ゆらぎ荘の帝王様   作:サンサソー

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評価・お気に入り登録ともにありがとうございます!
私のやる気が補充されてゆく…ついでにハイテンション状態です。

そういえば、少しの間、日間ランキングで47位になっていたらしいです。どおりで数日前にAUが毎時間数十〜3桁ずつ増えていたのか…。お気に入りもすごく増えてましたし。

いやはや、ありがたい限りです。これからも、この作品をよろしくお願いします。

星のドラゴンクエストとスーパーライトのフレンドを募集中です。よろしければどうぞ。どちらもプレイヤー名はサンサソーです。

星のドラゴンクエスト
ARYSLG5776

スーパーライト
434680507

追記
今朝見て見たら日間29位!?
たまげたなぁ……。
まあ、午後には消えてましたけどね(泣)



第20話 修羅場の終結

4人で黙々とマンガを描き続け、はや9時過ぎになった。

 

あれだけ白紙や空きのあったマンガも、私とコガラシくん、そして羽良嶋さんの手伝いによってだいぶ進んでいる。

 

しかし、呑子さんが今描いている部分は少し難産気味なようで、呑子さんが難しい顔をしながら頭を抱えていた。

 

「んんん〜……」

「……?今度はどうしました呑子先生」

 

思わず出たのであろう唸り声に羽良嶋さんがすぐさま反応した。さすが、呑子さんの担当編集さんだ。些細な変化も見逃さない。

 

「絡みのシーンで詰まっちゃってぇ…アタシ、デッサン苦手なのよねぇ……」

「あ〜…主人公が肉食系男子に襲われるシーンですか」

「……?っ!?」

「少女マンガなのにそんなシーンがあるんすか!?」

「少女マンガだからこそですよ。過激なシーンの需要は高まる一方で……」

 

はえ〜……そういったモノは少年マンガとかの男性向けだけだと思ってたよ。最近は少女マンガもそっち側に進出してるんだなぁ。

 

「あ、そーだぁ!せっかくコガラシちゃんとアークちゃんがいるんだしぃ、資料写真撮らせてもらってもいーい?」

「資料写真すか?」

「いやいや、呑子さんが描くのは学園モノでしょう?私では歳を食いすぎですよ」

「いいえぇ?アークちゃんは中性的だし、生徒と恋仲の先生をしてもらおうかなぁって!」

「……おっとぉ?雲行きが一気に怪しくなったぞぅ?」

 

この嫌な予感は……あれだ。ロザリーたちに着せ替え人形にされた時と同じ…!

 

「さぁ、アークちゃんもコガラシちゃんも着替えてねぇ〜」

「これも今後の活動のため、お願いします!」

「まあ、俺はいいっすよ?」

「……はは、慣れって怖いよね。もはや何も感じないよ」

 

こうして、コガラシくんと私は2人によって着せ替え人形にされたのだった……。

 

 

 

 

 

 

「あの…呑子さん?今おいくつなんでしたっけ…?」

「ん〜?23よぉ?……何かぁ?」

「なんでもないっす!」

 

膨らむ制服、短めのスカート。極めつけは━━━

 

「はあい、コガラシちゃん!アタシのこと襲っちゃってどうぞぉ〜!」

「「いろいろ危ない!!!」」

 

絵面的にはかなりアレだよね。私?私は次に撮る番だよ。というか、これからその衣装に着替えるんだけどね。

 

ベランダに出て、なるべく姿勢を低くして着替え始める。まったく、なんでこの世界でもこんな事をせにゃならんのか……。

 

「コガラシちゃん!もっと腰を寄せて!」

「う、うす!」

 

部屋の中からパシャパシャと写真を撮る音がする。声からして、コガラシくん動揺しまくりだな?撮るシーンがシーンだから仕方ないけどね。

 

この後、同じようなことを私もやるのかぁ……ん?この衣装って……あっ。

 

「冬空くんに思い切りが足りない感じですかね…」

「そうねぇ……もっと襲われてる感が欲しいわねぇ〜。そうだ、コガラシちゃん!スカートの中に少し手を入れてみましょうか!」

「はぁ!?いや、さすがにそれは…!」

「ちょっともぉ、コガラシちゃんったらぁ。そんなに恥ずかしがらないでよぉ。こっちまでテレくさくなっちゃうじゃなぁい。あくまで、資料を撮るだけなんだからぁ!」

「っ!」

 

……そうだよな。これは呑子さんの仕事…ちゃんとやらねぇと!

