ハッカー少女の知りたい好奇心   作:アッシュクフォルダー

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第十四話 飲まず食わずの行く末

花海陽菜は、桐谷遥に電話をかけていた。

 

(も、もしもし?花海さん?どうかしたの?)

 

(端的に言うと、腹が減った。死にそうだ)

 

(えっ?)

 

(ハングリー、フンガー、ファーメ)

 

(花海さん、ご飯食べていないの?

どこか近くに、お店はある?)

 

(無茶を言うな。自慢じゃないが、

私は、リアルで、買い物をしたことが無い)

 

(あ、えっ、ええええっ!?)

 

と、遥がビックリする。

 

(今まで、どうしていたの?)

 

(通販に頼りきりだった。

だが、いつものサイトがクラックされていて、

絶賛、メンテナンス中だ。

その為、ご飯を食べていない)

 

(家族は?)

 

(お母さんは、しばらく帰ってこない。

ご飯食べていなくて、気が付いたら、手先が震えて、

視界も朦朧としている。

いかん、えむに伝えて欲しい。

指先の感覚が無くなりそうだ)

 

(鳳さんに連絡したらいいの?わかった)

 

その後、遥とえむは、陽菜の元へと、やって来た。

 

「陽菜ちゃん!大丈夫!?」

 

「花海さん、気絶していたみたい」

 

遥が陽菜にサンドイッチを食べさせた。

 

「助かった。脳にエネルギーが回っていった。ありがたい」

 

「よかった。花海さんが無事で」

 

「すまない。わざわざ、こんな日に、呼び出して、

おかげで、また、研究が続けられそうだ。では」

 

「えっと…休んだ方が良いかも?

だって、一日中、飲まず食わずだったし」

 

「そうだよ!陽菜ちゃん!」

 

「むぅ。まぁ、君達がそう言うなら。

しかし、大丈夫か?私の為に、時間を割いて」

 

「そんなことないよ。花海さんは鳳さんの、

大切な友達だから」

 

「そうだよ!あたしも、遥ちゃんも大丈夫だよ!」

 

「まぁ…こんな、メッセージを読んだら、

心配するからね…」

 

「遥ちゃんに連絡したって言っていたよね?

どうして?」

 

「どうもこうも無い。誰かと連絡が付いたら、

それで良かっただけ。万事休すの状態だったかもしれない。

それと、学校でプライベートの連絡先を知っているのは、

えむか遥、それに、寧々くらいだ」

 

「寧々ちゃんも?」

 

「あぁ」

 

「意外と少ないかも…?」

 

「さて、これ以上時間を取らす訳にはいかない。

後の事は、どうにかこうにかする」

 

「一つ聞いていい?」

 

「なんだ?」

 

「明日から、どうするの?

ネットストア、まだ復旧していないの?」

 

「心配するな。これで、一日は持つ。

それまでに、私のボットがクラッカー共を、

駆逐しているはずだ。

ちなみに、前回の食事は、10時間前だ。

限界を見定められたことで、より一層、

効率的な栄養補給が出来そうだ」

 

「あっ、花海さん、鳳さんもだけど、

もし、よかったら、一緒にお買い物しない?」

 

「えっ?」

 

「ご飯もだけど、簡単な調理器具があったら、便利だよ?

買い物の仕方も教えるから、ね?」

 

「あたしも!陽菜ちゃん、お買い物がしたい!」

 

「…ん、しかし」

 

「また、呼び出されたら、困るからさ。

だから、私と鳳さんの為にだと思って!」

 

「わかった。行こう」

 

こうして、三人で、買い物に行った。

 

 

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