電撃ONLINE分室番外編:『ポケットモンスターダイヤモンドパール』クリアするまで帰れま10(テン)! 作:MstaR☆(みすた)
もっと!!電撃ONLINE分室番外編:『ポケットモンスターダイヤモンドパール』クリアするまで帰れま10(テン)!
〜収録再開〜
果林「今回はかすみちゃんと愛が相手してくれるのよね?」
かすみ「はい☆2人が頑張ってくれたら〜、かすみん、ちょっとだけ本気出しちゃうかもですよ☆」キャピ
果林「フフ。そんな見栄張らなくても、最初から全力で来ていいのよ?」
かすみ「…………フフ。」
果林「?」
かすみ「そうですか。…………知りませんよ?後悔しても。」マガオ
璃奈果林「……ッ!」ゾクッ
愛「りなりー!」
璃奈「……愛さん?」
愛「………全力で、来て……!!」
璃奈「………………、わかった。」リナチャンボード、マジ
〜 果林&璃奈 VS かすみ&愛〜
せつ菜「さ〜あ、やってきました!ポケットモンスターダイヤモンドパール延長戦!各々が背負った宿命(タイプ)を恨み、賛美し、ときにはデスり……。」
かすみ果林(自分のこと言ってるな……。)
せつ菜「共に歩んで幾星霜!育んだ絆は無限大!!その絆を力を技術を、知恵を!今解き放て、ポケモンマスターどもぉぉお!!」ウオー!
璃奈「いえー!」リナチャンボード、ヤッタルデー
愛「よっしゃー!」
歩夢「お、おー!」
[今回はそういう感じなんですね]
かすみ「まぁまぁいいじゃないですか(……今くらい楽しませてあげても)。」
果林「あら?珍しく達観してるのね?」
かすみ「1週間前のかすみんとは同じと思わない方がいいですよ〜?」
せつ菜「うるせえぞ野郎どもー!いいからさっさと、マルチバトルの、開幕だあーーッ!」
歩夢果林璃奈かすみ愛「お、おー!」
[進行はできてるし、良いか……]
『いけ!ヤドラン!』
『いけ!グライオン』
『いけ!ミカルゲ!』
『いけ!エレキブル!』
せつ菜「両者のポケモンが出揃いました!歩夢さん。この対面をどう見ますか?」
歩夢「グライオンはじめんタイプだから電気技が効かない……。愛ちゃん対策はバッチリだね!」
せつ菜「対して璃奈さんはみずタイプのヤドラン。電気も悪も弱点ですが……。」
歩夢「ヤドランは弱点を突かれたからって、容易に突破できるポケモンじゃないよ。それに璃奈ちゃん、水タイプ大好きだし♪」
せつ菜「そうなんですか?確かに、ペリッパーのトークでは熱が入ってましたね。」
歩夢「だからきっと、意地でも入れたかったんじゃないかな?」
せつ菜「なるほど!好きを貫くのもまた強さですからね♪」
歩夢「そして愛ちゃん達は……エレキブルにミカルゲ。」
せつ菜「エレキブルは殴り合いができるタフネスを持ちつつ、エレブー同様に色んなタイプの攻撃技や変化技が使えて器用なんですよ♪」
歩夢「ダブルバトルだと何してくるかわからないよね。かすみちゃんが選出したミカルゲは……、
せつ菜「ミカルゲは弱点がないのと耐久力の高さ、変化技のレパートリーが強みです!」
歩夢「ストーリーだと『さいみんじゅつ』で味方をサポートしてくれたね。」
せつ菜「この対面だと……やはり璃奈さんが不利なんでしょうか。」
歩夢「そうだね。私だったらあんまり居座りたくないかも……。」
せつ菜「……おおっと!早速動きがあったようです!」
〜ターン1〜
果林「早速狩らせてもらうわ!」
『もどれ!エレキブル!』
『いけ!ロトム!』
果林「逃げられた!?」
愛「へへ♪」
