ハッカー少女の知りたい好奇心   作:アッシュクフォルダー

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第二十六話 陽菜と一歌

宮益坂女子学園の中庭にて。花海陽菜が数学の書物を読んでいた。

誰が見ても明らかに難しそうな本である。

 

だが、陽菜はこういう系統の本を読むのが日課である。

 

「陽菜ちゃん!」

 

「えむ」

 

「あっ、陽菜ちゃん!陽菜ちゃん!どんな本を読んでいるの?」

 

「難しそうな本だね…!」

 

と、星乃一歌も気になっている様だ。

 

「数学の書物だ。少し興味があって読んでいただけだ」

 

「そっかー花海さんって、数学が得意って言ったよね?」

 

「うんッ!陽菜ちゃんって、なんかこう…

うんうん、ふむふむ、って、思う事が多いみたい!」

 

「そっか。あっ、体育祭の時でも会ったけど、

星乃一歌って言います」

 

「私は花海陽菜だ。よろしく頼む。一歌」

 

「陽菜ちゃんって、色々な事に興味があってね、

色々な事を研究しているんだって!」

 

「穂波からは聞いているけど、研究熱心で、好奇心旺盛なんだね」

 

「あぁ。よく言われるが本当はどうかは定かでは無いがな」

 

「そんなこと無いよ!色々なことを知るのは、

意見を述べるのは、そんなに悪い事じゃないから」

 

「それなら、なおさらだが…悪くないか…」

 

と、陽菜は考え事をする仕草を、一歌やえむに見せた。

 

「どうかしたの?陽菜ちゃん?」

 

「あぁ。音楽と言うのは、人を感情を動かしたり、

人の気持ちに寄り添うのもあるとは聞いている。気分転換と言ったところか。

興味があるな」

 

「じゃあ、陽菜ちゃん!あたしと一歌ちゃんと一緒に、

楽器を弾かない?」

 

「やったことは無いが、わかった。やろう」

 

 

音楽室にて。

 

「様々な楽器があるな。歌や演奏は、授業以外ではやった事が無いが…」

 

「陽菜ちゃんは、どんな楽器に興味があるの?」

 

「そうだな…気になるのは、これだな」

 

と、陽菜はピアノに指を指す。

 

「あっ!だったら!」

 

一歌が咲希を呼んできた。

 

「ピアノの先生!天馬咲希さんじょーう!」

 

「先生、なのか…?」

 

「咲希はピアノの経験者だからね」

 

「それは心強そうだな」

 

「じゃあ、陽菜ちゃん!そうだな…きらきら星を演奏してみよう!」

 

陽菜と咲希は同じ椅子に座り、ピアノが目の前にあった。

 

「触ったことも無かったな…ピアノ」

 

「それもそうだね!じゃあ、アタシが教えるね!」

 

「よろしく頼むぞ。咲希」

 

「陽菜ちゃん、楽しそうだね!わんだほーいだね!」

 

「そうだね。私も花海さんが、色々な事に興味を持ってくれるのは、

良い事とは思っているよ」

 

陽菜はこの出来事を機に、ピアノの楽しさを覚えるのだった。

 

「ピアノか…絵本もだが、ここまで奥が深いとはな…!」

 

「ほなちゃんも言っていたけど、好奇心が旺盛だね!」

 

「そう…なのか?私は」

 

花海陽菜の好奇心は止まらない。

 

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