体育祭当日。
桐谷遥は思っていた。
(遂に体育祭、いつ以来だろう…
この感じ…何となくだけど、ライブの前に似ている…)
「桐谷さん?」
「あっ、えっと、花海さん?」
「頑張ろう。体育祭」
「うん、お互い、頑張ろうね」
二人はお互いに、健闘を祈っていた。
そして、えむの掛け声で、体育祭が始まった!
「宣誓~っ!
あたし達は、正々堂々と戦って、笑顔いっぱいの、
楽しい体育祭にすることを、ここに誓います!」
「始まったね、花海さん」
「あぁ」
「鳳さんの言う通り、楽しい体育祭になるといいな」
「遥ちゃーん!陽菜ちゃーん!」
「鳳さん、さっきの選手宣誓、よかったよ、
すごく、鳳さんらしかった」
「えむ。カッコよかった」
「本当!?えへへっ!嬉しいな!
今日は、みんなで、楽しもうね!」
「うん!」
そして、玉入れになり…
「次は玉入れだね、カゴの準備は出来ている?」
「出来てるみたいだよ」
「わー!この玉、すっごく、カラフルだよ!
あ、見てみて!カワイイ柄!」
「こっちも、カワイイ玉だよ、
練習の時は、無地の玉だったけど、わざわざ、用意したのかな?」
「…」
「あれ?志歩ちゃん、怖い顔して、どうかしたの?」
「こんなの投げられない…」
「え?」
「デザインや柄がかわいすぎて、投げられない!」
「ええー!?」
「で、でも、投げないと勝てないような…」
困惑する、志歩だった。
その後、玉入れが終わった。
「ふっふっふ!みんな、楽しんでいるみたい!」
「よかったね。えむ」
「よーし!あたしも、そろそろ、二人三脚の準備をして」
(やっほー!えむちゃん!陽菜ちゃん!)
「えっ?」
「ミクちゃんの声?これって、あたしのスマートフォンから?」
(大正解!)
ミクがえむちゃんのスマートフォンの中に映されていた!
「わっ!ミクちゃん!?」
(ふっふっふ!約束通り、応援に来たよー!)
「わぁ!ありがとう!手に持っている、ポンポンも、
かわいいね!」
(でしょ?でしょ?昨日、えむちゃんの為に、
一生懸命作ったんだ
カイトも手伝ってくれたよ!
今日は楽しんできてね!って、言っていたよ!)
「そうなんだー!カイトお兄さん、優しいっ!」
「じゃあ、陽菜ちゃん!次、二人三脚だから、
あたしのスマホ持ってて、特等席に座っていて!」
「特等席?」
「もう、用意してあるんだ!こっち、こっち!」
「ここからだったら、見えやすいね」
えむと陽菜、ミクは木の陰にやって来た。
「でしょ?じゃあ、陽菜ちゃんは、
ミクちゃんとここで、応援してね!」
「あぁ、頑張って欲しい」
「ありがとう!陽菜ちゃん!」
陽菜とミクは、木の陰から応援する事になり、
こうして、えむは、二人三脚の種目に出るのであった。