『グライオンのじしん!』→全体
『ロトムにはこうかがないようだ……』
璃奈「ぐえー。」リナチャンボード、イタイヨー
かすみ「いったーい☆」キャピ
せつ菜「愛選手!地面技を無効化する、特性『ふゆう』のロトムに交替してダメージを防いだー!!」
愛「弱点対策、当然……やるよね?」ニヤリ
果林「くっ……!」
歩夢「それにしても、ヤドランとミカルゲ硬いね。」
せつ菜「2匹とも、4分の1も効いてないんじゃないですか?」
璃奈「えっへん!」
かすみ「そんなの全然痛くありませんよ。……まあ、もう食らわないから意味ないんですけど。」
『ミカルゲのみがわり!』
『みがわりがあらわれた!』
せつ菜「かすみさんも『みがわり』!?」
果林「あら?二番煎じでいいのかしら?」クス
かすみ「……『あんなの』と一緒にしないでください。」
せつ菜「『あんなの』……これは、果林さんを挑発しているのでしょうか?…………でもなんだか今日のかすみさん、らしくないです……。」シュン
璃奈「かすみちゃん、ポケモンの型は人それぞれ。そこに優劣なんて無い……!」
かすみ「『ポケモンを生かすも殺すもトレーナー次第』ってやつ?やだなーりな子、そんなのもうわかってるよ☆」キャピ
璃奈「……なら、いい。」
かすみ「……だから『わからせる』んだよ。」
愛「……。」
『ヤドランのしんぴのまもり!』
『みかたはしんぴのベールにつつまれた!』
歩夢「これは上手い!しばらくの間『しんぴのまもり』のお陰で状態異常を防げるよ!」
せつ菜「『さいみんじゅつ』対策はバッチリですね!」
歩夢「でも愛ちゃん達も負けてない。地面技を無効化してヤドランの弱点もつけるカットロトムの動かし方が重要だね。」
せつ菜「ロトムはフォルムチェンジでタイプも変わるんですよ!芝刈り機に取り憑いたカットロトムはくさタイプが付きます!」
〜ターン2〜
果林「『みがわり』も所詮は一時凌ぎ、起点にさせて貰うわよ!」
かすみ「……。」
『ミカルゲのまもる!』
『グライオンのはがねのつばさ!』→ミカルゲ
果林「『まもる』まで使えるの!?」
かすみ「当然。『みがわり』を見たら2人がかりで崩しにくるのはわかってますから。」
愛「次はこっちの番だー!」
『ロトムのめざめるパワー!』→グライオン
果林「え、ちょっと待って、何このダメージ!?」
かすみ「あ、ちゃんとめざパ厳選してきたんですね。」
愛「え、ああ、うん!アハハ……。」
果林「いやいやいやいや、ちょっと!?待って待って待って!!??」
『グライオンはたおれた!』
果林「 」チーン…
愛「っしゃ!」
『ヤドランのサイコキネシス!』→ロトム
愛「うおお!?」
璃奈「確かにロトムは強い。でも回復手段がないなら殴り続ければ倒せるのは同じ。フフ……あと2発。」
歩夢「それにしても、グライオンへのあのダメージ量は……間違い無いね。」
せつ菜「『めざめるパワー・氷』です!」
愛「バレちったか///」テレテレ
璃奈「ものすごい気合いの入り様……。」
果林「ねえ璃奈ちゃん。せつ菜が言ってた『氷』って?さっき厳選って言葉も聞こえたのだけど……。」
璃奈「『めざめるパワー』はソード&シールドにはない技だけど、ポケモンの個体によって威力やタイプが変わる技!」
果林「じゃあつまり、目覚めるパワーのタイプ次第ではピカチュウが炎技を撃てたりしちゃう……ってわけ?」
璃奈「ピンポンピンポン♪そして愛さんのカットロトムは氷タイプの目覚めるパワーでグライオンをワンキルしたのです!」
