ゆらぎ荘の帝王様   作:サンサソー

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ようこそ、ゆらぎ荘の帝王様へ。
初めての作品ですが、精一杯頑張ります。
完結まではもっていきたいです。
これからよろしくお願いしますね。


序章
プロローグ


『世界の終わり』

この一言に尽きた。

時間が炸裂し、世界は震え、地上はことごとくかき乱された。海は割れ、山は沸き立ち、島々は潰え、河川は干上がった。

それを成したのは二つの巨影である。

白銀の龍と赤茶の魔人が衝突する度に世界が揺れていた。

―帝王の一閃ッ!!

―ギガブレイクッ!!

魔人が巨剣による一閃を、龍が聖雷の一閃を交差させる。

―地獄の業火ッ!!

―煉獄火炎ッ!!

地獄から召喚された業火と煉獄より召喚された火炎が打ち消し合う。

―ジゴスパークッ!!

―ジゴデインッ!!

地獄の雷と聖なる雷撃が互いを相殺する。

 

「魔族の王よ!いい加減に負けを認めたらどうだ!!」

「グゴゴゴ……我には記憶が無い。しかし、そんな我を慕うもの達がいる。なれば、そのもの達のために戦い抜くのみ!話は終わりだ!」

 

龍神の爪が魔王へ襲いかかるが、魔王は双剣を交差させ受け止める。そのまま、暴走させた魔力を龍神へ叩き込み怯ませた隙に双剣を振り下ろすが、龍神は口から光線を放って牽制し距離をとった。

一進一退。互いに実力が拮抗しているために、なかなか有効打を与えきれずにいた。戦い始めて実に十数年、互いに余力が少なくなってきている。確実に決着は近づきつつあった。

 

―メラガイアーッ!!

―ギラグレイドッ!!

魔王は猛り狂う巨大な火球を、龍神は全てを溶かす熱線を放つ。呪文が起こした大爆発の中、煙が晴れるのを待つ魔王の前に突如龍神が出現した。

 

「なにッ!?」

「カァッ!!」

 

意表を突かれた魔王は龍神の突進を受け背中から倒れた。その隙を突かんと、龍神は空高く舞い上がり口にありったけの魔力を集中させていく。体勢を立て直した魔王は、いざ迎え撃たんと双剣に魔力を溜めていく。

 

龍神の口には、全知全能たる由縁、天候さえ操る神の全魔力が溜まる。

魔王の双剣は、方や灼熱の業火、もう方や凍てつく冷気が包み、それらを打ち付け巨大な紫光の剣を作り上げた。

 

―天の崩落ッ!!

―天上天下断獄斬ッ!!

 

龍神の放った光線は通過する場所にあった物を空間ごと消滅させ、魔王の振り下ろした魔剣は存在全てを両断し迫った。

 

「ハアアァァァァァッッ!!!!」

「カアアァァァァァッッ!!!!」

 

光線と魔剣が衝突する。互いが全力を込めた一撃は世界を震えさせ、周囲にあった全てを吹き飛ばす。数分の間拮抗し、世界がいよいよ崩壊を迎えそうになった時、状況が動いた。

 

魔剣が少しずつ押されていく。魔王は顔を歪めながらも、必死に力を込め続けた。

 

「グゴゴゴ……我はまだ、滅びるわけにはいかぬ…!」

「貴様がなんと言おうが、これで終いだァッ!!」

「お…のれ、グゴゴゴ……グガアアァァァッ!!!???」

 

魔剣が打ち消され、光線が魔王の肉体を包む。力の奔流に身体を削られ、やがて巨大な爆発が起こった。

 

「………ッ!ヤツめ、消滅せなんだか」

 

煙が晴れ、そこにあったのはぐったりとした魔王の姿。ボロボロになってはいるものの、二本足でしっかりと立っている。が、動く気配がない。どうやら気絶しているようだ。

 

「なんというタフさ……もはや力は少ない。遺憾だが、一度封印し、時を待つとするか。ヤツを倒せる者、勇者が現れるまで」

 

龍神は残りの力を振り絞り、魔王を神殿ごと地下へ封じ込めた。復活するまでの時間を稼ぎ、魔王を倒しうる存在、勇者誕生の時まで間に合わせるために。

 




こんくらいかな。
文字数が変動しまくるので、長い短いと幅が大きいかもしれません。
暖かい目で見てくださると嬉しいです。

次の番外編どれがいい?(締め切りは11/5まで)

  • 戦闘回
  • 日常回(魔界)
  • ギャグ回
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