本当にありがたいです!極力無くすようにしますが、何かおかしいところ、誤字脱字があれば遠慮なく送ってください!
悪霊の神々。
それは破壊の邪神を主神とする神話体系にて神格化され、主神の眷属として加護を受けた怪物たちを指す。
アトラス、バズズ、ベリアル。これらは魔界にてあまたに存在する種族に過ぎない。しかしその中で、一際強大な個体が破壊神を崇め、力を授かったのがこの三体なのだ。
通常種の数倍の大きさ、頑強さ、力、そして知能を持つ巨人アトラス。
通常種よりも幅広い手数と威力の高い呪文を持つ猿魔バズズ。
通常種とは比較にならないほどの魔力と肉体を持ち、唯一体色が変わらなかった黄金の大悪魔ベリアル。
どれもが神と同等、魔王と同等の力を持つものたち。しかし、そんな怪物たちの中でも一体、不幸な魔物がいた。
バズズだ。彼は搦手と呪文の扱いは良かったが、肉体の方は貧弱であった。素早さが高く身軽ではあった。だが、その脆さは悪霊の神々の中では顕著であり、他の二柱と大きく差を開けてしまうものであった。
それを哀れんだ最高神は、バズズへ力を貸し与えた。身を守る盾になり、さらには敵を貫く矛となりえる邪神の魔力を。
バズズが邪悪なオーラを纏ってから、戦いは一方的なものになっていた。
「ギャハハハハッ!」
「くっ!」
目で捉えるのがやっとのスピード。バズズは高速で移動しながら狭霧の霊装結界をそのツメで少しずつ切り裂いていった。
「オレの下半身を吹っ飛ばしてくれたんだ、ちょっとやそっとじゃ死なせねぇからな!なぶり殺しだぁ!」
「これ以上、好きにさせてたまるか!」
━━雨野流誅魔忍術奥義、暴雨っ!
その場で回転しクナイの斬撃による竜巻を作る。しかしバズズはオーラで竜巻を無効化し、そのツメで再び狭霧へと襲いかかった。
━━デビルクローッ!
━━猫爪
魔力を纏ったバズズのツメを、爪撃が打ち払った。夜々の指が鋭いツメに変化し、爪撃を飛ばしたのだ。
「なんだぁ?猫女、あの神が動けねぇのに手を出しちまってもいいのかよ?」
「夜々!」
「猫神さまは休んでる。でも、猫神さまがいなくても力は使える」
「へえ?可愛い顔して、なかなか度胸あるじゃねぇか。気に入らねぇ!」
━━ラリホーマッ!
「猫は猫らしくおねんねしてなぁ!」
「う……」
「夜々!」
ピンク色の魔力が放たれ、夜々の体が地に崩れた……と思ったら、飛び起きた。
「ごはん!」
「へ…?」
夜々は鼻歌を歌いそうなほど上機嫌に、ポケットから袋を取り出した。
「そ、それは!?」
「う。アークから貰った煮干し。もうお昼時だけど、ごはんが食べれない時はこれで我慢してる。いる?」
「いらねぇよ!」
「そういえば夜々は食事の時間に敏感だったな……」
「チィッ!ならもう一度かけて…」
「させるか!」
クナイがバズズへと降り注ぐが、クナイが当たる前にバズズはその場から離脱した。
「いちいち癇に障る人間どもが!さっさと死んで、その肉体と魂を差し出せばいいのによ!」
「ことわる!そんなこと、するわけがないだろう!」
「う。美味しいごはんも食べられなくなっちゃうの」
「……そうかよ、ならもうやめだ」
バズズは瞳を閉じ、静かに瞑想する。オーラが次第に濃度を増し、さらに体から吹き出していく。
「っ!夜々、奴に何もさせるな!」
「う!」
━━雨野流誅魔忍術奥義、叢時雨っ!
━━猫爪っ!
大量のクナイが展開され、バズズへと降り注ぐ。夜々も爪を振るい、爪撃がいくつも放たれ、地面を削りながら迫る。
「もうおせぇよ」
オーラが全てバズズの右手に集まり、巨大な漆黒の三本爪を形成する。その余波でクナイと爪撃はかき消され、狭霧と夜々は吹き飛ばされそうになった。
「ケケケケ……早く死ねば、この力を見ずに済んだのにな」
「そ…それは……」
「我らが神の力だ。破壊の力、その片鱗。テメェら程度なら塵すらも残らねぇだろうさ!」
「肉体も捧げろと言っていたくせに…!」
「そのつもりだったがよ、やっぱいいや!信仰心もない、貧弱な人間の体なんぞ、あってもなくても大して変わらねぇさ!だからよぉ……その魂だけもらうぜ!」
━━邪神のツメッ!