果林「色んな可能性ができて面白い技ね。」
せつ菜「解説したかったです……。」シュン
歩夢「ゆっくりやればいいよ。」ポン
[解説することないと暇ですよね〜]
『いけ!エアームド!』
〜ターン3〜
歩夢「果林さんの2匹目はエアームド、
せつ菜「made in 歩夢さんです!」
歩夢「ソ、ソウダッタカナー?」ダラダラ
せつ菜「ストーリーでは圧倒的な耐久力と『のろい』ガン積みで数多の放送事故を生み出しました!」ペカー
歩夢「へー、スゴーイ。」
愛璃奈「じー……。」ジー…
歩夢「バトルが始まるよ!?ハハッ↑」ウラゴエ
『もどれ!ヤドラン!』
愛「おお!?」
かすみ「……ふぅん?」
『いけ!エルレイド!』
璃奈「全力でいく。それが友情だと信じてる……!」
愛「……来い、なりー!」
果林「え?そういう、少年漫画みたいなノリなの……?」
『ロトムの10まんボルト!』→エルレイド
璃奈「まだ平気……!」
愛「特殊技での突破はキツいか……!」
果林「私の切り札、見せてあげる!!」
『エアームドのちょうはつ!』→ミカルゲ
『ミカルゲはちょうはつにのってしまった!』
『ミカルゲはちょうはつされてかげぶんしんがだせない!』
かすみ「、小賢しい真似を……!」ギリ…
せつ菜「これは……『ちょつはつ』!?果林選手、見事にミカルゲの影分身を防いだぁぁあ!!」
歩夢「『みがわり』に『まもる』に『かげぶんしん』。これでミカルゲの立ち回りがわかったけど、居座るなら残り1つの技で戦わなきゃだね。」
せつ菜「かすみ選手、これは厳しいーー!」
かすみ「『厳しい』?こんなもの、逆境でもなんでもありませんよ。……『理不尽』に比べたら……ッ!!」
璃奈「……。」ジッ…
せつ菜「そういえば、『ちょうはつ』って変化技なのに『みがわり』の上から決まるんですね?」
歩夢「そうだよ。『みがわり』はとっても強力な技だけど、今の『ちょうはつ』や前回の『ふきとばし』みたいに、突破口がちゃんとあるんだ♪」
せつ菜「それで果林さんは『切り札』と言ったわけですね。」
かすみ「エルレイド……。」
せつ菜「エルレイドはエスパー・かくとうタイプです。豊富な大技で決定力があるのはもちろん、変化技によってエースもサポートもこなせる面白いポケモンなんですよ!」
歩夢「ヒーローみたいなカッコよさと、ラルトス系のあどけなさを醸し出すデザインも人気だよね♪」
かすみ「へぇ〜、そんなにかすみんのあくポケモンが怖いんだ〜?」ニヤニヤ
璃奈「今のかすみちゃんは、怖い……!」
かすみ「怖がっちゃや〜ん☆」キャピ
璃奈「……だから私が、ポケモンバトルの楽しさを教える!ポケモンバトルは、怖いものなんかじゃない……!」
かすみ「楽しさ?も〜、かすみんは可愛がられる担当なんですけど〜、」キャピ
かすみ「…………あんまり舐めたこと言ってると、可愛がっちゃうよ?」ギロ…
璃奈「!?…………負けない!」
〜ターン4〜
愛「まずは弱点をつける方から!」
『ロトムの10まんボルト!』→エアームド
愛「……あれ?このエアームド、『脆い』!?」
『エアームドはカムラのみですばやさがあがった!』
果林「フフ♪エアームドはこんなこともできるのよ?」
『エアームドのはねやすめ!』
かすみ「とかいいつつ、チグハグじゃないですか。」
果林「色々できる方が応用が効くものよ♪」
璃奈「うん。それでいい!」
『エルレイドのインファイト!』→ロトム
『エルレイドのぼうぎょととくぼうがさがった!』
