” ちょっとしたヤボ用だ。アンジェラ、お前にも留守を頼む ”
いつ帰って来るんだ? と、聞いた事はない。
神経質で人相の悪いウチのアゴ髭(完全なる悪口)は、私たちに船を預けて留守をしてた。
彼が私をいつも置いていくのには理由があって
体弱い→足ひっぱる→気を使うのが面倒くさい・・・とまぁ、大よその理解はしているが
つい・・・昔と比較してしまうんだ。ソコソコ、自由でいられたあの頃と・・・。
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( ____ もうかれこれ、1週間は経ったわ。この状況で;;)
現実と向き合う日はとうに過ぎてる。
場末の酒場にて
私は今、ゲヘゲヘと笑うキモハゲなオサンに肩を抱かれながらテーブルに付いてる。
オサンは両手に花束でご満悦でラムを煽ってたんだが
突然、目がくわッと見開き怒りだしたんだ。
酔っぱらいのよくあるパターンだ。
ずっと腹に据えかねてる事を突然ワーワー云いだすアレ。
「オイ、オメーラ!聞いたか?死の外科医が七武海いりしたってのは!」
(トラファルガー・ロー!? まじか!やっぱりココってリアル・ワンピか!?)
ちょっとトキメキを覚えていると、
キモハゲなウチの船長は酒臭い息吐きながら肩をグイと引き寄せやがった。
「ゲヘゲヘ、オイ、ハルト。お前、聞いたコトあるか?ヤツのこと!」
「小耳程度なら・・・・。」
もーイチイチめんどくさいなw; このぐらいでいーだろ。
「アイツは脱落者を待つハイエナやろうだ!ションベンくせえ、最悪のルーキーの成り上りだ!
オレのダチの心臓まで献上しやがった、クソやろうなんだぜ!」
「ヘー、まじっスか(棒読)」
「いい気になりやがって、
最近じゃ超ぉ~~カワイコちゃん船に攫って乗っけてるって噂じゃね~か!」
ケッ、ネタミかい!
まったく、アホくさい・・・・ん!?
おおおお!?
真向かいのテーブルに頬づえ付いてこっちを見てるカワイコちゃん!
目だけを微笑ませて、吠えてたウチのキモハゲを眺めてる。
(ナニあれ!!!? マジ天使wwww)
春島だけど、まるで黒猫モデルなワンピ!絶対領域がタマラン!!!
オンナのアタシがズギュン! されたぐらいだから
他のヤツラが目をハァトにしないわけがないだろ。
ウチのズルムケ(完全なる軽蔑)も、その彼女の佇まいにポwとキモく頬を赤らめた。
「お嬢ちゃん、1人かい? 」
かなわんなw オサンのトキメキはぶっちゃけ要らん!
顔を見ればあからさまにドキドキしてやがるのが解るんだもんな。
『 そうだな、1人だ 』
「!?」
他の連中はヨッパらい過ぎて気付いてないのか?この声の響き方に。
それとも、そんなコトが気にならんぐらい、彼女に釘づけってか?
「そうか、じゃぁ、一杯なにか奢らせてくれ。」
『 ウチのキャプテンから、知らないオジさんと
ハゲには奢って貰うなってキツク云われてるからダメだ❤』
ストレートすぐるぅうう!!!
シー!!! ソコは触れちゃいかんとトコだよ、アンターーー!
いあ、あの!
そんな、首、コキっと45度に曲げたぐらいじゃウチのハゲは許さんと思うよ!??
ハラハラしてっと云わんこっちゃない、
ガタンとオサンとその仲間が席を立ったじゃないか;
「気に入った、お嬢ちゃん・・・お名前は?」
『 アンジェラスだ 』
「そうか~、いい名だな~。
じゃぁ・・今日はその名前を呼びながらゲヘヘ・・タンと可愛がってやるぜ・・・?」
『 なにか気に障ったか? 』
えー!解ってねーーーーーとか!!?
「おれはどうせハゲてるし!」
ちょw スネてんのかオサンw ウケル
後ろ向いてコッソリ目をこすってやんの。
『 気にしてたのか?そんなオープンなのに?? 』
指さしたらアカーーーーーーーーーーーン!!
あんた死ぬで!! 殺されるでぇええ!!!!
