今回、やっと顔合わせです。ドラクエの展開を考えることにかなり愉しみを覚えてしまい、直前までゆらぎ荘の内容を考えることをやめていました…。
リアルの友人から『オリジナル技豊富やな』と言われたので補足しておくと、この小説に出しているドラクエ技は全て存在します。原作だけではなく、バトルロードやSLといったゲームからも輸入しています。ゆらぎ荘側も同じようにしようと思っているので、私の考えたオリジナル技は一切出ません。
少々注意が遅くなりましたが、ご了承ください。
「あら、お目覚めですか〜?」
「……?………??」
ありのまま今起こった事を話すぜ!
私はハプニングを回避するために、自分にラリホーをかけて眠ったんだ。旧友から警告を受けていざ目が覚めると、見知らぬ少女に膝枕をされていた。何を言ってるか分からねーと思うが私も何が起こっているのか分からなかった。誘拐だとか事案発生だとかじゃ断じてねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。
「……っと、すみません。膝をお借りしてしまって」
「いえ、大丈夫ですよ〜。でも、お風呂で寝てしまうのは今後は無いようにお願いしますね。浴衣を着せるのも一苦労でしたので」
「……すみません」
え?てことは私の裸をみせてしまったということだよな?腰のタオルも外して……なんということだ…。
「見苦しいものをお見せしました……」
「いえ〜、温泉旅館の時にこういう事は数回ありましたのでお気になさらず。むしろ……うふふ」
「……?どうしました?」
「なんでもありませんよ〜。エスト・アークさん、ですよね?」
「はい……あれ?私、名前言いましたっけ」
「私はゆらぎ荘の管理人ならび中居を務めております。仲居ちとせ、と申します」
「仲居さんでしたか。なるほど、なら知っていても……なかいさん?貴女が仲居を!?」
「はい〜。ゆらぎ荘の皆さんのお世話をさせていただいてるんです〜」
どう見ても中学生ぐらいのこの子が?どういう場所なんだゆらぎ荘って……。色々と手伝った方がいいかな。かなり広いし、掃除とかもあまり手が届かなそうだし。
そうやって仲居さんと話していると、勢いよく襖が開き、1人の女性と2人の少女が入ってきた……!?
「お〜?やっと起きたぁ〜!お近付きに一杯ど〜お?」
「呑子さん、出会い頭にお酒を勧めないでください」
「う。お風呂は温かくて眠くなるから、眠っちゃうのは仕方ないの」
桃髪の女性、紫髪の少女、緑髪の少女だ。前の2人は初対面だが、声からして恐らく風呂に来た2人だろう。猫耳少女は、あれだ……変な発言を聞かなかったことにしてくれた優しい子だ。
「ご迷惑をかけてしまいすみません。今日からゆらぎ荘に入居することになりました、エスト・アークと言います」
「そんなに固くならなくても大丈夫よぉ。あたし《
「おお、酒か!…ん゛ん゛、ありがとうございます。いただきます」
「なっ…まさか、呑子さんの突然の誘いを受ける人物がいるとは……って、そうじゃない!そのお酒ってかなり強いはずでは!?」
「あら、『鬼殺し』だったわねぇ。ごめんねぇアークちゃん、せっかくだけれど「なかなか美味しいですね〜」って、あらぁ?」
なみなみ注がれていた鬼殺し?というお酒、なかなかのお味。魔界の名酒には劣るが、これもまたいいなぁ。
「心配しなくても大丈夫ですよ。私、お酒には強いので」
「そ…そうか。ああ、私は《
「こちらこそ「ただし」…?」
「ゆらぎ荘の風紀を乱してみろ。その時は、この私が天誅を下す」
「あ…はい」
凄みがあるな……手に持ってるクナイはどこから取り出したんだ?
「夜々は《
「よろしく……」
気まずい。夜々ちゃん?は優しい子なのだろうが、こちらの心が少し軋んでしまう。
「それにしてもぉ、アークちゃんはなんでここに来たのぉ?」
「恥ずかしい理由ですよ。お金が無くてですね…ずっとホームレスの生活をしていて……」
「……ごめんなさいねぇ。辛い生活を送ってたのねぇ」
「いえいえ、何の計画もなしに知らぬ所へ出てしまったのがいけなかったんです。自業自得ですよ」
ホント、なんで私はこんな無計画に出てきたんだ。今思えば、
「そろそろ遅い時間ですし、皆さんもお休みになってください〜」
「はい、そうします」
「明日も仕事あるしねぇ」
「う。夜々も寝るの」
3人は襖を開け、それぞれの部屋に向かっていく。さて、私も自分の部屋に……あ。
「アークさん、お夕飯の残りがありますが、いただきます?」
「ありがとうございます!いただきます!」
ちょうど思い至ったことだ。どうやら私は、まだ明るい昼過ぎから夜までぐっすりと眠っていたらしい。まあ、妖魔の状態ならこの程度かな。記憶のなかった頃は、軽く数年寝ることが仮眠レベルだったし。
仲居さんに案内されながら、私はゆらぎ荘の中を進んでいった。
「美味しいです。こんなに美味しい料理はいつぶりだろうか!」
「凄い勢いですね。でも、食べ方はすごく上品……どこかでマナー教育でも受けたんですか?」
「あー……幼い頃に少し!それより、料理上手なんですね」
「はい〜。まだゆらぎ荘が旅館だった頃に、女将さんから教わったんです」
「なるほど……こんなに広いのに、おひとりで家事を?」
「はい。旅館の頃は大変でしたが、今はもう慣れました」
なるほど、もう習慣のようなもので、特に苦はないか。でも、さすがに少女一人に全て任せるのも気が引けるしなぁ。
「差し出がましいかと思いますが、私も手伝いをさせていただけませんか?これでも少しなら料理も出来ますし、家事も一通りできますよ」
「本当ですか!ぜひお願いします!」
仲居さんは立ち上がり、ばっと手を握ってきた。びっくりしたが、やはりという気持ちも強い。慣れたと言っても大変な日々だったんだなぁ。
実際は違う。この女、何を隠そう中学校へ通っている。それ自体は何ら不思議ではないことなのだが、彼女の秘密に関係するのだ。平日に毎回出かけ続けるというのもおかしな話。住人に気づかれないようにするには、手伝いをしてくれる人の存在はありがたいことだったのだ。
(それに、日本人離れした美形のアークさんと家事をするのも、なかなか良さそうなものです。毎日がんばってますし、これぐらいの欲は……いいですよね?)
仲居ちとせ、外人のようなイケメンがタイプである。推しアイドルのマロジュンが日本人離れした顔立ちをしていることから、中居さんを知る人は驚きつつも察するだろう。
「ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さまでした。今日は疲れたでしょうし、お休みになってください」
「ありがとうございます、お言葉に甘えさせてもらいますね。ああ、それと1つお願いがあるのですが……」
「お願い?なんでしょう」
「できれば、他の皆さんにも伝えて欲しいのですが……」
━━━私が寝ている時は、私が自然に起きるまで絶対に起こさないでくださいね?
「っ!??は、はい。分かりました」
「お願いしますね。それでは、お休みなさい」
「はい、お休みなさい〜」
怯む仲居さんを残して、私は8号室へと足を進める。さて、魔界への連絡と軍の編成。斥候もよこすか……忙しくなりそうだ。
他の話よりも内容が薄いかも…。日常のようなゆったりとした話を、面白く書けるように練習も必要だなぁ。ギャグとかをもっと増やしたほうがいいのだろうか。
何か変なところがあっても、温かい目でお願いします。
次の番外編どれがいい?(締め切りは11/5まで)
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