RJ皐月電木曾のキルデスビジネス   作:赤モップ

9 / 10
サツキの花とディオとの血戦

【視聴率40%】

 

【2サイクル目行動順 キソ→GM→イナズマ→サツキ】

 

「テコ入れ脱出で、皐月のシーンやな。どうする?」

 

「もちろんシズメルと交流だよ。シーン表振るな(ころころ)。押し寄せてくる砂に埋もれた、店」

 

「そういや砂漠化してたな」

 

「店ね、なんの店かな。ええと、シズメルと仲良くなりたいんだし、プレゼントを買おうと思って街をぶらつく。それで、道端でうずくまっている物乞いに小銭を渡して、花屋さんの場所を聞くんだ」

 

女性へのプレゼントに花は定番のように思われているが、花を飾る習慣のある家庭は昨今どれほどあるのだろうか。

水を替えたりなんだりで手間だし、花瓶もスペース取るし、正直もらっても困るのでは、と思わなくもない。

 

「おおう、中世暗黒都市って感じだな」

 

「社会福祉とか存在しませんもんね。そもそもそれが生まれたのが私たちと同じころですか」

 

「いい時代になったもんやなあ。深海棲艦とかおるけど」

 

「それも陸にいりゃあ命の危険はないしな。おっと、脱線だな。続けようか」

 

「それでは、教えてもらった場所に行くと、町はずれにあった生花店は半壊していて、ほとんど砂に埋もれているのです」

 

「落ちて半分埋まった、色あせた看板に書かれた文字から、ここが元は花屋であったことがわかるんや」※1

 

「『えー』その前に立ち尽くすよ。『花屋じゃなくて、元花屋じゃないか、これ』ガレキを蹴っ飛ばす」

 

「連鎖的に一部が崩れて盛大に砂が舞うぜ」

 

「『けほっけほっ、ぺっぺっ』体中についた砂を払い落すよ」

 

「そんなところにシズメルが通りかかる『何をしているのですか、いったい』。ほんのりあきれ顔やな」

 

「『あー、お花屋さん、探しててさ。キミ、どこにあるのか知らない?』ちょっとばつが悪そうに言う」

 

「『花を愛でるような心の余裕を持った人間はここにはいません。それに、そもそも日の光の届かないこの世界では、地獄産の毒々しい色をした奇妙な植物や、人喰いの凶悪な植物しか育ちませんので』って無表情で言うで」※2

 

「吸血鬼は花より宝石とかのほうが好きそうですしね」

 

「『そうなんだ。……ええっと、あっ』何かに気付いて、ポケットを探る。そして花火とライターを取り出すよ」

 

「ライターはともかくなんで花火持ってんだよ」

 

「職質されてライター単体で持ってたらアウトだけど、花火があればいいわけできるよ」

 

「いや、どうなんやそれ。まぁともかく判定どうぞ」※3

 

「じゃあ判定するよ(ころころ)。髪飾りだから目標値は7(ころころ)。成功!」

 

「おお、じゃあまず100ソウル進呈や。んで相手との関係か相手の別キャラへの関係、属性を好きに書き換えて、深度を1あげられるで。今回はまあサブプロット的にシズメルへの関係深度を1上げればええかな」

 

「シズメルとの関係深度を2に。属性も暗い奴ってアレだし、気になる子にしとこうかな」

 

【サツキのソウル350→450】

 

「じゃあ、シズメルにポケットから出した花火を渡す。ポケットに入るくらいだし線香花火かな。『はい、これ』」

 

「シズメルは首を傾げながら受け取るで『なんです、これ?』」※4

 

「『こっち、来て』風が当たらなそうなガレキの山の陰に屈むよ」

 

「素直についてきて、対面にしゃがむで」

 

「『揺らしちゃダメだ、じっと、持ってて』そう言って、自分のとシズメルの線香花火の先端にライターで火をつける」

 

「小さな火がともり、じわじわと丸まり、オレンジ色の玉になるのです」

 

「いいねぇ。闇に包まれた世界の片隅で、小さな光りの花が2輪咲く」

 

「ぱちぱちと、最初は小さかった火花が大きくなって、ボクらはじっとそれを見つめる。永遠のような数十秒間、段々と火花が小さくなり、大きく膨らんだ火の玉がポトリと落ちる」

 

「シズメルが地面に落ちた火を見て思わず『あっ』と言うで」

 

「『キミに、花を送りたかったんだ』立ち上がって、ちょっと照れくさそうに言うよ。『喜んでもらえたかな』」

 