「テメェ、どこの女かは知らねえが・・・無事にココを出られるとは思うなよ?」
『 ・・・・・・。 』
ほらぁ・・・・、コイツこんなんでも一応どっかの船長だからね?
手下がぐるり、取り囲んじゃったじゃない・・・。どいつもこいつも
立ち上がった彼女のイデタチを下から上まで舐める様に見てニヤニヤしてる。
「ボコって、身ぐるみ剥がして・・・ココで・・・げヘw さー、俺に捧げろ、野郎ども!」
奴の手下だって、この新世界って呼ばれるココでまだ生き残ってるんだ。
それなりの戦闘力はある。
あんな2本の小太刀携えただけのロリッ子に適うはずがない・・・。
彼女が一斉に獲りかかられて、ギュと目を閉じる。
「・・・・え!?」
タンタンタン!床を蹴るような音がして目をのぞかせる。
囲んだ奴らは胸に小柄を受け、まさかの”床うめェ!”状態
「このクソアマ!」
速い・・・・!
他の連中は獲物をけたたましい足音で追っていった。
つい、ハゲとアタシを含む女たちも追って出て行く。
追撃組はお供10名はいたから”もしかしたら”って期待も薄いけどな。
「!?」
見れば追撃組は彼女を取り囲む配置のまま、膝立ちで座ってるんだ。
『 見たくなきゃ3秒で立ち去れ 』
無表情に彼女はそう云いながら両手の小太刀を手の平でクルクル、
まるでガンマンみたいに回転させてからチャ!腰の鞘に納めて歩き出す。
・・・3秒? えらく短いけど、こいつらに催眠術かなんか掛けたっての?
「キャァアアアアアアアア!!」
「!?」
1人の女が悲鳴を上げた。
「ウワアアアアアアァ!?」
聞いたことないハゲの叫びに振り向いて後悔;
気絶してるだけと思ってた手下の首がズルり、ガクン!一斉に滑り落ちたのだ。
プシ!と 血の噴水が湧き起った・・・・!
「げッ・・・・・・・・・・・!」
仕事はマジオニ・・・・!
地獄絵図・・・皮一枚でぶら下がる、目をむいたそれぞれの首が揺れて
尚も、血は吹き出したまんま・・・・。
船長は気絶、周りの女たちもさんざ吐いてから気を失った。
( そいや、キャプテンって・・・あの子、海賊!? )
そう思った瞬間にはもうその背中を追いかけてた。
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『 なんで着いて来る。あの”キモ可愛くない船長”は生かしておいただろ 』
娘に殺気などは感じないから、振り向かないまま背後に声を飛ばす。
歳のころは・・・そうだな、私と同い年位かもしれない。
身長約168cm、体重約49キロ、色の抜けた髪にちょっと濃いめのメイク。
女の右手のこぶしには妙なタコが出来てた。・・・おもしろい。
他の女たちよりは胆が据わってる訳だ。
「いあ、あの・・・なんてゆーか・・・海でアップアプしてるとこを
アイツに救われたってだけで特にソレ以上のことは・・・・。」
『 ほう、恩も愛もないと云うのか? 』
「イヤイヤイヤイヤイヤ!愛とか米粒ほどもないから!!!」
『 で、なんで海でおぼれたんだ 』
足音が止んだので振り返った。
は!と我に帰ったかと思うと今度はうな垂れてる。
何か事情がありそうなのは解るんだが・・・・。
『 ・・・・そういえば、変わった服だな 』
「ええっ! 今気がついたんスか!!?;」
女はサラシは巻いても普通、隠すからな。
白くて長いコートの背中に大きな刺繍《唖怒玲奈燐 雀鬼唯》?(イミ不明だ)
そしてダボダボすぎるんじゃないかと思うパンツ
ワノ国の衣装? それにしては何となく品がない。
『 話は戻るが・・行くところがないなら戻ればいいじゃないか? 』
「いや・・・そうじゃなくて!なんていうかソノ・・・!」
『 ・・・・?』
「アタシを・・・で、弟子にしてください!!!」
予想外すぎて次の言葉が発せず、その場で土下座する娘を突っ立って見てた。
「________いたぞ、あんなトコでなにやってやがる?」
「あぁ・・・、しかし相変わらず・・・。」
「オイ、その先は云うんじゃねエ。いや、聞きたくねェ!」
その様子を遠くで見ていた、2つの影にも気付かずに・・・。
(つづく・・・のか?)