ファミリーレストランである人物に出会った。
神代類である。
「なるほど。絵本の読み聞かせに簡単な演出を付けたいと」
「はい。突然、こんな相談をしてしまって、すみません…
草薙さんと相談して、花海さんともしようと思っていて、
声以外の演技が出来たらなって思っていて…」
「参加する子達も多いから、何か出来る事は全てやりたいって、
思っていて」
「お任せあれ。僕で良ければ喜んで協力するよ。
読み聞かせの演出は滅多にないからね」
「あ、ありがとうございます…!」
「派手な事はしないでね?」
「あぁ。わかっているよ。話の内容も穏やかだから、
それに合った演出をするよ」
「体育館のステージにスクリーンを下ろす予定で…」
「ふむ、ということは、ある程度の広さが確保できるか…」
と、類が考え出す。
「白雪姫が産まれる時、雪を降らせるのはどうかな?」
「雪?」
「あぁ。微調整も出来るから、どうだい?」
「良いと思う。みんな喜びそう」
「絵本の中の出来事を表現したり、再現出来たら、
楽しそう!」
「じゃあ、演出プランに採用しよう」
「後は…赤ずきんとかだったら、森を歩くシーンに、
虫や動物の鳴き声を流すのもアリだよ?」
「ワクワクするな…」
と、陽菜が関心を示した。
「花海さんは絵本を読んだことがあるかい?」
「読んだことは無い…」
「だったら、初めての経験だから、
とびっきり素晴らしいのを、彼女にも用意しないとね」
「ありがとう」
と、類が様々な演出を提案した。
「どれも、凄そうだな…」
と、陽菜がパフェを食べながら、キラキラと目を輝かせた。
朗読会のリハーサルにて。
穂波と寧々が読み聞かせをする様だ。
それを、咲希と陽菜とよつばと夢葉と一歌、志歩が聞くのだった。
「わーい!ほなちゃんとねねちゃんのよみきかせだ~!」
「えむも参加したかったみたいだけど、忙しくて、
またいつか!って、言っていたし」
「よーし!よつばが、えむのために、何かしなければ!」
「撮ってもいいから」
「よーし!よつばがカメラ係だぞ!」
「頼むぞ。よつば」
そして、赤ずきん、白雪姫、シンデレラ、かぐや姫の、
4冊を続けて、読み聞かせをしていた。
「いよいよ、明日、本番だな!」
「そうだな」
「みんな!今日はありがとう!明日が楽しみだよ!」
「うん。私たちも協力するから」
すると、咲希が何か気が付いたようで…
「陽菜ちゃん、絵本、持っているけど?」
「あぁ」
「ヘンデルとグレーテルだね」
「これが、絵本だな」
「うん。陽菜は、あの時から、ずっと絵本に夢中で…」
「そうだったんだ…」
陽菜自身は朗読会を楽しみにしている模様。