なんて、真面目なコガラシくんは思ってるんだろうな。完全に2人の悪ノリMAXな行動なんだろうけど。

 

「…すんません、弛んでました!もう躊躇しないっす!」

「その意気よぉ!」

 

さて、問題は私が今手に持ってる衣装だな。いや、まだロザリーたちに着させられたものの方が過激だったりしたのだが。

 

「こ…こんな感じっすか!?」

「やんっ!そぉそぉ!いい感じよコガラシちゃん…!」

 

仕方ないな、諦めて着ようか。それにまだ化粧もあるし……はぁ、憂鬱だ。

 

パシャパシャパシャパシャパシャパシャ

 

……すごく連射してるな?

 

「そのままブラウスを引きちぎってぇ…ベッドに押し倒してぇ…!」

「呑子さん!」

「きゃん!」

 

ドサッという何かが倒れる音が聞こえた。まさかおっぱじめてないよな?さすがに呑子さん相手とはいえ……コガラシくんの精神力を信じるよ?

 

「ほら累ちゃん!あの辺とその辺から俯瞰でぇ!少し角度変えて数パターン!」

「承知ッ!!」

 

うん、大丈夫そうだな……さて、化粧も終わったしそろそろ出るかな。

 

「いやぁ冬空くんなかなかのスタイルですね。ついでに文化祭の女装シーンの資料も撮っちゃいましょうか!?」

「いいわねぇ!」

「はぁ!?」

 

……あれ、私のこと忘れてる?

 

「お二人ともー!そろそろ入っていいですかー!?」

「あ、ごめんなさいねぇアークちゃん!」

「すっかり忘れてました!どうぞー!」

 

襖を開け、3人の前に現れる私。どうだろう?ロザリーたちに教えられた通りに出来ているはずだが…。

 

「っ……」

「こ、これは…!?」

「あらぁ……」

 

三者三様。コガラシくんは顔を赤く染め、羽良嶋さんは顔を手で覆いながら指の隙間から目を覗かせ、呑子さんは驚いたあとものすごくいい笑顔になった。

 

さて、今の私の姿を説明しよう。

 

ハリのある白いTシャツに、黒いウエストリボンのついた黒パンツという簡単なものだ。しかし、勿論これは女性物の訳で。必然的に化粧も女性のやり方になった。

 

口紅ではなく柔らかいリップを使い、水分を含んだぷっくりとした唇。長い黄金の髪はポニーテールでまとめられ、顔や首周りもスッキリしている。切れ味のある目も化粧用マジックなどで柔らかく広く見せ、まつ毛は程々な長さにする。あくまで先生としてなので粉はあまりふっていない。

 

すると、どうだろう?清潔感のある美人外国人教師の出来上がりだ。

 

「いいじゃなぁ〜い!早速撮っちゃいましょうかぁ!」

「冬空くん!こっちに来てこの辺りに立ってください!アークさんと対面する形で!」

「っハ!?え、アークさん……本当に!?」

 

魔族はだいたい美形だからね。ピサロもしょっちゅうロザリーに着替えさせられていたし……女装しているのにもう慣れたからか嫌な気持ちが出てこないなぁ……。

 

ちなみに化粧品などは異空間から取り出したものだ。入れたはずはないのに、いつの間にか入っていたものだが……付いている魔力の残滓からして十中八九ロザリーだな。どうやったんだ?

