を創り出す事は出来た。

都牟刈村正というには材料が鉄パイプなのがダメ。しかも俺はそれを振るう担い手でも無い為、都牟刈村正という贋作に今は名を付けない。まあそれなりの業物ではあるが。

 

とりあえず整理しよう。

俺が発生させた力場、まあ単純に錬金空間としておこう。いずれ名はつける。言ってしまえば、物体、物質を分解したものには原子だったり、エネルギーが存在する訳だ。無からの構築は自身の呪力という果てしないエネルギーをコストに使っている。

 

だが、この錬金空間ではコストを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。簡単に言うならば、今までは呪力全体で100として、構築する為の呪力の最小単位を10とすると、無から物質の構築に40〜80くらい取られる。

 

それが今回はどうだ。

分解20、構築10だけあれば後は構築は物質さえあればコストは賄える。つまりは、無からサバイバルナイフを創るより燃費が遥かにいいのだ。

 

 

この一ヶ月はこの錬金空間で生み出せる物を調べるとしよう。

 

 

 

 

○月☆日

 

 

 

 

○月◆日 曇り

 

肋骨が二本イッた。

丸一日気を失っていて日記が書けなかった。俺は考えていた。分解に生じた原子は単純な話、エネルギーな訳だ。そのエネルギーの密度を高めて物質ではなくエネルギーそのものに構築のアプローチをかけたらどうなるか。

 

 

結果。研究所の壁と共に俺は吹き飛んだ。

 

 

全身と男のシンボルが叩きつけられ、全身血だらけになって死ぬかと思ったが、反転術式で回復。マジで死の淵を彷徨いかけた。

 

エネルギーそのものを圧縮すると下手な爆弾より厄介だ。俺は0.001ミリ単位で途中で危険だと思って解除したらコレである。

 

指向性が全く無く、目の前で爆弾を創ったようなものだ。ベクトルとか言った力場の構築をしなくてはいけない。

 

ひとまずエネルギーは置いておこう。

呪術界に影響のある物を創るほうが先である。ベクトルや必殺技の作成はその後でもいい。

 

 

 

 

 

……とりあえず今日は早く寝よう。一瞬とは言え使い物にならなくなった恐怖心で今日は気分が乗らなくなった。

 

 

 

○月◇日 晴れ

 

……復活!いい感じでストレスが消えていた。

 

と言う事で今日は普通に錬金空間で呪具の構築をしてみた。今回は材質がいい奴と材質の悪い奴で比較してみた。

 

うん。まあそこそこ。

一級から三級までの範囲でいい感じに出来た。

 

構築出来た呪具に関しては、呪力が回っているだけである。要するに、特級呪具のような術式が付与されている訳では無い。『游雲』とかは純粋な力の塊として存在するが、それだけだ。

 

要するに、炎を出す刀とか属性だったり特殊効果が付与された呪具を構築出来ていない。切れ味はいい。呪具の質は悪くない。けど、そう言った特殊な効果は付与されてない。

 

……ん?待てよ?じゃあ効果のある特級呪具ってどうやって創られたんだ?『天逆鉾』だったり伏黒パパが使ってた自在に長さが変わる鎖『万里ノ鎖』とかどうやって……

 

 

……あっ。待ってまたヤバい事に気が付いた。

 

明日、世界が滅亡するかもしれない。

 

 

 

○月★日 曇り

 

結論から言おう。失敗だった。

俺が考えたのは構築術式で()()()()()()()()()()()()

 

いい案だとは思ったのだが、これは圧倒的な知識不足だった。仮の話、御三家の相伝術式を構築しようとしてもどうやって構築したら同じ術式を生み出せるのか分からない。

 

いや、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

確信はあれど今の自分には不可能だと言う事も理解できる。簡単に言えば生得術式というのは固有魔術に近いだろう。

 

呪術師は誰でも生まれつき魔法陣(術式)を持っている。呪術を使う時、その魔法陣に呪力を通す事で生得術式を使う事が出来る。

 

だが、その魔法陣を俺はハッキリと理解出来ていない。

他人との違い、生得術式に共通する基盤、生得術式が成立する法則性。知らなければ術式の構築自体が不可能だろう。

 

とりあえず、漠然とした事に頭を悩ませながら今日は寝た。

 

 

 

○月◎日 雨

 

呪骸はどうなっている?と疑問が浮かんだ。

呪骸で組み込める術式は決まっている。命令や動きのコマンド。後は機械的な呪骸としてはメカ丸みたいに火炎放射器は組み込めるだろう。

 

だが、求めてるのはそうじゃない。

 

突然変異呪骸であるパンダのあれは生得術式ではなく、呪力操作から生み出された技術だ。生得術式ではない。なので、全く新しい生得術式を生み出す事は不可能だろう。

 

暫くは研究メインになりそうだ。

 

 

○月●日 晴れ

 

 

生得術式を調べていた。

例えるなら相伝の術式。これは血筋によって変わったりするが、血があるから相伝を誰しもが持てるわけじゃない。伏黒恵は相伝の術式を持っているが、あの姉妹は持っていなかった。

 

なら、生得術式とは何だ?

DNAの遺伝子だけじゃ足りない。魂と言ったものに左右されるのか。とりあえず血筋の方から調べていきたいと思った。

 

つっても限度がある。

俺の血から調べてみても分かるわけがない。俺のだけ見ても比較出来る人間が居ない為、意味がない。

 

行き詰まった。頭を悩ませた。

気分を変えて、とりあえず九十九センセーに連絡を入れてみた。

 

 

 

 

……マジ?高専に行けるの?

