自分の魔法が使えなくなったので他人の魔法を使います。 作:サイアー
それではどうぞ。
俺は今数日前に研究者達が来た場所にいた。
理由は研究者達に呼ばれていた。
「数日ぶりだね。それでどうだい調子は?」
「ぼちぼちっすね。え。えぇと名前なんでしたっけ?」
「ちょっと先輩名前ぐらい覚えて起きましょうよ。」
なぜかついてきたカスミがツッコミを入れてきた。
何でついてきたんだ?
「ハハハ、そう言えば名乗って無かったね。私の名前はシーカーだよ。改めてよろしく。」
「はい。よろしくお願いしますシーカーさん。それで一体俺になんのようですか?」
「それはね君に試してもらいたいものがあってね。今日はそれのお披露目と本当に使えるかどうかのテストだよ。」
「はぁ、そうですか。それで見せたいものっていうのは?」
「それがこのマジックブラスターだよ。」
研究者が見せてくれたのは何かを入れる丸い穴が空いた左手用の金属の手袋があった。
「これを、俺に?」
「えぇ。研究を手伝ってくれるお礼としてこの武器を君に渡す。」
「それで一体これは何なんですか?」
「これは外部からの魔力をつかうことを目的とした物だ。我々の研究所で昔開発されていたものだ。」
「そんな物があったんですか?」
「それが本当なら有名になってもおかしくないんじゃないの?」
「完成していたらね。」
「え?」
俺は未完成品を使わされるのか?
「これには弱点があってな。使用者の魔力に妨害されて本来の性能を発揮できないんだ。」
「ポンコツじゃない。」
カスミのもっともなツッコミ。
「しかも長時間の使用により爆発してしまうというポンコツっぷりを発揮する代物だよ。」
「あんたら一体何がしたいんだよ。」
俺のもっともなツッコミ。
「さぁ、ただ酒の勢いがあってこそ完成した代物だからね。」
「大丈夫なんですか?」
「まぁね。失敗作とはいえ試さないという選択はあなたにはできないんじゃないか?」
「まぁね。それじゃあ使い方教えてください。」
「了解。まぁ使い方といってもこのカプセルをその穴に入れるだけなんだけどね。」
そう言うと研究者はこっちに手のひらサイズのカプセルを軽く投げた。
「うぉっと。これは?」
「まぁとりあえず手をグーにしてそれを入れてみな。」
「分かった。」
セットした瞬間魔法陣が現れた。
「うぉっと!!なんか出た。」
「じゃあ手をパーにして。」
「はい。」
手をパーにすると魔法陣から炎が出た。
「え、何で魔力無いのにどうやって炎出したの!?」
この世界では魔力は体内に存在する魔力を使って魔法を発動する。空気中にも魔力はあるがそれらを使って魔法を発動するには難しい。
ならばどうやって魔法を発動させているのだろうか。
「それはねその手袋にある。手をグーにした状態でカプセルを入れると魔法陣が出てきて手をパーにすると魔法が発動する仕組みさ。」
「そっちじゃなくてどこから魔力を持って来たんですか?俺の魔力じゃないですよね。」
「それはね。これだよ。」
シーカーさんは手袋からカプセルを抜き取りカプセルの中を見せてくれた。その中には赤い石が入っていた。
「これは?」
「これは、魔石だよ。周囲の魔力を吸収してその属性の色になる。」
「これが?魔石については授業で習いましたけど、魔力を吸収できてもたいした量は吸収出来ないはずだったはずでは?」
「この中に入っているのは特殊な魔石でね。魔力を奪うという点だけが以上に高くてね。扱いに困っていたのをこの装置に組み込んだんだよ。」
「……こんな凄い物を俺なんかが使ってもいいんですか?」
「大丈夫、大丈夫さっきも言ったけどこれ、使えるのが今君しかいないんだから。それに、それを使ってもらってそれを実用化したいからね。こっちはそれをテストしたい。そっちはそれを使って生計を建てるウィン・ウィンの関係だよ。」
「そうですか。それじゃあ、使わせて貰いますね。それでこのカプセルってあといくつ残っているんですか?」
「それとあと二つ空なのがある。」
「それも使わせてもらっていいですか?」
「いいよ。それで物は相談何だけどさ。こっちはカプセルの量産がしたいんだけど原料調達が難しいんだよね。」
「……まさか。」
「そう。君にこの魔石の回収をしてもらいたいんだよ。」
「それって一部カプセルを俺に回してもらえますか?」
「それはもちろんだよ。僕達はこの魔石をもう少し増やして魔力を石にして君以外にも魔力が無くても使うことが出来るような武器を作りたいんだよ。」
「分かりました。それじゃあこれを使ってその魔石を回収してきますね。」
「あぁ。頼むよ。あの場所には強力なモンスターが何体もいたるから気をつけるんだよ。」
「はい。」
こうして俺の旅がはじまったのであった。
次回から原料調達のための旅スタートです。