『ロトムはたおれた!』
愛「く、ヤドランのサイコキネシスが無ければ耐えたのに……!」
璃奈「ポケモンは1人で戦うものじゃない。」
かすみ「……。」
(かすみ「はい、ポケモンだって1人で戦うものじゃないってこと、見せてやります!」)
かすみ「……当てつけのつもり?」
璃奈「ポケモンもトレーナーも、1人で勝てない相手が出てきたとき、仲間と協力して、仲間に託して乗り越える。これが『繋がる』強さ。」
(かすみ「このバトンこそ、あなたに足りないもの……『繋がる』強さです!」)
かすみ「……だったら証明してみなよ。」ギリ…
『ミカルゲのあくのはどう!』→エルレイド
璃奈「!?」
せつ菜「特防downのエルレイドにミカルゲのタイプ一致技が突き刺さったーー!辛うじて耐えたものの、これはエルレイド万事休すか!?」
かすみ「ここで急所がでてたら、りな子はどんな顔を見せてくれたのかな?……フフ♪」
果林(対戦が始まってからかすみちゃんの様子がおかしい。)
愛「……、」
果林(それに愛ちゃんも、いつものキレがないような……。何かあったの?)
『いけ!エレキブル!』
〜ターン5〜
果林「うだうだ言っても仕方ない、ここは攻撃あるのみよ!」
『エアームドのいわなだれ!』→相手2匹
『ミカルゲにはあたらなかった!』
かすみ「この外しは大きいですよぉ……♪まあ、どっちにしろエルレイドを守れないことに変わりはありませんけど。」ニヤァ
璃奈「大丈夫。守られようなんて、側から思ってない!」
『エルレイドのみちづれ!』
『エルレイドはあいてをみちづれにしようとしている!』
かすみ「……なっ!?」
『エレキブルはひるんでうごけなかった!』
愛「あちゃ〜。」
果林「フフ。この怯みは大きいわよ♪」
かすみ「……。」ギリッ…!
『ミカルゲのあくのはどう!』→エルレイド
『エルレイドはミカルゲをみちづれにした!』
『ミカルゲはたおれた!』
『エルレイドはたおれた!』
せつ菜「こ、これは……!?一体なにが起こって……
歩夢「エルレイドの『みちづれ』の効果だよ。」
せつ菜「確か『相手を道連れにしようとしている』って……。」
歩夢「そう。それが『みちづれ』状態。この状態の自分を倒した相手を、文字通り『道連れ』にできちゃう凄い技なの!」
せつ菜「この技も『みがわり』貫通ですか……!?」
璃奈「ピンポンピンポン♪『絶対に一撃は耐えられる』状態の相手を身代わりごと一掃できちゃう凄い技なのです!」リナチャンボード、ドヤ!
かすみ「やってくれるじゃん……!!」ゴゴゴ…
愛「まさかこんな形で対策されるとは
かすみ「もう、手加減はしない……。」
果林「これで全員ラスト1匹、最終ラウンドよ!」
璃奈「うん、絶対に負けない!」
『いけ!ヤドラン!』
愛「こっちだって、最後まで全力でだよ……!」
かすみ「愛さんはヤドランを処理してくだい。あの鳥はこっちで落とします。」
愛「処理って……。」
かすみ「愛さんともあろうお方なら、できますよね?」
愛「…………わかった。」
かすみ「…………。じゃあ、終わらせますね。」
『いけ!バンギラス!』
『すなおこしですなあらしがまきおこった!』
せつ菜「これで全てのポケモンが出揃いましたが……ここでバンギラスですか。」
歩夢「いわ・あくタイプのポケモンだよ。砂嵐を起こす特性『すなおこし』のお陰でステータス以上の耐久を誇るんだ。」
せつ菜「あくタイプの中だと、純粋な強さでは最高峰です!