 

 

 

○月●日 晴れ

 

丁度四連休に入った。

開校記念日と祝日が重なって行くならば丁度よかった。

 

両親にちょっと友達ん家に泊まってくると嘘を言って、駅まで向かった。ここ一応言うが愛知県だ。東京にある高専までは遠すぎる為、九十九センセーが手を回してくれた。

 

特級術師の紹介で迎えに来てくれた人がまさかの夜蛾先生だった。流石に次期学長が車で長野まで来てくれるとは思わなかった。この当時まだ学長ではないが、スタイルは完全にビンタする人そっくりである。威圧感ぱねぇ。

 

高専まで車を走らせている中、夜蛾先生が「君は高専に何をしに行く?」と質問された。面接みたいに聞かれた為、「最強を創る事。呪術界を変える程の何かを作る事。呪霊を無くす事をしに行く」と言ったら笑われた。何故。

 

丁度渋滞にハマったので夜蛾先生に運転を任せて寝てしまった。

 

 

 

次回、生さしす組。デュエルスタンバイ!

 

 

 

 ★★★★★★★★

 

 

 夜蛾正道は頭を悩ませた。

 九十九由基の紹介である少年を高専に連れて行ってほしいと頼まれた。正直な話、乗り気ではなかった。特級呪術師の名指しとは言え一級としての任務や次期学長に推薦される準備期間があるため、言ってしまえば面倒な話だった。

 

 ただ、「弟子をよろしく」と爆弾発言に思わず呆気に取られた。そして愛知まで迎えに行って更に呆気に取られたのは、その弟子がまだ子供だと言う事だ。何歳だと言われたら六歳と言われた時、思わず九十九に連絡を入れようとしたのだが……

 

 

「貴方が九十九センセーが言っていた迎えの人ですよね。わざわざありがとうございます。これ愛知の名物です」

「あ、ああ……わざわざありがとう」

 

 

 大人のような対応に動揺し、キャリーバッグを車に積むと礼儀正しく「お願いします」と言われた。心遣いもよし。一年が生意気だったせいか、この少年の背中に純白の翼が生えているように見えた。

 

 助手席に乗せ、高専まで車を走らせる。

 少年は暇だったのか本を読んでいる。何かの漫画かと思ったが随分分厚い。何を読んでいるのかと信号待ちの時に覗くと、ギョッとした。

 

 

 ……それは数学の専門的な教科書だった。

 大学生で専門分野を勉強するような分厚い参考書。まだ六歳の子供が読むものではない。

 

 

「……読めるのか?」

「はい」

「数学専門って、君何年生だ?」

「小学一年生です」

 

 

 嘘だろと言いたかった。

 小学一年生が、こんな分厚い数学の参考書を読んでたまるかと言いたかった。どうやらベクトルの計算などを調べている。複雑な計算式は俺が学生の頃、かなり苦労した。

 

 そんな子供と思えない彼を見て、俺は質問をした。

 

 

「君は高専に何をしに行く?」

「最強を創る事、呪術界を変える程の何かを作る事、呪霊を無くす事をしたいです」

「何故、それをしたい?九十九に言われたからか?」

「いいえ。最強を創りたいと言う目標は俺の願いみたいなものです」

 

 

 目指すは万能の人だと少年は告げた。 

 呪術師のイカれ具合は確かに認める。だが、この少年はまだ子供だ。子供に頼らなければいけないほど呪術師としても人間としても腐っていない。だが、少年は答えた。

 

 

「九十九センセーの願いと俺の願いは一緒みたいなものです。最強を創り出せるなら被害は減る。別のアプローチで呪霊を無くす。ただでさえマイノリティで殉職率高いんですよ。おまけに例年、人間が増えるごとに呪霊も増してる」

「確かにな……だが、それを守るのが呪術師だ」

「その通りです。でも、それだけじゃいずれ破綻する」

 

 

 その言葉に目を見開いた。

 資料の隅っこにシャーペンで棒グラフを書く。今の呪術界の在り方と付け加えるように俺に見せてきた。

 

 呪霊のグラフが上がるのに対して、呪術師に関しては若干下がり気味だ。今の呪術界の在り方にしては、かなり正確に記載されている。

 

 

「このままじゃいずれ特級なんかじゃ推し量れない時代が来る。夜蛾さん……貴方も感じているんじゃないですか?」

「それは……」

「それに呪術師が死ねば、呪霊を対処する事が出来なくなる。そうなったら、日本だろうが外国だろうが呪いの時代になってゲームオーバー」

 

 

 そうなったら世界の危機だ。逃げ場などあるはずがない。確かにその通りかもしれない。呪術師は少数派だ。当然、殉職者の増加を繰り返せば対処できない時代が来ることもあり得てしまう。

 

 

「そうならないために俺は、この呪術界を変える。その為に高専で調べる事、やるべき事を探しに来たんです」

 

 

 少年の答えはどこまでもイカれていた。

 まるで世界を見てきたかのようなそのイカれた考えを本気で実現させようと思っているこの少年に俺は笑った。九十九が弟子にした理由が分かった気がする。

 

 この少年は歪だ。

 だが、それ以上に実現させてしまうのではないかと思わせるくらいの気概がある。そんな少年は呑気に欠伸をしながら参考書をバックにしまう。

 

 

「……すみません。寝てもいいですか?」

「構わないさ。渋滞だから、ここからは長くなる」

「ありがとう、ございます」

 

 

 とりあえず、この少年を信じてみよう。

 この少年が変える呪術界を見てみたくなってしまった。

 

 なんたって特級呪術師の九十九由基の弟子であり、俺が認めた呪術師なのだから。

 

 

 

 




【試している事】
・力場から力の指向性を生み出す事。
・生得術式の基盤を見つける事。
・エネルギーから生み出す必殺技の作成。

★★★★★★★

活動報告にて最強募集してます。
良かったら感想、評価お願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。