ハッカー少女の知りたい好奇心   作:アッシュクフォルダー

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第二十三話 朗読会をしよう

望月穂波は、書店で声の演技の勉強をしていた。

ただ、どこからしたらいいのか、わからない状態だった。

 

(そもそも、どこから勉強すればいいんだろう…?)

 

と、穂波は本を見比べて、悩んでいた。

 

「あれ…望月さん?」

 

「草薙さん。それに花海さんも!」

 

「奇遇だな」

 

「本棚の前で、悩んでいるのが気になっていて…」

 

と、書店の前にいた穂波を、寧々が心配していた。

 

「あ…ごめんね!二人共、心配かけちゃって…実は今度…」

 

と、穂波が朗読会のボランティア活動に参加する事を、

寧々と陽菜に伝えた。

 

「なるほど…それで声の演技の練習に…」

 

「声の演技か…?」

 

と、陽菜が首を傾げる。

 

「自己流でやるより、本を読んで勉強した方が良いかなって思って。

ただ、どこから勉強したらいいかって…思って…」

 

「声の演技って、非常に幅が広いから、

演技論や発声練習法まであるみたい」

 

「そうなのか?」

 

「うん。そうだよ。陽菜」

 

「様々な側面があるのだな」

 

「わたしが持っている本だったら、望月さんの役に立てるかもしれないけど、

結構、専門的な用語が多いから、混乱する可能性があるからな…」

 

と、寧々も、どうしようかで悩んでいた。

 

「私も望月さんの役に立てるなら…」

 

「ありがとう。花海さん。草薙さん。

一緒に考えてくれて」

 

「えっ?う、うん…わたしの方こそ、ありがとう…

演技の事から、少し力になれるかも…」

 

「もし良ければ、草薙さん。

わたしに演技のこと、教えてくれないかな?」

 

「え…わたしでいいの?」

 

「うん。花海さんもだけど、草薙さんの負担にならない範囲でいいから」

 

「わかった。頑張るよ!」

 

「ありがとう!草薙さん!」

 

後日、とある公園にて。

 

穂波は、あかずきん、白雪姫、シンデレラ、かぐや姫の朗読をするため、

様々な役に、演技しながら挑戦していった。

 

「四冊も読むのか?これが絵本か…」

 

「ひょっとして、花海さんって絵本を観たこと無いとか…?」

 

「あぁ。絵本を読んだことが一度も無かった。

ただ、見れば見る程、新鮮な気持ちになる」

 

 

穂波が朗読の練習していった。

 

「どうかな?」

 

「良いと思うよ」

 

「本当に?良かった…!

実際にやってみてわかったけど、声だけで表現するなんて、

草薙さんと花海さんに出会っていなかったら、

もう、どうなるかと…」

 

「手探りだけど、役に立てて良かった。そう言ってもらえて」

 

「ふふ、すごくわかりやすかったよ。

子ども達に喜んでもらえるように頑張るね!」

 

「…」

 

「望月さんらしいね」

 

「えっ?」

 

「人に奉仕する姿勢が、わたしは尊敬するなって思って」

 

「そ、そんなぁ…そんなこと言われても…」

 

と、穂波が照れだしつつ、こう言った。

 

「確かに子ども達に喜んでもらえるのが一番だとは思うけど…

でも、やってみたい理由は、ちょっと違うの」

 

「そうなのか?」

 

「小さい時、読み聞かせ会で、幼稚園の時、お世話になっていて、

それが忘れられなくて…」

 

「…」

 

「陽菜。絵本をじっと見ている」

 

「これが絵本…」

 

「そんなに珍しいの?」

 

「あぁ」

 

「陽菜は普段、難しい本を読んでいるからね」

 

「花海さんは数学書や化学の本ばかり読んでいることが多いからね…」

 

「わたしも知っている」

 

と、陽菜は四冊の絵本に瞳を輝かせた。

何かを決意したようで。

 

「参加したい」

 

「ありがとう!きっと大丈夫だと思うよ!

花海さんと草薙さんがいたら心強いよ!」

 

と、穂波の事を、寧々と陽菜が協力した。

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