巨大なツメが2人へと迫る。それはとても避けられるものではなく、邪神の力が2人を消滅させる……ことはなかった。
「……あ?」
消えた。ツメが覆いかぶさった時には、まだその姿は見えていたが、ツメが地面につく頃には姿を消していた。
「…………」
バズズは周囲を見回すが、二人の姿はどこにもない。気配も感じない……つまりは逃げられた。あの二人ではなく、第三者の手によって。
「誰だあぁぁあああっ!どこに隠しやがったぁぁあああ!!」
翼を動かし空高く飛び立った。辺りを何度も見渡しながら、バズズは二人を探すために飛び去って行った。
バズズが飛び去って行くのを、バズズが飛び立った場所の
「危なかったの。ありがと、猫神さま。ゆっくり休んで」
『にゃあん……』
「あと少しで、私たちは死んでいたわけか……助かった、朧」
邪神のツメが二人を押し潰さそうとしたその時、神速で二人を救出したのは数日前からゆらぎ荘に住みついていた朧だった。
ツメから脱出した瞬間に猫神の『しのびあし』によって気配と姿を消し、バズズのすぐそばにいたものの気づかれることはなかった。
「玄士郎さまの容態も安定したのでな。いざ戻ってみれば認識阻害の結界があったゆえに少々気づくのに時間がかかった」
「いや、それでもだ。朧が加われば奴との戦いも少しは楽になる」
近くの岩に背を預けると、狭霧は霊力を集中させて霊装結界を修復した。夜々はポリポリと煮干しをつまみ、朧は片手を剣に変え、周囲を警戒している。
「朧、夜々のしのびあしは強力だ。そこまで警戒しなくてもいいぞ」
「だが、どの辺りにいるのかは把握しておきたい。突然襲われたら対処のしようがないからな」
「それもそうか……夜々、霊力はまだあるか?」
「う。まだしのびあしも続けられるの」
「そうか」
「我らが神よ、その力をお貸しください」
━━神のはどうッ!
三人が立ち上がった時、凄まじい力の波動が辺りに吹き荒れた。
「っ!?」
「……しのびあしが消された」
「なにっ!?」
「見つけたぞおおおおっ!!」
『!?』
バズズがオーラを纏いながら勢いよく着地する。構える三人へと、バズズは鋭い眼光を向けた。
「っ!テメェだな?そいつらを助けたのは……よくもこのオレをコケにしてくれたなぁ!」
「朧!」
━━デビルクローッ!
ツメに魔力を纏わせ朧へと迫る。しかし朧はバズズ以上の速さで回避し、剣を振った。しかしオーラに阻まれ、剣が弾かれる。その隙を突こうとするバズズへクナイが殺到し押しとどめた。
「チィッ!テメェら、オレをいいように翻弄してそんなに楽しいか!」
「楽しくなどない!こちらも命懸けだ!」
「そうかよ、ならその命を置いてけや!皆殺しだぁ!行くぜブハァッ!?」
『!?』
バズズが三人へと飛びかかったその時。空間が割れ、何かがバズズを吹き飛ばして行った。
『…………』
吹き飛ばされたバズズは近くの岩を砕いて転がり、飛び出した何かは山へと着弾する。突然のことに、三人はただただ固まっていたのだった。
バズズの口調はダイの大冒険のフレイザードとガルダンディーをすこしだけ意識。
アンケートは、これから一話ずつに作っていきます。第1章が終わるまでのそれぞれに様々なアンケートを作るので、いずれも投票してくださると嬉しいです。
ギャグ回への投票多いな……自分で考えてみるとカオスな展開しか思い浮かばないんだけど、どれぐらいがギャグとカオスの境目なんだろう?
前回のアンケート内容は、投票が多かった順に投稿していく予定です。日常も戦闘もギャグも書きます。
ギャグ回、ギャグはどの程度?(締め切り11/7)
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ほどほど
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別のアニメネタも入れる
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カオス