ゆらぎ荘の帝王様   作:サンサソー

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この作品は投稿が早かったり遅かったりと激しいです。もし、また投稿が遅くなっても変わらず見てくださると嬉しいです。



よし、予防線は張ったぞ!



第29話 帝王軍出撃!

裏山にある城、広場へと続く廊下を私はピサロと歩いていた。

 

「世界樹の葉は使ったか?」

「はい。あの黒龍神の呪いは無事解けたようです」

 

世界樹の葉

それはその名の通り、世界を支える聖なる大木『世界樹』の葉っぱだ。世界樹は凄まじい神聖な力を有しており、その葉っぱ一枚だけでも死者を甦らせるほどだ。

 

ハーゴンの呪いは非常に強力だ。その呪いを解くには世界樹の葉を使うしかない。死者を甦らせるほどの聖なる力をもってして、やっと解除できる呪いなどそこらの魔王でも成せない芸当だ。

 

「ゆらぎ荘……でしたか。彼らへの説明はどうなされるつもりですか」

「……ゆらぎ荘に戻ったら、全て話すと伝えてある。出ていけと言われれば、そのまま出ていく」

「……了解しました」

 

そう、私はコガラシくんたちに秘密にしてきた……そして騒動に巻き込み、傷つけてしまった。殴られても、何も言えない。だがその前に、邪教団を潰す。これ以上ゆらぎ荘の皆に被害が出る前に!

 

喧騒が聞こえてくる。長い廊下も終わりが近づき、眩しい光が私とピサロを照らしだした。

 

「全軍、この場に集結しました。後は帝王様の命令を待つだけです」

「うむ……」

 

黒龍神の一件で姿を見せたいにしえの魔神。ハーゴンによるものか巧妙に隠されてはいたが、奴が移動した際、通った後に残されていた微弱な魔力を辿り、斥候と隠密を使って調べた結果、邪教団の潜伏先を特定することに成功した。

 

そこは、月だった。異界を利用するなどの線を考え入念に調べさせていたことで、月などの探索に踏み込めずにいたため、発見が遅れてしまった。

 

これは私の落ち度だ。もっと細かく部隊分けを指示し、より広範囲を捜索に当たらせておけば……いや、過ぎてしまったことはもうどうにもならない。

 

これ以上、奴らに好きにさせてたまるか。この遠征をもってしてこの一件を終わらせてみせる。

 

「そのためにも……まだ破壊神が降臨しておらぬうちに叩き潰さねばならん!我が帝王軍とともに!!」

『ォォォオオオオ!!!!』

 

廊下を抜け、広場を見渡せる台上に出た。眼前に揃うのは私が丹精込めて育て上げた我が軍団。皆が、来たる戦いへと胸を膨らませ、腕を鳴らしている。

 

そういえば、私の軍団を詳しく話していなかったな。ちょうどいい、ここで我が軍団について聞かせよう。

 

帝王軍は構成される魔物の性質や出自、またはそれらを率いる軍団長によって五つの軍団に別れている。

五つの軍団とは、それすなわち!

 

 

魔族王軍!!!

私が進化の秘宝を未だ制御できていなかった時、私を復活させようと暗躍した当時の魔王軍!それゆえに最も統率のとれた、我が軍の中で最強の軍団!!

 

これを統率する軍団長は、我が腹心の部下である魔の貴公子、ピサロ!

 

私の手解きにより進化の秘宝を自在に操る、私が記憶をなくしていた時に魔物を台頭していた魔族の王!

 

私を復活させようと暗躍していたこともあり、その強さと功績から我が魔界のNo.2として励んでいる。

 

その剣技は何人をも寄せつけぬ奇跡の技!それゆえに魔剣士や剣神の異名を持つ!技量の勝負であれば、私をも超えるだろう!

 

 

魔導機兵群!!!

異世界の技術を取り込み、進化した機械兵の軍団!その多彩な装備と高度なAIの頭脳により、圧倒的な戦果を容易く上げる!

 

これを統率する軍団長は、遥かな次元の彼方にて破壊されたまま投棄されていた破壊兵器、オムド・ロレス!!!

 

私自らが修理し、機能や精神の向上に成功したことで魔王として生まれ変わったのだ!

