「ああああああああぁぁぁ///❤❤❤」
ランドソルから少し離れた森の中で植物の魔物に囚われた1人の少女の声が響いていた。
「あああ///どんどん締め付けがキツくなっていきますーーーー❤❤❤///このままだとクウカは…クウカはーーー❤❤❤❤❤❤」
本来この状況に陥ればどうやってこの状況を打破するかを考えるのが普通だ………。しかし、この少女クウカにこの普通は当てはまらない。なぜなら彼女は、苦しくなればなるほどそれを嬉しく感じてしまう所為Mと言うやつである。だが、彼女はそのMの中のMドMである。そして彼女は、毎日この植物の魔物に捕まり縛り上げられることを日課にしている。
「あああッ///良いですよ!!!もっとキツ……く…?」
先程までこれでもかとクウカを締め付けていた植物の魔物の力が急激に弱まる。
「あ、あれ?どうして急に……あ!ドSさん!!」
急な出来事に目を白黒していると倒れた植物の魔物の近くに一人の少年ユウキが立っていた
「もしかして、今急に力が抜けたのはドSさんが魔物を倒したからなんですね。」
「うん、襲われてるのかなと思って。」
「あ、ありがとうございます。……はッ!さてはドSさんお前は俺にだけ虐められればいいんだよと言ってクウカを縄で縛り上げて……ああ!そんなことダメですーー!!❤❤❤ え?そんな事はしない?そ、そうですか。」
「僕依頼が終わったから帰るけど一緒に帰る?」
「あ、はい!一緒に帰ります。」
その日クウカとユウキは、一緒に帰りランドソルで色々買い物をした後に解散となった。
「はあ、今日もドSさんと一緒に入れて嬉しかったな、またこんな日があるといいな。」
翌日
綺麗な青空が広がる下クウカはランドソルを何の気なしにふらついていた
「今日は、どんな方法で虐めてもらいましょうか❤
あ!あれはドSさん!早速向かいましょうか。ドSさ…!!」バッ
クウカはユウキの後ろ姿を見つけある程度近づくとユウキが誰かと話しているのに気づき何故か姿を隠してしまう。
(私、なんで隠れてるんでしょう?でもドSさん誰と話してるんでしょうか?)
クウカは、誰か気になり顔だけを出して見てみるとそこには笑顔で話すモニカを見てしまった。
その瞬間胸に鋭い痛みが走る。
(なんでしょうドSさんが他の人と話してるだけなのにこんなに胸が痛い。……この痛みは好きじゃないな。)
クウカは気づくと家のベットに倒れ込んでいた。
(いつの間に家に帰ってきたんでしょう。もう夕方ですね。はあ、ドSさんと話してるモニカさん楽しそうだったな……。もう話して欲しくないなドSさんの周りには私なんかより魅力的で可愛くて綺麗な人が沢山いるから私なんてそのうち忘れられちゃうのかな……。嫌だな嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌でもどうしたら……そうだ)
「ふふ、こんなことで悩んでたなんて他の人に言ったら笑われちゃいますね。今行きますよドSさん❤」
ユウキがギルドハウスでそろそろ寝ようとするしているとギルドハウスのドアがノックされる。
「?誰だろう?」
ユウキは、ドアを開けてしまった。
「あ、ドSさんこんな遅くにすいません。ちょっといいですか?」
「うん、いいよ。」
「ちょっと裏まで着いてきてください。」
ギルドハウスの裏まで移動するとクウカは話を切り出した
「あのドSさんこんなことドSさんに、いえユウキさんに言うのはダメだと思ったんですけど聞いてください。
………私のものになってください。私意外と話さないでください。目も合わせないでください。このお願いを聞いてくれますか?」
「僕は、みんなと仲良くしたいし話もしたいだからそのお願いは聞けないごめんね。」
「そう………ですか。分かりましたでは最後にもう少し話しませんか?」
「うん」
「ありがとうございます。急になんですけど。ユウキさんはシンデレラというお話を知っていますか?」
「うん、知ってるよ。男の人と女の人が仲良くなる話だよね。」
「そうです。厳密には王子様とシンデレラがですけどね。それでそのシンデレラなんですけど私最近読んだ時にふと思ったことがあるんですよね。」
「何を思ったの?」
「はい、それはシンデレラは、王子様にアプローチしてその甲斐あって王子様と仲良くなりましたけど。じゃあそれ以前にアプローチしてた人はどうなったんでしょうって。」
「アプローチ?」
「アプローチというのは、仲良くなってと言うことです。」
「わかった。」
「はい、では続きなんですけど。なら王子様は今までアプローチしてきた女性をどれだけ覚えているのかなって。多分ほとんど覚えてないんじゃないですかね。だってシンデレラに会ったんですから。」
「そんなことないよ!」
「いえユウキさん多分そうなんです。そしてユウキさんあなたは私にとって王子様なんです。でも私はシンデレラじゃあないんです。だからきっとそのうち私はあなたに忘れられてしまいます。なので」
そういうとクウカは、後ろに隠していた手を前に出すそこにはナイフが握られていた。
「そのナイフどうしたの」
「ユウキさんこのナイフちょっと持ってくれませんか?」
「う、うん。」
ユウキは持ちざるおえなかったなぜならその時クウカがまとっている雰囲気はいつものものではなかったからだ。
「すいませんありがとうございますユウキさん。なら」
そういうとクウカはナイフを持っているユウキのでも自分に向けてからユウキとの距離を詰める。そして
グサッ
そんな音が響き渡った
「え?」
ユウキは思い出した昔コッコロの真似をしようとナイフで肉を切ろうと思ったのだが切り方わからず何度も刺して切ったことがあった今では懐かしがそんな微笑ましい思い出が一瞬で吹き飛んでしまったのだそうなぜならその時と同じ感触が自分の手に伝わってきたからだそして察してしまったのだ今の自分の状況をユウキはゆっくりと自分の手を見るそうすると見えなかったもちろん手は見えたしかし、その手に握られているはずのナイフが。クウカのお腹に深々と沈んでいた。
「え?」
「グハッ、痛いですね。でもあなたから与えられたものだと思うと凄く嬉しいです。でも次で終わりです。」
「え?」
「さようなら、私の王子様。」
ザシュ
そんな無機質な音がユウキの耳に届くクウカが首を切ったのだ。そうして大量に血が流れる。
「あ、あああ、ああああああああぁぁぁ」
そんな声が響き渡る
それからユウキは夜に眠ることが困難になった。
理由は簡単だ目の前で友人が自分の持っていたナイフであのようなことになってしまい。ユウキの性格上強いトラウマとして忘れられなくなったからだ。それ以降ユウキは塞ぎ込み前までも明るいユウキには、似ても似つかない程くらい人間になってしまった。
一方クウカは、ユウキの声を聞き付けた美食殿の仲間によって病院に運ばれ何とか一命を取りとめていた。しかし、傷が癒えいつもの健康状態に戻ろうともクウカは目を覚まさない。まるでもうこの世に未練はないと言うかのように。
Fin