最強になる必要はない。最強を創れればいいのだから。 作:アステカのキャスター
いつも見てくれている人達よ!ありがとう!!
○月○日 晴れ
に、二週間しかないだと!?
よくよく考えればセンセーが帰るとか最近連絡があったような無かったような……
マズイ。このままでは領域展開や結界術を教えてもらえない。領域展開は自分の中で呪力の核心は掴んでいるから独学でも問題ないかもしれないと思うが、簡易領域や帳の結界術は習得はしておいた方がこの先便利だろう。
恐らく二週間で反転術式の付与は出来ない。
今漸く付与し、呪力を流す事で起動させる事が出来た生得術式。恐らくこの術式に正の呪力を流せば分解も出来るだろうが、反転術式が出来ない為の装置を作るのはまだ無理だと確信できる。
何がいいんだ?
何を創れば呪術界に影響を与えられる?
……そうだ。鎧を創ろう。
○月◆日 雨
うーむ。出来ん!!
生得術式の目処は立っているが、今のところ知っている術式は自分の生得術式のみだ。呪力を分解しないと生得術式の基盤が分からないので出来ない。呪力に意識を向けて分解しなきゃ、基盤を暴けないからさしす組の術式は使えない。
改めて呪力を分解しに高専に会いに行く時間はない。学校だってあるし、まだ六歳で日帰りは無理。親が許可しない。血を分解しても魂のエネルギーは検出されなかった。血=呪力と言う訳じゃないからね。
あと考えられるとするなら……結界術くらいか?
教えてもらってない………
センセー早くカムバック!!
もうこれ時間的に組み込める術式、俺の生得術式くらいしかないよ!!
………センセーに連絡したら帰ってくるのは課題終了の五日前らしい。嘘やん。
○月■日 晴れ
とりあえず夜蛾先生に連絡した。
するとリモートで帳の張り方を教えてくれた。
夜蛾先生が言うには『結界術は自分の中で術式を0から構築し、言霊を乗せて呪力を流して発動する術式』らしい。
つまりは生得術式と関係がない。
けれど、術式を自分で構築すれば誰でも出来るのが結界術らしい。
因みに帳は一回で張れた。
呪力操作の練習の末に俺は術式の扱いがかなり上手くなったと自負しているからな。夜蛾先生にこれって呪霊や呪力を閉じ込める事って出来るか聞いたが、そこまで強固に作るなら条件起動などが必要らしい。
例えるなら帳を張った際に術師が外に居たりとか。ああ、あのあべこべマリオが守ってた画鋲みたいなやつか。
……あっ、めっちゃいい事思いついた。
○月*日 晴れ
今日で七歳になった。
両親がケーキを買ってきてくれた。両親は呪霊が見えないけれど、俺が今何をしているのか勘づいている。けれど何も聞かずに「無理はするなよ」とだけ伝えられた。
転生した後、いい親に恵まれたよ。
今日だけは、呪術に関わらずに目一杯楽しんだ。
○月☆日 晴れ
帳に関しての様々な条件起動を試していた。
外部からの侵入の禁止、または大きさの制限、呪力や呪霊の云々を色々調べてみた。
調べた結果、結界術は糸で創られた檻に近い。破られる前提のものなら付き添いの人とかが使える程度のものだが、侵入禁止まで行くと糸を複雑に編み込むように専門的な技術が必要になってくる。言霊や意味合い、結界にまつわる歴史などイメージに関しては割と自由度が高い。
あと少しで、理解出来そうだ。
もしかしたら、既に近いものが出されているかもしれないが、しばらく頑張ろう。
○月◎日
○月▽日
○月★日 晴れ
流石に三徹は死ぬかと思った。
日記を書くことができないくらいに疲弊してぶっ倒れかけた。子供の身体だった事を忘れていた。
まあ一日中眠ったおかげで完全復活!
……本題に入ろう。
術式をゼロから構築する。
これに関してめちゃくちゃ調べた結果。見るべきは魂のエネルギーではなく、編み込んだ呪力を通されて生み出された呪力にある。
以前、俺は生得術式の基盤を生み出した時に、生み出せた理由は印にあると書いた事がある。生得術式には一人一人に生得術式の印のようなものが存在すると。言ってしまえばそれは本人の魂の情報の具現みたいなもので、それに呪力を流すとその情報を基に生得術式を起動出来る。
言ってしまえば、これと同じ。
構築した結界術の基盤、まあ印と呼ぶべきか。それが呪力を通して起動されている。魂のエネルギーと負の感情は構築したその基盤に左右され、結界を生み出せる。
言わばこんな感じかな?
呪力→魂に付随した基盤→生得術式
呪力→構築した術式基盤→結界術(領域展開、簡易領域も含む)
まあこんなルールがある。
生得術式と結界術は同時に使用出来ない。
そして、使用出来るとするなら領域展延、簡易領域、領域展開しかない。
しかも領域に関わるものに必中の効果も付与される。領域展開は絶対、簡易領域や領域展延は薄まっているが必中に近い。だが、領域展開の場合は使用した場合は反動として生得術式の基盤が一時的に焼き切れる。簡易領域の場合は弱者の領域だから同時発動とはまた違う。
……頑張った!よくぞここまで辿り着きました!
これほど情報が分かれば問題無し!やってやんよ!!
○月¥日 晴れ
遂に完成した。
呪術師なら誰でも使える最強の呪具が完成した。
今日帰ってきた九十九センセーに見せた。
目を見開きながら返ってきた感想は……
「お前、頭おかしいんじゃねーの?」
おいコラ、なんて事言いやがるクソバ──(文字はここで途切れている)
★★★★★★★
研究所に戻った九十九は目を見開いた。
隠れて日記にクソババアと書きかけた弟子に愛の鞭を入れてやった後に改めて完成した呪具を眺めている。
「(いやまさか、本当に完成させるとは思わなかった。若干期待は薄かったが、とんでもないものが出てきたな)」
弟子が作った呪具を見る。鉄のプレートに描かれた術式と、それを囲む五芒星。一見、少し重めな御守りみたいに見えるのだが、効果がえげつない。正直な話、これを創った人間が行った事は変態の所業だ。
「(帳を利用し、外部からの侵入を遮る代わりに内部からの攻撃を素通りさせる。しかも大きさも絞った分かなりの強度の結界が、多くない呪力で使える。なんつーもん創ってんだコイツは)」
弟子が創ったのは帳の亜種だ。
身体に纏う事によって大部分は防げ、内側から攻撃が素通りする分一方的に攻撃が出来る。しかもそれが
「弟子を甘く見過ぎたな……」
弟子が作ったのは呪術界に大きな革命を齎してしまうものだ。そしてこう言った革命者の末路が飼い殺しだったり、始末だったりとあるからこそ、九十九は弟子の所業について頭を悩ませていた。
九十九「お前、頭おかしいんじゃねーの」
一応、褒め言葉である。だが出てきた呪具に流石に革命が起きる事間違いなしだから咄嗟に出てしまったらしい。反省してはいるが、後悔はしていない。
呪具 纏帳(マトイトバリ)
帳の詠唱をする事、呪力を流す事だけ出来れば自分に対する攻撃を帳が防ぎ、内側から一方的に攻撃を放てる。言わば鎧に近い発想だが、問題はその汎用性だ。呪術師なら誰でも使える。これを創れるのは荒夜のみだからこそ、九十九は頭を悩ませ中。
★★★★★
活動報告にて最強募集してます。
最強じゃなくても実用的だと思ったものでも構いません。
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