ウマ娘プリティーダービー JRA JAPAN WORLD CUP 作:座右の銘は天衣無縫
メジロマックイーン、ウマ界の名家メジロ家出身の文字通りのお嬢様であり、春の天皇賞二連覇を始めとする華々しい戦績を持つ事で知られている紛う事なき強者である。
そして、そんな強者は日本国内で行われる国際的なレース、JAPAN WORLD CUPへの出場を認められ出走する事となった。
『1番人気は7番で出走のメジロマックイーン。
惜しくも春の天皇賞三連覇こそ逃したものの、無敗の帝王と呼ばれていたトウカイテイオーに土をつけ、日本代表として堂々の出走です。』
トレセン学園からの出走ウマ娘は他にもいるものの、スピカの代表、メジロ家の代表、そして日本代表としての自負を背負っての出場。
緊張はしているものの、精神的にも肉体的にも過去最高の仕上がりであると自身の経験が告げる。
大きく息を吐いて、気を引き締める。
(大丈夫。
ここで気後れしてはライスシャワーさんとのレースの二の舞。
ただひたすらに自分の走りに集中していれば、私は勝てるのですから。)
『さあ、最後に海外からの刺客の登場です。
3番人気はフランス最強と名高いピンクフェロモン。
日本を代表するウマ娘、そして他の海外のウマ娘達とどう戦うのか見ものです。』
出てきたのは名前を聞いたことのない、しかしフランス最強と呼ばれるウマ娘。
その事実にどこか変なものを感じながらも、ただ勝てば良いだけと自身を納得させてゲートへと入る。
『さあ、全員がゲート入場。
出走準備が整いました。』
もう一度大きく息を吐いて、構える。
ゲートが開く事だけに集中して前を見る。
『ゲート開いた。』
ゲートが開くと同時に飛び出す。
『まず抜け出すのはどのウマ娘か。
抜け出したのは……シンボリルドルフ、しかしそのすぐ後をピンクフェロモン、続いてメジロマックイーン。
3馬身から4馬身離れて後方集団が追う。』
逃げウマ娘のいない今回のレース。
まあまあの位置につけたと思いながら、レースを進める。
勝負はコーナーの終わりらへんからだと決めてそれまでは前のウマ娘を風除けに使ってスタミナを温存していく。
『前方集団変わらず進んでいく。
さあ、誰がどこで仕掛けるのか。
コーナー差し掛かった、ここでもまだ仕掛けない。
勝負は最終直線か、いや、ここでメジロマックイーン仕掛けた!
しかし負けじとピンクフェロモンも仕掛ける!
シンボリルドルフはまだ足をためるのか!?』
今は駆けてこなくてもあの皇帝なら必ず差してくる。
それに対抗するには今のうちに少しでも差を……
そこまで考えたところでフワリとレース場には似合わない甘い香りが流れる。
なんでしょう、バニラに似ているけどどこか違うような……
『ピンクフェロモン、ムンムン来ている!
後続がピンクフェロモンの後ろに集まってきた!』
実況の声がどこか遠くから聞こえる。
少しずつ匂いが強くなって、更に匂いを求めてしまう。
頭がふわふわとして、上手く考えが纏まらない。
半分惰性で走っているとバサリと顔に何かが引っかかった。
「っ!?」
あまりに強烈な匂いと視界が塞がれたことに驚いて足が鈍る。
それと同時に思考がようやく戻ってきた。
顔にかかったそれを取って確認する。
「上着!?」
それはフランスから来たというピンクフェロモンが来ていた勝負服の上着部分だった。
『ピンクフェロモン、上着をパージ!
全てを脱ぎ捨て最後まで先頭を譲らずゴール! ピンクフェロモン!』
「んなぁっ!?」
そして気が付けばレースが終わっていた。
「そ、走行妨害ですわーー!?」
『1着はピンクフェロモン、2着はシンボリルドルフ。
また競馬場でお会いしましょう、ボンボヤージュ。』
「終わらせるんじゃありませんわーー!?」
ハッ、と目が覚めた。
数秒ボーっとしたところで思い出す。
「JAPAN WORLD CUPなんてレース存在しませんわ……。」
つまり夢オチだった。
お待ちどう
マックイーンはツッコミ役だと思ってる
次回、ハリウッドリムジンVS?
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シンボリルドルフ
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トウカイテイオー
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オグリキャップ
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ライスシャワー