「『……まあまあね』しゃがんだまま、少し顔を逸らしてシズメルは言うで。月明かりの下でかすかに見えた彼女の頬は、少し赤らんでいるような気がしたな。というところでシーン終了」

 

「なんかやたらと青春っぽくなったのです」

 

「思春期ってこんな感じだと思うんだ」※5

 

「よーし、じゃあ最期、標的戦や!ターゲットと決着をつけるで。これは護衛天使、ターゲット、回収人全員強制登場や」

 

「あれ、ここでシズメル倒しちゃうとどうなるの?」

 

「そりゃあ、プロット達成は不可能になるだろうなあ」

 

「みんなターゲットを狙うのですよね。サブプロットの相手ディオなのですが、あれ?」

 

「まあ、どっちも倒したら300ソウルや。頑張って倒して。あと一人でも死んだら戦闘終了になる可能性もあるから、なんとかならんこともないかも」

 

「ターゲットは倒さないとダメなんじゃないのか?」

 

「いや、別にかまわんよ。誰か一人死ねばええねん。というかここまで誰ひとり死んでないのがおかしいんや。みんな、もっと死のう」※6

 

「なんという言い草」

 

「馬鹿野郎俺は勝つぞ」

 

「なのです!何とか最下位脱出を!」

 

「シーン表振るで!決戦のバトルフィールドは(ころころ)、太陽が強烈な光を投げかける、屋上、あれ?」※7

 

「勝ったな」

 

「はじまる前に終わった感があるね」

 

「いや、いや、満月の光やなここは。中天に輝く満月が煌々と照らすディオの城の屋上!回収人たちは彼と対峙する!『俺に従い生き延びる道も、尻尾巻いてすごすご逃げ帰る道もあったろうに、わざわざ殺されに来たか、間抜けがぁ!』満月の影響か、金髪の青年の雰囲気は禍々しく、凶悪なものになっているで」

 

「最高にハイってやつか。『うるせえ死ね。黙って死ね。俺の刀の錆になれっ!』」

 

「横に立ってるシズメルを見つめるよ。彼女が気になる。この気持ちは恋なんだろうか。でも、火がついてしまった。ボクの中の火。さっきの小さな火じゃ足りない。もっと、大きな……」

 

「味方サイドが不安定なのです……『ディオ、私は、邪悪を憎む。私はあなたを許せない!』そう言って銃を抜くのです」

 

「なんだかんだ正義の味方ロールを貫いたなあ。じゃあシズメルはため息をついた後『職務は果たしましょう。ですが、願わくは……』しばし瞑目。目を開き、無表情で戦闘態勢に移るで。といったところで行動順決定。みんな振ってな」

 

「「「「(ころころ)」」」」

 

「ええと龍驤、俺、皐月、電か。ん、シズメルとディオはどうなるんだ」

 

「ウチが両方まとめてやるで。基本NPCはチャージしかしないんや」

 

【1ラウンド目の行動順 ディオ→シズメル→キソ→サツキ→イナズマ】

 

「NPCはチャージや。ディオは悠然と待ち構え、シズメルはじりじりと間合いを計ってるで」

 

【ディオ・シズメル チャージ1】

 

「俺か。どうするかな。チャージした方がいいんだろうが、何もしないまま終わる可能性もある。口だけ番長になるのは嫌だぜ。というわけでディオを攻撃」

 

「じゃあその後ろの皐月と電はブロックを1獲得や。使うと自分以外の判定のリスクを1上げられる。邪魔できるんやな。一人で複数は使えんけど複数人なら同時に使えるで」

 

「ふむふむ」

 

「戦闘が長引いた時に使うとよさそうですね」

 

「ふむ、まあとにかく斬りかかるぜ。サジタルだ」

 

【キソ 斬り下ろし】攻撃判定:成功

【ディオ 気功弾】攻撃判定:成功

【キソ 横薙ぎ】攻撃判定:成功

 

「あ、なんか絵面的にスープレックスが嫌でコロナル選んだけど指定特技近いな」

 

「目標値6やな。余裕余裕。ポイントブランクで反撃するで」

 

「ブロックするのです」

 

「あ、じゃあ僕も」

 

「げっ、8以下ファンブル(ころころ)」

 

【ディオ 接射】攻撃判定:失敗

 

「む、ファンブル。ライフ1消費して振りなおすで(ころころ)」

 

【ディオ 接射】攻撃判定:失敗

 

「ぎゃー!死んだー!」

 

「いきなり使いこなすなあおまえら」

 

「ふっふっふ、ルールサマリーはしっかり読んだのです」

 