歩夢「そうだね。」
せつ菜「かすみさんが『終わらせる』といったように、等倍の殴り合いではほとんどのポケモンに勝ち目がありません……!」
〜ターン6〜
果林「そうやすやすと落とされるもんですか!」
『エアームドのいわなだれ!』→相手2匹
愛「あっぶな!?」
歩夢「ギリギリで耐えたね。」
愛「今度こそ!」
『エレキブルのかみなりパンチ!』→ヤドラン
璃奈「ま、まだ……!倒れるもんか!」
せつ菜「おおっと!!ヤドラン、意地で踏みとどまったーー!出たな妖怪『ミリ残し』!!」
歩夢「あはは……。やっぱりヤドランは頼もしいね。」
『バンギラスのだいもんじ!』→エアームド
果林「ええ!?」
『しかしバンギラスのこうげきははずれた!』
果林「ふぅ……。」ホッ
かすみ「まだ大丈夫……。」
『ヤドランのなまける!』
璃奈「まだ、戦える……!!」
せつ菜「全員が常に死と隣り合わせ……。なかなか熱い展開になってきましたね〜!」
歩夢「うん!愛ちゃんとかすみちゃんがタイプでは有利だけど、
せつ菜「果林さんと璃奈さんは回復技でヘイトをコントロールしつつ、上手く助け合っている印象ですね!」
歩夢「……次のターンでほとんど決まり、かな。」
〜ターン7〜
果林「ごめんね璃奈ちゃん。後は頼むわよ!」
璃奈「え……?」
果林「……、!燃やすぜ、命!思いのままに!!ブレイブヒート、フェニックス!!!」
『エアームドのブレイブバード!』→エレキブル
璃奈「果林さーーん!!」
『エレキブルはたおれた!』
愛「そん、な……グハッ!?」バタッ
果林「これで……勝機はできた、わ……!」ボロ…
せつ菜「決まったーー!!エアームド捨て身の『ブレイブバード』!!!自分も反動ダメージを受ける代わりに超威力の大技を叩き込み、見事相性不利のエレキブルを撃破ぁぁあ!!!」
歩夢「『いわなだれ』は相手をまとめて攻撃できるけどたまに外しちゃうんだよね……。命中安定の『ブレイブバード』を、果林さんは最後まで隠し持ってたんだ。」
かすみ「……。」
『バンギラスのだいもんじ!』→エアームド
せつ菜「おおーっとぉ!?こっちも特大の隠し玉だぁー!」
果林「な、何このパワーは……!?バンギラスは物理のポケモンじゃ……!?」
『エアームドはたおれた!』
かすみ「そうですよ?でも、物理特殊の片方しかこなせない底辺どもとは違うんです。」
璃奈「ポケモンに底辺も頂点も無い……!!」
愛「か、片方を極めて活躍してるポケモンもいるけどね!?」オロオロ
かすみ「……。」
『ヤドランのなまける!』
歩夢「これでヤドランとバンギラスのタイマンだね……!」ゴクリ
せつ菜「相性的には……どちらも弱点をつけるので互角でしょうか?」
歩夢「ヤドランには『なまける』があるけど、バンギラスには砂嵐のとくぼうupがある。こればっかりはやってみないとわからない……!」
〜ターン8〜
璃奈「果林さんの覚悟も、愛さんの想いも……無駄にはしない!」リナチャンボード、マジ!
