鳳えむは、花海陽菜の手を急に握った。
「陽菜ちゃん!デートしよ!」
「…うん」
「だって、あたし、陽菜ちゃんとデートに行きたいの!」
「…」
「陽菜ちゃんは、どこに行きたい?」
「どこでも良いが…」
「陽菜ちゃん!一緒に、水族館に行こ!
イルカさんと、遊ぼう!」
「イルカ…さん?」
「うんっ!一緒に、お世話するんだ!」
「出来るのか?」
「出来るよ!一緒に行こー!」
こうして、二人は水族館に行くことになった。
二人は、水族館の入り口で待ち合わせをしていた。
「陽菜ちゃん!」
「お待たせ」
「陽菜ちゃん、すっごく、似合っているよ!
何て言うか…オトナだね!」
「そ、そうかな?」
「あっ、もう一人来るから!」
「えっ?」
「ど、どうも…」
「寧々ちゃんだよ!あたしの友達なの!」
「この前、会ったと思うけど、草薙寧々です…よろしく」
「花海陽菜です…」
「じゃあ、三人で一緒に行こー!」
「う、うん…」
「大丈夫かな?この面々で…」
「私もちょっとだけ、不安…」
えむ、寧々、陽菜の三人は、水族館の入口を通って、
クラゲの展示コーナーにやって来た。
「みてみて!クラゲさんが、いるよ!すごいね!」
「クラゲだけで、はしゃぎすぎ、えむ」
「えむちゃん、実は私、初めて来たの、水族館」
「ふぇっ?そうなの?」
「そうだったんだ…」
「長い間、外出してなかったから…
こうやって、友達と遊ぶのは、初めてで…」
「そ、そうなんだ…」
「じゃあ、陽菜ちゃん、
今日は、初めて記念日だね!」
「初めて記念日?」
と、陽菜は首を傾げた。
「なにそれ」
「だって、今日は、陽菜ちゃんが初めて、
友達と一緒に、お出掛けした、記念日だもん!」
「そうなんだね」
「寧々ちゃん、陽菜ちゃんって、すごいんだよ!
なんかさ、パソコンが、得意なんだって!」
「へぇ~じゃあ、プログラミングが出来るとか?」
「うん、すっごく、得意だよ」
「ねぇ、二人とも、イルカショーもうすぐ、始まるけど?」
「あっ、早く観に行かないと!」
「遅れちゃう…」
三人でイルカショーを観に行った。
「あっ、寧々ちゃん!陽菜ちゃん!
みてみて、イルカさんがいるよ!」
「はいはい、それは、わかってるから」
「イルカを見るのも、初めて…」
「何もかも初めてって…
この子、どんな家庭環境だったの?」
と、寧々は疑問に思うのだった。
「話すと長くなるが」
「う、うん…」
「私は元々、他の人より計算能力や数学に優れていたらしい。
プログラミングは父の影響で、やり始めた」
「そっかー」
「そうだったんだ…」
その後、三人で、イルカショーを楽しんだ。