マンハッタン先生で行く異世界旅行 作:シド・ブランドーMk-Ⅳ(地底の住人)
とりあえず今がどの時期なのかを探らなければ……お、ちょうどいいタイミングでニュースクーが飛んできた。
「ニュースクーよ、その新聞1部くれないか。」
最初は「こんな奇妙なやつ今まで見た事ないぞ、なんだコイツは」みたいな顔で見てきたが
「うむ…チップを渡そう。これでお前を世話しているやつに好物でも買ってもらえ。あと、カモメの好物はイワシと聞いたことがある。それもあげよう」
こういうと「クー」と嬉しそうに鳴いて新聞を1部渡してきた。
「ありがとう」
さてさてさて、今日の見出しはなんだろなぁっと。
『〖悲報〗ロックス海賊団 結成』
…おっと〜マジかぁ。えらい時代に来ちまったもんだなぁ。
「(これはまずいな。能力がいくら最強とはいえ、まだ覇気は使えないんだ。出会った途端殺すとか言われたら洒落にならんぞ。俺たち死なないが。)」
「まぁ、そこは工夫しだいだな。アダマンチウムやヴィブラニウムを生成してアーマーにしたりな。もしかしたら現物を見てないから再現が出来ないかもしれないが。」
「(それもそうだな。)」
「…!?ジハハハハ!おい見てみろよ船長!家が空飛んでるぞ!」
フラグ回収早すぎね?これ確実にシキの声じゃねぇか。
「はぁ?お前がフワフワの能力で浮かしただけだろ?そんなしょうもねぇことでいちいち俺を呼ぶな!嘘つくならもうちょいマシな嘘をつけ!」
船長ってことはこの声がロックスか?
「ちげぇんだって!ほら見てみろよ!俺が動かそうとしても動かねぇんだよ!!」
「…あぁ?…確かにその中にはなんか居るな。気配は2つあるが全く同じ。なんの能力者だ?」
まぁ…これは出るしかないか。
「…人の家になんのようだ?」
「てめぇか!俺の真似事みてぇなことしてる奴は!!何の能力者だ?」
「(教えても良いが教養無いやつだと理解するのに結構苦労するぞ。実際俺もかなり苦労したしな。)」
「うわっ!同じやつがまた出てきた!ほんとにどういう能力者だよ…。」
シキのやつびっくりしてるwww
タイミングバッチリだな。
「全身真っ青とはな…。いっちょ俺と闘ってみねぇか?」
「そう言うと思った。だが、その提案にはのれないな。」
「何故だ!?俺がこんなに頼み込んでんのに!!」
「いや船長あんた頭すら下げてねぇじゃねえか。…だが、今世界を騒がせているやつの提案を断るのはかなりリスキーだろ。ちゃんと理由はあんのか?」
「(あぁ、ある。…そもそも試合にならない。俺はまだ覇気が使えないからな。俺の能力があんたに効かなかった場合、俺はあんたを倒せない。)」
「だが、かと言って俺も能力の影響で死ぬ事は無い。」
「(死んでも生き返る。だからあんたも俺を倒せない。)」
「交互に喋んな気持ちわりぃ!!」
「あっはっはっはっは!面白いなお前!!だが、お前は能力者だ。お前を海につき落とせば能力関係なしにお陀仏だろ。」
「海に入ってもなんの影響もなかった。多分、これもこの能力の影響。」
「はぁ?悪魔の実の能力者が海に沈まないってどういうことだ?ほんとに何の能力者だ。ますます分かんねぇな。」
「(海で溺れないとか悪魔の実のルールに反しているが俺はこう名付けた。ロギア系悪魔の実『アトアトの実のアトム人間』)」
「アトムゥ?何だそりゃあ?」
そりゃあシキは分かんねぇわな。
「ロックスは分かるか?」
「聞いたことあるような、ないようなって感じだな。…アトムってのは何なんだ?」
「(アトムとは原子のことだ。)」
「そして原子とは『この世の全ての物質の基礎となる物質』なんだ。例えば、炎、雷、水、土、木、空気、人、動物、この世界に存在するありとあらゆるものがこの原子でできている。」
「(それを操作したりできるのが俺の能力だ。)」
「だから、俺を完全消滅させても空気どころかお前たちが存在していたらそこから復活する。シキ、試しに俺を切ってみろ。覇気を纏わせても問題ない。」
「じゃあ遠慮なく切らしてもらうぜ。死んで後悔すんなよ!!」
次の瞬間、俺の身体は真っ二つになった。
「流石は金獅子のシキ。」
「(剣術凄いな。見えなかったぞ。)」
「だから交互に喋んなって!!…ていうかマジで死なねぇんだな。覇気たっぷり込めて殺すつもりでやったのによ。癪に障るぜ。」
「…でどうやって再生するんだ?」
「いい質問だな。ロックス。再生方法は2つある。」
「(このまま上半身と下半身をくっつける方法か、そのまま分裂するかだ。)」
「こんなふうにな。」
「〈だから言っただろ。俺は死ぬことは無いと。〉」
「「増えた!?」」
「…ますますおもしれぇ奴だな。俺の船に乗れよ!」
「だから俺は海賊どころか賞金首ですらないんだって」
「〈だから、お前たちの船に乗る意味が無い。〉」
「(政府に加盟しているって訳でもないがな)」
「まぁもし賞金首になったらその時は考えてやるよ…それか、俺に覇気を教えてくれ。それが条件だ。」
「ニヤ)…良いだろう。教えてやる」
かくして俺は『ロックス海賊団』に入ることになった。