 

「さて、まずは何から行こうかしら!」

「ここまで素体が良いと撮りがいがあります…!」

「やべぇ……アークさんは男、アークさんは男なんだドキドキすんじゃねぇよ俺…!」

「ん〜…この姿をマンガの資料にされるのか……もうなんでも良くなってきた…」

 

写真撮影の後半戦……いや、中盤にやっと差し掛かったところか。つまり、まだまだ撮影会は続くってことだ……。

 

 

 

 

 

 

ボーン、ボーン……

 

「あら、もぉテッペン?」

「原稿進んでないんですけどぉぉ!!」

「「…………」」

 

まあ、こうなる事は容易に予想出来たよね……にしても疲れた。まだマンガを描く仕事もあるのに、体力を使い果たした気がする。

 

 

 

しばらくマンガを描き続け、外が少しずつ明るみ始めた頃。

 

「コーヒーお待たせしました。コガラシくんは熱いお茶ね」

「どうもぉ〜」

「すんませんアークさん」

 

寝落ちしてしまった羽良嶋さんに毛布をかけ、また画面へと向かう。コガラシくんは休憩中で、棚に寄りかかりながらお茶を啜っていた。

 

「羽良嶋さん、起こさなくていいんすか?」

「累ちゃんは原稿上がってからが本業だもの。おかげさまでなんとか間に合いそうだしぃ」

「よかったっす。一時はどうなることかと……」

「撮影会が長引かなければ今頃は終わっていましたがね」

「うわ〜ん!アークちゃんがいじめるわぁ〜!」

「羽良嶋さんが起きちゃいますよ。まったく……」

 

しかしよほど眠かったようで、羽良嶋さんは少し身じろぎをしてまた寝息をたてた。この後に本業が控えているとなると、今のうちに寝させていた方が遥かに良いだろう。

 

「…呑子さん、ガチで好きなんすね。この仕事」

「…どうかしらねぇ?実はアタシも昔、さぎっちゃんみたく妖怪退治とかやっててぇ……その時のアタシはいい子だったから、言いつけ通り妖怪との戦いを頑張ってたんだけどぉ…ちょっとヘマして大怪我した時思ったの。『あぁ、アタシの人生はなんにもしないまま終わるのかぁ』ってね」

 

……呑子さんもかなりキツい過去を持っていたのか。

 

「その反動なのかしらねぇ。やりたいコト片っ端からやらなきゃ気が済まなくなっちゃって…色々やってるうちにこの仕事に落ち着いたワケ。でも……それって結局、戦いから逃げただけなのかもしれないけどねぇ」

「……いやぁ、そんなことはないんじゃないすかね?」

「え?」

「だって呑子さん、妖怪退治のためにも我慢できるんすか?お酒」

「っ!ふふっ、できそうにないわねぇ。〆切まであと2時間!原稿明けたら温泉入って飲むわよぉ〜!!」

「ウス!」

「………お静かにね?」

「「っ、はい……」」

 

いい雰囲気だったが、それで羽良嶋さんを起こしちゃまずいでしょ。まったくもう……。

 

 

 

 

 

すっかり日が昇り、鳥のさえずりが聞こえ始めた頃。

 

私たちは必死に描き続け、遂に原稿を完成させた。やりきったぜ…!

 

「玉稿賜りましたー!では、私はこれにて!今月もお疲れ様でしたー!」

「頑張ってくださいね〜」

「お…終わった……」

「おつかれさまぁ〜アークちゃんコガラシちゃん……」

 

呑子さんとコガラシくんはぐったりと机に突っ伏している。数時間ぶっとおしで描き続ければこうなるだろうね。私かい?魔界の仕事による慣れと めざめのはり で乗りきったよ。

 

こうして原稿は終わった……が、まだ私たちには試練が待っている。そう━━━

 

「それじゃあ、飲むわよぉ〜!!」

 

大酒飲み(呑子さん)との祝杯という試練が…!

(なお、試練はコガラシくんにだけ指す模様)

 

 

 

 




アンケート作りました!
内容は、次の番外編で誰が戦うかです。

ドラクエ5のラスボスVS裏ボス、覚醒した邪神VS全能の龍神、ドラクエ4のラスボスVS裏ボスという超豪華メンバーです。

アンケートの1つ目と3つ目の戦いでも、星のドラゴンクエストやバトルロードなどの技などを出すと思います。

期限は今週の日曜日まで!皆さん回答よろしくお願いします!

次の番外編どれがいい?(締め切りは11/5まで)

  • 戦闘回
  • 日常回(魔界)
  • ギャグ回
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