かすみ「……。」
璃奈「かすみちゃん。……全力で楽しもう、ポケモンバトルを!」
かすみ「……そうだね。全身全霊で『愉しませて』もらうよ、りな子。」ニヤ…
『バンギラスのでんじは!』
『ヤドランはまひしてわざがでにくくなった!』
せつ菜「ここに来て『でんじは』!?」
歩夢「これは……まずいね。」
せつ菜「確かに、タイマンではすばやさが下がってしまう麻痺は致命的です……!」
歩夢「それだけじゃない。バンギラスみたいな『いわ』や『あく』タイプのポケモンのメインウェポンは……、
せつ菜「ミカルゲが使った『あくのはどう』や、エアームドが使ってた『いわなだれ』……、!?」
歩夢「璃奈ちゃん……勝ってとは言わない。どうか、折れないで……!」
『ヤドランのしおみず!』
果林「ダメージは3割くらい……。倒すにはあと3発!」
愛「いや、2発。」
果林「え?」
せつ菜「ああ……愛さん、聡明な方だと思ってたのに、エレキブルがやられたのがショックで算数までできなくなってしまうなんて……!?」
歩夢「いや、2発であってるよ。」
せつ菜「だって、0.3を3倍しても1には届きませんよ!?」
歩夢「お、落ち着いてせつ菜ちゃん。『しおみず』はもともと威力が高い技じゃないけど、HPが半分以下の相手には威力が2倍になるの!」
せつ菜「なるほど……すごくダブルバトル向きな技ですね!」
歩夢「うん♪仲間が削った相手に止めを刺すのにはピッタリな技だよ!」
せつ菜「これで、あと2発でバンギラスを仕留められます!」
歩夢「『撃てれば』の話だけどね……。」
〜ターン9〜
かすみ「どうしたのりな子。ほら、スマイルスマイル☆」
璃奈「……諦めない!」
『バンギラスのいわなだれ!』
愛「このダメージなら、確定4、5発ってところか……。」
果林「2回に1回動けば勝ちよ!」
『ヤドランはひるんでうごけなかった!』
璃奈「……!」
せつ菜「これは……。持ってない!あくタイプの技を切ってます!だったら……最大打点が等倍の物理技なら、いけますよ!」
歩夢「そうかな……?私には、かすみちゃんはまだ『何か隠してる』ように見える。」
せつ菜「も〜、心配し過ぎですよ。とにかく、これでまだ勝負は分かりません!!」
〜ターン10〜
『バンギラスのいわなだれ!』
果林「まだHPは緑……、頑張って璃奈ちゃん!ヤドラン!」
璃奈「ありがとう果林さん。仲間の応援があれば、まだまだ頑張れる!」
『ヤドランのなまける!』
せつ菜「おおっとーー!ヤドランには『なまける』があったー!これで全快、一気にヤドラン有利です!!」
かすみ「……せいぜい足掻けば?」ボソ
〜ターン11〜
『バンギラスのいわなだれ!』
『ヤドランのなまける!』
〜ターン12〜
『バンギラスのいわなだれ!』
『ヤドランのなまける!』
〜ターン13〜
『バンギラスのいわなだれ!』
『ヤドランはひるんでうごけなかった!』
〜ターン14〜
『バンギラスのいわなだれ!』
『ヤドランのなまける!』
〜ターン15〜
『バンギラスのいわなだれ!』
『ヤドランのしおみず!』
『きゅうしょにあたった!』
かすみ「…………!!??」
果林「やった!」
せつ菜「はいっ、た……?はいった!バンギラスに会心の一撃!!これで『しおみず』の威力は2倍!一撃圏内だぁぁあ!!!」
歩夢「まさか、こんなことが……!?璃奈ちゃん……。」
かすみ「……。」プルプル
愛「まだいけるよ!1発で落とせなくても、このまま怯ませまくって完勝d
かすみ「さない。」ボソ
璃奈「……!」
かすみ「許さない。また、そうやって否定する……。勝たせてあげられる勝負なのに!」
愛「……。」
(かすみ「勝たせてあげられた勝負だったのに……!」)
愛「かすみん……。」
かすみ「ユルサナイユルサナイユルサナイゆるさない許さない!!」
