ゆらぎ荘の帝王様   作:サンサソー

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お待たせしました。
感想にて、ドンピシャに言い当てられたんですが。
やっぱりオノだとバレてしまうのか…。

マジェス・ドレアム、ついにスーパーライト上陸!イルルカではまだ作れてなかったし、ダークドレアムのネタが増えるのは大変喜ばしい。このまま色んな技や特性を見せていって、ネタのストックを増やして欲しいものです。


第40話 登場!カンダタ親衛隊

はるか昔から、存在する盗賊たちがいた。

 

頼りなくも偉そうなカシラに、付き従う子分たち。しかし暴力は極力せずに、えっさほいさと盗みを働く彼らはいつしか大きな盗賊団へと成長していた。

 

彼らはあらゆる場所で盗みを働いた。国から、遺跡から、果てには次元をも超えて姿を現し金目の物を根こそぎ奪い去っていく。

 

人々は言う。海を統べた海賊、彼らの中でもっとも有名な者は誰か?それはかの海賊王キャプテン・クロウをおいて他にいないと。

 

では、地ではどうか?これもまた、名だたる盗賊団たちが存在する。キャット・リベリオなどがいい例だ。しかし、やはり一番に出てくるのはこの者たちをおいて他にいないだろう。

 

あまたの世界に存在する財宝を奪い去った、伝説の盗賊王率いる荒くれの群。名を『カンダタ盗賊団』と言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっし!いい具合のかっ飛ばし、さすがオレ様よ!」

「馬鹿野郎!さっさと傷を手当するように号令かけねぇか!」

「うっ!すまねえ親分!」

 

ベリアルを殴り飛ばしたのは、緑の覆面を被った半裸の大男。そしてそれに喝を入れるのは、これまた黒い覆面を被った半裸の大男であった。

 

「てめぇら!こいつらを治療してやれ!」

「了解しやした、カシラ!」

 

空間が歪み、次々と黄土色の鎧を纏った者たちが現れた。彼らはコガラシのそばによると、手に持っているものをコガラシの口へ運んだ。

 

「上質なやくそうだ!食って傷を癒しな!」

「薬草…?それって塗ったりするものじゃ…んがっ!?」

 

無理やりコガラシの口へやくそうを突っ込む『カンダタこぶん』。口から手を抜き、コガラシの顎を掴むとこれまた強引に動かし、飲み込ませた。

 

「げほっ!げほっ!何しやがる!?」

「ほうら傷が癒えたぜ!よかったな!」

「こんなもんでそんなすぐ治る……治……」

 

コガラシは異変に気づく。かろうじて喋るのすらやっとだったのに、上半身を起こしスムーズに喋れていた。体を見ると、傷は全て塞がっていた。血の跡と破れた衣服のみが、先程まで大怪我をしていたことを証明している。

 

「気合いを入れりゃあ霊力回してすぐに直せるが……霊力もからっきしだったのに回復してやがる…」

「へっへっへっ!やくそうは疲労や気力、その全ても回復すっからなぁ!今回使ったのは特やくそう!大量に食わせたし、そりゃあすぐさま回復するってもんよ!」

 

笑う子分に、カシラの拳骨が襲った。鎧を貫通して響いた痛みに子分が悶えるも、お構い無しに指示を飛ばした。

 

「呑気に駄弁ってんじゃねぇよ!さっさとこいつら担いで転移してろ!腐っても神の一柱、これぐらいじゃあ……」

 

瞬間、山が一つ消し飛んだ。渦巻く爆発の魔力が、ベリアルの怒りを代弁している。

 

「やっぱり沈まねぇよな!」

「グオオオオオオッ!!」

「そら、行けェテメェら!!ここはオレ様と親分で片付ける!!」

「了解しやしたぁ!」

「うおっ!?」

「きゃっ!?」

 

子分たちはコガラシと幽奈を担ぐと、空間の歪みへと駆ける。それをベリアルは見過ごそうとはしない。

 

「ふざけるなぁ!逃がすかぁ!!」

 

━━メラガイアーッ!

 

巨大な火球が子分たちへと放たれた。子分たちは剣を構えるが、火球は子分たちに届くことなくかき消された。

 

「へへへ、お相手はオレらだぜ!」

「ったく、足引っ張るんじゃねぇぞ小僧!」

「あいよ親分!」

「目障りな…!我らが神への供物をよくも!」

「オレ様たちは盗賊だぜ!そんな大事なものは、しっかりと手中に収めておくんだったな、牛頭野郎!」

「我を愚弄するか、公開しても遅いぞ盗人があ!」

 

カンダタとカンダタおやぶんはオノを構える。ベリアルは二人へとバトルフォークを向け、跳躍したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吹き飛んだ山の近くにて、ベリアルと衝突したバズズは気絶していた。

