プライダルフェアの動画撮影は、順調に進められていた。
みのりが動画撮影しているが、
コメント欄に、寧々ちゃんと陽菜ちゃんのトークが聞きたい!
という、コメントが多くみられていた為…
「どうする?」
「ど、どうしよう…」
「人前で話すのか?」
と、陽菜が首を傾げた。
「わたし達、何話したらいいの~?」
と、寧々が目をグルグルと回していて、
陽菜の頭の上に疑問符が、並んでいた。
「寧々、大丈夫か?」
と、陽菜の問いに、寧々が言いだす!
「す、少しだけなら!」
「えっ?」
「わたしも、人見知りが治したいから!」
と、寧々に勢いがあった。
「陽菜ちゃんは?」
「わかった。やってみる」
と、陽菜が言いだす。
そして、寧々が!
「その…女優を目指しているから、
これくらいは、出来ないとって、思って…」
と、寧々が言いだす。
「期待している人がいる。なぜ、私たちに?」
「で、でも、寧々ちゃん、大丈夫?
顔が真っ青だけど…?」
陽菜は顔色を一つも変えず、無表情だった。
コメントには寧々と陽菜への期待の声が多かったので…
「そ、それじゃあ、花里さん。
ここは、わたしと陽菜ちゃんに任せて、行ってきて」
「わ、わかりましたっ!」
みのりは、別件の動画を撮るため、
プライダルフェアの敷地から離れようとするが、
寧々と陽菜の事が心配で仕方がなかった。
「陽菜ちゃん…何、話す?」
「私に聞かれてもな」
「陽菜ちゃんって、えっと、得意な事は?」
「私の得意な事か?」
「う、うん…」
「正直言って、それは無いと思う」
「で、でも、プログラミングや数学が得意って、えむが言っていたし…」
「たまたま、やってみたら、最初から上手に出来ただけ」
「それに夢中だったの?」
「あぁ。幼い頃からずっとだ」
(それで、道理で数学が得意と…
でも、陽菜は、みのりちゃんと、
わたしと一緒にいる前から、
ずっと、感情が表に出ていない…!?)
コメントには、
陽菜ちゃん笑った方が可愛いのに…
と、多くのコメントがあったが…
「笑う?どうやったら、笑えるんだ?」
「陽菜ちゃん、もしかして、感情が無いとか…?」
「生まれつきな。私はがらんどうだ」
「そんなことない!陽菜も…その…
何て言うか…がらんどうじゃない!」
「!?」
「昔はそうだったかもしれないけど、一緒に成功させよう!」
「…人に期待されるとは、思わなかった。
わかった」
「陽菜…」
「ところで、寧々にはコイビトがいるが、
その…どうしたら、好きな感情が生まれるんだ?」
「そ、それは…えむが勝手に…
わたしのこと、コイビトって言うから…」
「えむと寧々は、その…ラブラブなのか?」
「ラ、ラブラブ!?」
「私は恋や好きな感情を良く知らないからな…」
「わ、わたしも…って、何を言っているの?」
「えむは、実際に寧々と付き合っているとか言っていたが?」
「そう…って、何をどう言えば…」
「恋は盲目だな」
「そんなこと言われても…!」
と、寧々と陽菜のトークで、大笑いされるのだった。
動画配信のトークは、どうにかなりそうだ。