 

その戦闘力は絶大であり、消滅呪文などの強大な呪文や次元を渡る力を駆使して、対象を最速かつ最適に破壊する!!

 

 

帝獄海賊団!!!

全ての海を渡り、宇宙を渡り、次元すらも渡った最強の海賊団!!この荒くれ者たちの前ではどんな困難もさざ波に過ぎない!

 

これを統率する軍団長は、全ての秘宝を手に入れた海賊王、キャプテン・クロウ!

 

その力は海の、宇宙の、次元の荒波に揉まれ魔王クラスの実力を誇る!

 

 

轟竜制圧隊!!!

モンスターの中でも最強を誇る種族、ドラゴン!その圧倒的な強者を集めた精鋭部隊!!奴らの前では城も星もことごとく踏み潰される!

 

これを統率する軍団長は、トカゲでありながら竜を超え、ついには魔王にまで届きうる力を手に入れた王、最強キングリザード!

 

闘争本能の塊である彼の暴力は、敵の全てを破壊するまで止まらない。その腕力だけなら私に次いで最強を誇る!

 

 

魔物愛好部!!!

一見大したことのない名称だが、その実は魔王族までもが所属する魔物の大軍勢!規模だけでいえば帝王軍随一!

 

これを統率する軍団長は、魔界の門を開き人間界を魔界へと塗り潰そうとした結果、自らも魔物と成り果てた狂人、カルマッソ!

 

配合によって生み出された魔物たちは、全てが彼の命令で行動し、互いに愛し合っているゆえに死を恐れない!その圧倒的な物量は敵をことごとく飲み込むだろう!

 

 

「そうそうたる顔ぶれだ……たったの数ヶ月程度で、皆がとても懐かしく思える」

「平和な時を過ごせていたようで」

「ああ……だが、それももう終わりだ。これからは戦争……あの邪教団どもを叩き潰し、再び平和を取り戻す…!」

「魔王らしくないセリフをよく言えますね」

「ロザリーと旅行に行く計画を立てていたくせに何を言うか」

「な……帝王様!?」

 

うろたえるピサロを尻目に、私は……いや、我は前へ出る。全軍が我へと注目し、喧騒はすっかりおさまっていた。

 

「邪教団の居場所を突き止め、我々もついにここへ集った。戦の無い、退屈な刻を長々と過ごしたが……その鬱憤を晴らす時がやってきた」

 

魔物は全生物の中で闘争本能が強い。平和もいいだろう、愛する者と幸せな時を過ごすのもまた一興だ。しかし、やはり魔物にとっては足りぬ。

 

「男も女も関係ない……封じ込めてきた魔物の闘争心を、月に潜む愚か者たちへ!」

 

私は平和でもいい。元人間だからな……だが、魔物の戦闘欲は3大欲求と大差ない。闘争こそ、魔物のあるべき姿なのだから。

 

「我が名はエスターク、地獄の帝王!!帝王の名のもとに、貴様らへ命を下す……我らに愚かにも牙を向いた者どもを滅ぼし尽くせ!」

『オオォォォォオオオッッ!!!』

 

次々と旅の扉が開かれる。帝王軍は列を成し、旅の扉で転移していく。邪教団の本拠地、月へと降り立って行ったのだった。

 




ダイの大冒険要素を出しました。あのシーンは大好きなものの一つです。そして、ついに軍団長の紹介!彼らの活躍まであと少し…!

感想が沢山来るのが嬉しくて、ついつい張り切りすぎてしまう。もう24時間以内のgood回数を使い切っちゃった。

評価もありがとうございます!1だったのが少し悲しかったですが、それでもこの作品を真剣に読んで評価してくださって嬉しいです。

よろしければ、どんなところがダメだったか、感想などで教えてください。少しづつでも、皆さんに楽しんでもらえる作品が作りたいんです。
他の皆さんも、何かアドバイスなどがあったら御気軽に言ってください!読者の皆さんに頼るのも情けない話ですが、より良い作品を作っていきたいと思っていますので!

次の番外編どれがいい?(締め切りは11/5まで)

  • 戦闘回
  • 日常回(魔界)
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