私は山田太郎、詐欺師だ。   作:matome0101

10 / 11
更新が遅くなり、すみません。
ゲームがあまりにも楽しかったもので。
やはりああいったものは節度を持ってするべきですね。


10

ギリギリギリ

 

 歯ぎしりをして、それから足下を見る。

 男の体が転がっている。

 こいつがこうなった原因を知っているような気がするが、よく思い出せない。

 ああ、頭がぼんやりする。

 意識がはっきりしない。

 

ガチャン

 

 部屋の扉が開いて、金髪の男が部屋に入ってきた。

 そして、私の足下に転がる幾つもの体を見て、驚いたような顔をした。

 

「イ、イッタイナニガ…」

 

 金髪が何か言った。

 だが私には理解が出来ない。

 意味が全く分からない。

 ただ耳障りなだけだ。

 

「オ、オマエガヤッタノカ?」

 

 うるさい。

 

「オイ、ナントカイエヨ!」

 

 うるさい、うるさい、黙れ

 

「オイ!」

 

 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ

 

 金髪の方に向かって足を踏み出す。

 金髪は着ている服のポケットから何かを取り出した。

 黒くて、Lの字型のそれの用途を、私は咄嗟には思い出せなかった。

 だから気にせず金髪に近付いた。

 

「ウ、ウゴクナ!」

 

 金髪は怯えた表情で、Lの字型のそれを私の方に向けた。

 目障りだった。

 素早く金髪の手を蹴り、Lの字型のそれを落とした。

 ゴリリという、何かが砕けるような感触があった。

 

「アアアアアアアアア!?」

 

 金髪は涙を流しながら、その場に座り込んだ。

 その頭を両手で挟むように掴んで、右膝を撃ち込む。

 

ゴキ

 

 金髪は部屋の外へ飛んでいき、壁に当たって崩れ落ちた。

 ふと、足下を見る。

 男の体が転がっている。

 誰だ?

 いや、知っている。知っているはずなんだ。

 でも、思い出せない。

 ああ、イライラする。

 頭をかきむしる。

 わからない、分からない、解らない、判らない、

 

ガリガリガリガリ

 

 視界が赤く染まった。

 何だ、これ。

 前がよく見えない。

 目をごしごしと擦る。

 しかし、視界は晴れない。

 不愉快だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …さて、こちらは現場の木崎です。

 金髪の彼はいなくなってまいました。

 恐らくは山田さんの所に向かったのでしょう。

 私の方は相も変わらず椅子に縛り付けられてはいますので、動くことが出来ません。

 参りましたね。

 これでは調査もできないじゃないですか。

 仕方ないですね。

 えいっ

 

 ドガッ

 

 自主的に転んでみました。

 もちろん、椅子も一緒です。

 さて、これで這いずるように動くことができるようになりました。

 早速移動を開始しましょう。

 

 ズルズル…ズルズル…

 

 とりあえず、部屋の入り口まで移動することが出来ました。 

 今は頭だけ廊下に飛び出ている状態ですね。

 いや~それにしても、この廊下、滅茶苦茶長いですね。

 私のいる部屋を基準としたとき、右に200メートル、左に300メートルほど、廊下が続いています。

 ちょっと長すぎですよね?

 ヤクザのアジトにしては大分狂った長さであることは、私にも容易に想像がつきます。

 …おや?あれは…

 廊下のずっと向こうの方に、見覚えのある金髪が確認できました。

 恐らくは先程まで私の尋問の担当をしていた彼で間違いないでしょう。

 遠くてよく見えませんが、どうやら壁に寄りかかって座り込んでいるようですね。

 さしずめ、酩酊状態の山田さんに立ち向かって玉砕したというところでしょう。

 いい気味です。

 あはははは

 さて、ちょっと行ってみますか。

 金髪の彼のいるところまで150メートル位ありますけど、まあ問題ありません。

 私の着ているスーツは多分大丈夫じゃなくなりますけど。

 少し先の方に上に続く階段を見つけました。

 休憩はそこでとることにしましょう。

 では、芋虫タイムです。

 

 ズリズリ…ズリズリ…

 

 目標地点まであと80メートル程ですが、ここでニュースです。

 目標地点付近の部屋から、山田さんが出てきました。

 ただし、だいぶふらついています。

 きっと自白剤の影響でしょう。

 さて、あの状態でこちらに来られると少々面倒くさいことになりますが、果たしてどうな

 あ、こっち来た。

 どうしましょう。

 酩酊状態の山田さんは無差別全方位攻撃マンと化すので、正直今は近寄ってほしくない所存。

 山田さんから見たとき私よりも上の階に続く階段の方が近くにありますが、果たしてどうな

 あ、こっち来た。

 いや~これは死にましたかね。

 流石に拘束された状態で酩酊状態の山田さんに勝つのは、私でも厳しいです。

 山田さんは私の前で停止し、そのまま動かなくなりました。

 …え?

 ああ、これは、

 

 寝てますね。立ったまま。

 

 ああ、助かった。




お粗末様でした。
新キャラに関するアンケートにご協力ください。

新キャラはどれがいいですか?

  • 少年
  • 少女
  • 高校生男子
  • 高校生女子
  • 男性
  • 女性
  • 仙人
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。