ハッカー少女の知りたい好奇心   作:アッシュクフォルダー

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第二十九話 花海陽菜は結城龍馬に出会う

陽菜は咲希とえむとお弁当を食べていた。

 

食べ終えた後…

 

「陽菜ちゃん!テニスをやってみる?」

 

「あたしもやってみたい!」

 

「テニス?いや、私は運動は得意では無いが」

 

「やってみようよ!あたしの師匠が教えてくれるよ!」

 

「師匠?」

 

「あっ、咲希ちゃんのテニスの師匠って、

あたし達と同い年だけど、有名なテニス選手だったよね?」

 

「うんっ!誰かを連れて来て、ダブルスがしたいな~!」

 

 

テニスコートにて。

結局、陽菜はテニスをやる事になった。

 

「この人が結城龍馬と言うのか?」

 

「そうだよ!世界的に超有名なテニス選手だよ!」

 

しかし、龍馬は俯いていた。

 

「昔の話だ。世界的に有名なテニスプレイヤー結城龍馬って言うのは、

もう、どこにも存在しないし、いない。

俺はその成れの果てだ」

 

「龍馬くんって、私達と同い年だけど、結構、大人だね」

 

と、その場にいた、こはねがそう言いだす。

 

「もう一人の子は?」

 

「こはねちゃんだよ?陽菜ちゃんは初めましてだっけ?」

 

「たぶん。そうだと思う。初めまして、小豆沢こはねです。

よろしくね。陽菜ちゃん」

 

「あぁ、花海陽菜だ」

 

「ねぇねぇ、早速だけど、練習後にダブルスしようよ!」

 

練習をしていた。

結城龍馬は相変わらずテニスをやらない。

口頭で説明して指導するスタイルの為。

 

「それじゃあ、俺が一通り説明する。

わからないところがあっても、何とか説明してやるからな」

 

陽菜はラケットを持ってみた。軟式のテニスラケットである。

 

「龍馬くんは硬式も軟式も出来るんだっけ?」

 

「テニス選手だったから、一通りは出来ていたぜ?」

 

素振り、スマッシュ、打ち方と…龍馬の口頭。

咲希が実技をして、えむ、こはね、陽菜に教えた。

 

 

咲希とえむ。陽菜とこはねが、ペアを組んで、

テニスのダブルスをするのだった。

 

どう考えても、咲希とえむのペアが有利そうである。

 

しかし、こはねはどこかで燃えていた。

 

「頑張ろうね。陽菜ちゃん!この試合!勝とうね!」

 

「あぁ」

 

当然ながら、咲希とえむのペアが圧勝した。

 

「やったよ!えむちゃん!あたし達、勝ったよ!」

 

「勝利だね!咲希ちゃん!」

 

「陽菜ちゃんも、こはねちゃんも、頑張ったよ!」

 

「あぁ、初めてだったが、ここまで熱心に出来るとは思わなかったが…」

 

「陽菜ちゃん。割と必死だったね」

 

すると、結城龍馬がジュースの差し入れを買って来た様だ。

 

「ジュースだ!」

 

「ひょっとして、あたし達に?」

 

「あぁ、何て言うか…オメェらを観ていたら、

何気にほっておけないと感じただけだ」

 

「龍馬くん。ほなちゃんの婚約者だから、後でどんなことがあっても知らないよ?」

 

「何の事だ?俺は確かに穂波の婚約者だけどな…」

 

「龍馬くんって、穂波ちゃんの婚約者なの?」

 

「そうなのです!ほなちゃんと龍馬くんは、将来的にケッコンするんだって!」

 

「ケッコン…?龍馬は恋愛をしたことがあるのか?」

 

「おいおい、話が滅茶苦茶になりそうだな…」

 

と、結城龍馬は困っていた。

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