「複数人なら累積するっていうから、便乗した方がお得かなあって」

 

「木曾は300ソウル獲得や。ううん、誰か一人くらいやっつけたかったんやけどなあ」

 

【キソのソウル400→700】

 

「ふふ、弱すぎる!」

 

「じゃあ、戦闘描写だね。ボクはシズメルをひきつけてるよ。力強いけれど、直線的なシズメルの攻撃を華麗な身のこなしでかわしていく。炎を身に纏っていて、それを目くらましにしたりして」

 

「シズメルの攻撃は鋭いけれど、殺気がないんやな。決定打の無いままサツキとシズメルの攻防は続く」

 

「俺は刀を抜いて一直線にディオに斬りかかる。裂帛の気合と共に真っ二つに切り裂くが、ディオはすぐに再生する」

 

「『無駄無駄無駄ァ!』なのです。そこで、私はキソのサポートをします。無数の銃弾を放ってディオを牽制するのです」

 

「再生したディオは血液の弾丸を無数に放ってくる。俺は最小限の動きで避けながら、刀に意識を集中する。禍々しいオーラが凄まじい勢いで溢れ出てくる」

 

「血の弾丸を超絶技巧で撃ち落として隙を作るのです。『今よ!』」

 

「俺はさらに放ってくる弾丸を無視して間合いを詰める。手足をかすめ血が噴き出すが問題ない。横一線、腹を深々と切り裂く。瘴気がディオの肉を食らい、今度は再生しない」

 

「『人間如きがッ!』斬られながらもディオは押されることなく踏み込んで、キソの頭を握りつぶそうとするよ『搾り取ってやる、貴様の生命を!』」

 

「だが、もう遅い。妖刀はディオの心臓を深々と抉っている。ディオの体が灰となって崩れていく」

 

「すると同時に東の空から朝日が昇ってくるのです。開けない夜はない、闇の世界に力強い太陽の日差しが注ぐのです」

 

「おお、最初のシーン回収やな。で、どうする。戦闘終了の空気が漂ってるけど、だれか殴ってもええで」

 

「俺はもういい。ラスボス斬れたし」

 

「ボクも。シズメルに生き残ってもらわないと」

 

「ソウル的にはすごくシズメルを倒したいのですが」

 

「やめて!」

 

「ええんやで(笑)」

 

「まあ、やめておくのです。悪は滅びたので」

 

「邪悪な吸血鬼の帝王は、狂気の魔剣に食い殺された。悪は、愛と狂気によって滅びたのだ。俺は瘴気を垂れ流し、脈動する妖刀を鞘に納めるぜ」

 

「じゃあ光がさしたのを見て、ボクとシズメルはどちらからともなく戦闘を止めるよ。シズメルは眩しそうに日差しを眺めてる」

 

「回収人が来るのは6年、66年、666年って感じで、途中前にも回収人が来てたような描写があったから、、シズメルにとって少なくとも66年ぶりの朝日やな」

 

「そりゃ感動も一入だろうなあ」

 

「ではみんなで朝日を眺める背中でシーン終了なのです」

 

「綺麗にまとまったね」

 

「いや、追加シーンでコケるかもしれんで」

 

「そう何度もないのです!」※8

 

 

 

 

 

※1昭和の香りのするデザインや色遣いであった。かつて現役だったころの平和を思うと、切なくなる。

 

※2魔界のオジギソウとか、パックンフラワーとか。正直なところ実在する植物でもこれ魔界産だろとしか思えないようなのがあるが。ジャイアントホグウィードとかヒドノラとか。

 

※3これから花火をするんです!荒川の河川敷に行くんです!で押し切れば、たぶん。

 

※4どういうつもりなの、という問いなのか、線香花火を初めて見たのかはわからない。天国に、夏休みに実家に帰って線香花火をする風習があるかどうか。

 

※5灰色の青春を過ごしたヘルピープルたちの壁ドンが響き合い、地獄全土で震度2から3を計測した。

 

※6キルデスビジネスは本来もっとバタバタ回収人が死ぬゲームなのだが、今回は視聴率低空飛行で強制サービスシーンが多すぎた。

 

※7吸血鬼は太陽に弱い。大体灰になる。日傘をさしたり日焼け止めを塗ったりすれば平気というのもいるけど、ジョジョの吸血鬼は朝日を浴びるとボロボロ崩れる。

 

※8ダイスの出目は期待値に収束する。しかし短期的に偏ることはしばしばあるので分からない。艦これやってる諸提督はこれによく泣かされているので分かると思われるが。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。