邪神の力を得ても、死角からの大質量を伴った一撃には対応できず、受け身も取れないまま吹き飛ばされてしまったのだ。

 

そんなバズズを、大きさの差が激しい三つの影が見下ろしていた。

 

「可哀想に……窮地に陥った子たちを救うためとはいえ、カンダタのカシラも容赦ないわねぇ」

「あら、結局は敵なのだしいいじゃない。アタシたちの仕事も楽になるわ」

「えぇ〜?でも褒められないよぉ〜……」

「褒められるために命張らないの!まったく、ショコラはまだまだ子供ねぇ」

「子どもじゃないよぉ!ハニーお姉ちゃん!シュガーお姉ちゃんがイジめるわ!」

「ショコラが悪いわよ」

「ハニーお姉ちゃんまでぇ!?」

 

バズズを哀れんでいるのは小さな長女シュガー、ツンとした態度をとるのは恋多き次女ハニー、大きく騒ぎ立てるのは巨人の如く巨大でガッシリとした三女ショコラ。

 

彼女らはカンダタの下で活躍し、ついにのれん分けを果たした三姉妹。その名も、女盗賊団『カンダタレディース』。

 

「な…なんなんだ、あの者たちは……」

「敵…か……?」

「う…………」

 

見知らぬ三姉妹にあっけにとられていた狭霧と夜々、そして朧は、突如三人へと振るわれたハニーのムチに対応できなかった。

 

「なっ!?」

「くっ!?」

「うっ!?」

「はい、痛いけどすぐ忘れるからね。アンタたちはそこの歪みを通りなさい」

 

ムチで打たれた三人は一瞬だけ痛みに顔を歪めたが、すぐさま無表情になり目にハートを浮かべた。ハニーの魅了攻撃にかかった三人は、ハニーの言う通りに歪みへ進み、くぐって行った。

 

「もう、なんでアタシが女を魅了しなきゃならないのよ!どうせならあっちの男の子の方に行きたかったわ!」

「ふええ、ハニーお姉ちゃんが怒ってるぅ……」

「まあまあ、それよりもこのお猿さんをどうにかしなきゃ。悪魔は死んだら魔界に帰るというし、サクッと殺りましょ」

 

シュガーが二つのトゲ付きメイスを取り出す。ハニーはムチを、ショコラは拳を構え、バズズを見据えた。

 

「…………ッカ、あ…?何が起きたんだ……あ?なんだテメェら。あの二人は……」

「目覚めちゃったかぁ……先手必勝!行くわよアンタたち!」

「ええ、この猿に八つ当たりさせてもらうわ!」

「ごめんねお猿さん!死んでください!」

「ああ!?誰が猿だ!いいぜ、テメェらから殺してやらぁ!!」

 

踊りかかる三姉妹。バズズは身体に邪神の力を纏い、迎え撃つのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呑子の鬼火砲にたじろいでいたアトラスのすぐそば。そこに現れた歪みから一隻の宝船が飛び出した。

 

黄金色の宝船。そこに乗るのは七人の覆面男たち。空を飛び、金持ちからごっそりと金目の物を奪い尽くす義賊。その名は『カンダタセブン』。

 

「よっしゃあ!オレらが来たからにはもう安心!……って、はあ!?アトラスやられてんじゃねーか!?」

「おいおいおい、オレたちの活躍って子供二人拾っただけかよ!?」

「あらぁ……仲居さんとこゆずちゃんのことかしらぁ?」

「名前は聞いてねぇや!悪いな!とりあえず後はオレたちに任せて、お仲間さんらのところに行きな!」

「あらぁ、いいの?」

「おうよ!そいつはオレたち、カンダタセブンが請け負ったぁ!」

 

一人が歪みをゆびさして叫ぶ。呑子はアトラスから注意を外し、空間の歪みへと入っていった。

 

「さあて、やろうか木偶の坊!疲れてて悪いが連戦だ!」

「〜〜っ!!このアトラスを…どこまで侮辱すれば気が済むのだあああっ!!!」

 

アトラスが棍棒を持ち直しカンダタセブンへと駆ける。宝船を器用に操りながら、カンダタセブンは宝物を構えたのだった。

 

 

 




霊力は、ダイの大冒険で言うところの闘気と同じようなものとして書いています。
実際は違うものであるとは思っていますが、魔力や魔法力よりも、ドラクエに当てはめるならこれが最適かな?と思いました。


活動報告を見てくださった方はもうご存知でしょうが、リアルが忙しく他作品ともに更新速度が落ちます。

といっても、『ゆらぎ荘の帝王様』は番外編やりながらネタ集めの方針は変わりません。何かリクエストがあれば書きます。何も無い場合は、何も書けないままの期間ができちゃうかもしれないです。

オラにネタを分けてくれ…!

とりあえずスーパーライト、ストーリー追加はよ。ネタが足りないんじゃ。
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