果林「ちょっと!?どうしたのよかすみちゃん!?」
せつ菜「かすみさん!?」
歩夢「……。」
璃奈「来る……!」
〜ターン16〜
かすみ「……。もう、『愉しむ』のはやめた。…………『潰す』!!」
璃奈「ポケモンバトルは相手を否定する為にやるものじゃない!」
かすみ「うるさいよ……。でも、いっか。もう、終わったことだし。」
璃奈「まだ終わってな
『バンギラスのあくのはどう!』
『ヤドランはたおれた!』
璃奈「そん……な…………。」ガクッ
かすみ「わかった?……これが『ポケモン』だよ。」
果林「……え?」
愛「…………ごめん。」
璃奈「…… …… …… ……」
せつ菜「…………へ?……あく、技?なんで……
歩夢「やっぱり……かすみちゃんは、わざと『あくのはどう』を撃たなかったんだ。」
せつ菜「なんで
歩夢「敢えてダメージの少ない『いわなだれ』で運ゲーをしかけ……いや、仕掛けているように見せて、『勝てるかもしれない』と思わせてた。」
せつ菜「なんでそんなこと、なんの為に……!?」
歩夢「……半分は、足掻く璃奈ちゃんを見て、絶対的な勝利を『愉しむ』為。」
せつ菜「なんですか、それ……。璃奈さんは本気で戦ってたのに!そんな弄ぶような真似、失礼です!」
歩夢「残りの半分は……、
せつ菜「半分は……!?」
歩夢「…………。」ウツムキ
せつ菜「…………言ってください。」
歩夢「……『絶望』させる為。」
せつ菜「絶望させるって、かすみさんは何がしたいんですか……ッ!」
歩夢「璃奈ちゃんのあの言葉が、かすみちゃんの逆鱗に触れたんだろうね……。」
せつ菜「あの言葉……?」
歩夢「ねえ、覚えてる?璃奈ちゃんがエルレイドを出したときに言ったこと。」
せつ菜「えっと、確か……、
(璃奈「……だから私が、ポケモンバトルの楽しさを教える!」
かすみ「楽しさ?…………あんまり舐めたこと言ってると、可愛がっちゃうよ?」)
せつ菜「ポケモンバトルは楽しいものだと言ってました。」
歩夢「そう。そして事あるごとに、璃奈ちゃんはポケモンバトルが楽しいものだって、憎しみをぶつける道具じゃないって、かすみちゃんに訴えてた。」
せつ菜「そうです!今日のかすみさん、おかしいです!あんなに、あんなに楽しそうにポケモンしてたのに……。」グス…
歩夢「何があったのかはわからないけど、今のかすみちゃんはポケモンへの憎しみ……いや、歪んだ愛情に飲まれてる。」
せつ菜「……。」
(せつ菜「やった……!ついに、あの忌まわしきデブ猫を、この手で葬ってやったぜ……!ハハ……アッハッハッハッハッハッハッハ//////ざまあ見ろ、雑魚があッ!!!!」)
せつ菜「そんなの……ダメです!!」
歩夢「せつ菜ちゃん……?」
(かすみ「せつ菜先輩は……猪突猛進で、たまに周りが見えなくて、ちょっと抜けてる所があるけど!だけど!……とっても優しい人なんです!絶対に人や、人の大好きを侮辱するなんてこと、しないんです!!」ポロポロ)
せつ菜「憎しみに囚われて大切なものを見失いそうになったとき、呼び戻してくれたのは……かすみさん、あなたじゃないですか……!」プルプル
歩夢「……。」コクン
(果林「そうね。せつ菜の布教癖には振り回されっぱなしだけど……大好きな気持ちに正直で、無邪気に笑うあなたが好きだから、私たちはこうしてあなたの側にいるのよ?」)
せつ菜「あのとき私は、私には……!あなた達がいてくれたから……!!」プルプル
(かすみ「今をときめくかすみんは、大好きな先輩達と一緒で幸せ者です♪」ニコ♪)
せつ菜「……今度は、私が!!…………もう、大好きな人を、泣かせはしない!二度と……!!」
歩夢「……覚悟、決まったみたいだね。」
せつ菜「はい…………歩夢さん。頼みがあります……!」
to be continued ……